京都・西陣織の帯ブランド「渡文」の特徴や買取価格、高く売るためのポイントとは?

2024.08.23

着物買取 コラム
着物
渡文の帯を持っています。きれいな状態ですがいくらになりますか?
着用可否や保管状態により買取価格が変わりますので一度拝見いたします。お電話・メールよりお問合せ下さい。
着物が好きな祖母から渡文の帯を譲り受けました。価値ってありますか?

西陣織の帯には様々なブランドがあり、特徴や価格はブランドによってそれぞれ異なります。数ある西陣織ブランドの中でも、特に人気を博しているのが「渡文」の帯です。

千年の歴史を誇る渡文の帯は「帯で遊ぶ」といった楽しみ方を投げかけてくれます。上品でありながら遊び心も持ち合わせており、人気が高いことから買取での高額査定が期待できるものも少なくありません。今回は、渡文のブランドの特徴、買取価格について詳しく見ていきましょう。

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※本記事の内容は、必ずしも買取価格を保証するものではございません。予めご了承下さい。

渡文のブランド

渡文着物

渡文の創業者である渡辺文七は、明治15年京都府北桑田郡知井村に誕生しました。15歳の頃から西陣・山下槌之助機業店に丁稚奉公し、帯作りに励んだといわれています。明治39年には独立を果たし、渡邉文七機業店を設立しています。現在の渡文の原点です。

職人が手で織っていた時代に、いち早く力織機を取り入れ、当時の流行である黒繻子の帯を製織し財を成したと言われています。渡文の帯は、京都市の「織成舘(おりなすかん)」やANAクラウンプラザホテル京都、渡文株式会社東京オフィスにて取り扱いが行われています。織成舘では、帯の製織だけでなく、能衣装の復元も行われており、ここでも渡文の技術力の高さがうかがえます。

また、平成元年にオープンした織成館では、能衣装や全国の織物の展示、工場見学や手織体験なども行うことができます。

渡文の帯の特徴

渡文着物

京都の伝統技術の粋を集めた渡文の帯が人気を集めている理由はどこにあるのでしょうか。具体的な特徴について紹介します。

二部式帯の登場

着物は好きだけれど、ひとりで二重太鼓を結ぶことが難しいと感じる方は少なくありません。渡文は、伝統的な製作方法はそのままに、ひとりでも簡単に帯結びができる帯を開発しました。

「二部式」と呼ばれている帯は、結び部分と胴部分が分かれているため、各4パターンの組み合わせが楽しめます。伝統を重んじながらも、より気負いなく着こなしが楽しめるように積極的に新しい帯の研究開発に取り組んでいます。

豊富な種類

渡文の帯は、種類も大変豊富なため、好みや使用シーンに合わせて自由に選ぶことができます。例えば有職文様の格調高い形式美の意匠「名物裂(めいぶつぎれ)」をはじめ、真夏以外1年を通して使用できる手織りの逸品「波衣(なみごろも)」、1本糊という技法を用いて製作された、軽くてシワになりにくい「纐纈(こうけつ)ST」など、様々です。

一貫生産システム

渡文では、図案の意匠、織物の組織から織りの作業に至るまで、全て一貫した自社生産システムを取り入れています。西陣では外部デザイナーに依頼することが一般的である中、社内に意匠室を設けている珍しい会社です。こういった姿勢が、渡文オリジナルのデザインを生み出しているといえるでしょう。

渡文の帯は、どれくらいの価格で売れる?高く売るためには?

着物

西陣織ブランドの中でも老舗と呼ばれている渡文の帯は、比較的高値が付きやすい傾向が見られます。中古市場では、渡文の帯の買取相場は状態の良いものであれば20,000円程度となっています。

ただし、高値での買取が多い渡文といっても、保存状態によっては高値が期待できないことがあります。新品に近い状態であればあるほど価格は高くなる傾向にありますが、焼けやシミ、劣化などが目立つようであれば、価値が下がる覚悟が必要です。

しかし、買取相場は市場に出回ってる数やデザイン個別の人気の有無によっても、変動があります。想像以上に、高値での買取が行われることもありますので、いまお持ちの渡文の帯の買取価格が知りたい場合は、まずは査定を依頼することをおすすめします。

※上記は参考価格であり、実際の買取価格を保証するものではありません。

※ご査定時の市場状況、在庫状況により買取価格が変動する場合ございます。

※お買取相場の価格は未開封の未使用品を想定しています。お品物の状態によって価格が大きく変わる場合がございますのでご了承ください。

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渡文の帯を高く売るには?

この「渡文」の帯を高く売るにはいくつかのポイントを押さえておきましょう。そのポイントは以下の3つになります。

  1. 証紙と一緒に査定に出す
  2. 着物などと一緒に査定に出す
  3. シミなどがあってもクリーニングをしない

それでは、それぞれのポイントを詳しく確認してみましょう。

証紙を一緒に査定に出す

ブランド着物やブランド着物小物には、産地を証明する「登録商標」として、証紙がついてきます。

この証紙は、渡文の帯が本物であることを証明するもののため、必ず保管し、買取査定の際に出しましょう。

証紙があるかないかでは、同じ渡文の帯でも大きく価格が変わってくるので注意しましょう。

着物などと一緒に査定に出す

帯の柄や色合いは、着物との相性も大切になっていきます。渡文の帯を査定に出すときは、一緒に着付けていた着物や和装小物も査定に出すことをおすすめします。セットでの買取になると、価格が高額になることもあります。

シミがあってもクリーニングをしない

気づかないうちについてしまったシミや汗じみは、買取査定してもらう前に落としておかないと価格に影響してしまうと思うかもしれません。しかし、着物や和装小物は、安易にクリーニングすることはおすすめできません。

着物や和装小物のしみ抜きに慣れていない業者に頼んでしまうと、状態の悪化や痛めてしまう可能性があります。手入れに慣れていない場合や、良いしみ抜き業者が見つからないときは、相談してみましょう。

渡文の帯を売るときは、バイセルに買取依頼をしよう!

査定士

帯の買取をしてくれるお店やサービスは多数ありますが、それらすべてが帯に対する専門知識を持ち合わせているとは言い切れません。正確、かつ豊富な知識を持ったプロでなければ、正確な価値判断は難しいものです。今、すでに使用する機会がなくなっているにせよ、大切な渡文の帯を売却するのであれば、しっかりと正確な査定を期待したいものですよね。

着物買取のバイセルではお客様第一主義をモットーとし、商品知識・経験豊富な査定士が1点1点、大切な品物を査定しています。月間10,000件以上の査定を行っているため、査定技術自体も継承されています。

渡文の帯の買取実績も豊富にありますので、効果買取に対しても自信を持っています。不要になりました渡文の帯をお持ちの方は、バイセルにお任せください。