麻着物の特徴と高く買取してもらう方法を徹底解説!
- 古くなった麻の着物を持っています。売ったらいくらになりますか?
- どの程度の使用感かにより買取価格が変わりますので一度拝見いたします。お電話・メールよりお問合せ下さい。
- 祖母が着ていた麻の着物を譲り受けました。価値ってありますか?
不要になった麻着物を「買取に出しても高く売れるのか」「買取相場はどれくらいなのか」とお困りの方はいらっしゃると思います。
麻着物を買取に出すときには素材の特徴、正しいお手入れ方法や買取方法を知っておく必要があります。
今回の記事は上記のお悩みを解決すべく、麻着物の特徴や買取相場、麻着物を買取に出すときのポイントをご紹介します。
麻着物を買取をしてもらう前に本記事を参考にしてみてください。
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お申し込みフォームへ※本記事の内容は、必ずしも買取価格を保証するものではございません。予めご了承下さい。
目次
麻着物とは
麻着物は麻の種類である苧麻(ちょま)や亜麻(あま)、黄麻(こうま)などの植物繊維から作られています。
麻で作られた生地は通気性があって涼しいため、夏の着物に使われています。
ちなみに、麻は水に濡れると生地の強さが増すという特徴があるので、縄や資材など幅広く活用されています。
麻着物は暑い季節に着られるよう、裏地のない着物が多いです。
麻着物の種類はシボという凹凸が特徴的な「縮(ちぢみ)」と、細かい麻糸で織られたシボのない滑らかな肌触りの「上布(じょうふ)」の2種類があります。
麻着物のメリットとデメリット
それでは、着物の素材によく使われる絹と麻は、どのように特徴が違うのでしょうか。
麻着物のメリットとデメリットは以下の通りです。
麻着物のメリット
- 通気性が良く水分や汗が乾きやすい
- 湿気を溜め込まず放熱性がある
- 自宅で洗える
- 着物自体が軽い
- 日用着として着られる
麻着物のデメリット
- シワになりやすく、摩擦によって毛羽立ちやすい
- 生地が薄いので保温性に欠ける
- 自然素材を使っているため、濃い色は洗濯や手洗いで色あせしやすい
- 洗濯によって色落ちした部分が白くなりやすい
- 染色時に均一に色が染まりにくい
- 縫い合わせた部分に負荷がかかると糸が裂けやすい
- 着用時に体のラインが透けることがある
- カジュアルな着物なのでフォーマルな場では着られない
麻と絹の着物の特徴を比較してみた
それでは、麻着物と絹の着物の特徴を比較してみましょう。
絹の着物と違って麻の着物は滑らかで着心地が軽く、肌に触れると涼しさを感じるので、夏の着物によく使われる素材です。
絹の着物と異なり、麻の着物は水に強い素材なので洗って何回でも着られます。
麻の着物は自宅で洗えるので、お手入れの手間がかかりません。
正絹の着物は洗えないので、汚れたらクリーニングに出す必要があります。
ただし、濃い色の麻の着物を洗うと色落ちが目立ちます。
麻は絹と比べると繊維の部位によって染料の吸収に差があり、色ムラが見えることがあります。
さらに、麻は色落ちもしやすく白い衣類と一緒に洗濯をすると色移りをする場合があるため、麻の着物単体で洗うようにしましょう。
麻で作った着物の種類は多い
麻の着物の種類は多いです。
代表的な麻着物の種類はシボという凹凸感がある「縮」と、細い麻糸で織られたシボの少ない「上布」があります。
縮、上布共に伝統工芸品や無形文化財に認定されたものが多くあることも、麻着物の特徴です。
縮の特徴
縮とは糸に強い撚り(より)をかけて織り、生地の表面にシボを出す技法のことです。
縮の技法で作られた有名な織物に、新潟県小千谷市で織られた小千谷縮(おぢやちぢみ)、新潟県十日町の明石縮(あかしちぢみ)、滋賀県の近江縮(おうみちぢみ)があります。
上布の特徴
一方、上布(じょうふ)とはイラクサ科の多年草、苧麻から作られた薄手の麻着物です。
上等の布という意味で上布と呼ばれています。
上布にはそれぞれ生産地の気温や湿度の違いで、作業工程に特色が生まれます。
上布の作業工程は麻の栽培、麻を細かく裂いて手績みの糸にする、絣(かすり)模様をつける、織り上げる、仕上げの手もみや雪さらしに至るまで全て手作業で行っています。
上布は幕府に献上されていたものが多く、現在も上布は日本の各産地で作られています。
