中古価格高騰中!パテックフィリップ・カラトラバの魅力とは

2024.04.09

時計買取 コラム
中古価格高騰中!パテックフィリップ・カラトラバの魅力とは

高級時計にも様々なブランド・モデルがありますが、その中でもシンプルで美しいデザインと性能の高さで注目を集めているのが、パテックフィリップのカラトラバです。

そのカラトラバですが実は現在、中古市場において非常に高い価値がついていることで話題となっています。

カラトラバの概要・特徴や人気モデルの種類、なぜ中古市場で価格が高騰しているのか、中古のカラトラバを売買する際の注意点などをご紹介します。

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世界最高峰の高級時計メーカー・パテックフィリップ

世界最高峰の高級時計メーカー・パテックフィリップ

パテックフィリップ(PATEK PHILIPPE)は世界最高峰の技術力を持ったスイスの高級時計ブランドで、同じくスイスの「ヴァシュロン・コンスタンタン(VACHERON CONSTANTIN)」「オーデマ・ピゲ(AUDEMARS PIGUET)」と並んで世界三大時計ブランドに数えられています。

気品あるデザインと職人の拘りが詰まった完璧なムーブメントで、古くから各国の王室や、著名人に愛されてきました。

中でも時計の精度の高さは凄まじく、例えば1962年にパテックフィリップが発表したムーブメントは、ジュネーブ天文台時計精度コンクールにおいて、未曾有の最高得点で第1位を獲得しました。

現在でもパテックフィリップは、世界最高の精度を持った高級時計メーカーとして、その製品で技術力の高さを証明し続けています。

パテックフィリップの歴史とカラトラバの登場

現在の高貴なフォルムと精度の高い時計作りへの拘りは、前身である「パテック・チャペル社」が創業した1839年からはじまります。

創業者であるパテックとチャペルの名を冠した「パテック・チャペル社」はスイスの時計工業の発祥地とされるジュネーヴで時計製造に取り組み、今に繋がる製造技術が育まれていきました。

そして1845年、現在の社名の由来となったジャン・アドリアン・フィリップが時計職人として入社します。

フィリップは、「リューズ巻き上げ・時刻合わせ機構」(ねじ巻き/時刻合わせ用の軸を時計側面に置くムーブメント。フィリップ以前は時計の前面や背面にあった。)の発明者としても世界的に有名です。

フィリップが開発した懐中時計は高い評価を受け、1951年に開催されたロンドン万国博覧会に出店した世界初の鍵なし時計は、イギリス・ヴィクトリア女王をはじめ多数の著名人から賞賛されました。

万国博覧会を機に一気に名が広まり、その後は貴族・王室のためのオーダーメイドウォッチも製作しています。

しかしながら20世紀に入ると、1929年の世界恐慌の影響などで経営が傾き、会社の所有者が変わるなどパテックフィリップにとって苦しい時代が来ます。

カラトラバが開発されたのは、まさにその苦しい時代の只中、1932年のことでした。

懐中時計から腕時計への転換期ともいえるこの時代に、技術の粋を集めた腕時計・カラトラバの発売によってパテックフィリップは息を吹き返し、創業者パテックと職人フィリップの想いは現代まで継承されていきます。

パテックフィリップのカラトラバとはどんな時計?

パテックフィリップのカラトラバとはどんな時計?

カラトラバは、パテックフィリップを代表するドレスウォッチの人気シリーズです。

そもそも「カラトラバ」とは12世紀にスペインで設立された戦闘騎士団のことで、その紋章に着想を得た「カラトラバ十字」を、パテックフィリップはブランドエンブレムとして商標登録していたという経緯があります。

パテックフィリップは、時代を超越したデザインや価値の象徴として、この新しい時計に「カラトラバ」と名付けたのです。

カラトラバの特徴

カラトラバ最大の特徴といえば、シンプルで無駄のない優美なラウンドフォルムでしょう。

美しいラウンドフォルムのケースから続く洗練されたデザインのラグ、無駄の一切を省いたシンプルな文字盤デザインながら、インデックスの立体感や上品なドフィーヌ針(針の真ん中が山折りになっている)で視認性にも優れ、全てが完璧なバランスで造形された究極の時計といえる作品になっています。

このデザインは、「機能がフォルムを決定する」という20世紀初頭のドイツ・バウハウス哲学に強く影響を受けています。

時代や流行に左右されないシンプルで美しいデザインは、発売から90年が経過した現在でも古さを感じさせることなく、フォーマルなシーンに合うドレスウォッチとして人気を集め続けています。

カラトラバの中古価格はなぜ高騰している?

