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【全ゾイダーに告ぐ!】44歳ゾイド司令官が全力で語るZOIDS解体新書

2022.02.15

砂漠でゴルドスを襲うセイバータイガー
 

ゾイド(ZOIDS)はトミー(現タカラトミー)から1980年代より発売されている、電動もしくはゼンマイで可動するプラスチック製の組み立て式玩具です。

ゾイドは地球上に現存もしくはかつて存在した生物、さらには架空の生物を元にメカ生体としてデザインされているわけですが、今回はゾイドを生物学的見地から、そして機械的な可動ギミックを含めた兵器としての見地までへの変遷を見ていきましょう。

ゴジュラスギガは生物学的特徴が多く反映されている

ゴジュラス(初期版)
 
プロトゴジュラスギガ
 

ゴジュラスギガは、ヘリック共和国においてゴジュラスの後継機として開発されました。その名の通りギガノトサウルス型ゾイドです。

ギガノトサウルスは約9,800万年前〜約9,600万年前(中生代白亜紀後期)の南アメリカ大陸に生息した大型肉食恐竜です。

一般的にも有名なティラノサウルス系の大型獣脚類ですが、ティラノサウルスは約6850万年前〜約6550万年前(中生代白亜紀末期)の北アメリカ大陸に生息していた肉食恐竜であるため、同じ時代の同じ場所に生息していたわけではありません。

しかしギガノトサウルスの体長は約13.2メートル、ティラノサウルスの体長は約11〜13メートルと同じぐらいです。

ゴジュラスギガの全長は格闘モードで29.5m、追撃モードで34.9mと、実際の恐竜よりは大きい設定です。

恐竜復元図は、西暦2000年代以前までは肉食恐竜も草食恐竜も尻尾を地面につけた状態のいわゆる怪獣立ちの復元図が多かったのですが、西暦2000年代以降の恐竜復元図は、生体力学的研究の結果、尻尾を地面に付けず、体をほぼ水平に延ばした姿勢であったとされるようになりました。

尻尾は姿勢制御や動作制御という体のバランスをとるための重要な役割があったと考えられるようになりました。

ゴジュラスはまさに80年代に発売されたゾイドらしく、尻尾を地面につけた怪獣立ちのシルエットとなっています。

一方ゴジュラスギガは2002年に初めて発売されたためか、格闘モードは怪獣立ちですが追撃モードは西暦2000年代以降の恐竜復元図と同じような尻尾を地面に付けない状態のシルエットです。

ゴジュラスギガは三種類存在し、RZ-064 ゴジュラスギガ、その試作機であるプロトゴジュラスギガ、FZ-008 ゴジュラスギガです。

RZ-064 ゴジュラスギガは2002年に発売され、濃いブルーとグレーのカラーリングです。

プロトゴジュラスギガはトイズドリームプロジェクト第5弾として2003年に6000個限定販売されたもので、シルバーとブラックのカラーリングで、オレンジ色の関節キャップはパワーを抑えたテスト用サーボモーターという設定です。

FZ-008 ゴジュラスギガは2004年に発売され、アニメの「ゾイドフューザーズ」シリーズでブルーシティ治安局所属のパトライト付きの機体であり、ブルーとシルバーのカラーリングです。 三種とも色は異なりますが、金型は同じです。

格闘モード時のFZ-008
 

ゴジュラスギガは脚部を手動で動かすことにより、怪獣立ちの格闘モード、尻尾をのばした追撃モードに変換(トランス・フィギュレーション・システム)ができ、追撃モード時には最高速度が95.0km/hから180.0km/hまで上昇します。 さらに格闘モード時は重厚な足音を、追撃モード時は口を開閉し鳴き声をあげます。

ゴジュラスギガ
 

格闘モード時の眼はグリーンに光り、追撃モード時の眼はレッドに光ります。眼の光は異様な雰囲気を醸し出し、ゴジュラスギガの強さを表しているようにも見えます。

脚部
 
つま先
 

太ももの後ろ側(大腿二頭筋)にアクチュエータ(動力シリンダー)があり、さらにつま先の上部にもアクチュエータ(動力シリンダー)があります。

クラッシャーテイルを使用する際は当然ですが、それ以外にも格闘や追撃の際に強靱かつ俊敏なパワーを必要とするため、脚部はボディに対してもかなりの大きさを占めています。

