バーゼルフェアは事実上の消滅!世界最大の時計見本市における開催事情を解説
世界最大の時計と宝飾の見本市であるバーゼルフェアですが、2023年現在、開催の告知はありません。
2020年に事実上消滅したといわれており、今後はウォッチズ&ワンダーズ ジュネーブがバーゼルフェアの役割を担っていくのではないかともいわれています。
この記事では、バーゼルフェアの概要や、事実上の消滅理由と背景などを解説します。
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目次
バーゼルフェアとは
バーゼルフェアは、世界最大の時計と宝飾の見本市です。正式名称は「バーゼル・ワールド(BASEL WORLD)」 で、Mhグループの子会社であるMChスイス エキシビションが主催しています。
ロレックスやパテック フィリップ、LVMhグループ(タグ・ホイヤーやブルガリなどを傘下に持つ)などの各ブランドが最新モデルやコンセプトモデル、フラグシップモデルを発表するため、開催期間中は世界中から人が集まります。
新作の限定品などはバーゼルフェアで予約数が埋まってしまい、商品が市場に出回らないことも少なくありません。
過去には毎年3月~4月頃に1週間ほど開催されており、世界各国から1,500以上の出展社が参加していました。
時計に限定しても500以上のブランドが出展し、期間中はバイヤーや一般客など合わせて約15万人が来場します。
来場客はバイヤーが中心ですが、パス券を購入すれば一般客も見学できるのが特徴です。
会場はスイスのメッセ・バーゼルで、各ブランドのブースは趣向を凝らした作りになっており、時計、宝飾品、関連商品、国別パビリオンの4部門に分けて展示されます。
開催期間中は各メーカーがパーティーを主催し、VIPユーザーや業界関係者など招待客のみが入場できるパーティーも行なわれていました。
バーゼルフェアにおける事実上の消滅理由と背景
バーゼルフェアは、2020年に事実上消滅したといわれています。以下は消滅の背景を時系列にまとめたものです。
- 2013年頃:高額な出展料やラグジュアリーな商品にふさわしくないホスピタリティの低さが問題に
- 2018年:世界最大の時計企業・スウォッチ グループが離脱
- 2020年:コロナ禍の影響で2021年に開催延期(同時期に開催予定だったSIhhも延期)
- 2020年:ラグジュアリーブランドが軒並み撤退を表明→中止に
- 2020年7月:バーゼルフェアに代わる「アワー・ユニバース(hOUR UNIVERSE)」の開催を発表するも、コロナ禍の影響により企画が立ち消えに
- 2021年8月:「バーゼル・ワールド2022」の開催告知
- 2021年11月12日:「新しいコンセプトの立ち上げに時間を要する」と中止を決定
- 2023年現在:開催の告知はなし
バーゼルフェアは世界最大の時計と宝飾の見本市として有名でしたが、以前から高額な出展料やホスピタリティの低さが問題視されていました。
実際、2018年には世界最大の時計企業であるスウォッチグループが、出展料の高騰などを理由に離脱しています。
2020年2月にコロナ禍の影響から開催延期が決まると、ロレックスや、LVMhグループ傘下の各ブランドなどが続々と出展を見合わせる決定を行ないました。
主催側は、その後もバーゼルフェアに変わるアワー・ユニバースを企画したり、一転して通常のバーゼルフェアの開催を発表したりしましたが、結局中止にするなど迷走が続きました。
2023年の現在もバーゼルフェアを開催する告知はない状況です。
バーゼルフェアに代わる「ウォッチズ&ワンダーズ ジュネーブ」
ウォッチズ&ワンダーズ ジュネーブ(Watches & Wonders Geneva)とは、世界各国の時計ブランドによる新作モデルの発表・展示会です。
初開催は2020年で、毎年3月~4月に開催されています。
ウォッチズ&ワンダーズ ジュネーブは以前、SIhh(Salon International haute horlogerie)、通称「ジュネーブサロン」と呼ばれていました。
SIhhは時計や宝飾品の見本市であるバーゼルフェアから、世界時計三大グループの一つ、リシュモングループ(カルティエなどを傘下に持つ)が独立し、開催したイベントです。
初開催は1991年で、毎年1月に行なわれていました。
SIhhはバーゼルフェアとは異なり、SIhhから招待されたバイヤーやジャーナリストなどだけが入場できる仕組みです。
一般客も来場するバーゼルフェアとは違い、VIP向けの高級サロンのような落ち着いた雰囲気が特徴です。
ウォッチズ&ワンダーズ ジュネーブは、コロナ禍の影響により2020年、2021年はオンライン上での開催となり、スイスでの現地開催は2022年からとなっています。
2023年にはLVMhグループやリシュモングループ、ロレックス、パテック フィリップなどが出展し、日本からはグランドセイコーが参加しました。
2023年は48ブランドが出展し、出展するブランド数が増えたことで、会場は約2倍に拡大されています。
コロナ禍で大規模イベントの開催が世界的に見直されたことや、コストを削減したい企業側の意向などから、バーゼルフェアは事実上の消滅となりました。
今後はウォッチズ&ワンダーズ ジュネーブが世界最大の時計イベントとして開催されていくと考えられています。
バーゼルフェアで話題になった時計の売却はバイセルにご相談を
バーゼルフェアなどの世界的な見本市で話題になった時計には、中古市場でも需要の高いものが多くあります。
もし不要な時計をお持ちでしたら、高級腕時計に詳しいバイセルにぜひご相談ください。経験豊富な査定士が大切な時計の価値を正確に鑑定します。
バイセルは、ロレックス、カルティエ、オメガ、タグ・ホイヤーなど多くのメーカーの査定に対応しています。
買取価格にご納得いただけない場合は査定後のキャンセルも可能ですので、お気軽にご利用ください。
自慢の時計を高く売るなら、状態が良いうちに付属品とセットで査定に出すのがおすすめです。
傷、欠けのある時計もメーカーやモデルによっては価値が出ることがあるため、念のため査定に出してみるのも一つの方法です。
バイセルは査定料、送料、出張料などの各種手数料が無料で、店頭買取、出張買取、宅配買取の3つの買取方法をご用意しています。
お客様のご都合に合わせて選択してください。
おわりに
世界最大の時計と宝飾の見本市、バーゼルフェアは2020年に事実上消滅したといわれています。
バーゼルフェアの高額な出展料に企業側が不満を持っていたこと、コロナ禍の影響により大規模イベントの開催が見直されたことが大きな理由です。
同じく、時計ブランドが新型モデルの展示や発表を行なうイベントであるウォッチズ&ワンダーズ ジュネーブはSIhh、通称ジュネーブサロンがもとになったものです。
SIhhは1991年から、ウォッチズ&ワンダーズ ジュネーブは2020年から開催されています。
ウォッチズ&ワンダーズ ジュネーブは、コロナ禍の影響により2020年、2021年はオンライン上での開催となりました。
2022年からはスイスで開催されており、2023年にはLVMhグループやリシュモングループ、ロレックス、パテック フィリップ、グランドセイコーなど48ブランドが参加しています。
今後は、ウォッチズ&ワンダーズ ジュネーブがバーゼルフェアの役割を担っていくのではないかといわれています。
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