元プロレスラーが語る!プロレスコスチュームの作り方

2024.06.20

コラム
  元プロレスラーが語る!プロレスコスチュームの作り方

エンターテイメントの最高峰、プロレス。

一時期は格闘技ブームに押され人気が低迷しましたが、ここ最近は再び脚光を浴びるようになってきました。

プロレスの魅力といえば、プロレスラーの鍛え上げられた肉体のぶつかり合い、華やかな飛び技、観客を巻き込む場外乱闘…挙げたらキリがありませんが、プロレスの魅力を語る上でもう一つ欠かせないもの、それはコスチューム。

誰もが知る有名なプロレスラーはコスチュームに至るまでオリジナルであり、コスチューム=プロレスラーの象徴といっても過言ではありません。

そんなプロレスラーのコスチュームはいったいどのように作られ、どんなこだわりが詰まっているのでしょうか。

そこで、今回は元プロレスラーとして10年近くご活躍されていたAさんに、ご自身が当時着用されていたコスチュームの制作方法からコスチュームを作るためのコンセプトの決め方、プロレスラー視点におけるコスチューム論に至るまで徹底的にインタビュー!プロレスラーの裏側に迫ってみました!

※今回インタビューに答えてくれたAさんは既にプロレス業界を引退されており、ご本人に関する詳細は記載しておりません。ご了承下さい。

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Aさんのプロレスキャリアと作ったコスチュームについて

Aさんのプロレスキャリアと作ったコスチューム

−−プロレスラーとして活動されていた期間や持っているコスチュームについて教えてください。

キャリアは10年ほどで、怪我の時期とかあり活動していない時期を抜くと実質8年くらいになります。

−−これまでに製作したコスチュームは何着ですか?

10着ですね。だいたい年に1着くらいのペースで作っていました。

−−レスラーになって初めてコスチュームを作ったタイミングは?

僕の場合はデビューする1ヶ月前くらい前に自分で作ったのが初ですね。

ちなみに本デビュー前のプレデビュー戦の時はスポーツ用品店で売ってるような市販のスパッツを着用していました。

−−現役時代に制作されたコスチュームのジャンルを教えて下さい。

全てブリーフタイプでしたが、一時期方向性に迷ったときがあってロングタイツに手を出しそうになったこともありました。

−−着用されていたブリーフタイプの採寸方法を教えてください。

まず内モモ、股関節の付け根、ヒップのトップとアンダー、基本的にはこの4つですね。

−−新人レスラーの方は皆さんご自身で作るのでしょうか?てっきり所属団体から支給されるのかと思っていました。

他の団体のことや業界全体としてはどうなのかはわかりませんが、自分が所属していた団体では自分も含めて全員(黒のショートパンツを自分達で)作っていましたね。

コスチュームを作る際は基本的にレスラーの体に合わせて細かく採寸して作るので、既製品のようにS/M/Lのように汎用性の高いものではありません。

また、黒のショートパンツに限らず基本的にメーカー品というのはなく、たとえばコスチューム業者であったり知り合いだったりというように個別で依頼する形が多いのではないでしょうか。

そのため作ってもらう業者によって仕上がりにブレがあるので採寸や素材の具合は入念にチェックしていました。

コスチュームを作る上で重要なデザインとコンセプトの裏話

コスチュームを作る上で重要なデザインとコンセプトの裏話

−−初めてご自身でデザインしたコスチュームへ切り替えた時期と、コスチュームを作る際のコンセプトを教えてください。

デビューして一年くらい経ったタイミングで黒パンツからオリジナルデザインのものへ変えました。

何試合もこなしていくうちに自分の方向性やプロレスラーとしての見せ方が決まってきますので、そうなった時に都度コスチュームのデザインやコンセプトを決めていました。

プロレスラー全てに言えることですが、基本的に所属団体や会社がなんとかしてくれるわけではないので全て自分次第というか、自分で自分をプロデュースするしかありません。

僕個人の考え方として一番大事なのが「自分をどうプロデュースしていけるか」だと思っていて、「いかにオリジナリティをコスチュームへ反映できるか」というのをとにかく突き詰めて考えていました。

−−コンセプトを考案された際に参考にしたものや元ネタというのはありますか?

