腕時計ベルトの外し方!タイプ別の取り外し方や交換後の注意点を解説
腕時計のベルトの交換は、道具を用意すれば自分でできる場合があります。
ただし、工具を適切に扱わないと作業中に時計を傷つけてしまう可能性があります。
ご自身で腕時計のベルトの交換をする場合は慎重に行いましょう。
本記事では、腕時計のベルトの外し方、用意する道具を中心にご紹介します。
お問い合わせ・無料相談はこちら
電話から相談する
0120-612-773
通話料無料・24時間365日受付中
メールから相談する
お申し込みフォームへ※本記事の内容は、必ずしも買取価格を保証するものではございません。予めご了承下さい。
目次
腕時計のベルトの交換に必要な工具
腕時計ベルトの交換に必要なのは、専用工具のバネ棒外し、ドライバー、養生のためのセロハンテープです。
それぞれの工具についてご紹介します。
バネ棒外し
腕時計のベルトを交換するにはバネ棒外しを用意しましょう。
バネ棒とは時計とベルトを留める金具のことです。
バネ棒外しは先端のピンが「I型」と「Y型」の2種類があり、腕時計の種類によって使い分けます。
交換するときはバネ棒外しの先端を、バネ棒に引っかけて外します。
ドライバー
ネジでバネ棒が固定されている腕時計ベルトには、ドライバーを使います。
時計を傷つけないために、ネジのサイズに合ったドライバーを使いましょう。
セロハンテープ
テープは、作業する際に腕時計を傷つけないようにする目的で使います。
自宅にあるごく普通のセロハンテープでかまいません。
腕時計ベルトの外し方・取り付け方
腕時計の本体が入っている部分をケース、ケースと腕時計ベルトを接続する部分をラグといいます。
ここでは、ラグの形状別に腕時計ベルトの外し方と取り付け方について解説します。
ラグに穴があるタイプ
ラグに穴があるタイプでは、ピン型のバネ棒外しを穴に差し込んでベルトを外します。反対側も同じように外しましょう。
取り付ける際は替えのベルトにバネ棒をセットして、一方のラグの穴に差し込みます。
バネ棒外しでバネ棒を固定させながらずらし、カチャっと音がするまでもう一方のラグの穴にはめ込みます。
ラグに穴がないタイプ
ベルトの端とラグの隙間にY型のバネ棒外しを差し込みます。バネ棒を固定させながらずらしてベルトを外しましょう。
取り付ける際は替えのベルトにバネ棒をセットして、一方のラグの穴に差し込みます。
バネ棒外しでバネ棒を固定させながらずらし、カチャっと音がするまでもう一方のラグの穴にはめ込みます。
クリッカータイプ
クリッカーは、工具を使わずにベルト交換が簡単にできるスライド式のバネ棒で、ベルトの裏面にレバーが付いています。
レバーをスライドさせることでバネ棒が縮小するため、ベルトが簡単に外れる仕組みです。
取り付ける際はバネ棒の一方をラグの穴に入れ、レバーをスライドさせたままバネ棒をもう一方の穴にはめ込みましょう。
横ネジ式タイプ
横ネジ式のタイプは、ラグ横に穴ではなくネジがあります。
ネジに合うサイズのドライバーを使ってネジをゆるめ、ネジ付きピンを抜きましょう。
取り付ける際はラグとベルトの位置を合わせ、ネジ付きピンを挿入します。
ネジが回らなくなるまで、ドライバーでしっかり締めましょう。
腕時計の尾錠(ピンバックル)の交換方法
尾錠(びじょう)とはベルトの留め具のことで、ピンバックルともいいます。
ここでは、タイプ別に交換方法を解説します。
尾錠タイプ
尾錠を構成しているのは尾錠枠、バネ棒、つく棒の3つの部品です。
ベルトと尾錠枠の隙間に見えるバネ棒をバネ棒外しで押し込み、尾錠枠を外します。
尾錠枠が外れたら、バネ棒およびつく棒を外しましょう。
取り付ける際はつく棒をベルトの切れ込み部分に合わせ、バネ棒を差し込みます。
尾錠脇の一方の受け穴にバネ棒を入れ、反対側からバネ棒を押さえるようにして尾錠をはめます。
つく棒が尾錠枠より上(表側)にくるように注意しましょう。
Dバックルタイプ
Dバックルは、革ベルトでも金属ベルトのようにワンタッチで着脱できる留め具のことです。
