川島甚兵衛の買取相場と買い取ってもらう際に押さえておきたいポイントを徹底解説!
川島甚兵衛(かわしまじんべえ)の作品をお持ちで買取を検討している方は、査定を依頼する前に基本的な情報を把握しておくことをおすすめします。
なぜなら、川島甚兵衛の価値や買取に必要な情報を知っておくと買取業者を選ぶときに役立ち、さらに査定時に交渉をしやすくなる可能性が上がるからです。
今回の記事では川島甚兵衛作品の基本情報、買取相場、高く買い取ってもらう方法について徹底的に解説します。
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目次
二代目・川島甚兵衛とは?
川島甚兵衛とは170年以上の歴史があり、四代に渡って継承されている川島織物の一族の名称です。
1843年に初代・川島甚兵衛が帯とその付随するサービス全般を請け負う呉服悉皆(しっかい)業である「上田屋」を創設したのち、新たに川島織物を設立し縮緬(ちりめん)の改良に着手しました。
川島織物は高級手織製品の制作をいち早く行い、室内装飾(舞台幕、祭礼幕)に目を向けて宮内省の仕事を多く手掛けるなどして昔から世界の特権階級の人たちを虜にしています。
二代目・川島甚兵衛の概要
四代続く川島甚兵衛の二代目にあたる染織家で、国内外問わず数々の博覧会に出品し名誉大賞を授与されるほどの功績があります。
初代から川島織物を受け継いで縮緬の改良を重ねた後、織物の勉強をするためにヨーロッパに渡り、綴織(つづれおり)や唐織りを習得しました。
帰国後も精力的に博覧会に出品、世界の王族階級に愛されるほど川島織物のブランド力を強固にしていきます。
二代目・川島甚兵衛は綴れ綿の制作で代表作をいくつか残しています。
一例を挙げると明治宮殿の西溜之間に飾られた巨大壁掛けの「富士巻狩」や、伊藤若冲の絵画を綴織で再現した鳥や草花、魚介類を描く「若沖動植物採画図」、宮内省よりイギリス皇室に贈られた綴織壁掛け「武具曝」があります。
気品あふれる川島織物を制作し続けた二代目・川島甚兵衛はどのような生涯だったかを年表で紹介します。
西暦 | 略歴 |
---|---|
1853年 | 京都にある呉服悉皆業の長男として生まれる<幼名は弁次郎> |
1879年 | 父にあたる初代・川島甚兵衛が亡くなったため家業を引き継ぐ |
1884年 | 川島織物工場を設立 |
1886年 | パリにある国立ゴブラン製造所でゴブラン織(風景・人物などを織り出した壁掛け)や欧州各地の宮殿などで西洋式室内装飾の作り方を視察。綴織りや唐織りを発展させて欧米への販路開拓も行う |
1888年 | 明治宮殿室内装飾織物を制作 |
1889年 | パリ万国博覧会で二等である金賞受賞 |
1893年 | シカゴ万博に狩野芳崖下絵の綴織額<悲母観音>などを出品し、綴錦壁掛<日光祭礼の図>が大賞を受賞 |
1898年 | 帝室技芸員に任命される(優秀な美術家に宮内省から栄誉を与え、作品や作家を保護する制度) |
1900年 | パリ万博に綴錦壁掛<武具曝涼の図>、綴織額<郡犬>を出品し、ともに名誉大賞を受賞 |
1904年 | セントルイス万国博覧会に日本式室内装飾<若冲の間>を出品。グランプリ・金・銀・銅賞を受賞 |
1905年 | リエージェ万博に日本式室内装飾<百花百鳥之間>を出品 |
1908年 | 日英博覧会に綴織額<藤と燕(つばめ)>を出品 |
1910年 | 58歳で逝去 |
二代目・川島甚兵衛作品の特徴2つ
二代目・川島甚兵衛の特徴の1つ目として、彼の発展させた綴織と唐織り、また制作技術向上に欠かせないゴブラン織りを用いた点があげられます。
綴織とは緯糸(よこいと)だけで模様を表現し、経糸(たていと)が見えないように打ち込みを多くした織り方で平織りの一種です。
唐織りとは色糸に金銀を交えて模様を表現する織り方で、色糸を浮かして織るので刺繍のようにきらびやかに見えます。
そしてゴブラン織りとは15~16世紀以降の絵模様を織ったヨーロッパで多く作られるタペストリー(壁掛け)のことをいいます。
2つ目の特徴としては、二代目・川島甚兵衛はゴブラン織りに感化されたことで、その技術を上回るような独自の技法を確立すべく改良を重ねて様々な壁掛けや衝立(ついたて)を世に送り出してきたことです。
その代表作の一つである明治宮殿の西溜之間に飾られた「冨士巻狩」という巨大な壁掛けは、鎌倉の武士が神事祭礼や軍事訓練のために行われた競って狩りをする壮絶な様子を描いています。
二代目・川島甚兵衛が手掛ける川島織物は自身が培ってきた技術の結晶です。
川島甚兵衛の買取相場とは?
