365日スニーカーを履く男がやってはいけないNG行為について語る

2024.06.20

コラム
スニーカーを傷めるNG行為4選

皆さんはスニーカーをどのように扱っていますか。

スニーカーは丈夫だから」と特に気にせず、扱っている方も多いのではないでしょうか。

実際のところ、スニーカーは私たちが思っている以上にデリケートなものです。

確かにスニーカーは履けば劣化が進みますし、いずれはボロボロになってしまうものですが、単に履くという行動以外にも、日々のちょっとした行為がスニーカーにダメージを与えていることをご存知でしょうか。

今回の記事では、100足スニーカーを所持しているスニーカーマニアの筆者が「みんなが毎日やりがちなスニーカーにとってのNG行為」を4つご紹介します。

中には細かいと思われることもあると思いますが、ぜひご一読いただければと思います。

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※本記事の内容は、必ずしも買取価格を保証するものではございません。予めご了承下さい。

 

スニーカーに対するNG行為①「防水スプレーをかけずに履く」

防水スプレーをかけずおろす

スニーカーを末永くきれいに履いていくにはスタートダッシュが非常に肝心です。

スニーカーを初めておろす際には特にですが、防水スプレーをかけてコーティングを行い、あらかじめ守備を固めておくのとそうでないのとでは雲泥の差があります。

防水スプレーには水を弾くのはもちろん、埃の付着を防いだり、仮に汚れが付いてしまっても拭けば簡単に取れるといった効果があります。

皆さんが想像している以上に、ただ日常生活を送っているだけでもスニーカーは汚れてしまうものです。

例えば、トイレのシチュエーションを想像していただけると、汚れそうなことは想像に難くないと思います。

新品のスニーカーであれば尚更、できるだけ長い間綺麗な状態にしておきたいですよね。

そのため、スニーカーをおろす前には防水スプレーを吹きかけましょう。

防水スプレーの効果を発揮するかけ方のコツ

防水スプレーをかけるとは言っても、ただ闇雲にかけては効果が発揮されないこともあります。ちゃんと効果が出るようにかけられた方が良いですよね。

防水スプレーの効果がちゃんと発揮されるように、効率よく防水スプレーをかけるコツが2つありますのでそれぞれご紹介します。

コツ①:防水スプレーは靴から30㎝ほど離して満遍なく吹きかける

防水スプレーは、30㎝ほど離して満遍なく吹きかける

防水スプレーをスニーカーに近い距離でかけると、一か所に大量のスプレーがかかって厚塗りになってしまいます。

そのため、スニーカーと防水スプレーの距離を30㎝ほど離して、2〜3秒程度スニーカー全体に満遍なくかけていきましょう。

大量にかけるというよりは「薄くかけていく」といったイメージの方が良いです。

この時に汚れやすいソールにもかけておくと、後々汚れてしまったときにもさっと拭くだけで汚れが取れるなど、簡単に手入れができます。

※注意点としては、インソールにかかってしまうと汗を吸いにくくなるので、インソールにはかからないようにしましょう。

コツ②:何度かに分けてかけていこう

何度かに分けてかけていこう

防水スプレーを一度かけたからと言って終わりではなく、複数回に分けてかけることで、より強固なコーティングができます。

スプレーをかける際のイメージとしては「コーティングの層」をスニーカーに作っていくといったところでしょうか。

また、防水スプレーの簡単な手順を下記にてご説明します。

防水スプレーの手順

①:防水スプレーをかける。

②:一度防水スプレーをかけたら生地に薬剤を馴染むまで乾かす(※目安30分程度)。

➂:①〜②までを2〜3回繰り返す。

ここでも厚化粧になり過ぎないように、薄く満遍なくかけることも意識しましょう。

スニーカーに対するNG行為②「靴ひもを結んだまま履く」

靴ひもを結んだまま履く

脱ぎ履きしやすいからと、靴ひもを緩めに結んだままにしていませんか。

確かに毎日靴ひもを結んだり、解いたりするのは面倒くさいですよね。

「結んでもすぐ解けちゃうから」と結ばない方もいるのではないでしょうか。

スニーカーの型崩れは体にも靴にもダメージが大きい

そもそもスニーカーは靴ひもをしっかりと結び、足にフィットさせることを想定して作られています。

ですから、靴ひもを結んだまま脱ぎ履きするのも、ひも靴なのにひもを結ばずに履くのもスニーカーの型崩れに大きく影響してしまいます。

そもそもスニーカーは靴ひもをしっかりと結び、足にフィットさせることを想定して作られています。

そのため脱ぎ履きしやすいからと緩くしたまま履いていたり、結ばず履いていると足が固定されずスニーカーの中で動いてしまうため、スニーカーのあちらこちらに体重が掛かり知らず知らずのうちにスニーカーにダメージが蓄積されていきます。