元ネタというのはありませんが、参考にしたのはプロレス名鑑というメジャーからインディーまでたくさんのレスラーが掲載されている本ですね。

オリジナル性という観点で人とかぶりたくないという思いがあって、プロレス名鑑を見ながら自分が考案したデザインと同じ人はいないかどうかをチェックしていました。

また、レスラーは誰しも憧れのレスラーがいるので、「こんなレスラーになりたい」というイメージに近づけられるようイメージを練っていました。

ちなみに僕はNWO時代のハルク・ホーガンに憧れてこの世界入ったのですが、黒と白を基調とした色合いでシンプルながら存在感抜群で、あの頃のホーガンは今でもナンバーワンのプロレスラーだと思っています。

−−コスチュームを作られた中で今も覚えているエピソードはありますか?

2着目を作るとき、いわゆるストロングスタイルを目指そうということになりました。

より強さを追求するスタイルで決めて体を作ったら2ヶ月で25キロくらい増えてコスチュームが入らなくなってしまい、同じデザインの大きなコスチュームを作り直しました。

ブリーフタイプのコスチュームのほか、エルボーパットとニーパットも作り直しました。

特にパットは小さくて関節を曲げるのも辛い程で、圧迫されて動きづらくて試合どころじゃなくなってしまうという状態でしたね。

−−たくさんのプロレスラーが活躍していますが、レスラーによってコンセプトの傾向ってありますか?

僕の個人的な考えですが、例えば目立ちたい欲求が強いレスラーの方だと明るい色であったりデザインや加工の凝ったコスチュームになるでしょうし、逆に強さを追求されるレスラーの方だと黒を基調のものやシンプルなデザインの傾向が見られると思います。

また、観客がコスチュームを見たときに「この団体のこのレスラーは団体内でこういった立ち位置なんだな」というのがわかるような目安になるというか。

例えば新日本プロレスの棚橋弘至選手や鈴木みのる選手であれば、もちろん強さやカッコよさを兼ね備えていますが、二人ともスタイルがぜんぜん違いますよね。

生まれ育った土壌も関係してくると思いますが、そういったところもコスチュームに現れていると思います。

コスチューム業者の見つけ方と業者を決めるポイント

コスチューム業者の見つけ方と業者を決めるポイント

−−コスチューム業者はどのように見つけましたか?

僕の場合は団体から紹介されたコスチューム業者にお願いしたり、個人で見つけて頼んでいました。大きな団体になると専門の業者はいるかもしれませんね。

−−そもそもレスラーがコスチュームを作る方法は何種類くらいありますか?

作る方法ですと大きく分けて2種類ですね。自分で作る場合と業者に依頼する場合に絞られますが、ごく稀に先輩レスラーから譲っていただいたりということもありました。

ただ先輩から譲ってもらったものに限ってはコスチュームというよりはエルボーパットやニーパットなどでしたね。

−−自分で作る場合というのは?

レスラーの中には自らがコスチューム業者として自分のコスチュームを制作される方や、他のレスラーのコスチュームを作る方もいらっしゃるようです。本当にごく少数ですが。

他には、SNSのダイレクトメッセージで業者が直接売り込んできたというケースもありました。

−−コスチューム業者からの売り込みに関して詳しく教えて下さい。

僕の場合で売り込みがあったのは2、3件くらいですかね。そこまで多くなかったです。

でも、売り込みで実際に使ってみるかというと、僕は正直あまりないですね。

プロレス業界は信頼関係を大切にしているところもあるので、一応検討はしますが結局は昔から使っているコスチューム業者にお願いしていました。

コスチューム業者に関しては実績や値段面で検討することもありますけど、本当にピンキリというか正直すぐ破れたり糸がほつれたりするものも業者によってはあります。

あと採寸と違うサイズで作られてしまったりと、色々あります。そういったことを踏まえると信頼できる業者に絞られていきますね。

−−コスチューム業者が直接売り込んできた時の費用感を教えてください。

ざっくり相場の2/3とかの値段くらいだったと思います。ただ、安いコスチュームは安いなりの理由もあるんですね。せっかく作ったのに数試合でダメになってしまうとか。

レスラーにとってコスチュームって商売道具だと思うんです。だからこそお粗末なもので人前に出たくないですし、試合を見にこられるお客さんに対しても失礼になってしまいます。

