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1500年前から受け継がれる越前漆器の魅力とは?越前漆器協同組合にインタビュー!

2023.01.26

コラム
1500年前から受け継がれる越前漆器の魅力とは?越前漆器協同組合にインタビュー!

福井県鯖江市の伝統産業として約1500年の歴史をもつ越前漆器。

漆塗りの器は、おもてなしやお正月など特別な日に使うもの、手入れの難しい食器と思われがちですが、実はそうではありません。

漆を塗り重ねていく漆器は、耐久性に優れ、欠けや剥がれができてしまっても塗り直すことで長く使うことができます。

今回は越前漆器協同組合の大久保諭隆さんに、越前漆器の魅力についてお話を伺いました。

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※本記事の内容は、必ずしも買取価格を保証するものではございません。予めご了承下さい。

伝統技術を生かし、時代のニーズに合った漆器づくりに取り組む、越前漆器協同組合

 伝統技術を生かし、時代のニーズに合った漆器づくりに取り組む、越前漆器協同組合

――本日はよろしくお願いします。まずは、越前漆器協同組合について教えてください。

大久保諭隆さん(以下、大久保):1900年(明治33年)、福井県今立郡河和田村片山区に当組合の前身となる今立郡漆器業組合が設立されました。設立当時は、漆器製品の粗製濫造の防止、工賃の協定を目的に活動をしていました。

1945年に越前漆器協同組合に改組し、1975年には「越前漆器」が経済産業省から伝統的工芸品 に認定されています。 その後、越前漆器伝統産業会館を築成し、事務所の設立を経て現在に至ります。

伝統技法による木製漆塗りの漆器から業務用漆器をはじめとした樹脂製品の現代手法を利用して製造されたものまで多様化する時代の変化に対応できる産地組合として皆様のお役に立つよう努めています。

今では、業務用漆器(ホテルやレストラン等で使われる漆器)の製造で全国の80%を超えるシェアを持つまでに成長し、鯖江市の地場産業である眼鏡枠・繊維と代表する三つの地場産業に数えられています。

伝統技術を大切に守りながら、それをベースに、伝統技術を生かし、時代のニーズに合った漆器づくりを柱として指導、育成にあたっています。

古墳時代から続く伝統工芸「越前漆器」とは

 古墳時代から続く伝統工芸「越前漆器」とは

――福井県を代表する歴史ある産業なのですね。越前漆器の歴史についても詳しく教えてください。

大久保:約1500年前、古墳時代と言われる頃に男大迹王(おほどのおおきみ:後の第26代継体天皇)が治水工事で鯖江市をおとずれた際、冠を落としてしまい冠が壊れました。

その冠を現在の鯖江市片山町にいた塗師が漆で修理し、黒漆塗りの3ツ組椀と一緒に献上したところ、男大迹王がその出来栄えに感動して漆器づくりを推奨したことがきっかけとなり現在の越前漆器産地へ発展したといわれています。

椀を中心に製造が続けられ、明治時代には角物と呼ばれる膳類を作るようになり、全国的に広まっていきました。

――古墳時代から続く技術とは驚きです。では、越前漆器の特徴・魅力について教えてください。

大久保:越前漆器には、椀や箸などの普段使いの食器を中心にバリエーションに富んだ商品があります。また、伝統的な技法から現代の技術を使用して作られた漆芸品、飲食店などで使用される汁椀や盆などの食器など幅広いジャンルのものがあります。

飲食店用の塗り物の業務用食器は越前漆器産地内で製造したものが多く、食器洗浄機対応のものなど、現代の機能的なニーズを満たすものもあります。

――漆器はお手入れが大変なイメージがあります。日常で長く使うための工夫や選び方のコツはありますか?

大久保:みそ汁など温かいものを入れるお椀などは木製のものがおすすめですね。漆は、熱を伝えにくい性質をもつため手に熱さが伝わらず使いやすいです。

選び方ですと、汁椀は内側が朱色に塗られたものが良いですし、飯椀は内側が黒塗りになっていて白いご飯が目立つものがおすすめです。

また、漆は急激な温度の変化に弱いため、沸騰直後の熱いものを入れたりしないよう注意が必要です。また、使用後は長く水につけているよりは、洗い終えた後に布巾などで拭くと漆が長持ちします。

最近では、食洗機に対応した漆器も開発されました。お箸や椀など日常使いに合った漆器もたくさん販売されています。

手入れが必要な漆器もありますが、日常で使いやすいものもあるので、用途に合わせて選んでいただけたらと思います。

越前漆器の魅力を体験できるワークショップ

 越前漆器の魅力を体験できるワークショップ

――越前漆器協同組合では、越前漆器の魅力を感じられる体験やワークショップはありますか?

大久保:絵付け体験、沈金体験、拭き漆体験があります。絵付け体験は、写真立てやお椀、手鏡などの素材から好きなものを選び、絵筆で絵付けをしていきます。

沈金は、沈金刀という鑿(のみ)を使用して、漆の表面に紋様を彫り、窪みに絵を付け、漆を刷り込み、金粉でも絵を付けます。

絵付け体験、沈金体験では、作ったものを当日持ち帰ることができます。

拭き漆体験は、木地の素材に生漆を塗り、拭きとり紙で漆を拭き取る体験です。最初の工程を体験いただき、仕上げは当館で行い、できあがった作品を郵送いたします。

――最後に、読者へのメッセージがあればお願いします。

大久保:越前漆器の歴史や技術展示がされている、うるしの里会館では、1000点以上の漆器を取りそろえたミュージアムショップや、蒔絵付き格天井、漆塗りの茶室など見所満載です。

隣接した建物には高さ3.5mの大きな山車の展示があります。同建物には実演の工房である「職人工房」があり、休館日以外は毎日職人の作業風景をご覧いただけます。

職人に漆器のことを聞きながらミュージアムショップで漆器選びをしてみるのも良いかもしれません。ぜひ、越前漆器の魅力を感じていただけたらと思います。

――貴重なお話をありがとうございました。

今回お話を伺った人:越前漆器協同組合 大久保諭隆さん

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