安政一分銀の現在の価値は?損せずに買取してもらうコツを伝授!

2024.11.22

古銭買取 コラム
安政一分銀といった古い時代の古銭をいくつか持っていますが、いくらになりますか?
状態により買取価格が変わりますので一度拝見いたします。お電話・メールよりお問合せ下さい。
祖父が集めていた安政一分銀などの古銭のコレクションを譲り受けました。価値ってありますか?

安政一分銀(あんせいいちぶぎん)は、江戸時代末期に流通していた貨幣です。

安政一分銀と同時期に発行されたその他の一分銀には、安政一分銀と似たようなデザインのものが多数あり、古銭の知識がないと見分けるのは難しいです。

そのため、一分銀を買取に出す際、区別にお悩みの方も多いのではないでしょうか。

これらのお悩みを解決すべく、当コラムでは安政一分銀の価値や、その他の一分銀との見分け方、安政一分銀を損せずに買取してもらうコツをご紹介します。

安政一分銀を買い取ってもらう前の参考にしていただければ幸いです。

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※本記事の内容は、必ずしも買取価格を保証するものではございません。予めご了承下さい。

安政一分銀とは

安政一分銀は、江戸時代である1859年〜1868年の間に発行されていた銀の通貨です。

当時の元号が安政だったことが、安政一分銀という名前の由来です。

安政一分銀は短冊形で、両面に決まった文字と模様が刻まれています。

安政一分銀の表面には、大きく縦に「一分銀」と書かかれており、裏面には上部に「定」、下部左側には縦に「常是」、下部右側には縦に「銀座」と書かれています。

更に、両面ともに額縁のようにたくさんの桜のマークで囲まれています。

重量はおよそ8.63g、素材は銀87.3%、その他12.7%とほとんどが銀で出来ています。

それでは、安政一分銀は、どのような理由で発行されていたのでしょうか。

また、発行当時の額面はいくらくらいだったのでしょうか。

安政一分銀に対するそのような疑問に加え、安政一分銀の現在の需要や、デザイン違いのものについてもご説明します。

安政一分銀の過去の価値や現在の活用

安政の頃、それまで流通していた一分銀が底をついてしまい、増鋳として発行されたのが安政一分銀でした。

安政一分銀は、以前に出回っていた一分銀に対し、新一分銀(しんいちぶぎん)とも呼ばれるようになりました。

安政一分銀の発行枚数は1100万枚ほどあり、そこまで希少性は高くないですが、状態や種類によっては高く売れる可能性もあります。

安政一分銀の流通当時の額面は、1000文とされていて、一両の4分の1の価値でした。

ちなみに、安政一分銀1枚を現在のお金の価値に換算すると、25,000円ほどになります。

現在、安政一分銀をはじめとする一分銀は、ネックレスのトップなどのヴィンテージアクセサリーとして販売されています。

なお、一分銀のペンダントトップは、ネットオークション等にて、数千円〜数万円ほどの価格で出品されています。

安政一分銀の書体違い

安政一分銀は、基本的に表面に「一分銀」、裏面に「定」「常是」「銀座」の文字が書かれ、それら文字を桜マークで囲うようなデザインに統一されています。

しかし、安政一分銀の中には、書体が異なる「手変わり」と呼ばれるものが存在します。

手変わりの中でもいくつか有名なものをご紹介します。

  1. 玉一・・・表面「一」の字の最終部分に「玉」が付いたような書体
  2. 入分・・・表面「一分銀」の「分」の字の第一画・二画が「入」のような書体になっている
  3. 跳分・・・表面「一分銀」の「分」の文字の第一角が跳ねている書体
  4. 定落・・・裏面「定」の字が抜けている希少なエラーデザイン
  5. 川常・・・裏面「常」の頭部書体が川の字になっている
  6. 玉座・・・裏面「座」の最終画(座の右下)に玉が付いているような書体
  7. 中柱座・・・裏面「座」の字の部分、【土】の字の縦の線が長い書体
  8. 逆打ち・・・表とのデザインが上下逆に彫られている

ご紹介したのはほんの一分の手変わりですが、いずれも通常の安政一分銀に比べて買取相場は高くなる傾向にあります。

また、一枚の安政一分銀で、何ヵ所も手変わりがあるものは「入分玉座」などと組み合わせて呼ばれ、更に希少価値が高くなります。

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一分銀の種類や見分け方

従来の貨幣が重量を基準として価値の決まる秤量(しょうりょう)貨幣だったのに対し、一分銀は額面が記載されている表記貨幣です。

一分銀より前に流通していた南鐐二朱銀(なんりょうにしゅぎん)は「以南鐐八片換小判一兩」と一両小判との交換率が表記されていました。

それに対し、一分銀は直接額面が表示され、江戸時代の計数銀貨の完成形として普及しました。

一分銀は、安政一分銀の他に以下の2種類が存在していたのでご紹介します。

いずれも安政一分銀とデザインが似ていますので、見分け方についても解説していきます。

天保一分銀(古一分銀)