仮にもし売り込んできて本当にやりたいと思うのであれば、例えば無償でコスチューム作るという場合なら興味もってくれるレスラーの方はいらっしゃるかもしれませんね。

プロレスラー時代に使っていたコスチュームを見せてもらった!

−−コスチュームで使われている素材について教えてください。

素材の名前まではちょっとわかりませんが、僕が現役の頃使っていたのは外側がエナメル素材のものが多かったです。現物持ってきたのでお見せしますね。

Aさんのコスチューム1 Aさんのコスチューム3 Aさんのコスチューム4

−−ジャージに似た素材感で生地がとても厚いですね。縫製も既製品にはない丁寧な仕事ぶりが伺えます。

簡単に言うと破れないように工夫されているとかなと思います。これを作る前に事前にコスチューム業者と生地サンプルを何種類か見させてもらってその中から選びました。

−−コスチュームを作る際は同じものを複数作ることってありますか?

レスラーの中には連戦の方もいたりするのでデザインが同じもので複数発注する方もいるようですね。野球のユニフォームのようにホーム用、ビジター用みたいに使い分けとかあるようです。

−−素材によって耐久性は変わりますか?また耐久性は重視しますか?

重視しますね。コスチュームは1着ごとに全て手作業で作られているので、業者によって同じ素材であっても作りが甘いなどの理由から耐久性は変わってくると思います。

業者ごとの差というのは本当に激しくて、例えば2試合使っただけで破れてしまったとかはよくある話なんです。

現役中、控え室とかで先輩レスラーが●●の業者はもう二度と使わねえ!と怒鳴り散らしてる姿を何回か見たことがあります(笑)

コスチュームを着用する上で肌のお手入れはとても重要

コスチュームを着用する上で肌のお手入れはとても重要

−−コスチュームを着用する上で注意すべきポイントはありますか?

通気性は必要かもしれませんね。例えばですが、堅いビニール素材に近いようなコスチュームを使っていたことがあって、通気性が本当に悪かったです。

下半身だけとにかく暑いみたいな(笑)特に夏場は尋常じゃなく蒸れるし大変なので、ベビーパウダーを使ってケアをします。

−−ベビーパウダーは他のレスラーさんも使っている方は多いですか?

割と多いんじゃないですかね?実際に使ってる方は見たことありますよ。他にはニベアクリーム。リングの上って暑さだけじゃなくめちゃくちゃ乾燥するんですね。

でもコスチュームの中は蒸れによる肌の擦れが原因で傷みも激しいです。そんな時はニベアを塗ると滑りも良くなって。そういう意味で肌の手入れはすごく気を使いますね。

−−お肌のケアという点で、例えばベビーパウダーとかニベア以外にお肌のケアにつかっていたものってありますか?

とにかくリングの上って乾燥するんですね。常に照明も当たるので。なのでクリームを塗ったりオイルを塗ったりして、乾燥によるひび割れを防ぎます。

あと、試合後は傷ができるので、必ずオロナイン軟膏を塗っていました。

オロナインは本当に万能で、ある試合の中で相手選手が凶器プレーをしてきたことがあって、肩を殴られて肌が切れちゃったんですよ。

そしたら一緒に試合に出ていた某デスマッチ団体のレスラーが僕に軟膏を塗ってくれて。

これなんですか?って聞いたら「オロナイン」って(笑)「オロナインは子供から大人まで利く万能な薬だから」って教えてくれました。

それから試合の時は必ずオロナインを持ち歩くようになりました。

−−プロレスラーって肌の手入れとかかなり気を使うんですね。

使いますね。激しい動きで傷口がパカッと割れたりすると痛いし血も出るので、そういうのの治りを早くするためにもオロナイン軟膏を塗りますし、寝る前には化粧水つけて保湿したり。常に保湿や肌のケアは意識してました。

−−体の中で負傷することが多い部分はどこですか?

