古金銀の買取相場っていくら?買取に出すときのポイントをご紹介
古金銀は江戸時代から明治時代にかけて流通していた貨幣です。
金が希少だった江戸時代では、発行年代によって金の使用量を制限して品位を下げた貨幣も多数流通していました。
本記事では古金銀を買取に出したい人に相場と高く売るためのポイントをご紹介します。
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古金銀とは?どんな種類があるの?
古金銀は、1601年から1869年まで発行されていた短冊型の貨幣です。
徳川家康が金・銀・銅の3つの貨幣を用いる三貨幣制度を命じて、慶長一分金など幕府の代が変わるごとに様々な種類の古金銀を発行してきました。
古金銀は額面によって含有されている金と銀が異なり、四進法によってレートが定められ一分金(銀)、二分金(銀)、一朱金(銀)、二朱金(銀)の順に金と銀の含有量が少なくなります。
一分金(銀)
一分金(銀)は、額面が1両の1/4にあたる古金銀です。
一分金は1599年から1867年にかけて一番長く発行された貨幣として知られています。
一分金は、慶長一分判金、元禄一分判金、宝永一分判金、正徳一分判金、享保一分判金、文政一分判金、天保一分判金、安政一分金、万延一分金など12種類が発行され、一分銀は庄内一分銀、天保一分銀、安政一分銀、明治一分銀の4種類が発行されました。
表面の上部には扇枠と五三桐紋、中央部に「分一」という額面を示す文字、そして下部に五三桐紋が刻印されています。
裏面には上半分には貨幣職人の印である「光次」の文字、下半分には花押(かおう)が押され、種類によっては年代印があります。
二分金(銀)
二分金は1818年から1869年までの発行され、文政二分判金、安政二分判金、万延二分判金、明治二分判金、筑前分金などがあります。
一分金に比べると金の含有量が低いため、補助的な通貨として作られていたとされています。
表面の上部には扇枠と五三桐紋、中央部には額面を示す「分二」、下部に「五三桐紋」が刻印されてています。
裏面の上部には「光次」の文字、下部には花押、種類によっては年代を示す印が刻まれています。
一朱金(銀)
一朱金(銀)は銀の含有量が多く、他の古金銀と異なって正方形に近い形が特徴です。
一朱金は文政一朱判金のみが、一朱銀は嘉永一朱銀、明治一朱銀と発行されています。
なお、デザインは一分金と変わりません。
二朱金(銀)
二朱金(銀)は、一両あたりの金含有量を低く抑えられた補助的な貨幣として利用されていました。
流通期間が短いため現存している枚数が少なく、買取では希少価値がつきやすいです。
発行された種類は元禄二朱判金、天保二朱判金、万延二朱判金、安政二朱銀、古南鐐二朱銀、新南鐐二朱銀があります。
表裏のデザインは一分金と一朱金と変わりませんが、表面の下部にある額面を示す文字が「朱二」になっています。
江戸時代に発行された古金銀の種類
江戸時代に発行された古金銀は複数あります。
ここではよく知られている古金銀の種類をご紹介します。
慶長一分金
慶長一分金は一分金の中でも最初に作られたもので、1601年~1695年の137年間利用されていた通貨です。
10種類発行された一分金の中でも金品位は金857と最高レベルで、江戸時代では基軸通貨の役割がありました。
買取では小判と同じくらいの金品位であることと、最初に作られた一分金であることが認められてコレクション価値が評価されるでしょう。
江戸座・京座・駿河座など貨幣が造られた座によって、表面の「本」という字の数などの書体が異なり、「片本」「両本」と呼び分けられます。
万延二分金
万延二分金は、万延元年から明治初期まで作られていました。
時代をまたいで発行されているため「安政型」と「明治型」の2種類が存在し、それぞれ年代印と上部の桐紋の作りが異なります。
安政型は安政二分判金のデザインをそのまま使用しており、明治型は扇から2本線の描いたデザインが追加されています。
表面の上部には扇で囲まれた桐紋、下部には桐紋が刻まれており、裏面には「光次」の署名と花押が刻まれています。
文政一朱金
文政一分判金は、1819年〜1828年にかけて発行されました。
260年続いた江戸時代で唯一鋳造された貨幣として知られています。