それに靴擦れの原因にもなる恐れがありますし、靴が脱げないようにと無意識的に力んでしまい身体のバランスを崩してしまうことも少なくないです。

さらにスニーカーが緩いままだと、かえってスニーカーの重さを感じやすくなってしまいます。

スニーカーにダメージが毎日蓄積されることで、型崩れや変形に繋がっていきますし、型崩れが進むと見た目が悪くなるだけではなく、履きにくくなることでそのスニーカーの機能性自体もなくなります。

楽をすればするほどスニーカーはダメージを負ってしまうので、できる限りスニーカーは足にフィットさせて着用することをおすすめします。

解けにくいのに、解きやすい靴ひもの結び方

「靴ひもはちゃんと結ぶけど、いちいち解けちゃうのは嫌」といった悩みや「解けにくいけど、自分が脱ぐ際に解きやすい結び方はないの?」といった要望があるかと思います。

実はその悩みを解消できる、至れり尽くせりな靴ひもの結び方があります。

それが3ステップで簡単に結べる「イアン結び」という方法で、様々な種目のプロスポーツ選手も利用している方が多いです。

イアン結びは激しい運動をしてもほとんど解けない丈夫ですが、いざスニーカーを脱ぐ際に自分で解くといった時には簡単に解ける結び方です。

非常に簡単な結び方なので、ぜひ実践してみてください。

イアン結びの簡単3ステップ

ステップ①:紐を1回結ぶ

まずは蝶々結び同様にひもを結んでいきます。

紐を1回結ぶ
ステップ②:左右に輪っかを作る

画像のように左右で輪っかを作りましょう。

左右に輪っかを作る
ステップ➂:輪っかを通し引っ張る

作った左右の輪っかを互いに逆側の輪っかへ通し、そのまま引っ張りましょう。

この時、交差する部分に「ぎゅっと」力が集まるようイメージで結ぶと上手くできます。

輪っかを通し引っ張る

スニーカーに対するNG行為➂「踵と踵を引っかけて脱ぐ」

踵と踵を引っかけて脱ぐ

片方の踵をもう一方の踵で押さえながら脱ぐ方法、皆さんやりがちではないでしょうか。

仮にスニーカー検定があったとしたら、これをやった瞬間即不合格になるくらいのNG行為です。

自動車の運転で言うと「シートベルトをしない」のと同レベルと言っても過言ではないです。

この脱ぎ方はスニーカーに限らず、すべての靴でもNG行為とされています。

なぜならば、この脱ぎ方は靴全体にダメージを与えてしまうためです。

人間の足の力は、腕の力の3倍あるとも言われており、成人男性の場合、足の底屈力では最大で1000N、つまり「100キログラム相当の力」があると言われています。

このように人間の踏むという行為は非常に力があるため、踵同士を引っかけて脱いだ場合にかかるスニーカーの負荷は相当なものになります。

もともとアッパーとソールは「紐で縫い付けられているもの」と「ノリで圧着されているもの」の2つが主流です。

踵と踵を引っかけるということは、アッパーとソールを強引に引っ張り合うようなものと同じなので、嫌でもスニーカーにダメージを与えてしまいます。

そのためスニーカーを脱ぐ際には正しく脱いだ方が良いです。

正しい脱ぎ方のポイント

じゃ一番靴に負担がかからない脱ぎ方って何?」と疑問に思う方も多いと思います。

一見すると、どの脱ぎ方も一緒のように思えますが、靴の脱ぎ方の中でも一番負担がかからない脱ぎ方がありますのでご紹介します。

ポイント①:立ちながら脱がない

立ちながら脱がない

立ちながら脱ごうとすると、どうしても重心が前に倒れることで、シュータンやアッパー部分に体重がかかってしまいます。

荷重が加わることで、スニーカーのつま先などにシワが入ってしまうことも少なくないので、脱ぐ際にはできる限り座って脱ぎましょう。

ポイント②:靴ひもの結び目はしっかり解き、靴ひもを緩める

靴ひもの結び目はしっかり解き、靴ひもを緩める

記事の序盤でも触れましたが、靴ひもを緩く結んだまま脱ごうとすると脱ぐ際に時間がかかったり、余計な力がスニーカーにかかってしまう場合が多いです。

