買取実績

買い取りの経緯

東京都からご連絡いただいたお客様より本場結城紬、大島紬白泥など数点を買取査定させていただきました。

買い取りのポイント

大事に保管されていた本場結城紬、大島紬白泥などのお品は状態の良さを考慮し、しっかりとした査定額をご提示いたしました。お客様の想いを、次のお客様へと大切に橋渡しいたします。

買取商材について

本場結城紬は、真綿から手で紡いだ無撚糸を用い、全工程を熟練の職人が手作業で仕上げる最高級の絹織物です。ふっくらと軽く、保温性に優れた柔らかな風合いと、緻密な絣模様が特徴で、着るほどに体になじむ極上の着心地を誇ります。奈良時代から続く歴史と伝統を持ち、昭和31年には国の重要無形文化財、2010年にはユネスコ無形文化遺産にも登録され、着物業界では「紬の王様」として高く評価されています。生産量が極めて少なく、中古市場でも希少性が高く高値で取引されています。

大島紬白泥染めの着物は、従来の黒や茶褐色の泥染めとは異なり、白薩摩焼と同じ白土（カオリン）を使った独自技法で生まれた、まろやかで明るい白色が最大の特徴です。カオリンの微粒子が糸の奥まで浸透し、ふっくらとした質感としっとりした手触り、変色しにくい美しい白を実現します。この技法は益田勇吉氏によって開発され、白泥染めの大島紬は「白恵泥」として高く評価されています。模様には伝統的な絣柄が使われ、上品で洗練された印象を与えます。中古買取市場でも希少性が高く、保存状態や証紙の有無によっては高額で取引される傾向があります。