カラトラバの中古価格はなぜ高騰している?

パテックフィリップのような高級時計は新品の価格が非常に高いため、比較的安く手に入る中古市場で憧れの時計を求めるというコレクターも多いです。

しかしながら現在、カラトラバに関しては、「中古なら求めやすい」という図式が通用しなくなっています。

中古のカラトラバに対する需要が非常に増していることで中古の相場が高騰し、新品の価格とそれほど変わりない、あるいは中古相場が新品価格を大きく上回るようなモデルすら存在します。

例えば、「カラトラバ5196G-001」という比較的買いやすい人気モデルで、新品価格が280万円ほどであるところ、買取市場で290万円という買取価格がついた例が報告されています。

元々、世界最高峰の技術で作られるパテックフィリップの時計は耐久性に優れ、デザインにも飽きがこないことから一生ものの時計として人気です。

その中でもカラトラバの古いモデルは、人気ブランドの人気シリーズであるうえに製造が終了しているため希少価値が高く、新品価格を超えるようなプレミア価値がつくケースも見られるのです。

そして、このプレミア価値からカラトラバは投資対象としても人気を集めることとなり、中古のカラトラバの資産価値はさらに増しています。

パテックフィリップは時計製造への強いこだわりから細部までの徹底的な自社製造を行っているため、新品の製造数が限られるという点も、この傾向に拍車をかけているかもしれません。

さらには、2020年からのコロナ禍で生産量や流通量が平時よりも少なくなり、需要が中古に集中したという事情もあるようです。

カラトラバの人気モデル

カラトラバの人気モデル

カラトラバには90年以上の歴史の中で数多くの人気モデルが存在しています。

ここでは、その中でも代表的と言えるカラトラバの有名モデルについてご紹介します。

カラトラバ Ref.96

「カラトラバ Ref.96」は、1932年に発売された初代カラトラバです。

通称「クンロク」と呼ばれます。

直径31mm、厚みはわずか9mmという上品でスリムなフォルムは、発売当初から大きな話題となりました。

フラットなポリッシュベゼル、優美なラグ、シンプルながら洗練された文字盤デザインが特徴で、今見ても古臭さなどを全く感じさせない傑作と言えます。

クンロクのモダンでラグジュアリーなレイアウトは、今なお型番に「96」がついたモデルに受け継がれています。

初代カラトラバという特別なモデルでもあり、中古市場における人気も非常に高いです。

カラトラバ Ref.3796

「カラトラバ Ref.3796」は初代Ref.96のデザインを復刻させた名機で、1982年から2000年にかけて販売されました。

ケース直径を含め、デザインはおおむね初代Ref.96と共通していますが、ムーブメントは現代の技術で高性能かつ薄型となっているのが特徴です。

ドフィーヌ針はシャープに、アプライドインデックスは立体感を増し、高い視認性を確保しつつスタイリッシュな仕上がりとなっています。

初代Ref.96を感じさせるデザインには、中古市場でも高い人気があります。

カラトラバ Ref.5196

「カラトラバ Ref.5196」は初代Ref.96の系譜で、2004年に発売されてから現在も販売されている人気モデルです。

初代カラトラバを彷彿とさせるデザインをベースに、ケースが37mmと現代風にアップサイジングされているのが特徴です。

ムーブメントは最新の高機能な「手巻きCal.215PS」にアップグレードされながら、往年の名機といった趣を感じられます。

現行モデルでありながら中古での需要も高く、中古相場も高くなっています。

カラトラバ Ref.5296

2005年から2019年に販売された「カラトラバ Ref.5296」は、初代Ref.96のデザインを受け継ぎながらケースを38mmにまで拡大したモデルです。

ムーブメントは自動巻きで、秒針はセンターへ移動、3時位置にはデイト表示を搭載しています。

2019年に生産が終了したこともあり、中古需要が増しているモデルと言えます。

カラトラバ Ref.3445

カラトラバの歴史の中でも大きな転換点と言われるのが、1960年代を代表するモデルである「カラトラバ Ref.3445」です。

直線的なラグや細型のインデックスはシャープな印象を抱かせ、シンプルさがラディカルに際立っています。

Ref.3445のシャープなデザインは現在でも高い評価を得ており、中古での人気も高いです。

カラトラバ Ref.3919

クンロクとは異なる系譜のカラトラバの代表格として、1986年~2006年に販売された「カラトラバ Ref.3919」が挙げられます。

美しいラウンドシェイプとシンプルなデザインは共通ですが、ベゼルに「クル・ド・パリ」と呼ばれる四角錐が規則的に並んだ模様のギョーシェ彫りが施されているのが特徴です。

