伊東深水を高価買取してもらうには?おすすめの業者や高価買取のコツを解説

絵画の買取価格は、作品の保存状態や作者の知名度など多くの要素が影響します。

伊東深水のような著名な絵画であれば、高価買取ができる可能性が高いでしょう。

まずは手元にある伊東深水の作品が持つ本当の価値を把握し、価値を最大限に引き出すポイントを知ることが大切です。

この記事では、日本画家伊東深水の作品の特徴や代表作を詳しく紹介し、どうすれば高価買取を実現できるかコツを解説します。

伊東深水の絵画を所有している方や、売却を検討している方には参考にしてください。

お問い合わせ・無料相談はこちら

電話から相談する

0120-612-773

通話料無料・24時間365日受付中

メールから相談する

お申し込みフォームへ

※本記事の内容は、必ずしも買取価格を保証するものではございません。予めご了承下さい。

伊東深水(いとうしんすい)とは

伊東深水は、大正・昭和時代に美人画の名手として知られた日本画家・版画家です。

「伊東深水=美人画」というほど名を馳せましたが、本人は美人画以外の他ジャンルの評価に悩むことがあったという逸話もあります。

戦後は美人画にとどまらず、多彩な日本画を創作し、大衆に愛される作品を残しました。

伊東深水は1898年、東京・江東区で生まれ、養父の事業失敗で小学校を中退し看板屋として働き始めました。

わずか10歳にして印刷会社に勤務しつつ中山秋湖から日本画を学び、1911年には鏑木清方に師事。

昼は印刷会社、夜は学校と画家の修行を両立していました。

こうした努力が実り、1912年に「のどか」で巽画会展入選を果たし、その後、院展入選、文展に入選と次々と成果を上げました。

1916年には人気画家として、東京日日新聞の挿絵も手がけるまで成長しました。

■伊東深水の略歴

  1. 1898年:東京深川に生れる
  2. 1908年:深川小学校を中退、10才にて東京印刷の活字工
  3. 1911年:鏑木清方に入門、夜学に通学
  4. 1912年:巽画会展に初入選
  5. 1914年:第一回日本美術院「桟敷の女」初入選
  6. 1915年:第九回文展に初入選
  7. 1916年:最初の木版画「対鏡」を制作
  8. 1922年:東京博覧会美術展「指」銀賞
  9. 1927年:深水画塾設立
  10. 1933年:帝展の審査員となる
  11. 1946年:日展審査員となる
  12. 1948年:日展「鏡」日本芸術院賞を受賞。
  13. 1958年:日本芸術院会員に任命、日展理事となる
  14. 1970年:勲三等旭日中綬章
  15. 1972年:74歳で死去

伊東深水の作風の特徴

上村松園、鏑木清方、伊東深水は「美人画の三巨匠」と称され、とくに伊東深水は歌川派浮世絵の伝統を受け継ぐ最後の美人画家として名高いです。

深水の美人画には、指先や着物のしわなど細部まで行き届いた繊細な美意識と、モデルとなる人物に対する愛のこもった深いまなざしを感じることができます。

結婚後、妻の好子をモデルにした「指」や「湯気」が高く評価され、美人画家としての地位を確立しました。

古典と現代的な技法を繋いだ深水は多くの名作を生み、今も広く愛されています。

伊東深水の代表作5選

伊東深水は、江戸時代の歌川派浮世絵の伝統を受け継ぎつつも独自の視点を導入し、数々の美人画を通じて新たな美の表現を模索しました。

伊東深水の代表的な作品をいくつか紹介します。

【伊東深水の代表作】

  1. 対鏡
  2. 湯気
  3. 花火
  4. 聞香
  5. ささやき

対鏡

対鏡は、伊東深水が10代後半に制作した木版画です。

鏡自体は描かれていませんが、赤い着物を纏った女性が、豊かな黒髪に手を当て、鏡に向かっているかのような姿を捉えた趣のある作品です。

初期作品にもかかわらず後の深水の美人画に顕著な情感豊かな作風が早々に萌芽している点も見どころの一つでしょう。

湯気

1924年に制作された湯気は、伊東深水が1919年に結婚した好子をモデルにした木版画です。

この作品では、湯上りの女性が浴衣のたもとをくわえて手拭いを絞っている姿が、湯気とともに美しく表現されています。

深水は好子を題材にした作品を他にも手がけており、1922年には、「指」が平和祈念東京博覧会で銀賞を受賞しました。

花火

1932年に制作された花火は、腰を下ろして花火を見上げる女性を描いた作品です。

青を基調にした涼しげな着物をまとった女性は、手に団扇を持ち、口元にほのかな微笑みを浮かべているようにも映ります。

夜空の輝きと共に、女性の穏やかな表情と、花火を楽しむ瞬間の美しさが見事に表現されています。

聞香

戦後の伊東深水を代表する一作で、香道の「聞香」をテーマにしています。

聞香は、香りを嗅いでその種類を当てる遊びであり、山本霞月が戦後の御家流香道復興に尽力した「聞香」の席が本作の題材です。(※絵画の中に山本霞月は描かれていません。)

