中国切手「黄山風景シリーズ」の買取相場は?おすすめの買取方法もご紹介
1960年代から1970年代の切手ブームの頃に比べれば下火になったとは言え、切手収集という趣味にはまだ根強い人気があります。
コレクションとしての切手の中には、切手買取市場での取引価格が額面を大きく上回るものがあり、そのような切手はプレミアム切手と呼ばれています。
中でも中国切手にはプレミアム切手が多く、切手コレクターからの注目を集めています。
黄山風景シリーズ切手も、人気を集める中国のプレミアム切手のなかの1つです。
黄山風景シリーズ切手の概要や特徴についてご紹介するとともに、買取相場やおすすめの買取方法についても解説します。
お問い合わせ・無料相談はこちら
電話から相談する
0120-612-773
通話料無料・24時間365日受付中
メールから相談する
お申し込みフォームへ※本記事の内容は、必ずしも買取価格を保証するものではございません。予めご了承下さい。
目次
中国切手はなぜ高値で取引される?
黄山風景シリーズ切手の解説に入る前に、そもそも中国切手とはどのようなものか、なぜ中国切手には高値で取引されるものが多いのかについてご紹介します。
中国切手とはその名の通り、中国で発行された切手のことです。
中国で郵便を送る際に日常的に使用される切手も中国切手には違いありませんが、切手収集や切手買取の文脈で中国切手と言う時には、「コレクションとしての価値がある中国の切手」を指している場合が多いです。
では、なぜ中国切手には高値で取引されるものが多いのでしょうか。
文化大革命の影響
中国では1966年から1976年にかけて、文化大革命と呼ばれる社会主義革命がありました。
失脚していた毛沢東(1893-1976)が自らの復権のために起こしたものです。
社会主義革命である文化大革命下の中国では、コレクションとしての切手の保有が禁止されていました。
そのため、文化大革命時代、あるいはそれ以前に発行された中国切手の多くは散失してしまい、保存されている数が極端に少ないのです。
したがって、文化大革命時代かそれ以前に発行された中国切手はコレクションとしての希少性が非常に高く、切手買取市場でも高値で取引される傾向があるのです。
中国の富裕層による投機目的での購入
中国切手が高値で取引されるもう1つの理由として、中国切手を投機目的で購入する中国の富裕層の存在が挙げられます。
中国切手の高い人気・中国経済の好調さなどから、投機目的の実物資産として、中国切手は富裕層の目に魅力的に映るのでしょう。
純粋に収集を目的とする切手コレクターが買う場合と比較して、富裕層が投機目的で購入する場合には需要量の桁が違います。
投機目的の実物資産として人気になったことから切手買取市場における中国切手の需要はさらに高まり、一部の中国切手は非常に高値で取引されることになっているのです。
中国切手「黄山風景シリーズ」とは
それでは、中国切手の中の黄山風景シリーズ切手について詳しく見ていきましょう。
ここではまず、黄山風景シリーズ切手のモチーフになっている黄山について解説します。
続いて、黄山風景シリーズ切手の概要についてご紹介します。
中国が誇る世界遺産「黄山」とは
黄山は、中国東部の安徽省(あんきしょう)にある景勝地です。
中国の神話に登場する伝説の王・黄帝が登って不老不死の霊薬を飲み、仙人になったという言い伝えのある山です。
なお、「黄山」は1990年に世界自然遺産に登録されました。
黄山に立ち並ぶ山々は、古生代にできたものだと言われます。
何億年という時間の中で氷河や風雨による浸食が行われ、現在のような断崖絶壁の景観が出来上がりました。
断崖絶壁の峰と、海から流れ込む湿った空気によって発生する雲海が織りなす風景は、仙人が住む場所として相応しい雰囲気を持った絶景です。
この絶景に憧れた芸術家たちが次々と黄山を訪れ、多くの水墨画や漢詩の題材となりました。
黄山は全域が景勝地で、「天下の名勝、黄山に集まる」と言われるほど至る所に名所があります。
明朝(1368-1644)末期、当時の中華圏のほぼ全域を旅したと言われる徐霞客(じょかきゃく)という旅人が、「黄山を見ずして、山を語るなかれ」という言葉を残しています。
黄山の景勝地としての素晴らしさを表す言葉であり、黄山について語るときにしばしば引用される言葉です。
黄山風景シリーズ切手とは
黄山風景シリーズ切手は、1963年に発行された中国切手です。
それぞれ異なる黄山の風景が描かれ、全16種類のシリーズものとして発行されました。
黄山の風景を描いた図柄は水墨画のようなタッチでありながら、カラーで描かれています。
素朴なタッチの中に、黄山の峰の迫力・美しい色彩・神秘的な雰囲気までが表現された図柄は芸術性が高く、黄山風景シリーズ切手の人気の理由でもあります。
黄山風景シリーズ切手の額面は、4分(4種)・8分(4種)・10分(4種)・20分・22分・30分・50分となっています(分は中国の通貨単位です)。
16種類それぞれに、描かれた景観の特徴から以下のような呼び名がつけられています。
・「玉屏峰」(額面4分)
・「迎客松」(額面4分)
・「後海松石」(額面4分)
・「清涼台」(額面4分)
・「天都を望む」(額面8分)
・「剪刀峰」(額面8分)
・「万松林」(額面8分)
・「夢筆生花」(額面8分)
・「蓮花峰」(額面10分)
・「西海からの雲海」(額面10分)
・「黄山の老松」(額面10分)
・「東海からの雲海」(額面10分)
・「石筍峰」(額面20分)
・「石候観海」(額面22分)
・「獅子の林」(額面30分)
・「蓬莱の三つの島」(額面50分)
黄山風景シリーズ切手の買取相場はどれくらい?