ベルトとDバックルの間にバネ棒外しのY型部分を差し込み、バネ棒を外すとDバックルが外れます。
取り付ける際はDバックルとベルトの位置を合わせておき、バネ棒を差し込んでもう一方の穴に合わせます。
バネ棒を反対側から押し、Dバックルをはめ込みましょう。
尾錠サイドにネジがあるタイプ
尾錠の側面にネジがあるタイプは、ネジに合うドライバーを使い、ネジを回してゆるめます。
ネジ付きピンが浮いたらピンを抜き、つく棒と尾錠も外しましょう。
取り付ける際はつく棒をベルトの切れ込み部分に合わせ、つく棒を入れます。
次に尾錠とベルトの両端を合わせてネジ付きピンを差し込み、ドライバーを使ってピンを尾錠に収めます。
つく棒と尾錠の表裏を間違えないように注意しましょう。
腕時計ケースの置き方と保存方法
ケースとラグを傷つけることがないように、作業したり保管したりするときに気を付けたほうが良いポイントがあります。
リューズは必ず上に置く
リューズとはゼンマイを巻き上げるときや、日付や時刻を合わせるときに、指で引き出したり回したりして操作する重要な部品です。
作業するときは、リューズが上側になるように時計を置きましょう。
時計に傷をつけないために、ケースとラグにセロハンテープを貼り付ける
作業中に大切な時計を傷つけてしまっては大変です。ケースとラグを保護するために、セロハンテープを貼り付けましょう。
腕時計ベルト交換の注意点
自身で腕時計ベルトの交換をするにあたっての注意点や、交換後の保管方法について解説します。
ラグに工具の差し込み口(穴)があるかを確認する
作業前にラグに工具を差し込む穴があるか確認します。
バネ棒を差し込む穴があるときは「I型」のバネ棒外しを、穴がない場合は「Y型」のバネ棒外しを使用します。
交換できないベルトもある
ベルトと時計本体が一体化しているものは、ベルト交換ができません。
また、ベルトと時計本体が特殊なネジで接続されているものは、専門店への依頼が必要になる場合があります。
取り外した部品は大事に保管する
取り外した部品は、やわらかい布で拭くなどして汚れを落としましょう。
その後、直射日光や高温多湿を避け、通気性が良い場所で保管することが大切です。
ケースを傷つけないように注意する
ケースは時計の機械が入っている重要な部分です。
交換作業をしているときに落としたり擦ったりすると、傷がついてしまうことがあります。
衝撃が大きければ、欠けたりヒビが入ったりする可能性があるので注意しましょう。
外したバンドは汚れを取ってから保管する
腕時計は直接肌に装着するものなので、ホコリやゴミだけでなく、汗や皮脂の汚れも付着しやすいものです。
腕時計を外したら柔らかい布で拭くなど、その日のうちに汚れを落とすのがポイントです。
保管するときは、高温多湿や直射日光を避け、通気性が良い場所を選ぶとよいでしょう。
ベルトが腕時計でも売却できる?!
ベルトを外した腕時計は、時計としての価値が下がるので買い取ってもらえないと思うかもしれません。
しかし、中古市場で需要がある時計ブランドなら、ベルトが外れている、一部が壊れている、風防だけ残っている腕時計でも査定金額がつく可能性があります。
例えば、ロレックスの風防やリューズの防水性能を保つために、交換する頻度が高くなりやすいとされています。
生産終了した部品だと入手しづらいため、中古市場ではモデルの古い高級腕時計の風防を入手したい人にとっては需要が見込まれます。
バイセルではベルトがない高級腕時計の査定が可能!
風防だけ残っていてベルトがない腕時計は、ついている腕時計と比べると査定金額が落ちる傾向にありますが、人気の時計ブランドなら買取可能な場合があります。
時計の買取実績が豊富なバイセルなら、ベルトがない、傷がついている、汚れている腕時計でも査定可能です。
ベルトのない腕時計をお持ちなら、買取実績があるかをオペレーターにお問い合わせください。
より詳しい情報を知りたい方はこちら
時計買取をもっと見る