靴を脱ぐ際には、靴ひもの結び目を解く」基本ですが、お気に入りのスニーカーと長く付き合うためにも基本を守りましょう。

ポイント➂:踵を手で押さえながら脱ぐ

踵を手で押さえながら脱ぐ

脱ぐ際には踵を手で軽く押さえながら脱ぐ方法が、一番スニーカーに与えるダメージを軽減できます。

この時は、強く掴むというよりも軽く押さえて持ちながら「かぽっと」外すイメージです。

また脱ぐ際のコツとして、足を組んだ方が脱ぎやすいため、ぜひ実践してみてください。

スニーカーに対するNG行為④「毎日同じスニーカーを履く&脱いだらすぐにしまう」

毎日同じスニーカーを履く&脱いだらすぐにしまう

毎日同じスニーカーを履いてしまっていたり、脱いだスニーカーをすぐに下駄箱にしまってはいませんか?

どちらの行為もスニーカーの劣化を進めてしまうNG行為です。

脱いだスニーカーをすぐにしまうのは何故ダメなのか

靴に汗が染みこんでしまうから

人の足は自分達が想像しているよりも汗をかいていて、1日に大体コップ1杯分の汗をかいていると言われています。

それもそのはず、足の裏には背中などと比べても5〜10倍のエクリン腺と呼ばれる汗腺が張り巡らされています。

それほどに人の足は汗をかき、その汗のほとんどをスニーカーが吸収してます。

スニーカーは湿気に弱いため、劣化を遅らせるにはスニーカーをしっかり乾かして、残っている汗を飛ばさなければなりません。

毎日同じスニーカーを履いてしまうと、もちろんですが乾かす暇もないです。

靴が乾ききらないうちに履くとスニーカーが消耗してしまう

脱いですぐ靴箱にしまってしまうと、下駄箱は湿気がこもっている場合も多く、仮に2〜3日置いたとしても乾ききらないまま履いてしまうことになり兼ねないです。

湿気をそのままにしておくとソールとアッパーが分離を起こす「加水分解」という現象を引き起こし、スニーカーが壊れてしまいます。

どんなエースピッチャーでも毎日投げさせられたら消耗してしまいますよね。

それと同じで、スニーカーをできるだけ大切に履きたいのであれば、スニーカーを適度に休憩させてあげることが大切です。

おすすめのスニーカー休憩方法

スニーカーマニアの方の多くが実践しているスニーカー休憩方法をご紹介します。

①:スニーカーを履くスパンは最低でも1日置き

スニーカーを履くスパンは最低でも1日置き

毎日同じスニーカーを履き続けるのではなく、1日は置いてローテーションを組みましょう。

私はその時のお気に入りのスニーカーでローテーションを回しますが、知人の中には1か月通して毎日違うスニーカーを履くという人もいます。

※知人いわく「スニーカー、本分は履くことにあり。レアスニーカー、されど履かねばスニーカーたらず。」とのことです。インテリアになってしまっているスニーカーが大量にある私にとっては心が痛いです。

できれば2日以上感覚をあけられると尚良いと言えます。

②:脱いだ後はしばらく玄関に置いて乾かす

脱いだ後はしばらく玄関に置いて乾かす

これもスニーカーを大切にしていくために行った方が良いです。

できれば一日以上玄関に出しておき乾かしましょう。

可能であれば、屋外の直射日光が当たらない日陰で干すと、さらにスニーカーが乾きやすくなるので良いでしょう。

ひも靴の場合、ひもを外してあげたほうが満遍なく乾きます。

まとめ:スニーカーを傷めるNG行為4選

スニーカーを傷めるNG行為4選

改めて言われると「そんなの当たり前だよ」と思うことも、普段の生活では無意識にしてしまっていて、実はスニーカーに負担をかけ続けてしまっているケースが多いです。

せっかく買ったお気に入りのスニーカーなら、やはり長く付き合っていたいですよね。

今回ご紹介した行動を少しでも意識して控えることで、あなたのスニーカーの劣化を遅らせることができます。

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