希少で価値が高い「盛岡八匁銀判」の相場や買取の出し方、徹底解説します!
- 盛岡八匁銀判などの古いお金をコレクションしています。売ったらいくらになりますか?
- 保存状態や種類などにより買取価格が変わりますので一度拝見いたします。お電話・メールよりお問合せ下さい。
- 祖父から盛岡八匁銀判などの古銭コレクションを譲り受けました。価値ってありますか?
「盛岡八匁銀判(もりおかはちもんめぎんばん)」は、慶應4年(1868年)に盛岡藩(現在の岩手県の一部)によって発行開始された、江戸時代の終盤である幕末期の「領国貨幣(りょうごくかへい)」です。
領国貨幣は幕府が発行する、全国流通させるための貨幣と違い、各藩が領内での流通のみを目的に独自に鋳造した貨幣を指します。
盛岡八匁銀判は銀純度が非常に高く、そのために錆びているものが多く「さすがにこんな錆びた古銭は売れないのでは…」「もし買い取ってもらえるなら、どこに頼めばいいの?」とお悩みの方もいると思います。
実は、盛岡八匁銀判の古銭としての価値は高いと言えます。
ここでは、盛岡八匁銀判の買取相場や歴史、そして「盛岡七匁銀判」という銀判についても説明していきます。
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目次
盛岡八匁銀判とは
盛岡八匁銀判は、慶應4年(1868年)に鋳造開始された幕末の領国貨幣です。
慶應4年(1868年)、盛岡八匁銀判は幕府が倒された後、新政府軍と旧幕府軍とが戦った「戊辰戦争(ぼしんせんそう)」の末期に発行されました。
しかし戊辰戦争は、盛岡八匁銀判発行の翌年、明治2年(1869年)に終戦を迎えます。
また、数年後に施行された明治政府による貨幣改革(新貨条例)で貨幣制度が一新されたので、盛岡八匁銀判は、鋳造されたもののほとんどは流通しなかったようです。
それでは、盛岡八匁銀判の特徴と歴史について、見ていきましょう。
盛岡八匁銀判は「盛岡銀判」の一種
盛岡八匁銀判は、盛岡七匁銀判という別種の銀判と合わせて「盛岡銀判」と総称されるものです。
従来、江戸時代の銀貨は量目(重量)で価値が決まる「秤量貨幣(しょうりょうかへい)」でしたが、盛岡八匁銀判は額面を一両と定めた「計数貨幣(けいすうかへい)」のように扱うことと定められました。
盛岡八匁銀判のデザインは、表面の中央に縦向きに「八匁」と記されており、そのすぐ右上に円で囲まれた「改」という極印(検証印)が刻印されています。
表裏それぞれの面に6個ずつ「融」という文字が円に囲われた極印が、貨幣の外縁近くにほぼ等間隔で並んでいます。
裏面の右下には円に囲われた「山」の極印があります。
量目は約30g、サイズは縦85mm、横54mmの楕円形をしています。
銀の品位(含有率)は99.5%と非常に高く、また「花降銀(はなふりぎん)」という良質な銀が使用されています。
非常に希少な「盛岡七匁銀判」
盛岡銀判のもう一方の種類である「盛岡七匁銀判」は、試験的に鋳造された、「試鋳貨幣(しちゅうかへい)」です。
そして、七匁の銀を一両として流通させるのは不可能だろうと考え、八匁に量目を変更したため、盛岡七匁銀判は試鋳品のみが製造されました。
そのため、現存数は数枚程度と考えられています。
現存が確認できる唯一の盛岡七匁銀判は、東京大学経済学研究所が所蔵しているもののみです。
盛岡八匁銀判は戊辰戦争の軍資金として造られた
慶應3年(1867年)に幕府が大政奉還(朝廷に政権を返上すること)を行ったことに反対する旧幕府軍と新政府軍との戦争、「戊辰戦争(ぼしんせんそう)」の最中に、盛岡八匁銀判は発行されました。
旧幕府軍の主力であった会津藩(現在の福島・栃木・新潟の一部)の討伐を朝廷に名座られた盛岡藩は、仙台藩を援護する目的で、盛岡八匁銀判を鋳造しました。
慶應4年(1868年)3月から9月まで、一日150枚程度が鋳造されていました。
盛岡八匁銀判の買取相場はいくら?
