勲章の種類と買取相場は?高値で売れやすい勲章と売却方法を解説!
勲章の制度は明治時代に創設され、現在も運用されています。
勲章は特定の人にしか授与されないので、市場に出回ることは少ないです。
「親族の遺品整理をしていたら勲章や賞状が出てきた。これって売れるのかな」と思った方はいるでしょう。
コレクターが存在するので、勲位や等級によっては中古市場で十分価値があります。
本記事では、高価買取が期待できる勲章の種類、買取相場、売却方法などを紹介します。
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お申し込みフォームへ※本記事の内容は、必ずしも買取価格を保証するものではございません。予めご了承下さい。
勲章とは
勲章とは国や公共のために功労のあった人、社会の各分野において優れた功績を挙げた人などに対して、国が与える名誉の標章です。
勲章制度は1875年に創設されて以降、現在も運用されています。
2003年と2016年には制度の改正・見直しが行われました。
改正の結果、これまで勲章があまり授与されてこなかった分野でも積極的に勲章を授与するようになりました。
勲章の授与は、毎年4月29日(昭和の日)と11月3日(文化の日)に行われています。
高く売れやすい勲章の種類と買取相場
戦前に軍人だった人が親族にいる場合、勲章や勲記が残っている可能性があります。
親族の遺品整理をして勲章を見つけて、処分の仕方に困ったら売却を検討するのが良いでしょう。
高く売れやすい勲章の特徴は以下の3つです。
・戦時中に授与された
・等級が高くて授与者が少ない
・状態が良い
戦時中に授与された勲章は歴史的価値が高い傾向にあります。
授与された際についてきた勲記などの付属品もついていると、査定金額が上がる場合があります。
勲章は特定の人にしか手に入らないので遺品整理などで見つけて売却するときに、「本人以外の人が売却すると法律違反にならないか」などと不安になるかもしれませんが、違法ではありせんのでご安心ください。
勲章には、大勲位菊花賞、桐花大綬章、旭日章、瑞宝章、宝冠章などの種類があります。
ここでは高く売れる可能性が見込める主な勲章の種類と買取相場を紹介します。
大勲位菊花章
大勲位菊花章(だいくんいきっかしょう)は、旭日大綬章と瑞宝大綬章よりも優れた功績を残した人に贈られる勲章です。
授与対象は内閣総理大臣、衆議院と参議院議長、最高裁判所長官を務めた人などです。
大勲位菊花章の種類は「大勲位菊花章頸飾」と「大勲位菊花大綬章」の2種類です。
勲章には序列があり、大勲位菊花章頸飾は第1位、大勲位菊花大綬章は第2位にあたります。
中古市場には大勲位菊花章頸飾は出回っておりません。
所有者の遺族やコレクターが出品したとされる大勲位菊花大綬章はありますが、授与される人が非常に限定的なため市場に出回るケースは極めて少ないでしょう。
桐花大綬章
桐花大綬章(とうかしょう)は、大勲位菊花章と同様、旭日大綬章や瑞宝大綬章よりも優れた功績のある人に贈られる勲章です。
桐花大綬章は、勲章の等級では第3位にあたります。
中古市場で桐花大綬章の価値は、数万円から数十万円程度が期待できるでしょう。
旭日章
旭日章(きょくじつしょう)は、国家か公共に関する功績がある人のうち、特に功績の内容に着目し、顕著な功績を挙げた人に贈られる勲章です。
旭日章には、等級が高い順に旭日大綬章、旭日重光章、旭日中綬章、旭日小綬章、旭日双光、旭日単光章の6種類があります。
勲章のデザインは、日章を中心に光線を配して、章と綬の間にある鈕(ちゅう)には桐の花葉を使っています。
買取相場は数千円から数万円程度で、一番高いのは旭日重章です。
瑞宝章
瑞宝章(ずいほうしょう)は、国家か公共に対する功績がある人のうち、特に公務などに長年従事して成績を挙げた人に送られる勲章です。
1888年に制定されました。
瑞宝章には、等級が高い順に瑞宝大綬章、瑞宝重光章、瑞宝中綬章、瑞宝小受章、瑞宝双光章、瑞宝単光章の6種類があります。
瑞宝章のデザインは、宝鏡を中心に大小16個の連珠を配して光線を付け、章と綬の間の鈕(ちゅう)には桐の花葉を使っています。
中古市場では等級が高いほど希少価値が上がり、瑞宝大綬章が最も高いです。
文化勲章
文化勲章は、科学技術や芸術分野などの文化の発展や向上において功績を挙げた人に授与されます。
文化勲章のデザインは、平安京の時代から京都御所紫宸殿の庭に植えられた橘(たちばな)の五弁の花の中央に三つ巴の曲玉を配し、章と綬の間にある鈕にも橘の実と葉が使われています。
宝冠章
宝冠章(ほうかんしょう)とは外国人に対する儀礼叙勲等、特別な場合において女性のみに授与されます。
1888年に瑞宝章と同時に制定されました。
宝冠章には、等級が高い順に宝冠大綬章、宝冠牡丹章、宝冠白蝶章、宝冠藤花章、宝冠杏葉章、宝冠波光章の6種類があります。
デザインは古代の女帝の冠を模した宝冠を中心に、真珠、竹枝、桜の花葉を配しています。
章と綬の間にある鈕には古代宮廷女官の衣紋によったと言われている桐、牡丹、蝶、藤、杏、波紋を採用しています。
