タグホイヤーのカレラ・リンク・フォーミュラ1など人気モデルの魅力を徹底解説

スイスのタグホイヤーは、モータースポーツと深い関係のある高級時計のブランドです。
このメーカーは1985年まではホイヤーと名乗っていましたが、1985年にTAGグループの資金援助を受けるようになってから、タグホイヤーと名乗るようになりました。
ここでは、タグホイヤーのさまざまなモデルのうち「カレラ」「リンク」「フォーミュラ1」について説明するとともに、それぞれの人気モデルを紹介します。
※本記事の内容は、必ずしも買取価格を保証するものではございません。予めご了承下さい。
目次
タグホイヤー「カレラ」の魅力と特徴

タグホイヤーのカレラは、1950年から1954年まで続いた、カレラ・パナメリカーナというメキシコの公道で行なわれた大変危険な自動車レースにちなんで命名されました。
ちなみにカレラ(Carrera)は本来レース・競争を意味するスペイン語です。
最初のカレラ(Ref. 2447)は1963年に発表されました。
当時(1960~1970年代)はモータースポーツの黄金時代で、ホイヤーのカレラはもちろん、多くのメーカーがこの時代にレース用のクロノグラフを発売しました。
1970年代のカレラはスタイルの美しさとともに、世界のトップドライバーの求めに応えられる高い性能を持った特別なクロノグラフでした。
ニキ・ラウダ、ロニー・ピーターソン、アルトゥーロ・メルツァリオといった当時のトップドライバーが身に付け、それ以外のドライバーにも広まっていきました。
発売40周年にあたる2004年、カレラはよりモダンでより高級感のあるモデルとなって、再登場しました。
「カレラ・タキメータークロノグラフ」です。このカレラ・タキメータークロノグラフは、人気俳優のブラッド・ピットを広告に起用したことで広く知られ、大ヒット商品になりました。
カレラの魅力と特徴は、スポーツウォッチとしてのエレガントさに加え、自社ムーブメントであることなどによるコストパフォーマンスの高さにあります。
発売から60周年を経た2023年、現代のカレラは象徴的なデザインはそのままでシルエットはシャープになり、より新しい存在へと生まれ変わろうとしています。
タグホイヤー「リンク」の魅力と特徴
1999年に発表されたリンクは、人間の背骨から着想したSリングのブレスレットを特徴とする「S/el(セル)」(1987年に発表)をもとにしたモデルです。
リンクはタグホイヤーの腕時計のなかで唯一、ブレスレットのデザインから発展した、ユニークなモデルです。
リンクの前身のモデルであるS/elはスポーツ(Sport)とエレガンス(Elegance)の頭文字を採用したステンレススチール製のスポーツウォッチです。
著名なデザイナーのエディ・ショッフェルが手がけた独特のS字型のブレスレットは、ダイビングスーツにもディナージャケットにも合わせられる、エレガントさを強調したデザインが特徴でした。
F1チャンピオンとして名声を得た伝説のドライバー、アイルトン・セナは、ブラウンのレザーストラップをつけたS/elを日常生活で愛用し、それがこの時計の名声をますます高めることになりました。
リンクはS/elをさらに洗練させた腕時計です。リンクという名前は、ブレスレットのダブルSリングに由来しています。
リンクの魅力は、液体金属を連想させる滑らかなデザインです。
重厚なフォルムに仕上がっているにもかかわらず、手首に滑らかにフィットするので重さはそれほど感じさせません。
S字型のコマが特徴のリンクのブレスレットは単に美しいだけでなく、人間工学に基づき手首にしっくりとなじむように装着することを意識した作りです。
タグホイヤー「フォーミュラ1」の魅力と特徴