しかし、伝統的技法で生産されているため、希少性が高く市場に出回ることも少ないです。
有名な上布には新潟県南魚沼市の越後上布と宮古上布、沖縄県宮古島市の宮古上布、沖縄県八重山郡の八重山上布、滋賀県愛知郡の近江上布、石川県鹿島郡の能登上布、福島県会津市の会津上布があります。
麻着物の買取相場
麻着物は色々な種類があるので、それぞれ買取相場が違います。
麻着物の中でも上布や縮は伝統工芸品が多く、買取相場は高値の傾向があります。
理由は生産に時間がかかること、材料の不足、後継者不足に加えて、芸術性の高い作品であ ることが挙げられます。
もちろん、麻着物の買取相場は作家の知名度や着物の保存状態にも左右されることを念頭に 置いておきましょう。
麻着物の買取相場
八重山上布の買取相場は高いもので数万円前後になっています。
近江上布の買取相場は数千円から数万円程度です。
能登上布の買取相場は~数万円程度です。
ただし、未使用や新品に近い着物は数十万円以上の買取相場です。
能登上布を生産している織元は山崎麻織物工房だけであり、生産量が非常に少ない伝統工芸 品であることから、高値が付きやすい傾向にあります。
会津上布の買取相場は状態の良いもので数千円からです。
会津上布は織り始めが30年〜40年ほど前で、他の上布よりも新しい工芸品なので、買取相場は低い傾向があります。
小千谷縮、明石縮、近江縮の買取相場は状態の良いもので~数万円です。
しかし、新品に近い状態であれば買取相場は数十万円から期待できます。
※上記は参考価格であり、実際の買取価格を保証するものではありません
※ご査定時の市場状況、在庫状況により買取価格が変動する場合ございます。
※お買取相場の価格は未開封の未使用品を想定しています。お品物の状態によって価格が大きく変わる場合がございますのでご了承ください。
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お申し込みフォームへ麻着物を買取に出す方法
麻着物を買取に出す方法はいくつかあります。
例えば、リサイクルショップ、ネットオークション、バイセルなどの着物の買取業者が挙げられます。
着物を売る方法にはそれぞれ特徴があるのでご紹介します。
リサイクルショップ
リサイクルショップは店舗数が多く幅広いジャンルの商品を扱っており、不用品を気軽に売却したい人は活用しているでしょう。
リサイクルショップは店舗の経営にかかる人件費やテナント料、光熱費、集客に充てる費用などのコストは売上に関わらず毎月かかっています。
そのため、店舗の利益を最優先に確保した上で買取価格が決まるので、他の売却方法に比べて安くなってしまう恐れがあります。
リサイクルショップの中には着物を買い取っている店舗もありますが、査定士に着物のマニュアルや査定技術がない可能性もあるのでおすすめできません。
着物は日用品や服とは違って様々な視点から価値を見極める必要があり、簡易的なマニュアルだけでは対応できません。
ネットオークション
ネットオークションは売りたい品物の説明文を書き、撮影をし、落札希望価格を決めたら落札されるまで待てば、簡単に麻着物が売却できます。
麻着物の中でも上布や縮は伝統工芸品であり、着物愛好家には名前が広く知られています。
そのため、同じブランドでも麻着物の状態によっては、早いうちに落札されたり落札希望価格よりも高値で落札される可能性があります。
落札者は使用品だとしても有名な織物が欲しいのであれば、高値でも落札してくれるでしょう。
しかし、あなたが出品者になったとして、「この着物はどれくらい有名か」を知っていたとしても、「いくらの落札金額を付けることがふさわしいか」までは分からないのではないでしょうか。
着物の状態に見合わない落札金額を設定すると落札者からクレームが来てしまい、全責任を出品者が背負うことになってしまいます。
着物の専門買取業者
着物買取の実績豊富なバイセルは、麻着物の価値を正確に見極めます。
なぜなら、バイセルの査定士は、着物を査定する時に「作家名」「技法」「保存状態」「生産地が記載された証紙や伝統工芸品のマークはあるか」「丈は長いか」「サイズは大きいか」などを確認して、買取金額を出すためです。
ただし、着物の専門買取業者は規模によってサービス内容が違います。
小さい買取業者は査定士が少なく、査定技術を磨く研修が不十分であるため、低い査定金額を提示してくる可能性があります。