金鵄勲章
金鵄勲章(きんしくんしょう)は陸海軍人と軍属のうち最も功績が高い人に授与されます。
日本で唯一の武人に与えられる勲章で、功一級から功七級までの7等級あります。
授与された人には終身年金が支給されます。
金鵄勲章は日清戦争から太平洋戦争で活動した数十万人の軍人に授与され、1947年に第二次世界大戦の敗戦後にGHQの指示により廃止されました。
デザインは赤と青の七宝に金色のトビなどが配されています。
満州国勲章
満州国は1932年から1945年まで存在していた国家です。
満州国勲章は、建国翌年の1934年に制定されました。
勲章は、大勲位蘭花章頸飾(だいくんいきっかしょうけいしょく)、大勲位蘭花大綬章(きっかだいじゅしょう)、龍光大綬章、景雲章、柱国章(ちゅうこく)があります。
また、買取相場は数十万円が予想されます。
満州国勲章を授与される人は少なく、勲章は種類に関係なく希少価値が高くなりやすいです。
満州国勲章の中でも勲一位と勲二位は大変希少で高値が期待できるでしょう。
序列が低い勲章であっても共箱、勲記、略章、副章がそろっていると査定で高く評価される可能性があります。
略章(略綬)
略章は勲章を簡略化した丸型の飾りです。
勲章の破損や紛失などを防げ、常装でも勲章の受賞歴を確認できます。
付けるときは左襟のボタンホールに差し込みます。
中古市場では略章だけの提示でも査定金額がつく可能性があります。
綬
綬(じゅ)とは、勲章を着用する際に肩から掛けるリボンです。
綬は幅の広さによって呼び方が変わり、幅が広いものは「大綬」、細長いものは「中綬」と「小綬」と呼ばれています。
布は汚れやすいので、査定では状態が良いと高値になりやすいです。
勲記
勲記(くんき)は、勲章授与時に受章者がもらう証明書です。
受章者の名前、勲章の種類、勲等、受章年月日、授与権者の名称を表記し国璽(こくじ)が押されています。
勲記には天皇陛下の親書(しんしょ)が記されているものもあり、明治天皇なら「睦仁」の親署と国璽(こくじ)が押されています。
勲章を少しでも高値で売るには?
勲章は、戦時中に授与された、等級が高くて授与者が少ない、保存状態が良いと高く売れる可能性があります。
市場に出回っている勲章が少ないためコレクション需要があり、等級・種類関係なく希少価値が認められるでしょう。
少しでも勲章を高く売るにはどうすればいいのかをご紹介します。
保存状態が良い
勲章の状態が良いほど高値で売れる可能性があります。
市場に出回ることが少ないため、きれいな状態で残っている勲章は多いです。
ですが、釉薬の剥がれ、勲章の割れ、リボンの汚れ、退色、ホコリがついていると金額が下がってしまうでしょう。
勲章に塗られた釉薬は経年劣化によって剥がれやすくなります。
お持ちの勲章の状態を査定前に確認し、汚れがあれば手入れをすることをおすすめします。
勲章についたホコリは柔らかいクロスで拭くと落とせます。
付属品がそろっている
勲章を授与されると、漆で塗られた箱や勲記などの付属品がついてきます。
天皇陛下や内閣総理大臣の署名が入っている賞状が見つかったら勲記かもしれません。
紙でできているので、経年劣化により状態が悪くなる場合があるので、額縁や筒にいれておくことをおすすめします。
勲章を売る方法
勲章を売る方法には骨董品に詳しい買取業者、オークション、フリマサイトがあります。
本項目ではこれらの特徴を紹介します。
骨董品に詳しい買取業者
勲章は骨董品に詳しい買取業者に売ると安心です。
骨董品に詳しい買取業者には勲章の価値に精通している査定士が在籍しているため、お持ちの勲章の中古市場での価値を見抜き、相場をもとに適正な金額をつけてくれます。
出張、宅配、持ち込み買取のどれかまたは全てを提供している業者が多く、買取に出したい骨董品の数やご自身の都合に応じて手段を選べます。
査定料や出張料は無料で提供していることも特徴です。
バイセルでは勲章も買取可能!お申し込みください!
バイセルでは勲章、勲記、綬の買取を行っています。
「自宅を整理していたら勲章や綬が出てきて処分の仕方に困っている」という方は、バイセルにご相談ください。
骨董品に詳しい査定士が在籍しておりますので、どれくらいの価値があるものなのかを見極められます。
こちらのバナーからぜひお問い合わせください。
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お申し込みフォームへオークションやフリマサイト
オークションやフリマサイトは、個人がネット上で品物を売買できるサービスです。
オークションは出品者が落札希望価格を決めて、入札されると落札希望価格が上がっていく仕組みです。
フリマサイトは出品者が売却希望価格を決めて、購入者は出品者が決めた価格で購入します。
どちらのサービスも自由に値段が決められることが特徴です。
ただし、出品が完了するまでにサイトの会員登録、商品説明文の作成、勲章の撮影、値段を決めるなどしなくてはならない作業が多いです。
勲章の価値を考慮しないと適切な値段をつけられないため、値段が低すぎても高すぎても売れない可能性があります。