タグホイヤーフォーミュラ1は、カレラと同じように、モーターレーシングから着想を得たモデルです。
もともとタグホイヤーとF1の世界の関連は深く、ホイヤーは1971年から1979年の間、フェラーリのF1公式計時を担当していました。
さらに1992年から2003年の間、F1の公式タイムキーパーを務めていました。
1985年に名門マクラーレンレーシングチームのスポンサーに就任したタグホイヤーは、チームのドライバーたちの協力を得て、1986年にレーシングスーツの上からでも着用できるカジュアルなスポーツウォッチとしてフォーミュラ1を開発しました。
フォーミュラ1は耐衝撃性に優れ、60項目以上の品質検査に合格し、同時にダイバーズウォッチとしても使用できるよう、200mの防水性も確保しています。
フォーミュラ1は楽しい時計でもあります。鮮やかなカラー・プラスチックケース・シンプルなクォーツムーブメント・楽しいパッケージといった、わくわくするようなスタイルで製品が提供されます。
しかも、フォーミュラ1のベゼルのノッチには、タグホイヤーのシールドロゴがあしらわれていました。
やがて、フォーミュラ1は、さまざまな遊びや実験的モデルを発表する土台へと進化します。
1988年から1989年にかけては、機械式の層の下へクォーツムーブメントを搭載した野心的なクロノグラフがフォーミュラ1の名称で発売されました。
2007年には、フォーミュラ1のレディースモデルが、2011年には、傷や劣化に強いステンレススチール&セラミックモデルが発売されます。
時を経た2018年には、レーシングドライバーのマックス・フェルスタッペンがデザインした「タグホイヤー フォーミュラ1 クロノグラフ マックス・フェルスタッペン スペシャル エディション」が1,300本限定で発売されました。
同じようなコラボレーション・モデルである、「タグホイヤーフォーミュラ1レッドブル・レーシング スペシャルエディション」は、数量限定で現在も販売されています。
F1に対するオマージュから生まれたため、どうしても男性的なイメージを持たれてしまうフォーミュラ1モデルですが、実はバリエーションが非常に多いモデルです。
2007年に発売されたアメシストやピンクサファイヤを散りばめたレディースモデルなど、メンズモデルのフォーミュラ1とは一味違った仕上がりの、スポーティーエレガントな製品も多数存在します。
タグホイヤー「カレラ・リンク・フォーミュラ1」の人気モデル
タグホイヤー「カレラ・リンク・フォーミュラ1」の人気モデルを5つ紹介します。
タグホイヤー カレラ キャリバー5 WBN2110.BA0639
タグホイヤーの象徴というべきカレラに、大幅なアップデートを加えた2021年モデルです。
自動巻きで、ダイヤルはブラック仕上げ。ケースのサイズは39mmで3針のモデルです。
それ以前のモデルと比べ、CARIBER 5の表示がなくなって日付表示は6時の位置に移り、全体がすっきりと見やすくなりました。
ケースの裏側から自動巻きのムーブメントが動く様子を眺めることができます。
高級感いっぱいのモデルですが、日常使いにも対応できます。
タグホイヤー リンク キャリバー17 CBC2110.BA0603
タグホイヤー リンクから登場した自動巻きクロノグラフです。人間工学に基づいたS字型ブレスレットはもちろん健在で、腕にしっかりとなじみます。
黒い文字盤は控え目であるにもかかわらず、高級感があふれています。ケース径41mmのメンズモデルです。
タグホイヤー リンク クォーツ WBC1316.BA0600
華やかなデザインのレディース向けスポーツモデルです。
ケース径32mm、ホワイトマザー・オブ・パールにダイヤモンドをあしらった文字盤で、ベゼルにもダイヤモンドが施されています。
傷付きにくいサファイヤガラスの風防、100m防水と、機能面も優れたモデルです。
タグホイヤー フォーミュラ1 CAZ1010.FT8024
F1をイメージして作られたフォーミュラ1シリーズのなかでも、ケース径43mmでブラックラバーベルトのこのタイプは、特に人気があります。
時計全体の防水性が200mと高いうえ、ベルトがラバー製なので汗や水にも強く、実用性も十分です。
タグホイヤー フォーミュラ1 レッドブル レーシング CAZ101AK.BA0842
2015年12月に、タグホイヤーはフォーミュラ1レッドブルレーシングチームの公式タイムキーパーおよび公式時計となりました。
このモデルは、そのレッドブルレーシングチームとのパートナーシップモデルです。
レーシングカーのコックピットをもとにデザインしたブルーダイヤルに、マシンと同じブルー・イエロー・レッドをあしらった、恰好の良い一本です。
ケース径は43mm、200m防水で、裏蓋にはチームのロゴが刻まれています。

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おわりに
タグホイヤーの時計のうち、特にモータースポーツと関係の深い3つのモデルを紹介しました。
「カレラ」「リンク」「フォーミュラ1」は、モータースポーツに適しているだけでなく、日常使いにも十分に対応できるエレガントなスポーツウォッチです。
とりわけ、フォーミュラ1には華やかなレディースモデルも多く「高級ブランドだから」「車好きな人でないと」と迷わず、思い切って選んでみてもよいでしょう。

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