また、自宅で着物を査定してもらう「出張買取」、着物を箱に包んで買取業者に送る「宅配買取」、自分で買取店に着物を持参する「持込買取」といった査定方法のある買取業者が多いです。
自分に合った着物の専門買取業者を探すには、買取方法も考慮して選ぶと良いでしょう。
麻着物を高く買い取ってもらうための方法
麻着物を高く買い取ってもらうには以下の3つの方法があります。
- 証紙、箱などの付属品も一緒に査定してもらう
- 保存状態をきれいにしておく
- 麻着物のサイズによっては買取金額が異なることもある
それでは、3つの方法を詳しく解説します。
証紙、箱などの付属品も一緒に査定してもらう
麻着物は生産地や技法に特徴があり、「どれくらいの価値があるか」を示す伝統工芸品のマークと証紙が付いています。
例えば、上布の中では最高級と呼ばれる宮古上布は、新品購入時に以下のものが付いてきます。
- 経済産業大臣指定の伝統工芸品であることを示した証紙(日の丸の伝統工芸品マーク)
- 宮古織物事業協同組合の商標登録マーク
- 沖縄県織物検査済みの証
- 沖縄県指定の伝統的工芸品であるという証
このように証紙や伝統工芸品のマークは、宮古上布が本物だと証明するものとなっています。
証紙は着物に仕立てる前の反物には伝統工芸品のマークや証紙が付いていますが、着物に仕立てると証紙部分が端切れになるので誤って捨ててしまう可能性があります。
加えて、購入時に着物が入っていた桐箱も捨てないで、査定時に一緒に出しましょう。
着物買取市場において、着物だけよりも箱や証紙が揃っている方が需要があります。
そのため、麻着物の査定の申し込みをする前には、付属品があるかを確認しておきましょう。
保存状態をきれいにしておく
着物の買取金額は保存状態の良し悪しによって変わります。
着物はお手入れの仕方によって年数が経ってもきれいな状態を保てるのです。
絹着物は洗濯はできませんが、麻着物は生地が丈夫なので洗濯や手洗いが可能です。
そのため、清潔な状態を保ちたいのであれば、麻着物を洗うことをおすすめします。
ただし、「洗濯によって色落ちした部分が白くなりやすい」「シワになりやすい」「汗や日焼けで変色しやすい」「洗濯で生地同士がこすれて毛羽立ちが起きやすい」「麻生地は丈夫なので縫い合わせた部分に負荷がかかると糸が裂けやすい」というデメリットもありますので、麻着物を洗う際には注意しましょう。
麻着物は汚れたら折り目のついた部分に沿って畳み、手で押すようにして優しく洗うと色合いや型を崩さずに済みます。
麻着物の売却を検討しているのであれば、正しいお手入れ方法を実践してきれいな状態で査定に出すことをおすすめします。
着物にできるシワは何十回も洗濯をする、丁寧にたたまずに収納する、強く絞る、洗濯機で長時間の脱水することによって傷めてしまうことが原因です。
麻着物のサイズによっては買取金額が異なることもある
麻着物を正しくお手入れをして保存状態を良くする以外にも、以下の場合においては買取金額が変わる可能性があります。
- サイズが大きいか
- 裁断していないか
丈が150cm以上の着物は需要があり、大きいサイズでも購入者が丈詰めをして調整できます。
しかし、丈が140cm未満は着用できる人が少ないので、購入者が見つかりづらく買取業者は敬遠する傾向が高いです。
そのため着物の丈やサイズは、小さいよりも大きければ大きいほど買取業者に買い取ってもらいやすくなります。
着物は裁断して丈を短くせずに、そのままの状態で査定に出しましょう。
麻着物を買い取ってもらう時に知っておきたい知識まとめ
麻着物は麻の種類である苧麻(ちょま)や亜麻(あま)、黄麻(こうま)などから作られています。
麻着物にはシボという凸凹が特徴の「縮」と、シボのない滑らかな触り心地の「上布」があります。
明石縮や宮古上布など縮や上布は種類が豊富にあり、手作りで丹念に作られています。
また、麻着物は絹の着物と違って裏地がなく、汗が乾きやすいため夏に着ると涼しく感じられ、さらに自宅でも洗えることが特徴です。
しかし、麻着物は手洗いができますがシワになりやすいので、干すときに軽く手で叩いてシワを伸ばしておくと乾いたときにシワが付きにくくなります。
着物を手放す手段はいくつかありますが、買取方法やサービス内容を加味して信用できる業者に査定をしてもらいましょう。
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