黄山風景シリーズ切手の発行年は、文化大革命前にあたる1963年です。
したがって、文化大革命の時代にコレクションとしての切手の保有が禁止された影響を受け、現存数がずいぶん減っています。
希少性は比較的高い中国切手だと言えるでしょう。
中でも、16種類の切手が全て揃っている場合には、高い価格で買取してもらえることが期待できます。
未使用で、16種類すべて揃っており、保存状態が良ければ数万円程度の買取価格がつくこともあるでしょう。
コレクションとして人気の高い黄山風景シリーズ切手は、1枚だけでも買取してもらうことは出来ます。
ただし、16種類揃っている場合に比べると買取価格は安くなってしまうでしょう。
※上記は参考価格であり、実際の買取価格を保証するものではありません。
※ご査定時の市場状況、在庫状況により買取価格が変動する場合ございます。
※お買取相場の価格は未開封の未使用品を想定しています。お品物の状態によって価格が大きく変わる場合がございますのでご了承ください。
お問い合わせ・無料相談はこちら
電話から相談する
0120-612-773
通話料無料・24時間365日受付中
メールから相談する
お申し込みフォームへ黄山風景シリーズ切手を高く買取してもらうコツとは
切手買取において、黄山風景シリーズ切手に高い買取価格がつきやすいのはどのような条件の時でしょうか。
黄山風景シリーズ切手の買取価格が高くなりやすい条件を、3つのポイントにまとめてご紹介します。
16種類全て揃っているとき
黄山風景シリーズ切手は全16種類と、シリーズものとして発行されている切手の中でも比較的種類が多いです。
そのため16種類すべてが揃っていることは稀であり、全16種類が揃っている場合にはコレクションとして高い希少価値がつきます。
シリーズ全てが揃っていることによって切手コレクターからの需要も高くなりますから、より高い価格で買取してもらえることが期待できます。
未使用品であるとき
黄山風景シリーズ切手は消印の付いた使用済みのものよりも、未使用のものの方がコレクションとして人気が高いです。
未使用の黄山風景シリーズ切手は、残存数が限られるうえに切手コレクターからの需要も高いですから、より高い価格で買取してもらえる傾向があります。
同じ種類・同程度の保存状態の黄山風景シリーズ切手であれば、買取価格は未使用品の方が高くなる可能性が大きいです。
傷や変色が無いなど保存状態が良いとき
通常、切手コレクターは、傷や変色が無いなど保存状態の良い切手をコレクションとして好みます。
したがって保存状態の良い切手は切手買取市場での需要が多く、より高い価格で買取してもらえる可能性が高いです。
黄山風景シリーズ切手を収納する際、傷や折れ目がつくのを防ぐためには切手アルバムや切手専用ケースを使用するのが有効です。
また、黄山風景シリーズ切手を素手で触ると皮脂が付着して、変色の原因となることがあります。
黄山風景シリーズ切手を取り出す際にはピンセットを使うことで、皮脂の付着や変色を防ぐことができます。
黄山風景シリーズ切手の他に人気の中国切手4選
中国切手の中には黄山風景シリーズ切手以外にも、人気があって高値で取引される切手が数多く存在します。
中国切手の中でも価値が高いとされる切手を、黄山風景シリーズ切手のほかに4つご紹介します。
天安門切手
中国切手「天安門切手」は、1950年から1951年にかけて発行されました。
名前の通り、中国の有名な城門である天安門が図柄になっています。
文化大革命前の発行である影響で、残存数が非常に少なくなっています。
希少価値が特に高い中国切手の一つです。
中でも、天安門切手の第5版は額面金額が最大で20万圓という高額になっている点が珍しく、切手買取市場での人気が特に高いです。
第5版の5種類の切手が全て揃っている場合には、数万円の買取価格がつくこともあるでしょう。
大パンダ切手
大パンダ切手は、1963年と1973年の2度にわたって発行された中国切手です。
水墨画で描かれた愛らしいパンダの図柄が特徴です。
中でも、文化大革命前の1963年に発行された第一次大パンダ切手は希少性が高く、切手買取市場でも高値がつきやすいです。
第一次と第二次の計9種類が全て揃っていれば買取相場は数千円から、場合によっては1万円を超える価格で買取してもらえることもあります。
牡丹シリーズ切手
牡丹シリーズ切手は、1964年に発行された中国切手です。
小型シート1種類とバラ切手15種類の全16種類で発行されました。
中国の有名画家・田世光(でんせいこう 1916-1999)が描いた色とりどりの牡丹の図柄は美術品としての価値も高く、切手コレクターの注目を集めています。