盛岡八匁銀判は、銀の品位は99.5%と非常に高く、使用される銀も「花降銀」という当時の最高品質のものです。
銀純度が高いとそれだけ錆びやすくなり、ほとんど流通しなかったにもかかわらず、錆びついているものが多くなっています。
しかし、錆び以外の劣化は少ないものが多いです。
また、発行枚数と現存数の少なさ、発行経緯から生じる歴史的価値もあいまって、相場価格は比較的高めの古銭であると言えます。
保存状態が良好なものであれば、場合によっては数十万円に至ることもあります。
※上記は参考価格であり、実際の買取価格を保証するものではありません。
※ご査定時の市場状況、在庫状況により買取価格が変動する場合ございます。
※お買取相場の価格は未開封の未使用品を想定しています。お品物の状態によって価格が大きく変わる場合がございますのでご了承ください。
非常に希少性の高い盛岡七匁銀判
盛岡七匁銀判は、試鋳貨幣として少数が鋳造され、現存数に至っては数枚とされているほどに希少な存在です。
現存の確認されている唯一の一枚の盛岡七匁銀判は、東京大学経済学研究所が所蔵しており、他には見つかっていません。
もし本物の盛岡七匁銀判が新たに見つかったとしても、買取価格がいくらになるか、想像もできないような状態です。
幕末に発行された領国貨幣、「会津銀判」「秋田銀判」について
幕末期には、ここまで紹介してきた盛岡銀判の他にも、「会津銀判(あいずぎんばん)」「秋田銀判(あきたぎんばん)」という領国貨幣としての銀判が鋳造されました。
この2種類の銀板について、それぞれ紹介したいと思います。
会津銀判
文久2年(1856年)から会津藩において少数が発行されたのが、会津銀判です。
会津銀判は、会津藩主の松平容保が京都守護職という、幕末の治安悪化に対する対応責任の任についた祝祷のために鋳造された説や、軍用金として鋳造されたという説があります。
なぜ発行経緯が明確でないのかというと、戊辰戦争で会津藩は戦地となり、広い範囲が荒廃し、公的書類も多くが焼き払われてしまったため、記録が残っていないからなのです。
発行数・現存数の少なさから希少なものとされ、会津銀判の買取相場は状態良好ならば数万円を超えるものと思われます。
秋田銀判
文久3年(1863年)に久保田藩を中心に発行された秋田銀判には九匁二分、四匁六分そして一匁一分五厘の3種類があります。
一匁一分五厘の秋田銀判は試鋳貨幣であり、発行枚数も現存数も少なく、希少性が非常に高く、相場価格は具体的にいくら程度と述べることができません。
九匁二分、四匁六分も、銀の品位は95%以上と高く、発行枚数と現存数が少ないので希少とされ、保存状態が良ければ相場価格は数万円になる可能性があります。
盛岡八匁銀判を買取に出すオススメの方法
いざお手持ちの盛岡八匁銀判を買取に出そうと決めても、「どういうお店が一番信頼できるの?」「どうやって買い取ってもらうの?」という疑問があると思います。
ここでは、以下の3種類の買取方法について紹介します。
- 金券ショップに持ち込む
- ネットオークションに出品する
- 古銭買取のバイセルに依頼する
それぞれの方法の特徴やメリットをご紹介します。
金券ショップに持ち込む
金券ショップは映画チケットや新幹線の切符、商品券など、金券全般を売買するお店です。
店舗数がみるみる増えており、郊外にも見受けられるほどです。
店舗数の多い分、自宅のお近くにお店があることも多く、すぐに売りたいときに売りやすい点はメリットですね。
ただし、前述したように金券ショップのスタッフは、金券全般の知識を浅く広くもっている可能性が高く、盛岡八匁銀判を始め古銭についての深い専門知識を持っていることは少なそうです。
そのため、お持ちの古銭の本来の価値を査定で見極めてくれるかどうかわからない、という点が懸念されます。
ネットオークションに出品する
パソコンとインターネットになれている方なら、ネットオークションに出品するのが得策だと思うかもしれません。
ネットオークションは、出品者が価格を自由に設定できます。
そのため、思わず高額で落札される、などといった偶然のメリットはありますが、逆に、価格を安く設定したために損をしてしまうという逆の場合もあり得ます。
また、取引相手は買取のプロではないので、色々と至らないことが多かったり対応が雑だったりする可能性があり、ストレス要因も多くなるという点に留意してください。
古銭買取のバイセルに依頼する
盛岡八匁銀判を売るのであれば、古銭買取のバイセルに依頼しましょう。
バイセルの査定士は、古銭に関する深い専門知識を持っており、買取実績が豊富です。
例えば盛岡八匁銀判であれば、銀品位の高さゆえに錆びついている個体が多い、ということを知っているうえで、保存状態を判断してくれることでしょう。
お持ちの盛岡八匁銀判を本来の価値に最も近い価格で買い取ってもらいたいならば、バイセルへご依頼ください。
盛岡八匁銀判を賢く買取してもらうコツ
「相見積もりを取る」「保存状態を良好にしておく」、この2つのポイントで、買取価格をなるべく高くすることができます。
ここでは、それぞれの方法について紹介致します。
相見積もりを取る
お持ちの望岡八匁銀判の本来の価値は、今から上げることはできません。
しかし、複数業者に査定を依頼し、もっとも高額を提示してきたところに売れば、同じ古銭がより高く売れることになりますよね。
複数業者に査定依頼することを、「相見積もり」と言います。
最近は、ほとんどの古銭買取業者が「無料査定」を行っていますので、見積額を知るだけならば無料でできます。
無料査定をおこなっている業者を複数選別して、相見積もりすれば、「全ての業者が完全に同一の査定額を提示してくる」ということはないでしょう。
そこで、なるべく高額の見積をだしてくれた業者に買取を依頼すれば良いのです。
保存状態を良好にしておく
古銭の査定に大きく影響するのが、「保存状態の良し悪し」です。
古銭は専用ケースにしまい、日光を避けて暗所に保管しましょう。
定期的にケースから出して換気を行い、柔らかい布でやさしくホコリをとってやるくらいのメンテナンスを行うと良いでしょう。
手脂は錆びの原因となりますので、手袋の着用もしたほうが安心です。
ただし、アルコールや錆び取り剤などを用いて洗浄するのは避けましょう。
なぜなら、化学物質は原材料の組成を壊したり、変色・変形の原因となる可能性が高いのです。
希少価値があり基本的な相場の高い「盛岡八匁銀判」を所有していて、買取に出すことを検討しているならば、状態のよいままにしておいて、本来の価値の分かるバイセルにご依頼ください。
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