首元や胸は特に傷が多くできる箇所ですね。チョップでみみず腫れとか。実際皮膚がちょっと裂けることもありましたし。

そんな時はやっぱりオロナインですね。治りも早いです。なんせデスマッチレスラーが使ってるんで信頼感が違います(笑)

プロレスラーのコスチュームはいくらで作れる?コスチュームの相場価格を聞いた!

プロレスラーのコスチュームはいくらで作れる?カテゴリ別に値段を紹介!

−−コスチューム制作における費用というところで、加工具合にもよりますがいくらで作れますか?

まず加工具合に関してですが自分のイメージ次第でどこまでもできると思います。やっぱりあとそれなりのお金をかければだいたいのことはできると思いますよ。

費用に関しては僕が着用していたメインコスチュームはパンツタイプのもので、今日もってきたもの(黒のブリーフタイプのコスチューム)で2万5千円くらい。他のコスチュームもだいたい3万円〜6万円の間だったと思います。

コスチュームは本当にピンキリなので僕の個人的な主観になってしまいますが、相場としてはパンツタイプならデザイン料を抜いておおよそ3万円くらいではないでしょうか。

スパッツタイプ(ももくらいまでの長さ)も同じくらい、ロングタイツで約7万くらい、全身になれば15万〜20万とかがおおよその相場だと思います。

−−コスチュームというカテゴリで、マスクやニーパットとかシューズ類の値段ってどのくらいですか?

マスクなら5万くらいですかね。ニーパットが両腕セットでだいたい1万円くらい、エルボーパットが約8000円くらいとか。この辺もどれだけ面積を使っているかみたいな感じではないでしょうか。

シューズもピンキリで、僕が使っていたのは良いものを使っていたので5万円くらいでしたね。

例えばレスリングシューズとかを使っている人だったら9000円とかで収まります。

−−レスリングシューズのレスラーもいるんですね。

稀にいますね。例えば新人レスラーの中にはブーツじゃなくてレスリングシューズを使っていたりというのもあります。レスリングシューズだと普通にスポーツ用品店で購入できますよ。

−−初歩的な質問ですみません。レスリングシューズとリングシューズってそもそも何が違うのですか?

レスリングシューズというのは、競技としてのレスリングに適したものなので、底が薄く素足で歩いてるようか感覚なんですね。

一方でリングシューズは底が厚くて足全体を包み込んでガードしてくれます。体にフィットしたものを使っているので、もし作る場合であれば特注になりますね。その分動きやすいし怪我もしにくいと思います。

−−試合中にシューズが脱げちゃった経験とかありますか?

レスリングシューズなら試合中に脱げちゃったこととかありますよ。仕方ないのでもう片方も脱いで試合しましたね。

リングシューズは脱げたこととかないですね。そもそも構造的に脱げないようになってます。

−−そうすると履くのも大変そうですね。

大変ですよ。リングシューズはひもがたくさんついているので履くのも脱ぐのも時間かかります。

僕は普通のリンクシューズとブーツタイプ(脛まで覆うタイプのリングシューズ)を使ってまして、ブーツだと10分くらいはかかってました。

フィットしないと怪我の原因になるので、時間をかけて念入りに履いていました。

コスチュームの保管方法や洗濯方法

コスチュームの保管方法や洗濯方法

−−コスチュームの保管方法についてお聞きします。普段どうやって保管していますか?

人によっても違いますが、僕の場合は試合専用のクローゼットがあり、そこに保管していました。

やっぱりプロレスという仕事で使うものなので普段着る服とか完全に分けていました。

−−型崩れしますか?