中でも価値が高いのは小型シートのもので、保存状態が良ければ1枚で10万円に近い買取価格になることもあります。
バラ切手でも未使用で全種類が揃っていれば、保存状態によっては数万円という買取価格がつくこともあるかもしれません。
毛沢東記念切手
切手コレクターに人気の中国切手の中には、毛沢東を描いたものが多くあります。
文化大革命の時代に毛沢東を称揚する目的で発行されました。
文化大革命当時は収集目的での切手の保有が禁じられていたため、毛沢東関連の切手も現代まで保存されている数は非常に少ないです。
そのため、毛沢東記念切手には高い希少価値が認められるでしょう。
中でも切手買取市場において高値で取引されやすいのが、1968年発行の「毛主席の最新指示」という切手です。
全5種類あり、全てに毛沢東の肖像画と、毛沢東の思想を表す文章が印字されています。
5種類全て揃っていて保存状態が良ければ、数十万円という買取価格がつく可能性もあります。
切手の買取にはどんな方法がある?買取方法ごとのメリット・デメリットを解説
黄山風景シリーズ切手をはじめとした切手を売却したいと考えた時、利用できる買取方法にはどのようなものがあるでしょうか。
代表的な3つの方法をご紹介するとともに、それぞれの買取方法のメリット・デメリットを解説します。
金券ショップを利用する
切手を売却したいと考えたとき、身近な方法として金券ショップの切手買取が挙げられるでしょう。
実際、切手の買取を行っている金券ショップは多いです。
金券ショップは駅前などに店舗が多くありますから、仕事やお出掛けなどのついでに利用できるなど利便性も高いと言えるでしょう。
ただし、金券ショップは切手専門の買取店ではありません。
日本の切手なら買取できても、黄山風景シリーズ切手のような中国切手の買取には対応していないことが多いです。
黄山風景シリーズ切手などの中国切手については、金券ショップは利用できないと考えておいた方が良いでしょう。
ネットオークションを利用する
買取サービスではありませんが、ネットオークションを利用して切手を売却するという方法も考えられます。
スマホ1つで出品でき、インターネットさえ利用できれば時間や場所を選ばないという点が非常に手軽です。
ただし、黄山風景シリーズ切手のような価値の高い切手に関してはネットオークションはおすすめできません。
コレクションとしての切手は価格の幅も広く、切手に関する専門知識を持ったプロでなければ正確な価値を見極めるのが難しい商材です。
ネットオークションでは不特定多数の買い手を相手にしますから、買い手が切手の専門知識を持っているとは限りません。
本来の価値とはかけ離れた価格で買われてしまい、思わぬ損をしてしまうかもしれません。
また、インターネットを介した買い手とのやり取り・宅配業者を介した切手の受け渡しになるため、トラブルが発生するケースが少ないながらあります。
「落札者から返事が来なくなった」「発送したはずの切手が届かないと言われた」など、トラブルになると手間もかかる上にストレスも大きいでしょう。
切手買取のバイセルを利用する
3つめは、切手買取のバイセルを利用する方法です。
切手の専門知識を持った査定士がおり、適正な価格で切手の買取を致します。
その点、黄山風景シリーズ切手のような価値の高い切手を買取に出すときにも安心できます。
一方、切手専門の買取業者は金券ショップに比べて店舗が少ないという点がデメリットでしょう。
利用する駅や自宅の近くなど、生活圏内に思い当たる店舗がないという方もいるのではないでしょうか。
そんな時には、出張買取サービスがおすすめです。
出張買取とは査定士が自宅までお伺いし査定・買取するサービスです。
無料で行っておりますので、出張買取の対応エリアを調べてみてください。
自宅にいながら無料でサービスを受ける事ができます。
黄山風景シリーズ切手の買取についてのまとめ
黄山風景シリーズ切手は、世界遺産にも登録されている中国の景勝地・黄山の風景が描かれた切手です。
黄山の迫力や神秘的な雰囲気までもを写し取った図柄は芸術性も高く、切手コレクターから絶大な支持を得ています。
黄山風景シリーズ切手は全16種類が揃った状態で買取に出すことで、より高い価格で買取してもらえる可能性が高くなるでしょう。
その際、黄山風景シリーズ切手の適正な価値を見極めることができる切手買取のバイセルに依頼をご検討ください。
出張査定サービスを利用すれば自宅にいながら買取業者の査定を受けられますから、まずはお持ちの黄山風景シリーズ切手の正確な価値を把握しておいてはいかがでしょうか。
その上で慎重に買取業者を選び、後悔のない切手買取にしてください。
より詳しい情報を知りたい方はこちら
切手買取をもっと見る
こんなコラムも読まれています