発売以来10数年にわたってパテックフィリップの広告に起用された人気モデルで、生産終了した現在でも中古市場では高い需要があります。

カラトラバ Ref.5119

Ref.3919の後継機として2006年に誕生したのが、「カラトラバ Ref.5119」です。

クル・ド・パリのギョーシェ彫りがあしらわれたベゼル、直線的なラグ、上品なローマンインデックスなど、Ref.3919のDNAを受け継いでいます。

大きな変化としては、シースルーバックが採用されるなど最先端技術が加えられている点でしょう。

2019年に生産が終了したこともあり、中古の需要が増しているモデルと言えます。

カラトラバ Ref.565

「カラトラバ Ref.565」は販売期間が1938年~1968年と、クンロクに次ぐ歴史を持つモデルです。

初代Ref.96がサイズ的に少し小さいモデルであったことから、ケース直径を35.5mmまで大きくしています。

やはり古いモデルであるため希少性が高く、中古市場でも高い人気があります。

カラトラバ Ref.2545

「カラトラバ Ref.2545」は1950年代に販売されたモデルで、当時としては画期的な防水ケースが採用されているのが特徴です。

時代のニーズに合わせてケース径を初代Ref.96からわずかにアップサイジングしていますが、防水性を加えながら薄型のフォルムは維持しており、カラトラバらしいクラシカルさがあります。

やはり販売されていた年代が古いこともあり、中古市場でも希少価値が認められるモデルです。

カラトラバ Ref.2572

1950年代に販売された「カラトラバ Ref.2572」は、それまでにない小ぶりなラグが特徴的なモデルです。

発売当時は「変わり種」というイメージで定番化しなかったのですが、製造終了してから人気が増し、カラトラバ80周年にあたる2012年にRef.5123としてリバイバルされました。

リバイバル前のRef.2572は中古市場でしか手に入れることができないため、中古需要は高くなっています。

どこに注目すれば良い?カラトラバの選び方

どこに注目すれば良い?カラトラバの選び方

上でご紹介したもののほかにもカラトラバには数多くのバリエーションがあります。

では、その中からお気に入りの1本を選ぶためにはどのようなポイントに注目すれば良いでしょうか。

ご自身に合う1本を選ぶための4つの観点をご紹介します。


  • ・ムーブメント
  • ・秒針など文字盤の特徴
  • ・ラグとベゼルの特徴
  • ・ケースサイズと素材

ムーブメント

カラトラバを含む時計のムーブメントには、動力を得る方式に基づいて大きく3つに分けられます。

自身の手でゼンマイを巻く「手巻き」、着用時の腕を振るなどの動作を利用して時計内部の機構がゼンマイを巻いてくれる「自動巻き」、電池を動力として動く「クォーツ」です。

この3つの中から、好みに合うものを選ぶと良いでしょう。

なお、カラトラバにはクォーツのものは少ないので、ほとんどが手巻きか自動巻きになります。

秒針など文字盤の特徴

文字盤の特徴も、好みの1本を選ぶために注目したいポイントです。

具体的には、秒針のバリエーションやデイト表示の有無などが挙げられます。

短針・長針と同じ軸に秒針も付いている「センターセコンド」、秒針だけが文字盤下部などに独立して付いている「スモールセコンド」、秒針のないものもあります。

また、デイト表示の有り無しもモデルによって異なります。

時計の見た目にも大きく関わってくるポイントですので、しっかりと好みのものを選びたいところです。

ラグとベゼルの特徴

カラトラバのラグの形状としては、ケースのラウンドシェイプから連続するような滑らかな曲線を描く「流線型ラグ」と、ラグがケースからまっすぐに突き出している「ストレートラグ」があります。

