中島秀吉の着物は買取で価値はつくの?査定に出すときのポイントは?

2024.08.26

着物買取 コラム
中島秀吉の着物は買取で価値はつくの?査定に出すときのポイントは?

中島秀吉は「伊勢型紙道具彫」の技術保持者として人間国宝に認定された着物作家です。

伊勢型紙は三重県鈴鹿市で作られる染色用の型紙です。

緻密に作られた型紙の文様は思わず息を吞むほどの美しさです。

中島秀吉の作品は流通量が少なく、中古市場では希少性が認められる場合があります。

本記事では中島秀吉の着物を特徴、中古市場での価値、中島秀吉の着物を査定に出す際のポイントをご紹介します。

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※本記事の内容は、必ずしも買取価格を保証するものではございません。予めご了承下さい。

着物作家・中島秀吉とは?

着物作家・中島秀吉とは?

中島秀吉は「伊勢型紙道具彫」の技術保持者として人間国宝に認定された着物作家です。

代表的な作品は、伊勢型紙道具彫「麻」や「丁の字」などがあります。

1883年に三重県津市に生まれ、17歳で伊勢型紙の道具彫りを専門に修業をしました。

1908年に大阪の田村駒商店と伊藤万商店に勤めて、1916年に帰省して独立します。

職人・豊田喜蔵に型彫りを学び、1955年に「伊勢型紙道具彫」の技術保持者として人間国宝に認定されました。

1968年に急性心機能衰弱のため84歳で亡くなりました。

中島秀吉が保持する伊勢型紙道具彫の技術とは?

加賀友禅などの製作に使われる「型染め」は、「伊勢型紙」という染色用の台紙で染められています。

伊勢型紙は三重県鈴鹿市の白子、寺家、江島地区で作られる染色用の型紙で、1983年に国の伝統的工芸品に指定されました。

伊勢型紙道具彫りとは、刃先が桜やひし形などに整えた彫刻刀を使い、彫刻刀を垂直に押し当てて文様を彫る技法です。

彫刻刀も自分で作らなくてはならず、道具の出来栄えが型紙の仕上がりに影響します。

伊勢型紙は、道具彫り、錐彫り(きり)、突彫り(つき)、縞彫り(しま)の4つの技法で作られ、中島秀吉は道具彫りが専門です。

使用した道具は三重県鈴鹿市に保管されています。

中古市場で中島秀吉の作品の価値はある?

伊勢型紙道具彫りは、型紙に紋様を掘るための彫刻刀も作らなくてはならず、年間の着物の生産量は数少ないです。

手作業とは思えないくらいの紋様が特徴の伊勢型紙道具彫りの着物は、種類や状態によっては希少性が見込まれやすいでしょう。

中島秀吉はすでに亡くなっているため新作が出ることはなく、中古でしか手に入りません。

中島秀吉の着物を査定に出す際のポイント

中島秀吉の着物を査定に出す際のポイント

・きれいな状態か

・作家名の記載された紙があるか

・作家名と捺印(落款)が生地に印字されているか

・着物専門の買取業者に売る

きれいな状態か

中島秀吉の着物を売るなら状態をきれいにしておくと高値になりやすいです。

着物を何回も着ていると、どれだけ手入れをしても汚れが目立つようになります。

査定ではシミ、シワ、カビ、臭い、背丈などを中心に着物の状態を確認します。

着物の状態に問題がないかを確認して、汚れがあったらできる限り落としておきましょう。

作家名の記載された紙があるか

中島秀吉の着物には、作家名が記載された紙が付いてくる場合があります。

例えば、代表的な作品「丁の字」には「丁の字 人間国宝 中島秀吉」と書かれた紙がついてきます。

作家名が記載された紙は、作品が本物だという証明になり得るので、着物と一緒に保管しておきましょう。

作家名と捺印(落款)が生地に印字されているか

中島秀吉の着物の裏地には、作家名と捺印が印字されています。

これを落款といい、作品を完成した際に作者が署名と捺印します。

有名作家の作品には落款が印字されていることが多く、査定では本物の中島秀吉の着物かを確認するのに役に立ちます。

着物の買取業者に売る

中島秀吉は人間国宝に認定された作家なので、中古市場で価値が高まりやすいです。

価値をしっかり見極めてもらうには着物の買取業者に売ることをおすすめします。

バイセルは着物買取業者として様々な種類の着物を積極的に買い取っています。

中古市場で需要が見込まれやすい着物の特徴を熟知していますので、安心してご売却いただけます。

どこの買取業者に売ろうか迷っていたらバイセルにお任せください。