金品位は560と古金銀の中では最も品位が低く、多くの人が触って摩耗することで銀色が出てくる、サイズが小さくて扱いづらいという不評が買ったという事情から通用禁止に追い込まれてしまいました。
発行期間が9年と短いため現存数が少なく、状態が良ければ高く買い取ってもらえる可能性があります。
安政一分銀
安政一分銀は、1859年~1868年に発行されていた貨幣で、開国に伴って海外と日本の銀貨の交換需要に答えるために低品位で生産されました。
表面には、大きく縦に「一分銀」と書かかれており、裏面には上部に「定」、下部左側には縦に「常是」、下部右側には縦に「銀座」と書かれています。
両面ともに額縁のようにたくさんの桜のマークで囲まれています。
両面に決まった文字と模様が刻まれています。
発行枚数は1100万枚ほどあるので、江戸時代の古銭のコレクターなら持っている人が多く希少価値はそこまで高くありません。
状態によっては高く評価される可能性があります。
庄内一分銀
庄内一分銀は、他の領地から入ってくる銀の品位が低い安政一分銀と区別するために貨幣に「庄」を刻んでいます。
表面の中央には「一分銀」と刻まれており、裏面には「定 銀座 常是(じょうぜ)」という極印が刻まれています。
「跳分」と「長柱」という2種類の形状で刻印された庄内一分銀は希少価値が高いです。
「跳分」は、表面に刻印された額面「一分銀」という文字の「分」の上部の「八」の左払いが、上向きに跳ね上がっているものを指して、買取で評価されやすいでしょう。
また、「長柱」は裏面の右下に記される「座」の文字に特徴があります。
「座」の下部の「土」の縦の線が上方に長く伸びていると、通常の庄内一分銀と比べて価値が高くなりやすいです。
古金銀の買取相場
古金銀の買取相場は品位や保存状態、売却するタイミングによって変動しやすいです。
ここではバイセルがお買い取りした古金銀の事例をいくつかご紹介します。
お持ちの古金銀がどれくらいの価値があるのかを参考にしてみてください。
古金銀を高く売るためのポイント
古金銀は古銭をコレクションしている人なら全て集めたいというくらい人気があります。
ただし、中古市場で高く売るにはいくつかポイントを抑えておく必要があります。
希少性が高い古金銀かどうか
希少性が高い古金銀の特徴には現存枚数が少ない、逆打ちなどのエラーがある、金品位が高いなどがあります。
江戸時代の貨幣でも金品位が高いと、現在でも金としての価値を評価されて買取金額が高くなります。
古金銀には稀に逆打ち(古金銀の表裏の文字が逆に彫られている)が存在します。
本来なら流通しなのに人為的なミスによって市場に渡ってしまった貨幣で、お持ちなら希少価値が見込まれるでしょう。
保存状態をきれいにする
古金銀のみならず古銭は擦れ、削れ、錆びなどがあるよりも、きれいな状態で残っている方が価値が高くなりやすいです。
中古市場では希少性が高くて、きれいな古銭であるほどコレクター需要が上がります。
ですから、古金銀を売却する前に目立つ汚れは落としておきましょう。
錆びがあっても無理にクリーニング剤で落とすと錆びは落ちるかもしれませんが、細かい傷をつけてしまうかもしれません。
落ちない汚れはそのままにしておくことをおすすめします。
古銭を扱っている買取業者を選ぶならバイセルへ
古金銀は古銭に熟知しているバイセルへの売却をおすすめします。
昔から古銭をコレクションしている人だと収納しているアルバムやダンボールが大量にあるでしょう。
古銭を扱うバイセルは様々な利用者に対応できるように、出張買取や宅配買取といった買取方法を複数提供しています。
出張買取は査定士が直接自宅に伺って査定し、利用者が納得したらその場で現金を渡す方法です。
自宅に人が訪問することに抵抗がなければ、大量にコレクションしている古金銀をまとめて売却できます。
宅配買取はバイセルがお送りする箱と梱包材などをお入れしたセットに、売却したい古金銀を入れてバイセルに送る方法です。
到着してから2~3日程度で査定金額をお知らせしますので、利用者が納得すれば指定口座に入金いたします。
どちらも査定申し込みから完了まで自宅でできることが特徴です。
査定料、キャンセル料は無料なので利用を検討してみてください。