コスチュームは基本そういうのはないですよ。でもブーツとかになると革を使っているので折り目がついちゃったり。あとは型崩れしないような型を入れて保管しています。

−−コスチュームってどうやって洗濯していましたか?

洗濯機で洗ったり、手洗いもありますね。洗濯機で洗うときは必ずネットに入れて洗っていました。

ネットに入れる理由としては破れ防止ですね。試合の関係で地方遠征や出先など移動も多いんですね。

そうするとコインランドリーとか使うことも結構多くて、何が原因で破れるかわかりませんし。

−−ネットに入れるとそんなに違いますか?

生地の持ちもぜんぜん違います。僕の個人的な感覚ですが、ネットに入れるとほつれとかも少ないような気がします。

コスチュームって体の一部なんで。保管や洗濯にはやっぱりデリケートになりますね。

−−洗うときに洗剤は使っていましたか?

はい、使ってました。いいにおいがするやつ・・・ダウニー的な匂いのする柔軟剤とか入れていました。物販とかでお客さんの前に出ることもあったんで。

洗濯に関しては、どちらかといえば臭い対策みたいな感じだったと思います。

ファブリーズを使ったり、遠征先でもどんなに時間が遅くなっても乾燥機かけて乾かしたり部屋にあるドライヤー使って乾かしたり。プロレスは人気商売なので臭いには人一倍気をつかっていました。

プロレスコスチューム着用時のハプニングと他レスラーのコスチュームで最初に見る部分

コスチュームのハプニングとAさんが他レスラーのコスチュームを見ていたポイント

−−コスチュームに関するハプニングって経験ありますか?例えば破れとか。

破れたことはありませんが、破られることはありました(笑)

−−コスチュームって生地も分厚いですし破くことなんてできるんですか?

プロレスラーだったら普通にありますよ。簡単に破られます。

−−もしも試合中に破られてしまったらどうなりますか?もしも破れて見えちゃいけない部分が出そうになったらどうしていましたか?

僕はたまたま運が良くて見えちゃいけない部分が出るというのはありませんでしたね…。

個人的な予想ですが、その時はばれないようにこっそりリング下とかに隠れて直したり。あとは万が一のときはセコンドがシャツ投入して隠すとかはあるかもしれないです。

これだけたくさんのレスラーがいると誰か一人くらいは出ちゃった人もいるんじゃないでしょうか。

−−ご自身が現役時代、他レスラーのコスチュームでまず最初に見ていた部分はどこですか?

まず最初に全体のサイズ感を見ます。そのレスラーに合ったサイズを着用しているのか、しっかりフィットしているのかなどを見ていました。

次に色合い・デザインですね。細かい部分で言えば細かい刺繍や加工が施されていると、この選手はとても気をつかっているなと思いますし、試合の組み立て方も細かくて上手なんですね。

−−レスラーによってはジーンズであったり道着など着用されている、いわゆる私服のようなスタイルの方もいらっしゃいますよね。あれってプロレス用のものですか?それとも特注品ですか?

もちろん中には特注で作られているレスラーもいると思いますが、僕が見てきた中では特注ではなく既製品なのではないでしょうか。

ただ、これもプロデュースの一環というか、コスチュームを着てリングシューズを履いて試合をするのって、いわば一般のお客さんが考えるレスラーのイメージかなと思いますが、例えばジーンズTシャツで試合するのって、そういった既成概念に囚われないというか。

そういう意味で僕個人としてはプロ意識が高いかなと思います。

せっかくなのでコスチューム以外のプロレス裏話も聞いてみた!

せっかくなのでコスチューム以外のプロレス裏話も聞いてみた

−−試合中トイレにいきたくなったことはありますか?

よくありましたね。さすがに漏らしたことはあるとはいえませんが・・・激しい技を下腹部にもらったときは本当につらいですね、違う意味で。

−−現役時代、脱毛はしていましたか?

はい。肌の露出がある部分は全てやっていました。

部位で言えば、モモ、脇、胸など。専門店で脱毛してもらっていましたが、中にはシェービングで自分でやる人もいると思います。

とはいえ、脱毛してもしばらくすればまた生えてくるのでそこは定期的に行っていましたね。肌の手入れをするときに一緒に脱毛も行っていました。

−−プロレスラーのテカりは何を塗っているのでしょうか?