クラッシャーテイル用脚部補助アンカー
 
クラッシャーテイル用脚部補助アンカーの裏側
 
アウトリガーを装備したLTM
アウトリガーを装備したLTM 11200-9.1モバイルクレーン

脚部の側面には、クラッシャーテイル使用時に機体を固定するためのクラッシャーテイル用脚部補助アンカーがあります。現用大型重機の中にもアウトリガー(車体横に張り出して接地させることで車体を安定させる装置)を装備している大型クレーンが存在し、さしずめこのアウトリガーが脚部補助アンカー、クレーン部分がクラッシャーテイルに相当するでしょう。

上腕と前腕
 

腕には上腕と前腕それぞれに一本づつのアクチュエータ(動力シリンダー)があります。爪部は強力なハイパープレスマニピュレーターです。

胸部のハイパーEシールドジェネレーター
 

胸部には、デスザウラーの荷電粒子砲にも耐えうる高出力のEシールド発生器であるハイパーEシールドジェネレーターがあります。

ゴジュラスギガの突起
 

ギガノトサウルスやティラノサウルスの頭部、眼の上方にはトサカのような突起があります。ゴジュラスギガにもこの突起が別パーツで再現されています。

FZ-008
 

あらゆるゾイドのなかで舌が存在するのは、ゴジュラスギガだけです。しかも歯並びや口の形状も実際の大型肉食恐竜を彷彿とさせるのとあいまって、非常に違和感なく生物的な雰囲気を醸し出しています。

コックピット・キャノピーは大きめである
 
FZ-008
 
歩行用の補助パーツを外した状態
 
アルバートサウルス系肉食恐竜のゾイド
 

参照元:ゾイド・ゴジュラスギガ
参照元:ゾイド・ゴジュラス

ゴルドスは後方支援用の歩く精密機械

ゴルドス(再販版)
 

ゴルドスはヘリック共和国が開発したステゴサウルス型のゾイドです。実際に存在したステゴサウルスの背中には背ビレが互い違いに並んでおり、表面と内部に血管の跡と思われる痕跡があるため、熱を放射し体温を調節する役目を担っていたとする説が有力です。

ゴルドスの背ビレは、全天候3Dレーダー・GPS磁気探知機であり、様々な天候で敵を立体捕捉する事が可能なレーダーで、通信・強行偵察・情報収集・攪乱などを行います。後にレーダーをGPS磁気探知機に改装して電子装備を一新しました。

全天候3Dレーダー・GPS磁気探知機である背ビレ
 

ゴルドスは当初は輸送機でしたが、帝国軍のレッドホーンが開発され、電子戦偵察機に改修されました。そのため偵察用の電子機器を多く積載しています。銃火器を備えてはいますが、接近戦に弱く、偵察任務が主な機体です。

動力ボディやキャノピーなどは、ビガザウロと共通であり、最初期に発売されたゾイドの一つです。キャノピーにはしっかりとフチがモールドされており、塗装を施すとリアルです。

ビガザウロと共通のキャノピー
 
HMMシールドライガー
 
胴体のアクチュエータ(動力シリンダー)やプロペラ状のファン
 

胴体中央の可動軸にアクチュエータ(動力シリンダー)があります。前後の脚部には歩行の際に可動する部品がスライドする溝がありますが、アクチュエータ(動力シリンダー)は見て取れません。さらに胴体中央にはプロペラ状のファンがあります。

ゴルドス(再販版)
 

首部は様々なパイプやシリンダー、チューブらしき部品が凝縮されており、ボディの電子機器で得た大量の情報をコックピットに伝える役目を担っているようです。

ゴルドスの尻尾
 
尻尾の四本のスパイクと尻尾のコックピット
 

尻尾の下方に一本、上方に二本のアクチュエータ(動力シリンダー)があり、キットの尻尾は動きませんが、実際はかなりの可動範囲がある事が分かります。 尻尾の四本のスパイクは、旧版ではMAD磁気探知機でしたが、再販版ではチタンスパイクになりました。

レッドホーンの尻尾のコックピット以上に、あらゆるゾイドの中でも居住性が最悪な部類に入るゴルドスの尻尾のコックピットが、格闘戦でチタンスパイクを使用したら後方警戒要員である尻尾のパイロットは一体どうなってしまうのでしょうか・・・。

