柴田是真作品を高価買取につなげるポイントを解説!人物像・3つの代表作も紹介

柴田是真作品を高価買取につなげるポイントを解説!人物像・3つの代表作も紹介

19世紀に活躍し、国際的な名声を得た柴田是真。

その貴重な作品を適正な価格で評価し、高価買取してもらうには、どのようなポイントに注意すれば良いのでしょうか?

この記事では、柴田是真の作品の「高価買取につながるポイント」について、詳しく解説。

保存状態や付属品、鑑定書の有無ほか、信頼できる買取業者の選び方もご紹介しています。

お問い合わせ・無料相談はこちら

電話から相談する

0120-612-773

通話料無料・24時間365日受付中

メールから相談する

お申し込みフォームへ

※本記事の内容は、必ずしも買取価格を保証するものではございません。予めご了承下さい。

柴田是真とはどんな人物?作風や特徴を解説

 柴田是真とはどんな人物?作風や特徴を解説

柴田是真(しばた ぜしん:1807-1891)は、江戸末期から明治初期にかけて活躍した漆工家、絵師、日本画家です。

江戸両国に生まれ、11歳で蒔絵を、その後、四条派の絵を学び、24歳で岡本豊彦に師事しました。

そんな柴田是真の作品は、ウィーン万国博覧会(1873)やフィラデルフィア万国博覧会(1876)で賞を獲得するなど、 日本のみならず国際的にも評価されています。

作品の特徴としては、大胆な筆運び・繊細なタッチ・金箔の使用・鮮やかな色彩などが挙げられます。

青海波塗や青銅塗といった新たな技法を開発し、多くの蒔絵・漆絵を残しました。

特に蒔絵は、下絵からの全行程を1人でこなす点が特筆に値します。

柴田是真の代表作3選

 柴田是真の代表作3選

多才な職人的技術と独特の美的感覚が楽しめる柴田是真の作品。

超絶技巧によって多くの傑作を残しましたが、その代表作として以下の3つをご紹介します。

  1. 鬼女図額面
  2. 鍾馗に鬼図
  3. 妙心寺大雄院障壁画

ここからは、それぞれの作品の詳細と年代を見ていきます。

鬼女図額面

王子稲荷神社に奉納された「鬼女図額面」は、是真34歳、中期頃の作品です。

「渡辺綱(源頼光の家臣)に腕を切り取られた鬼女が、綱の伯母に化けて逃げる瞬間」の恐ろしい表情と切迫感を見事に捉え、見る者に凄みを感じさせます。

場面のダイナミズムに加えて、見事な構図と配色の美しさが、見る者の心を捉えます。

写実的な表現に、漆芸の高い技術が融合した、是真の出世作の1つです。

鍾馗に鬼図

「鍾馗に鬼図」は「中国神話に登場する神・鍾馗(しょうき)が鬼を退治する場面」を表現した作品です。

朱色の画面の中央に大きく配置された円窓に、鬼を睨めつける鍾馗の威厳ある姿が映えます。

一方、鬼が円窓から逃げてゆく構成は、恐怖する鬼の表情とも相成り、コミカルなユーモラスも感じさせます。

中国美術からの影響を受け、その昇華に成功した、是真の傑作の1つと言えるでしょう。

妙心寺大雄院障壁画

「妙心寺大雄院障壁画」は、是真初期の代表作です。

四条派に日本画を学ぶ是真が、その修行の終わり頃に描きました。

京都で400年を超える歴史を誇る「妙心寺大雄院」には、是真の手による障壁画が72面にわたって描かれています。

描写を平面的にデフォルメする四条派の画風とは異なり、繊細で臨場感あふれる季節の草木や人物たちの表現には、すでに開花していた是真のオリジナリティーを感じることができます。

柴田是真の高価買取につながるポイント

国内外にファンを持つ柴田是真の作品は、高価買取の可能性を秘めていると言えるでしょう。

ここからは、柴田是真作品の高価買取につながるポイントを、1つずつご紹介します。

評価の高い技法・素材を使っている作品

柴田是真は、日本の漆芸においてトップクラスの実力を持つ漆芸家です。

そのため、漆で描かれた絵画は、評価・人気ともに高く高価買取が期待できるでしょう。

また、すでにご紹介したように、是真は、下絵から蒔絵まで一貫して手掛けることができる多才な芸術家で、青海波塗・青銅塗・紫檀塗などの新手法も開発しています。

このように様々な技法を駆使して制作された作品も、是真らしさが現れているため、高価買取につながりやすい要素です。

作品の保存状態が良好

作品の保存状態は査定額に大きく影響します。

カビ、シミ、日焼け、破れや、虫食い等の破損がある場合、査定額が下がる可能性があります。

是真の作品をお持ちの方は、普段から風通しが良く、直射日光が当たらない場所に保管することが大切です。

付属品の有無

作品に付属する共箱、​​二重箱、袋などの付属品が揃っていると、査定額が上がる傾向があります。

特に、作品にもともと付属していた箱や袋は、作品の価値を高めますので、作品そのものと同じく大切に保管してください。

鑑定書・落款(らっかん)の有無

鑑定書や、作者のサインである落款は、作品の真贋を確認するための大切な要素です。

鑑定書・落款があると査定がスムーズに進み、業者側も安心して高値で買い取ることができます。

実績豊富な買取業者への依頼

実績豊富な買取業者は、柴田是真の作品の相場・市場価値に基づき、適正な価格で査定してくれる可能性が高いです。

個人間取引や、実績の少ない業者に依頼すると、作品の価値を過小評価して、損する可能性もあるため ご注意ください。

バイセルは、古美術品の買取にも強い実績を持つ業者です。

特に絵画の買取には力を入れており、専門の鑑定士が大切な作品の価値を丁寧に査定致します。

柴田是真に関するよくある質問

柴田是真の買取に関するよくある質問に回答します。

柴田是真と関係のある骨董作家は誰ですか?

師匠として古満寛哉がおり、是真は11歳で古満に入門し、蒔絵を学びました。

また、絵画の師として鈴木南嶺や岡本豊彦がおり、四条派の画法を学びました。

一方、同時代の漆芸家として、宮川長春や中村宗哲との交流があったとされており、さらに是真の弟子には漆芸家の白山松哉や画家の渡辺省亭などがいます。

柴田是真にまつわる有名なエピソードは何ですか?

晩年には皇居の杉戸絵を描くなど、その技術は最高峰と認められていました。

浮世絵師の歌川国芳が是真の絵に感動し、弟子入りを申し込んだというエピソードも残っています。

蒔絵と日本画を並行して学び、両方の技術を融合させた独自の作風を確立しました。

1873年のウィーン万国博覧会で「富士田子浦蒔絵額面」が進歩賞牌を受賞し、国際的にも評価されました。

まとめ

柴田是真の作品は、高い芸術性と稀少性から、コレクターの間で非常に人気が高く、高額で取引されることが多くあります。

海外流出した作品も多く、日本に残る作品は貴重なため、その意味でも高価買取が期待できるでしょう。

バイセルの絵画買取実績は「3,700万点以上」。

専門の鑑定士が作品の価値を査定する、無料の出張買取サービスも実施しております。

柴田是真の作品の売却をお考えの方は、ぜひ一度ご相談ください。