天保一分銀(てんぽういちぶぎん)は、1837年12月4日から鋳造が始まりました。

安政一分銀が発行された後は、安政一分銀が新一分銀と呼ばれているのに対し、天保一分銀は古一分銀(こいちぶぎん)と呼ばれるようにもなりました。

安政一分銀の発行枚数は、7800万枚ほどになります。

デザインは安政一分銀と同様、表面に「一分銀」、裏面に「定」「常是」「銀座」の文字が書かれ、両面ともに額縁のように桜のマークが散りばめられています。

天保一分銀に「庄」を刻印して鋳造されていた庄内一分銀(しょうないいちぶぎん)も存在しており、希少価値が高いとされています。

参考記事:天保一分銀について

貨幣司一分銀

貨幣司一分銀(かへいしいちぶぎん)は、1868年より鋳造されました。

貨幣司一分銀の発行枚数は400万枚ほどとなっており、他の一分銀に比べると少ないため、現在の古銭市場での取引価格が高い傾向にあります。

貨幣司一分銀は別名が多く、字体や質によって川常一分銀(かわつねいちぶぎん)・明治一分銀(めいじいちぶぎん)・亜鉛差一分銀(あえんさしいちぶぎん)などとも呼ばれます。

デザインは天保一分銀・安政一分銀と同様、表面に「一分銀」、裏面に「定」「常是」「銀座」の文字が書かれ、両面ともに額縁のように桜のマークが散りばめられています。

見分け方

安政一分銀のデザインは、天保一分銀・貨幣司一分銀ともにほぼ同様となっており、素人が見分けるのは難しい場合もあります。

そこで、それぞれの一分銀を見分ける方法を、大きく分けて2つ解説します。

逆桜の位置

まず、両面に刻まれた桜に注目します。

桜マークは片面20個ずつ散りばめられており、1箇所ずつ逆さまになっているものがあります。

それを逆桜と言い、この逆桜の位置によってどの一分銀か見分ける事ができます。

以下が、それぞれの逆桜が位置する範囲内です。

  1. 天保一分銀・・・両面ともに最上部横一列、そこから更に左右それぞれ下へ1個まで(14個)。
  2. 安政一分銀・・・表面は縦列真ん中の左右それぞれ3個ずつ、裏面は縦列真ん中の左右それぞれ2個ずつ(10個)。
  3. 貨幣司一分銀・・・表面は最下部横一列、裏面は最下部横一列に加え、そこから更に左右それぞれ上へ2個まで(14個)。

逆桜を見つけることができたら、上のどの範囲に当てはまるか確認し、どの一分銀なのか区別しましょう。

逆桜がないものに関しては、市場価値が高くなる事があります。

かなり細かい部分なので、分かりづらければ、古銭の専門知識のあるバイセルに依頼した方が得策です。

側面のデザイン

それぞれの一分銀には、側面のデザインにも違いがあります。

やすり方や、側刻印とも呼ばれる側面に打たれている花のマークのようなものの数によっても見分ける事が可能なので、以下に説明します。

  1. 天保一分銀・・・やや盛り上がりがあるようななめらかな側面。側刻印は、左右それぞれ2か所、上下それぞれ2か所(合計8か所)。
  2. 安政一分銀・・・粗めのやすり面。側刻印は、左右それぞれ3か所、上下それぞれ3か所(合計12か所)。
  3. 貨幣司一分銀・・・粗めのやすり面。側刻印なし。