陸上自衛隊のNBC偵察車
 

現用兵器としては、陸上自衛隊のNBC(核・生物・化学)兵器対処用の装輪装甲車であるNBC偵察車があります。ゴルドスと同じように軽銃火器を備えています。

ゴルドスの牙であるハイパーバイトファング
 
後脚には通称下駄を履いている
 
ZOIDS
 

参照元:ゾイド・ゴルドス
参照元:ゾイド・レッドホーン

ウルトラザウルスとセイスモサウルスには生物学的な大きな違いがある

ウルトラザウルス
 

大型草食恐竜であるウルトラサウルス系の種類は色々ありますが、(厳密に言えばウルトラサウルスの名称の恐竜は存在せず現在は無効名)ゾイドのウルトラザウルスはその中でも前脚の方が長く、首を上方にのばした体型をしているため、ブラキオサウルスに近い恐竜を元にしていると思われます。

一方でゾイドのセイスモサウルスはその名の通り、セイスモサウルス型です。セイスモサウルスは首を前方に長くのばした体型をしており、同じ大型草食恐竜とはいえ両者のシルエットはだいぶ異なります。

ウルトラザウルス
 
ウルトラザウルス
 

ウルトラザウルスは空母としての運用が有名ですが、現用空母と同じく艦隊を編成した場合、旗艦となります。時にはウルトラザウルスが二機以上で運用されることもあります。

現用空母の甲板
 
レーダー
 

首部中央にある全方位レーダーは、あらゆる方向から敵機を補足し、妨害電波の発生も可能です。搭乗員が一名います。

ミサイルランチャー
 

8連装ミサイルランチャーは任務に応じて対地攻撃用のミサイルから海戦用のホーミング魚雷を装填可能です。

胸部ハッチに艦載されるビークル
 

胸部ハッチに艦載されるビークルは他二機のビークル同様、イオンクラフトで飛行し航続距離450km・飛行速度300kmが可能です。

ウルトラザウルスの頭部
 

頭部はあらゆる情報が集積されるためか、排気口やパイプ、さらには脱出用ビークルのドッキングサスペンションと思われる小さなシリンダーが見えます。当然首部にはアクチュエータ(動力シリンダー)があります。

ウルトラザウルス
 
ウルトラザウルス
 
マメンチサウルス系のゾイド
 
ウルトラザウルスの足裏
 

参照元:ゾイド・ウルトラザウルス
参照元:ゾイド・セイスモサウルス

ウオディックが持つ機能性を備えた秀逸なデザイン

ウオディック(旧版)
 

ウオディックは中央大陸戦争時代に暗黒大陸に亡命中のゼネバス帝国が開発した水陸両用ゾイドです。魚型ですが、現存する生物だとサメやシャチの形状に似ています。

さらに太古の昔に生息していた古代魚である、ユースノプテロンやディプノリンクス等に似ています。 全長17メートル程の中型ゾイドであり、1万2000mの深海まで潜水でき、水中では65ノット(時速約120.4km)で進む事が可能です。

キットとしては、旧版が1987年に発売され、大型ゼンマイ(Hiパワーユニット)を使用し、実際に水中を泳ぐことが可能です。

数あるゾイドのなかでも秀逸なデザインを持ったゾイドで、外観はウロコとも甲羅ともいえる美しいフォルムを持ち、尻尾も魚類の骨格のような斬新なデザインです。

2001年に発売されたガイロス帝国版は、赤色部分が紫色に変更されています。機体上部に二つ装備されている中口径ビーム砲とその後端の推進用メインエンジン、胴体側面にはハイドロジェットノズルがあります。

背部に装備されるAZミサイルランチャーは、敵施設や飛行ゾイドへの攻撃に使用されます。さらに背ビレはレーダーです。

バージニア級原子力潜水艦・SSN-774
 

現存する兵器でいえば、現用アメリカ海軍のバージニア級原子力潜水艦などの潜水艦は、さすがに1万2000mまで潜れませんが、同じく魚雷やレーダーを装備し世界の海域防衛の重要な役目を担っています。

コックピット
 

参照元:ゾイド・ウオディック

生物学と軍事工学が融合したメカ生体ゾイド

ウルトラザウルスのパイロット
 
密林のシールドライガー
 

ゾイドは実際に存在する(した)生物をモチーフにデザインされたメカ生体であり、さらにその生物的な特徴を生かしつつ、現存する戦車や航空母艦、戦闘機、潜水艦・・・等々の各種兵器の特徴を組み込んでいます。

生物と兵器を融合させた芸術的なデザインは、30年以上前に発売されたゾイドでも色あせる事なく現在でも人気を誇っています。

岩場のアイアンコング
 
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