時計の磁気抜きを自分でやる方法と注意点!磁気帯びの症状や原因も解説

2024.07.31

時計買取 コラム
時計の磁気抜きを自分でやる方法と注意点!磁気帯びの症状や原因も解説

時計の針がよくずれてしまう、頻繁に時計が止まるといったトラブルでお悩みの方は多いのではないでしょうか。

時計の不調が発生している場合、考えられる原因の一つが磁気帯びです。

放置すると状態が悪化してしまう可能性があるので、早めに磁気抜きをしなければなりません。

そこで今回の記事では、時計の磁気帯びに関する基礎知識を踏まえつつ、磁気抜きを自分でやる方法と注意点、時計を保管する際のポイントなど詳しく解説します。

また、処分に困っている不要な時計の買取方法についても紹介するので、ぜひ参考にしてください。

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時計の磁気帯びとは

時計の磁気帯びとは

時計の磁気帯びとは、時計内部の金属パーツが磁気を帯びて、動作に狂いが生じてしまう現象のことです。

金属が磁気の影響を受けた場合、磁気を発する製品から遠ざけても、金属に磁力が移ってしまいます。

時計に使われている金属は磁気を帯びやすい「強磁性体」のものが多いので、どうしても磁気の影響を受けやすいのです。

特にアンティーク時計は磁気帯びしやすい

特にアンティーク時計は現行で主に流通されている機械式時計とは異なり、磁気帯びしやすいです。

1940年〜1950年代以前の時計は磁気帯びに対する認識がなかったため、この時期に開発と販売されたアンティーク時計は磁気に弱いとされています。

時計の磁気帯びはメーカーも認識しているので、現在は耐磁性に優れた時計が多く販売されています。

磁気帯びの症状

時計は大きく分けると「機械式」と「クォーツ式」の2種類です。

磁気帯びはどちらでも発生しますが、症状は種類によって異なるので注意が必要です。

機械式は金属パーツの数が多く、パーツ構成も複雑なので、磁気帯びの影響が強く出やすい傾向にあります。

主な症状はゼンマイを巻いても時計の針が遅れる、あるいは早く進むといったものです。

クォーツ式は「アナログ式」と「デジタル式」の2種類があります。

アナログ式は部品の一部に磁石が使われているため、時間が進んだり遅れたり、一時的に止まったりすることが特徴です。

磁気帯びしている場合は電池を交換しても時計が動かない可能性があります。

デジタル式は磁気の影響を受けません。

ただし、時刻表示以外の機能(方位計測など)が搭載されている場合は、その機能に異常が起こる可能性はあります。

磁気帯びの原因

時計の磁気帯びは身近な製品が発している磁気によって起こります。

原因となりえる主な製品は以下のとおりです。


・スマートフォン

・パソコン

・充電器

・電化製品(電子レンジや冷蔵庫など)

・オーディオ機器(スピーカーやイヤホンなど)

・ベルトやカバンの金属部分


どれも日常生活でよく使うものなので頭に入れておきましょう。

磁気帯びのチェック方法

自分の時計が磁気帯びしているかどうかは方位磁石で簡単にチェックできます。

時計に方位磁石を近づけたときに明らかな反応が見られたら、磁気帯びしている可能性があります。

上記のチェック方法はあくまで簡易的な診断です。

正確な診断をするには分解作業や専用機器が必要なので、正規店や時計専門店に依頼することをおすすめします。

時計の磁気抜きは自分でできる?磁器抜きの方法は?

時計の磁気抜きは自分でできる?磁器抜きの方法は?