川島甚兵衛の帯の買取相場は、近年の着物買取市場の例では高いもので20,000円程度になります。
ただし、傷やシミ・カビが発生していたり強い締め跡があったりと、保存状態によっては買取価格が下がってしまう可能性があります。
着用した後や普段の保管時にはしっかりと手入れをし、保存状態に常に気を配ることが重要です。
今回ご紹介した買取相場はあくまでも相場ですので、お持ちの帯の正確な価値が知りたい場合には、まずは着物買取のバイセルへ査定をご依頼ください。
※上記は参考価格であり、実際の買取価格を保証するものではありません
※ご査定時の市場状況、在庫状況により買取価格が変動する場合ございます。
※お買取相場の価格は未開封の未使用品を想定しています。お品物の状態によって価格が大きく変わる場合がございますのでご了承ください。
二代目・川島甚兵衛作品を損しないで買い取ってもらうための方法
価値の高い二代目・川島甚兵衛を買取に出す前にひと手間かけると、高値で買い取ってもらえる確率が上がります。
そのために買取で損をしない方法を知っておく必要があるのでご紹介します。
方法:帯の状態が良いこと
高額買取は帯の状態が良いことが条件だと覚えておきましょう。
具体的に帯の良い状態とは、シミ、シワ、ほつれ、臭いが少ないことです。
もちろん未使用品や新品同様にきれいな状態であるなら買取金額は高くなりますが、汚れた状態でも正しいお手入れをすることで高値に近づくレベルにまで状態が良くなる可能性があります。
ただし、帯は食べこぼしや締めるときに付着する手垢が目立ちやすいため、つぶさに見ていくと汚れを発見する場合があります。
箪笥から出したときに細かくチェックをしておかないと、査定時に自分では気づかなかった汚れが発見されてしまい買取金額が低くなる恐れがあるのです。
買取を検討しているのであれば早めに帯を箪笥から出して状態を確認すると良いでしょう。
方法:証紙があるかを確認する
証紙とは「価値のある商品」という証明や「その着物・帯を販売できるように検査をしている組合」を記したものです。
川島織物は西陣織工業組合が発行する金色でメガネ型の証紙が添付されています。
西陣織の証紙は番号によって生産者や帯の種類が書かれていることも特徴で、西陣織を真似て作られたものは証紙が付いていないので注意しましょう。
査定時に証紙がないと帯の買取金額が数万~数十万にも及ぶ差が出る恐れがあり、二代目・川島甚兵衛ほどの貴重な作家なのに状態によっては高値が付かない可能性があります。
買取をするその時まで帯を大切にしたいのであれば、事前に証紙があるかどうかを確認しておくと良いでしょう。
方法:二代目・川島甚兵衛の買取実績がある着物買取のバイセルを選ぶ
著名な作家は販売価格も買取金額も高い傾向があり、二代目・川島甚兵衛作品も同様です。
着物関連商品の査定は難しく「着物・帯の状態」、「作家の知名度」、「証紙があるか」「作家にどれくらいの需要があるか」、「制作方法」などを加味しないと相応の買取金額は付けられません。
着物買取のバイセルは二代目・川島甚兵衛のみならず着物に関連した幅広い知識を持っています。
多くの着物関連商品を買い取った実績のある業者を探して選びましょう。
方法:複数の買取業者に査定をしてもらう
川島甚兵衛は複数の買取業者で査定をしてから買取してもらう業者を選びましょう。
複数業者を比較をすることで、より納得して売ることができる可能性が高くなるためです。
着物買取店の多くは無料で査定をしてもらえるため、一社ずつ冷静に査定の様子を見て、高値が付いた業者と対応が良い会社を選びましょう。
ここで注意点としては高値が付いたとしても、利用者に対して失礼な対応をする業者なら後になって何かしらのトラブルが起きる恐れもあるということです。
だからこそ、複数の買取業者に依頼して査定前後の対応や買取金額など見るべきポイントを抑えたうえで選択肢を絞っていく必要があるのです。
