買取実績

買い取りの経緯

盛岡市にてお問合せをくださったお客様から染め大島紬、汕頭刺繡と蘇州刺繡コラボなどの査定ご依頼をいただきました。

買い取りのポイント

特別な思いが詰まった染め大島紬、汕頭刺繡と蘇州刺繡コラボなどのお品は状態面で懸念点はなく、ご期待に沿う査定金額をご案内できました。弊社の活動についても耳を傾けていただき、感謝いたします。

買取商材について

染め大島紬は、伝統的な泥染めや藍染めに加え、白泥染めや化学染料による多彩な色表現が特徴です。特に白泥染めはカオリン（白土）を用いて、まろやかで上品な白色や明るい色彩を実現し、従来の黒や茶色中心の大島紬に新風をもたらしました。染色技法の革新は昭和中期以降の大島紬のイメージを大きく変え、着物業界に新たな需要を創出した功績があります。生産には高度な技術と手間が必要なため流通量が少なく、中古市場でも希少性が高く高値で取引されています。

汕頭刺繍は白地に白糸を用い、オープンワークやドロンワークなどの技法でレースのような透かし模様や立体感を表現するのが特徴です。極めて繊細で緻密な手仕事が求められ、上品な美しさが評価されています。着物業界では、フォーマルな装いに格調を添える装飾技法として重用され、手刺繍品は特に高く評価されてきました。中古市場では、手作業による希少性や保存状態により高値で取引されます。一方、蘇州刺繍は絹糸を極細に割いて用い、滑らかで光沢のある絹の質感と、絵画のような優雅な図案が特徴です。立体感や色彩の美しさ、両面刺繍など高度な技術が光ります。着物業界では、芸術性の高い意匠が礼装や高級品に多用され、日本の美意識とも融合し高い評価を得ています。中古市場では、手刺繍の大作や保存状態の良いものは希少価値が高く、コレクターにも人気です。