だまされないように学ぼう、古伊万里の偽物を見抜く方法
2022.02.15
骨董品買取
美しく、使いやすい伊万里焼は日本を代表する陶器として国内外から絶大な評価を得ています。
特に江戸時代に作られた古伊万里と呼ばれる作品群は古美術としての価値も高く大人気です。
しかし、人気に便乗して多くの偽物が蔓延しているのが古伊万里の世界なのです。
ブームのあった古伊万里の収集
古伊万里とは陶器の一種である伊万里焼の中でも、江戸時代に作られたものに限定した名称です。
伊万里焼は現在の佐賀県にあたる肥前で作られていましたが、出港に使う港が伊万里だったことからその名前がつけられました。
伊万里焼の特徴はその手触りと美しい模様です。薄く滑らかにも関わらず、耐久性に優れた伊万里焼は鑑賞用だけではなく、実用性も含んでいるため、長い間日本人に愛用されてきました。
また、青や赤を基調に美しい白の陶器を彩る模様も芸術的価値が認められています。
古伊万里はマニアの中でブームを呼んだこともあり、今でも高額で取引をされている陶器の中でも特に人気のある品物です。
偽物を見抜くには表面に注意
しかし、古伊万里のブームに便乗して儲けようとした人々が大量の偽物を販売してしまいました。
そのため、現在でも多くの偽物の古伊万里がオークションや骨董店で取引されています。
古伊万里に見せかけた偽物には、目の肥えた陶器ファンでなくても見抜けるポイントがいくつかあります。
表面のテカリ
伊万里のテカリは釉薬の反射です。
新しい伊万里には釉薬の光沢があるので光に反射しますが、古い伊万里だと釉薬の光沢がなくなって光の反射が鈍くなります。
古い伊万里にもかかわらず光に強く反射するら、作られてから日が浅い偽物の可能性があります。
皿を横から見たときに水平
皿を横からみると縁が水平になっていると現代に作られた偽物の可能性があります。
江戸時代に作られた伊万里は窯で焚き、温度調節も手動で行っていました。
本物は温度にムラがある状態で醸成すると皿がゆがみます。
一方、現在に作られた偽物は石油や電気を使って作られて、温度調整も機械で行っているので、仕上がりが均一になります。
表面に傷がついていない
本物の古伊万里の縁や表面には、使用した形跡のある細かい傷が無数についています。
無数の細かいキズがそれぞれ違った方向についているところが見極めるポイントです。
偽物には細かい傷が水平についていたり、傷が大きすぎる場合があります。
本物の古伊万里なら期待以上の査定金額になるかも!?
たまたま自宅で見つけた古伊万里が本物かどうか調べても不安ですよね。
骨董品の買取を多数行うバイセルなら、本物かどうかを見極めたうえで最適な査定金額をご提示できます。
保存状態が良いものなら、ご自身の期待以上の査定金額になるかもしれません。
古伊万里をお持ちの方はバイセルにお問い合わせください。
古伊万里を高く売るためにやっておきたいこと
古伊万里は陶磁器のコレクターが欲しいものの一つで、中古市場でも高く売れると期待されています。
できるだけ高く売りたいなら、査定前にやっておくことを知っているとお得ですよ。
保存状態をきれいにしておく
江戸時代に作られた伊万里は、どんなにきれいに保管していても傷や汚れがついてしまうでしょう。
保存状態の良い古伊万里であれば高い買取価格が期待できます。
査定前に汚れがあったら柔らかい布で軽く拭いて、割れないように箱に入れるなどして安全な場所に保管しておきましょう。
購入当時の付属品を保管しておく
古伊万里を購入すると木箱、陶器を包む袋、商品案内、作家のサインや持ち主の情報がかかれたものなどがついてきます。
付属品がついていると査定金額に加算される場合が多いので、査定前に全てそろっているかどうかを確認しておきましょう。
骨董品に詳しい買取業者に査定してもらう
偽物の伊万里の特徴は皿のゆがみや傷以外にも、字の汚さや模様の適当さなども挙げられます。
しかし、偽物を見分けるポイントを知っていても本物と違いがない偽物なら、見分けは一層難しくなります。
自宅にある伊万里が本物かどうか迷うくらいの完成度なら、骨董品に詳しい買取業者に査定に査定をしてもらいましょう。
高い知識を持った査定員の判断に任せれば、胸のつかえが取れるはずです。