お持ちの川島甚兵衛をしっかり査定してもらいたいならバイセル
複数業者に査定を依頼するといっても、たくさんある着物買取業者の中からどこに問い合わせをするべきかで迷ってしまいますよね。
初めてのお客様におすすめしたいのが、出張買取でお馴染みのバイセルです。
バイセルは着物を中心に全国で出張買取を行っている買取業者です。
以下ではバイセルがお客様の安心のために取り組んでいることをいくつかご紹介します。
査定士の質が高い
バイセルでは査定士全員がサービスの質を重要視しています。
査定士は日々の勉強会で商品知識を高めて、お客様に買取の始めから終わりまで安心していただけるよう礼儀や品のある立ち振る舞いを心得ています。
ですので、単に着物を査定して金額を出すだけではなく、査定士はどこをポイントにお品物を見ていたかを答え、お客様の大切にされていた着物への想いも受け止めて、一つ一つの作業を丁寧に行います。
またお客様が事前に承諾した品物のみを査定・買取対象とし、査定前後に自宅を物色したり強引な買取の勧誘をする行為は一切いたしません。
女性査定士が在籍している
初対面の査定士をご自宅にあげるとなると心理的なハードルが高くなると思います。
特に女性のお客様にとっては男性査定士をご自宅にあげるのは躊躇する方もいるでしょう。
バイセルでは査定士のマナーに関する教育を徹底し、後述する「決済コール」などコンプライアンス面においても強化しています。
さらにバイセルでは女性査定士が在籍していて、実際にご利用されたお客様からも「女性の方が来てくれて良かった」との感想をいただいています。
決済コールとフォローコールがある
お客様が納得のいかない買取をしないためにバイセルでは2つのコールを徹底しています。
一つ目は「決済コール」という査定が終わって買取契約をされる前に必ずコンプライアンス専門部署から、お客様が納得された上での契約かどうかをお電話にてお話しさせていただくものです。
二つ目は「フォローコール」という買取後に同部署からお客様に買取のしやすさなどの感想を、こちらもお電話にてお伺いしているものです。
お客様はオペレーターの対応、査定士の接客態度、買取金額など査定時に言いづらかったことをお伝えください。
査定前に不安があったらお客様相談室で聞ける
バイセルでは買取専用窓口とは別に相談専用の窓口としてフリーダイヤルのお客様相談室を設置しています。
そこでは「出張買取するかどうかを決めかねている」「バイセルのサービス内容をもっと詳しく知りたい」といった買取前に困っていることをご相談できます。
お客様の些細な不安を解決して後悔なく買取業者を選んで頂くようにすることもバイセルの役割です。
契約から8日間の完全返品保証
万が一、お客様が「買取してもらったけれど、少し不満があったので品物を返して欲しい」というご要望があった場合には、クーリング・オフ制度に基づいて買取の契約から8日間であれば返品対応をしています。
お客様から預かった商品は専用の保管室にて厳正に管理し、返品受付から完了まで責任をもって対応しますのでご安心ください。
買取に関しての相談は買取専用のフリーダイヤルにて受け賜っています。
二川島甚兵衛の買取相場と買い取ってもらう際に押さえておきたいポイントを徹底解説!:まとめ
川島甚兵衛作品は高価な作品のため買取前に作家の価値や少しでも買取金額を上げるポイントを覚えられるようにまとめました。
・複数の買取業者に無料査定を依頼する
・帯の状態が良いこと
・証紙があるかを確認する
・二代目・川島甚兵衛の買取実績がある着物買取のバイセルを選ぶ
帯の状態によって買取金額に差は出ますが、少しでも良い状態で査定に出せるようできることから始めましょう。
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