于非闇の絵画・掛け軸の買取価格は高い?代表作や高価買取のポイント

于非闇(うひあん)は、工筆花鳥画と呼ばれる精密な描写の花鳥画で有名な中国の画家です。
超人的なほどに精密な描線と豊かな色彩で生き物の躍動感や生命力を描く絵画は、多くの美術ファンから高く評価されています。
美術品買取市場での取引例は多くありませんが、もし買取に出されれば高い価値がつく可能性は十分にあります。
本記事では、于非闇作品の特徴や代表作・人気作品に加えて、買取市場での動向、高く評価されやすい于非闇作品の特徴、于非闇の絵画や掛け軸を高価買取してもらうためのポイントなどについてご紹介します。
※本記事の内容は、必ずしも買取価格を保証するものではございません。予めご了承下さい。
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目次
于非闇とは
于非闇(1889-1959)は、20世紀の中国を代表する画家の1人です。
特に、北宋時代(960-1127)の伝統的な技法を現代に蘇らせた「工筆花鳥画(こうひつかちょうが)」の大家として知られています。
于非闇は1889年、北京の満州族の家庭に生まれました。
幼少期から家に伝わっていた書画を学ぶなど伝統的な教養を身につけるとともに、鳥を飼い、花を育てるなど動植物を非常に好みました。
この幼少期からの動植物への愛情が、のちに花鳥画を描く際の表現の源泉になったとされています。
しかし于非闇ははじめから画家になったわけではなく、20代になると教師を育成する師範学校に入学します。
そこで教師としての修行を積むかたわら、絵の具の製造や植物の栽培について学んでいたといいます。
卒業後は教師となり、師範学校、華北大学美術学部、古物陳列所付属中国画研究館などで教鞭をとった経歴があります。
この間も教師の仕事をしながら絵画の研究にも努め、知識や技術を向上させました。
于非闇が本格的に画業に専念するようになったのは、40代半ばのことでした。
宋や元の時代の絵画の研究をもとに、遅咲きでありながらも優れた花鳥画を数多く描きました。
また晩年には北京中国画院の副院長を務めるなど、伝統的な中国画技法の保存と後進の育成に尽力しました。
于非闇の作風
于非闇が得意としたのは、中国画の中でも工筆花鳥画と呼ばれるジャンルです。
工筆花鳥画とは、対象となる生き物の輪郭線を精密に描き、その内側を彩色で埋めていくという画法です。
20世紀の中国画では「写意画」(対象を写実的に描くだけでなく、自身の感情や精神性を込めて再構築する手法)が主流となっていたため、あえて手間のかかる工筆花鳥画を追及したということ自体が于非闇作品の大きな特徴であったと言えます。
于非闇作品も工筆花鳥画の伝統に則り、写実的で細かい描線が特徴となっています。
また、于非闇は中国画の顔料について深く研究していたこともあり、色彩は豊富で鮮やかです。
そして、于非闇の描く花鳥画は、風に吹かれる花びらや風に乗って飛ぶ鳥など、躍動感にあふれているのが特徴です。
于非闇の描く生き物には、例え動いている瞬間を捉えたものでなくとも、今にも動き出しそうなエネルギーが宿っています。
于非闇作品は買取してもらえる?高く売れやすいポイントとは
細かい描線や色彩に並々でないこだわりをもって描かれる于非闇の絵画や掛け軸には、中国の美術ファンのみならず、日本の愛好家からも高い支持があります。
美術品買取市場での取引例は多くありませんが、買取市場に出てきた場合には高い価値がつく可能性があるでしょう。
于非闇作品の中でも高く評価されやすいのは、やはり得意とした花鳥画です。
特に、牡丹・鳩・熱帯魚・蓮の花といったモチーフは、于非闇が得意としたものとして人気があります。
また、于非闇は絵画に添えられる書の評価も非常に高いため、得意とした痩金体(そうきんたい:細く鋭い線で書かれる楷書体)で詩が書き込まれているものは評価が高くなりやすいでしょう。
于非闇だけでなく、絵画・中国掛軸など中国美術の買取では有名作家の作品ほど買取相場が高くなりやすい傾向があります。
以下のページでは、有名作家の作品など中国美術の買取相場、高く売るコツなど、中国美術の買取情報について記載してございます。
参考までにぜひご参照ください。
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参考までにぜひご覧ください。
于非闇の代表作
精密な描線による写実表現と豊かな色彩で生き物の躍動感や生命力を描く于非闇の花鳥画は、多くの中国画愛好家を魅了しています。
ここでは、于非闇の絵画の中でも特に人気の高い、代表作と言うべき作品についてご紹介します。
玉蘭黄鸝図(ぎょくらんこうりず)
「玉蘭黄鸝図」は于非闇の晩年の最高傑作であり、近代中国の花鳥画を語る上でも欠かせない重要な作品です。
北京の中国美術館に所蔵されています。
描かれているのは、玉蘭(ハクモクレン)の白い花が爛漫に咲いた枝と、満開の花の中にいる2羽の黄鸝(コウライウグイス)です。
鮮やかな黄色い羽を持つ2羽のコウライウグイスは、1羽は飛び立ち、もう1羽は枝に留まって呼応するように体を伸ばしており、画面に躍動感と生命力を与えています。
そして特筆すべきは、背景の空の色です。
目の覚めるような濃い青は、石青(せきせい)と呼ばれる鉱物由来の顔料によって表現されています。
この深い青が澄み渡った空を表し、その中に白い花と黄色い鳥が鮮烈に浮かび上がるという視覚的効果を生んでいます。
大麗花図(だいれいかず)
「大麗花図」は、数多く描かれた于非闇の花卉画の中でも代表作と言えるものの1つです。
大麗花とは、中国語でダリアのことを指します。
伝統的な中国画では、花卉画の題材は牡丹・蓮・梅などが主流です。
