甲田栄佑の着物は買取での価値はどのくらい?少しでも高く売る方法をご紹介
甲田栄佑(こうだえいすけ)は宮城県仙台市で有名な仙台平の作家です。
仙台平は江戸時代から四代にわたって甲田家が製作し、身分の高い人への献上品として珍重されてきました。
着物愛好家なら甲田栄佑の作品をお持ちではないでしょうか。
人間国宝に認定された甲田栄佑の作品は、中古市場では価値があるのか気になりますよね。
本記事では作家の概要、中古市場での価値、少しでも高く売る方法をご紹介します。
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着物作家・甲田栄佑とは?
甲田栄佑(こうだえいすけ)は「精好仙台平(せいごう・せんだいひら:仙台平)」で人間国宝に認定された着物作家です。
精好仙台平とは宮城県仙台市で織られる高品質な袴です。
甲田家では江戸時代から四代にわたって精好織という技法で製作しています。
仙台平は皇室や武士などの身分の高い物への献上品として織られたのが発祥です。
仙台藩主の伊達綱村が藩御用の織物を技術者に作らせていたという説があり、代々藩主の手厚い庇護を受けて珍重されてきました。
甲田栄佑は1902年に宮城県仙台市に生まれ、1920年に東京府立八王子織染工業を卒業し、父・甲田陸三郎と技術者の佐山萬次郎から指導を受けて、3年後の20歳にときに甲田機業場を継ぎました。
第二次世界大戦の影響で企業整備と贅沢品の製造禁止を余儀なくされました。
しかし、甲田機業場に属している甲田栄佑は仙台平の技術保持者でしたので、少量の生産が許されました。
戦時中に細々と生産を続けられたことで、技術の継承が途絶えることを避けられました。
戦後から11年後の1956年に仙台平が無形文化財に指定され、その技術者である甲田栄佑は人間国宝に認定されました。1968年には紫綬褒章を受けました。
甲田栄佑の作品は日本伝統工芸展で15回以上の受賞をするほど品質が認められています。
代表的な作品に、神世(かみよ)、永祥(えいしょう)、正元(せいげん)、永楽(えいらく)、霊泉(れいせん)、雅楽(ががく)などがあります。
1970年に肝硬変で67歳で亡くなり、息子の甲田綏郎(よしお)が技術を継承して、2002年に息子も人間国宝に認定されました。
中古市場で甲田栄佑の着物の価値はどれくらいある?
仙台平は染色、絞り、乾燥、糸繰り、糸の横巻き、製織までの30工程を全て手作業で行っているため手間がかかり、年間にわずかしか生産できません。
甲田栄佑は亡くなっており、中古でしか手に入らないでしょう。
甲田栄佑の着物は根強い人気があるため、中古市場では常に一定の需要が見込まれます。
着物の種類や状態によって数万円程度で取引されていることが多いです。
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甲田栄佑の着物を査定に出す際のポイント
甲田栄佑の着物を売る前に何をしておくと良いのでしょうか。
少々手間はかかりますが、売る前にしておいたほうが良いことを3つご紹介します。
状態をきれいにする
甲田栄佑を含め着物を査定に出すときには、必ず状態をきれいにしておきましょう。
状態が良いほど査定で高く売れやすくなるからです。
着物の素材は正絹がほとんどで、甲田栄佑の袴も正絹で仕立てられています。
食べこぼしやファンデーションの汚れが着物に付いたまま保管していると、繊維に染み込んで落ちなくなってしまう場合があります。
査定前に汚れを見つけてもクリーニングに出す必要はありません。
査定金額よりもクリーニング代の方が高くなってしまう場合があるため、甲田栄佑の着物に汚れがついていてもなるべく早く買取に出すことをおすすめします。
付属品も一緒に査定してもらう
甲田栄佑の着物には桐箱と制作者を紹介する紙が複数枚ついてきます。
紙の種類は「精好仙台平 甲田栄佑」や「重要無形文化財 精好仙台平について」などです。
査定に正規店で購入した際についてきた付属品を着物と一緒に提示すると、評価される場合があります。
桐箱は着物の湿気を吸い取ってくれるので状態を保ってくれます。
売却するときは桐箱も一緒に出しましょう。
査定前に足りない付属品を探して揃えておくことをおすすめします。
着物に詳しい買取業者に売却する
甲田栄佑の作品は着物に詳しい買取業者に売りましょう。
着物の価値に熟知した査定士が在籍しており、状態の良し悪し、素材の種類、付属品の有無、中古市場での人気度などの評価項目を設けて適切な査定金額を出します。
フリマアプリやオークションに出品することもできますが、着物の状態などに合わせて落札希望価格を設定するのは難しいでしょう。
梱包作業や商品の紹介文を書く手間も発生するので、売るまでに時間がかかってしまいます。
バイセルでは多数の査定士が在籍しており、甲田栄佑の着物の査定経験もあります。
出張買取を利用すればご自宅にいたまま着物を売ることができて便利です。