またベゼルのデザインとして、最もシンプルな「フラット」タイプ、丸みのあるタイプ、クル・ド・パリなどの装飾が施されたタイプがあります。

時計の個性を決めるデザインの部分ですので、時計選びにおいて重要なポイントです。

ケースサイズと素材

カラトラバは初代のRef.96ではケース直径が31mmでしたが、その後のモデルでは36mmや38mmなど様々なケースサイズのものが販売されています。

ご自身の手の大きさや好みに合わせたケースサイズを選びましょう。

また、ケースの素材としてはゴールド・ホワイトゴールド・ローズゴールド・イエローゴールド・プラチナ・ステンレスなどがあります。

ここも選び甲斐のあるポイントです。

中古のカラトラバを安心して購入するためのポイント

中古のカラトラバを安心して購入するためのポイント

カラトラバには製造終了している人気モデルが多いこともあり、中古市場での売買が非常に活発です。

しかしながら、中古ということは正規店での販売ではないため、安心して購入するために知っておきたいいくつかのポイントがあります。

ここでは、中古のカラトラバを安心して購入するための3つのポイントをご紹介します。


  • ・ブランド時計を扱う販売店を利用する
  • ・鑑定書付きのカラトラバを購入する
  • ・複数の販売店を比較する

ブランド時計を扱う販売店を利用する

中古のカラトラバを買うならブランド時計を扱う販売店、特にパテックフィリップに詳しい販売店を選ぶのがおすすめです。

もちろんカラトラバは価値の高いものばかりなのですが、古いものも多いため内部機構の状態などは個体によって差が出てきます。

時計に詳しくなく「ブランドものを幅広く扱う」といった販売店だと保存状態を適切に見抜くことができず、「カラトラバだから」という理由で状態が良くないにも関わらず高額で売られていたりする恐れがあります。

中古のカラトラバを買うなら、ブランド時計・パテックフィリップに詳しい販売店を選ぶようにしましょう。

鑑定書付きのカラトラバを購入する

本物であるという客観的な証明になりますので、確実に本物を選ぶために最も信用度の高い要素であるといえるでしょう。

複数の販売店を比較する

中古のカラトラバの販売価格は、販売店がそれぞれ設定できます。

すなわち、同じモデル・同様の状態であっても価格には販売店ごとに差が生じます。

安心を担保しながらもなるべく安く購入するためには、複数の販売店で狙っているカラトラバの価格を比較すると良いでしょう。

また、比較するなかで、そのモデルのおおよその相場が見えてくるでしょう。

カラトラバをより高く売るためのポイント

カラトラバをより高く売るためのポイント

中古のカラトラバを安心して買うためのポイントをご紹介しましたが、反対にカラトラバを売る時にはどのような注意点があるでしょうか。

中古市場でも非常に価値が高くなっているカラトラバを、より高く買取してもらうために知っておきたい3つのポイントをご紹介します。


  • ・保存状態を良く保つように注意する
  • ・付属品を揃えておく
  • ・カラトラバの買取ならブランド時計の買取実績豊富なバイセルへ

保存状態を良く保つように注意する

カラトラバをはじめとしたブランド時計の買取で、買取価格を大きく左右するポイントが保存状態です。

カラトラバは美しいデザインも大きな魅力の1つですから、時計に傷や欠損があると買取価格は下がってしまう可能性が高いでしょう。

また、使わないまま長い期間放置しておくと、内部機構に使われているオイルが変質してしまうなどの経年劣化を起こしてしまう可能性もあります。

カラトラバの保管に際しては、箱に入れておくなど傷がつかないように工夫しましょう。

また、経年劣化を防ぐという意味では、売ると決めたら早めに買取に出すというのも1つの手かもしれません。

付属品を揃えておく

カラトラバをはじめとしたパテックフィリップの時計を正規店で購入すると、箱(内箱・外箱)・保証書 ・取扱説明書 ・クロス ・冊子といった付属品がついてきます。

これらの付属品は、カラトラバの買取の際にも重要になってきます。

箱・保証書・説明書といった付属品をカラトラバと一緒に査定に出すことで本物であることを証明する助けとなり、中古市場における信用度が高くなります。

また、腕時計コレクターにとっては付属品も揃っていてはじめて完全な状態のコレクションと見做されるので、中古市場においても付属品が揃っているものの方が需要が高いのです。

これらの理由から、付属品が揃っているカラトラバの方が、そうでないものに比べて高く買取してもらえる可能性があります。

購入した際の付属品は大切に保管しておき、買取の際にはカラトラバ本体と一緒に査定に出すようにしましょう。

カラトラバの買取ならブランド時計の買取実績豊富なバイセルへ

中古のカラトラバを適切な価格で購入するためには、ブランド時計やパテックフィリップに詳しい販売店を利用するのがおすすめでした。

それと同様に、カラトラバを適正な価格で買取してもらうためには、ブランド時計の買取実績が豊富な買取業者に依頼するのがおすすめです。

カラトラバを適正な価格で買取するためには、モデルごとの人気・製造年代・保存状態・真贋・中古市場の動向といった様々な要素を正確に見極める必要があります。

その点で、やはりブランド時計の買取実績が豊富な買取業者に任せるのが安心だと言えるでしょう。

バイセルは時計を中心とした買取サービスで全国のお客様からご指名いただき、時計の豊富な買取実績を積み上げてまいりました。

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