西洋由来のダリアが描かれることは稀と言っても良いでしょう。
そんな中で于非闇がダリアを好んで描いたのは、ダリアの幾何学的で複雑な花びらの構造が、工筆画の精密な描線を生かすのに適した素材だったからだと言われています。
実際に、于非闇の「大麗花図」を詳しく見てみると、中心から外側へ向かって規則正しく、かつ複雑に重なるダリアの花びら1枚1枚を、極細の線で描き分けていることが分かります。
超人的とも言える細かさと精密さです。
花の彩色は、水を含ませた筆で色をぼかす技法を何度も塗り重ねることで、花びらの付け根から先端にかけての微妙な色の変化や、光が当たっているような立体感が表現されています。
葉は花の繊細さとは対照的に、深く濃い緑色で力強く描かれています。
葉脈の1本1本までが細密に描かれており、于非闇の飽くなき探究心がうかがえます。
和平鳩図(わへいきゅうず)
「和平鳩図」は、于非闇が数多く描いた鳥の絵の中でも代表作と言われるものの1つです。
「和平鳩」とは「平和の鳩」といったような意味です。
「和平鳩図」が描かれた1950年代初頭は、第二次世界大戦が終わっても各地で紛争が続き、冷戦も深化するなど社会情勢が緊迫していた時代でした。
世界的に平和運動が高まる中、当時パブロ・ピカソ(Pablo Ruiz Picasso 1881-1973)が描いた「平和の鳩」は、平和希求の世界的なシンボルとなっていました。
于非闇は西洋的な抽象表現ではなく、得意とした中国伝統の工筆画によって「平和の鳩」を表現しようとしました。
描かれているのは、空を飛ぶ2羽の鳩です。
羽の1枚1枚、産毛の細部までが極細の筆で精密に描き込まれているのが特徴で、触れれば柔らかな体温を感じるようなリアリティがあります。
また、首を伸ばしてキラリと輝く目で前方を見つめる様には、力強い生命力が感じられます。
背景は石青で表現された深い青で、鳩の白色が非常に際立っています。
ここに挙げたもののほかにも、于非闇には「摹黄筌写生珍禽図(もこうせんしゃせいちんきんず)」「五爵図(ごしゃくず)」「向日葵」「丹柿図(たんしず)」「牡丹鳩子(ぼたんきゅうし)」など様々な人気作品を残しています。
また、于非闇の作品ならここに挙げたような有名作品でなくとも、保存状態などの条件によって高く買取してもらえる可能性があります。
お持ちの于非闇作品の具体的な価値については、ぜひ1度バイセルの無料査定でお確かめください。
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お申し込みフォームへ于非闇の絵画や掛け軸を高価買取してもらうためのポイント
20世紀の中国を代表する画家の1人であり、精密な描線と豊かな色彩で生き物の躍動感や生命力を描く于非闇の絵画や掛け軸は、多くの美術ファンを魅了しています。
では、そんな于非闇の絵画や掛け軸を少しでも高く売るためには、どのようなポイントに気をつければ良いでしょうか。
于非闇作品を含む絵画や掛け軸の買取において、より高く買取してもらうために知っておきたい3つのポイントをご紹介します。
- 綺麗な状態で保存しておく
- 箱や鑑定書などの付属品を揃えておく
- 入手経路などの来歴を明確にしておく
綺麗な状態で保存しておく
絵画や掛け軸の買取で、買取価格に大きく関わるのが「保存状態」です。
保存状態の良いもの(制作当時の状態をなるべく保っているもの)は、買取価格が高くなりやすいでしょう。
その一方で、日焼け・シワ・色あせ・虫食いがあるなど、作品の状態が悪ければその分だけ価値は下がってしまいます。
そうならないためにも、直射日光を避ける、飾らない場合は箱に入れて風通しの良い場所で保管するなど、書や掛け軸の状態を保つための工夫をしてあげることが重要です。
箱や鑑定書などの付属品を揃えておく
絵画や掛け軸を含む美術品の買取では、作者のサインや箱などの付属品の有無も買取価格に大きく関わってきます。
于非闇の作品にも、「非闇」「于照」「非闇于照」などの署名に朱色の印章が添えられたサインが入っている場合が多いです。
また、箱にも作者の箱書きが入っている場合があるなど、付属品が本物の証明になってくれることもあります。
そのため、サインや付属品があることで買取市場での信頼性が増し、より高い需要を集めて買取価格が高くなる可能性があるのです。
絵画・掛け軸の付属品としては、箱、風鎮(ふうちん:掛け軸の下部に吊り下げる重り)や紐(掛け軸を巻く際や吊るす際に使う)、そして鑑定書などの付属資料があります。
箱や風鎮・紐などの付属品は、汚れていたとしても揃っているだけで買取価格に影響するため、処分せずにとっておきましょう。
また、鑑定書がある場合はやはり買取市場における信頼性につながって買取価格アップにつながる可能性があります。
絵画や掛け軸本体とともに大切に保管しておいてください。
入手経路などの来歴を明確にしておく
于非闇の絵画・掛け軸など価値ある骨董品の査定では、買取市場における作品の信頼性のために「どこで手に入れたか」「いつ購入したか」「誰から譲り受けたか」など購入に至るまでの背景が確認されます。
例えば「業界で信頼されている専門店で購入した」「著名な好事家が所有していた」などの来歴は、作品の価値を判断するうえでも重要な情報になります。
そして、その来歴を証明する書類等があればさらに信憑性が増し、買取市場における信用度が増すことでより高く売れるかもしれません。
入手した経路や時期、過去に所有していた人物といった記録がある場合には、処分せずに大切に保管しておきましょう。
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