これは自分の経験ですが、オイルを塗ることが多かったです。オイルを塗る理由は二つあって、とにかくリング上は強い照明が当たるので乾燥対策としてが一つ。

もう一つがオイルを塗っていたほうが体のライン(陰影)や筋肉の隆起がくっきり見えるので体をさらに大きく見せることができます。

−−試合をするときは下着はつけますか?

下着というかアンダータイツというものになりますが、基本どのレスラーであっても必ず着用すると思います。

着用する意味としては、試合はどうしても激しいので万が一脱げてしまっても大丈夫なようにというのもあります。

一枚目が脱げても2枚目があるから大丈夫だという安心感というか、相撲だとまわしが取れて局部が見えてしまったら負けになるじゃないですか。それと同じ感覚で望んでました。

−−入場曲はどのように決めましたか?

自分のイメージ、方向性を踏まえて決めました。

−−一度決めた入場曲って変更することはないですか?

余程のことがない限り変えることはないですね。僕もそうでしたが各レスラー思い入れの深い曲をチョイスしていますし。

引退した今でもどこかで自分が使っていた入場曲が流れたりすると知らず知らずのうちにテンション上がります。

自分で自分をプロデュースする上でも必要ですし、ましてやこれからたくさんのお客さんの前で試合をやるということで、そういうモードに自分で高めるためのスイッチみたいな役割もあります。

−−もしも今、その入場曲がかかったらテンションあがります?

上がりますね!現役を退いた今でも仕事前に聴くことで仕事モードに切り替えたりしていますよ。

−−サインはいつ、どのように、どんなタイミングで考案しましたか?

僕の場合はデビュー戦決まって、その日に物販出ることになったので急遽15分くらいで考えました。

それまで書いたこともなかったのではじめは3パターンくらい作って、最終的に1パターンに絞ったって感じですね。

−−サインって、やっぱりたくさん書いてるうちにうまくなりますか?

書き慣れてくると上手になってくると思いますよ。また、最初はデビューしたてて試合内容もイマイチだしサインも中途半端ですが、経験をたくさん積んでくるとそういった自信もサインに現れてくると思います。

まとめ:プロレスラーが考えるコスチューム論

プロレスラーが考えるコスチューム論

−−あなたにとってコスチュームとは何ですか?

現役を退きましたが、プロレスラーとしての自分そのものであり、なくてはならない大切なものでした。

強さや技術、試合運びの巧みさなど色々ありますが、コスチュームがあった上でそこを含めたレスラーとしてのカッコよさ、美しさがあると思っています。

サイズ感が合っていないコスチュームを着用したレスラーって試合内容も適当に見えてしまいますし、個人的に気になっちゃいますね。

誰しも知るような有名なレスラーの方だとこういったことはまずありませんが、プロレス団体って日本全国にあってレスラーもたくさんいるので、地方のローカルなレスラーだとサイズ感が合ってないものとか、明らかに自分にマッチしていないものを使っているというケースもあります。

極論、コスチュームは自分のサイズにぴったり合うものじゃないとダメですし、そういうのも含めてこそプロレスラーだと思います。

−−これからコスチュームを作る方へ向けて一言お願いします。

自分自身を象徴するものなので、もしプロレスに関わることがあるならば、コスチューム作りには絶対に手を抜いてほしくないですね。

とことんまで手を抜かず本気でコスチュームを作ってみてほしいです。


プロレスファンとしての知識レベルが低い筆者の質問にも嫌な顔ひとつなく気さくに質問に答えてくれたAさん。

今回のテーマ「プロレスラーのコスチューム」は、筆者がプロレスに興味を持った頃からずっと気になっていたことで・・・長年の夢が叶いました!

今後プロレスを観る時は、プロレスラーだけでなく「コスチューム」にも注目してみてはいかがでしょうか。