時計の磁気が自然に抜ける可能性は低いので、状態が悪化する前に磁気抜きをしましょう。

磁器抜きは専用ツールの消磁器(脱磁器)を持ち、かつ時計に生じている磁気帯びが軽度であれば自分でもできます。


下記に磁気抜きの方法をまとめました。

1、消磁器の近くに時計を置く

2、消磁器のスイッチを入れる

3、スイッチを押したまま、消磁器から時計をゆっくりと離す

4、十分に時計を離したら、消磁器のスイッチを切る


手順を繰り返すことで少しずつ磁器が抜けていきます。

ただし、この方法は自己責任となるので慎重に作業しましょう。

自分で時計の磁気抜きをする場合の注意点

時計の磁気抜きを自分でやる場合の注意点

磁気抜きを自分でするには以下の4つの注意点があります。


・消磁器を購入しなくてはいけない

・失敗すると逆に磁気を溜め込んでしまう

・重度の磁気を抜くことはできない

・不調の原因が磁気帯びとは限らない


それぞれ概要を解説するので、きちんと押さえておきましょう。

消磁器を購入しなくてはいけない

自分で磁気抜きをする場合、あらかじめ消磁器を用意しなければなりません。

消磁器は1,000円程度で購入できる安価な製品から高性能な業務用まで、幅広い種類と価格帯の製品があります。

ネットショップなどでも販売されているので簡単に購入できます。

ただし、症状によっては修理業者に依頼したほうが、費用を抑えられる可能性があります。

失敗すると逆に磁気を溜め込んでしまう

市販の消磁器を使った磁気抜きは、やり方を誤ると磁気を溜め込んでしまいます。

よって、自分でやるのはリスクが高いでしょう。

「自分で作業できるか自信がない」「絶対に失敗したくない」という方は、正規店や時計専門店に相談を検討してみましょう。

症状にもよりますが、安ければ数千円程度で短時間で対処してくれます。

市販の消磁器で重度の磁気は抜けない

市販の消磁器で抜けるのは軽度の磁気だけです。

重度の磁気を帯びている場合、時計を分解して作業しなければならないので業者対応になります。

分解修理の料金は業者によって異なりますが、一般的に3万円〜5万円ほどかかることも覚えておきましょう。

不調の原因が磁気帯びとは限らない

「針がずれる」「時計が止まる」といった不調の原因は必ずしも磁気帯びとは限りません。

電池切れ・オイル切れ・金属パーツの経年劣化など、複合的な要因によって発生している可能性もあります。

原因がわからない場合、業者に点検してもらうほうが安全・確実です。

時計の磁気帯びを防ぐ保管ポイント

時計の磁気帯びを防ぐ保管ポイント

時計の磁気帯びを防ぐうえで最も重要なポイントは、磁気を発する製品に近づけないことです。

磁気帯びの原因はスマートフォンや電化製品が発している磁気なので、以下のような何気ない行為でも、時計にダメージを与えてしまう可能性があります。


・スマートフォンと時計を同じポケットに入れる

・腕時計を外してパソコンの近くに置く

・マグネットが付いたカバンに時計を入れる


基本的に5cm以上離しておくと安全ですが、磁気の強さや発生位置は製品によって異なるので、状況に応じて距離や保管方法を調整しましょう。

また、時計の状態を保つという意味では、高温多湿の場所や乾燥剤のある収納内、落下しやすい場所での保管も避けるべきです。

磁気帯びしているかもしれない不要な時計は売却もおすすめ

磁気帯びしているかもしれない不要な時計は売却もおすすめ

「時計をあまり身に着けない」「消磁器を買ったり業者に依頼したりするのは面倒」という場合はバイセルの査定に出すのも一案です。

バイセルでは不良品や状態が良くない時計でも査定をしています。

もちろん磁気帯びの恐れのある時計も査定対象なので、諦めて処分する前にご相談ください。

また、バイセルは出張、宅配、持ち込みの買取に対応しており、いずれも各種手数料は無料です。

査定後のキャンセル料もかからないため、余計な出費や手間をかけずに売却できます。

さらにお申し込みから最短即日で査定ができますので、急に自宅の片づけが必要になったといった事情のある方でもご利用いただけます。

24時間いつでも電話とお問い合わせフォームから査定依頼を受け付けています。

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