尺八を高価買取してもらうための5つのポイント!相場やよくある質問にも回答

「尺八の買取相場ってどのくらい?」
「尺八を高価買取してもらえるポイントを知りたい」
このような疑問をお持ちの方もいるでしょう。
尺八は日本の伝統的な縦笛で、有名流派や上質な素材を使用しているものなどは、高額で買い取ってもらえる可能性があります。
本記事では尺八の高額査定のポイントや、買取相場を解説します。少しでも高く買い取ってもらえる方法が分かるので、ぜひ最後までお読みください。
※本記事の内容は、必ずしも買取価格を保証するものではございません。予めご了承下さい。
尺八とはどんな楽器?

尺八とは真竹(まだけ)と呼ばれる竹で作られた日本の伝統的な縦笛です。
尺八は、飛鳥時代から奈良時代に朝鮮半島や中国大陸から雅楽の楽器として伝わったと言われています。
鎌倉時代には猿楽などの伴奏楽器として使われ、音階も七音階から五音階に調律されました。
江戸時代末期に、一月寺・鈴法寺で尺八の指南役をしていた黒澤琴古を始祖とする「琴古流」が誕生しました。
明治時代には中尾都山が大阪にて「都山流」を創始しました。
「琴古流」と「都山流」は、尺八の二大流派として現在でも知られています。
尺八はリコーダーやフルートと同じ木管楽器です。
また、サックスなどの金管楽器に使うリードが不要なエアリード楽器です。
艶やかで伸びのある音色が特徴で、奏法次第で疾走感やドライブ感を出せます。
尺八の長さは一尺八寸(約54cm)が一般的で、一尺八寸管や八寸管とも呼ばれています。
半音(一律)刻みでさまざまな長さがありますが、一尺八寸管以外にもよく使われるのは一尺六寸管です。
尺八は短いほど音が高く、長いほど低い音が出るため、シーンによって尺八を使い分けるのが一般的です。
尺八を少しでもお得に売るためのポイント6つ

尺八の査定では状態、材質、作家、印の種類と数、中継ぎ、歌口などを見て査定金額をお出しします。
尺八を少しでもお得に売るために具体的に以下の6つを知っておきましょう。
・有名な流派である
・長さが平均よりも長い・短い
・竹で作られている
・傷や汚れがない
・付属品が揃える
ここでは1つずつ簡単にご紹介します。
有名な流派である
尺八の価値は、有名な流派であるほど高値が期待できます。
尺八の流派は「琴古流」と「都山流」が代表的です。
琴古流と都山流では、歌口(うたぐち:息を吹く部分)、尺八の作り、愛用者の人口が異なります。
歌口には水牛の角、象牙、鹿の角のどれかがはめ込まれています。
都山流は歌口が月の形に、琴古流は琴のような形なのが特徴です。
尺八の作りは、琴古流だと裏穴の位置が少し高めで、都山流だと少し低めになっています。
演奏者の人口は、琴古流は楽譜の読み方や技法が難しいため減少傾向にあり、都山流は人口が多くて中古市場にも出品されていることが多い傾向にあります。
有名な製管師が作った尺八
有名な製管師が手掛けた尺八は高級品に入るので、中古でも状態や種類によっては高く評価されます。
知名度の高い製管師は玉井竹仙、永廣真山、小林一城、北原精華堂の三代目北原郁也、四代目北原宏樹、ブランドだと富山県のワダ楽器が挙げられます。
有名製管師の作品には焼印が入っており、焼印の数が増えるほど人気が高まりやすいです。
中継ぎの素材
中継ぎとは、尺八の上菅と下管をつなぐ部分です。
尺八は中継ぎの素材によっても価値が異なる場合があります。
中継ぎの外観は藤(ふじ)で巻かれ、藤のフチには金銀が使われています。
藤のフチに巻く装飾には「金三線」「金一線」「銀三線」「銀一線」があります。
金や銀の巻く本数によって数字が変わり、装飾が多い「金三線」が最も高額です。
中継ぎの種類は藤以外にも、石のような模様の入った「石目三線」、樹脂素材のセルロースを用いた「セル巻」、ウミガメの甲羅を加工した「鼈甲(べっこう)巻」などもあります。
長さが平均よりも長い・短い
尺八の基本的な長さは約54cmですが、演奏する曲や他の演奏者によって複数の長さのものを使い分けるのが一般的です。
54cmより長い、短い尺八はそれほど多く流通しているわけではないため、査定金額が高くなる可能性があります。
竹で作られている
査定では尺八の材質も重要です。
尺八は昔から竹製が主流ですが、現在は木製やプラスチック製品も流通しています。
竹で作られた尺八は高く評価をされやすく、プラスチック製は大量生産が可能なので低くなりやすいです。
傷や汚れがない
尺八の傷や汚れがないほど、査定で高く評価されやすいです。
特に竹のヒビ割れやカビが生えている、漆の剥げなどが見られると、流派や素材に価値があったとしても査定金額が大幅に下がる傾向にあります。
保管する場所が乾燥していると尺八が割れやすくなり、使い終わったら管内の水滴を拭き取らないとカビが繁殖する場合があります。
そのため、査定に出す前には柔らかいクロスで外観と管内の汚れを拭いておきましょう。
軽度のカビの場合、消毒用のエタノールを管内に吹きかけて落とせる可能性があります。
落としたら水洗いをしてしっかり乾燥させましょう。
付属品がそろっている
尺八を購入した時についてくる桐箱、袋なども一緒に査定に出しましょう。
付属品は、なるべく全てそろえておくと再販価値が上がりやすくなります。
複数社で見積もりを取る
尺八は買取業者の強みや査定基準などによって提示される金額が大きく変動します。
少しでもお得に売りたいなら複数の買取業者に見積もりをしてもらって、査定金額が一番高くてサービスの質が良い業者を選びましょう。
尺八以外の楽器をお持ちならまとめて売ると点数に応じて金額が上がる可能性があります。
尺八を含めてまとめて楽器を買取に出すことも検討してみましょう。
尺八の買取相場

尺八の買取相場は流派、中継ぎの素材、状態、作家名、骨董的価値の有無などによって異なり、一概に金額をお伝えできません。
バイセルでは楽器の買取実績があり、尺八の査定も受け付けています。
中古市場における楽器の価値に熟知した査定士が在籍しているので、お持ちの尺八に見合った査定金額をつけられます。
尺八はサイズが大きいものもあります。
他にも売りたい楽器があると買取店まで持ち運ぶのは大変ですよね。
バイセルの出張買取を利用すれば、自宅にいたまま査定に出せて、その場で査定金額を現金で受け取れます。
お持ちの尺八の価値を知りたい方は気軽にバイセルの査定にお申し込みください。
尺八の買取に関するよくある質問
尺八の買取に関するよくある質問に回答します。
無名流派の尺八でも買取してもらえる?
無名流派の尺八でも査定可能です。
素材や長さから流派を特定でき、査定の結果実は有名流派の尺八だったという可能性もあります。
査定してもらって分かるケースも多いため、まずは一度査定に出すのがおすすめです。
ヒビが割れている尺八でも買取してもらえる?
有名流派や作家関係なく、ヒビが見られる尺八でも買取できる可能性があります。
買取可能かどうかは査定士の判断によるため、一度査定に出すと良いでしょう。

より詳しい情報を知りたい方はこちら
楽器買取をもっと見る

より詳しい情報を知りたい方はこちら
骨董品買取をもっと見る