上述した通り側面のデザインは、時代の流れに沿って段々と雑になってきているように思えます。

世の予想以上に貨幣の流通や鋳造が進み、増鋳が追いつかなかったり、混乱を招くような背景があったのかもしれません。

以上が、主に3種類の一分銀を見分ける方法です。

一分銀は、字体やデザインで区分けすると、とてつもなく種類があります。

未だ確認中の種類もあるので、素人が細かく分類するのはとても難しい古銭と言えます。

安政一分銀の買取価格・価値

安政一分銀は、他の一分銀によく似ていることから、混合して売買されてしまっていることもよくあります。

買取相場は、それぞれ一分銀によっても異なるので要注意です。

安政一分銀は、流通していた枚数が多い分、そこまで希少価値は高くありません。

数百円~数千円程の買取相場になる可能性があります。

ただし、一分銀には手変わりと呼ばれる希少性のあるデザインや、エラーデザインなどであれば買取価格が数万円に跳ね上がる事もあります。

専門知識のない方では、希少なデザインを完璧に見分ける事は難しいでしょう。

※上記は参考価格であり、実際の買取価格を保証するものではありません。

※ご査定時の市場状況、在庫状況により買取価格が変動する場合ございます。

※お買取相場の価格は未開封の未使用品を想定しています。お品物の状態によって価格が大きく変わる場合がございますのでご了承ください。

安政一分銀を高価買取してもらう方法

安政一分銀は、デザイン等によって価値が大幅に上下してしまうことはお分かりいただけましたでしょうか。

せっかく大事にしていた古銭を買取に出すなら、なるべく高額買取してもらえた方が嬉しいですよね。

それでは、安政一分銀を損せずに買取してもらうにはどうすればいいのでしょうか。 高価買取してもらう方法は以下の通りです。

  1. バイセルに依頼する
  2. 保存状態がいいもの
  3. 安政一分銀でも特に希少性が高いもの

バイセルに依頼する

古銭を手放したいと考えた時に、最初に思い浮かぶのは身近なリサイクルショップやインターネットオークションかもしれません。

しかし、古銭を売却する際に、一番おすすめなのが古銭買取のバイセルです。

リサイクルショップには、古銭の専門知識がある査定士がいる可能性は低いです。

せっかく価値のある安政一分銀を持って行ったとしても、誤った査定をされてしまって低く見積もられてしまってはガッカリですよね。

また、インターネットオークションの場合、個人間のやりとりとなるので、古銭の写真撮影から初回の価格設定、詳細説明は全て自分で行います。

加えて、その後の引き取り手との連絡の取り合いや、商品梱包・郵送まで自分で行わなければいけないので、かなりの手間がかかります。

一方、バイセルに買取をご依頼いただけたら、古銭について専門知識がある査定士にお手持ちの古銭をしっかりと見定めます。

買取業者の中には、店舗持ち込みの他にも、出張買取サービスや宅配買取サービスを行っているところもあります。バイセルでも出張買取など専門業者と同様の買取サービスを提供しておりますのでぜひご利用ください。

更には、出張料や手数料が無料の買取業者もあるので、安心してサービスを受けられます。

保存状態がいいもの

安政一分銀をはじめとする古銭は、保存状態がよければ、買取価格が高くなる傾向にあります。

加えて、安政一分銀は1859年から発行されていた貨幣ですので、160年ほど歴史のある古銭となります。

そうなると、綺麗な状態で保存されていただけで、希少とされる場合もあります。

古銭にあまり詳しくない方のために、おすすめの保存方法をご紹介します。

古銭は、傷・汚れや、湿気によってできるカビ・サビから守るために、コイン専用のカプセルやケースに入れておくのがいいでしょう。

複数の古銭を保管するのであれば、コインアルバムなどで保管するのも便利です。

更に、なるべく紫外線の当たらないような場所に保管し、古銭の変色も防ぎましょう。

また、古銭を扱う際は、手の脂や塩分がついてしまわないように手袋の着用がおすすめです。

安政一分銀でも特に希少性が高いもの

安政一分銀は、市場に出回っている枚数が多いため、買取相場は数千円程度とそこまで高くありません。

しかし、安政一分銀の中でも手変わりと呼ばれる変わった字体の物は希少性が高く、買取相場もグンと跳ね上がります。

安政一分銀の手変わりは数十種類にも及ぶ多さとなり、それぞれで買取価格がかなり変わってきてしまいます。

自分で種類を判断せずに、まず専門知識のあるバイセルへ査定を依頼する事をおすすめします。

安政一分銀の買取で気を付けるべきこと

安政一分銀などの古銭は、綺麗な方が買取価格が高い傾向にあるので「じゃあ古銭は汚くても洗えば高く売れるの?」と思う方も多いかもしれません。

ですが、古銭は極力自分で洗わない事をおすすめします。

古銭をクリーニングしてしまうと、歴史ある古銭に手を加えた事になってしまい、自ら古銭の価値を下げかねません。

確かに「古銭の洗浄方法」とインターネットで検索すれば、たくさんの情報が出てきます。

しかし、古銭を洗浄する事で傷をつけてしまったり、欠けてしまったりと逆効果になる可能性もあるので要注意です。

安政一分銀の価値と売るコツまとめ

安政一分銀は、別名「新一分銀」とも呼ばれ、多くの枚数が発行されました。

発行枚数が多いため、通常であれば買取価格はあまり期待は出来ません。

しかし、似たようなデザインの一分銀が存在したり、僅かな字体の違いで買取価格が上下するので、古銭買取のバイセルに査定をご依頼ください。

また、古銭の状態により買取価格も変わってくるので、傷・汚れ・サビ・カビがつかないようにケースに入れるなどして、保管方法に気を付けるようにしましょう。