深水は、画面に座の一角を取り入れることで、作品に奥行きを持たせています。

三世代の女性たちの衣服の色彩や姿勢の違いが巧みに描かれ、とくに活発な身ぶりの若い女性と静かに香を楽しむ老婦人の対比が鮮やかに表現されています。

ささやき

ささやきは1959年、伊東深水が50代半ばを過ぎたころに描かれた、美人画の最高峰といえる作品です。

華やかな着物を纏った二人の女性が、互いに密やかにささやき合うシーンが描かれています。

深水らしい艶やかなまなざしと、繊細な情感が印象的で、作品全体に深い趣が漂います。

深水は同じ構図で、異なる柄や色の着物を用いた作品を度々手がけており、特にお気に入りの構図だったことが伺えます。

伊東深水の作品を高価買取してもらうためのコツ

伊東深水の作品を高価買取してもらうためには、その価値を最大限に引き出すためのポイントを押さえることが重要です。

深水の作品は、美人画の名作として高い評価を受けていますが、その価値は状態や希少性、そして市場の需要によって変動します。

適切なお手入れ方法や効果的な販売戦略を知ることで、より良い条件で買取ってもらうことができるでしょう。

【伊東深水の作品を高価買取してもらうためのコツ】

  1. 作品の情報を集める
  2. 作品の保存状態を良くする
  3. 鑑定書の有無を確認する
  4. 複数の買取業者に依頼する

作品の情報を集める

作品にタイトルや制作年が記載されている場合、買取価格に大きく影響する可能性があります。

明確なタイトルや制作年は、作品の識別や真贋の確認に役立ち、その価値を高める要素となります。

作品がどのような経緯で所有されてきたかを示す来歴がわかれば、より適正な鑑定をしてもらえるでしょう。

来歴には、以前の所有者や展示歴、購入履歴などが含まれます。

作品の保存状態を良くする

日本の絵画は、その保存状態が良好であればあるほど高値で取引されることが多いです。

伊東深水のように著名な作家の作品であれば、経年劣化があっても高額で取引される可能性があります。

経年劣化とは、画面のひび割れや退色・シミ・折れや汚れ・退色、さらにはカビの発生が考えられます。

そのため、作品の保存状態を良好に保つことが重要です。

作品を保護するための専用の袋や箱に入れ、直射日光を避けて風通しの良い場所で保管することで、作品の価値を長く保つことができます。

鑑定書の有無を確認する

鑑定書や落款があると、作品の真偽や価値を証明する重要な証拠となります。

鑑定書は専門家によって発行される正式な文書で、作品の鑑定結果や評価が詳細に記載されており、これにより買取業者は、その作品の本物であること評価しやすくなります。

また落款は作者のサインや印章で、作品のオリジナリティと作者の確認に役立ちます。

これらの証拠が揃っていると、買取業者は作品の価値を正確に評価しやすくなり、高価買取の可能性が高まるでしょう。

複数の買取業者に依頼する

絵画の鑑定には専門的な知識と経験が不可欠です。

豊富な取引実績を誇る買取業者は、多くの経験に基づいた深い知識を持ち、市場価値を的確に判断できます。

業者によって査定額は異なるため、複数の買取業者に査定の依頼をすることで、最も的確かつ高価買取をしてくれる業者を選ぶことができるでしょう。

伊東深水の作品を買取に出すならバイセルがおすすめ

絵画の世界は、日本画や西洋画、現代アートから版画、油絵、リトグラフ、彫刻画まで実に豊富です。

バイセルはこれら全てのジャンルに対応しており、これまでに3700万点以上の買取実績を持ちます。

伊東深水のような著名作家の作品についても、専門知識豊富な査定士が確実に評価します。

最短で即日査定ができ、手数料なども一切不要です。

買取価格に満足できない場合は、取引をキャンセルすることもできます。

しわ、カビ、傷などがある絵画であっても、伊東深水のような有名作家の作品であれば価値が付く可能性があるため、諦めずに査定に出してみることをおすすめします。

伊東深水に関するよくある質問

伊東深水の買取に関するよくある質問に回答します。

伊東深水と関係のある骨董作家は誰ですか?

師匠として鏑木清方がおり、深水は清方に師事し、美人画の技法を学びました。

一方、同時代の画家として上村松園や小林古径との交流があったと考えられます。

さらに、これらの画家たちは、深水と共に近代日本画、特に美人画の発展に大きく貢献しました。

伊東深水にまつわる有名なエピソードは何ですか?

14歳で鏑木清方に入門し、師から「深水」の号を与えられました。

妻の好子をモデルに多くの美人画を描き、その繊細で優美な作風で人気を博しました。

戦後は艶麗な線画と色彩で画風を広げ、日劇ミュージックホールの楽屋裏を描くなど、時代の流れに合わせた作品も制作しました。

まとめ

伊東深水の絵画は、繊細で美しい美人画の世界を描き出し、その魅力と技術の高さで多くのファンを魅了しています。

絵画の価値は、作品の保存状態や制作年、来歴などの証明書があると価値がより高まります。

専門知識豊富な査定士による正確な評価が高額買取につながるため、信頼できる買取業者に相談することが賢明です。

伊東深水の作品が持つ価値を最大限に引き出し、満足のいく買取を目指しましょう。

ぜひ一度バイセルにご相談ください。

新たな可能性が広がるかもしれません。