【襦袢買取】長襦袢は買取可能?買い取られるための条件とは

2024.02.02

着物買取 コラム
長襦袢
着物を着ないので、長襦袢などの肌着を捨てようかどうか迷っています。売ったらいくらになりますか?
状態によっては買取可能なので一度拝見いたします。お電話・メールよりお問合せ下さい。
祖母から嫁入り道具として、着物セットを譲り受けました。長襦袢もありましたが、価値ってありますか?

着物を処分するときに買取業者を利用される方が多いと思われますが、着物の着用に不可欠な「襦袢」も買取業者によっては買取が可能ということをご存知でしょうか。

ご自宅に不要な襦袢があっても「そもそも売れないもの」と思い込んで捨ててしまっている方も多くいらっしゃるのが現状です。

今回の記事では実際どのような襦袢が売れるのか、値段が付きやすい襦袢の特徴から買取価格といった襦袢の買取事情についてご紹介します。

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※本記事の内容は、必ずしも買取価格を保証するものではございません。予めご了承下さい。

着物の下に着る「襦袢」とは何か?

襦袢についての解説

襦袢と聞いて「いまいち何のことか分からない」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。

襦袢とは、着物の下に着る着物用の下着のことで、着物が肌に触れることを防ぎ、汗や汚れから守る役割があります。

着物を着用する際には、着物の下に肌襦袢と長襦袢という2種類の襦袢を着ることが基本とされており、着物を着る上で無くてはならない存在です。

襦袢の種類

襦袢には「肌襦袢・長襦袢・半襦袢」の3種類があります。

肌襦袢

肌襦袢とは、その名の通り素肌の上に直接身に着ける襦袢のことで、筒袖で細い衿が特徴的で甚平に近い形をしています。

素材は直に肌に触れるものであるため、さらしなどの木綿生地で仕立てられていることが一般的で、その他にもガーゼやネル生地といった柔らかい素材の肌襦袢があります。

また一般的に白無地が多いのですが、衿に色が使われていることもあり、その場合、男性は「黒・紺・茶色」、女性は「赤色・薄紅色」が用いられていることが多いです。

長襦袢

長襦袢は着物の下に「重ね」として身に着ける襦袢のことを言い、肌襦袢と着物の間に着るため、形状が着物に似ており見た目はさながら薄い着物のようです。

素材は「木綿・絹・ウール」といった様々な種類があり、織物の場合には「羽二重・縮緬・麻」、織物には綟り織で織られる、薄く透き通った絹織物の一種である「絽」が使われています。

デザインも柄が付いている長襦袢が多いですが、フォーマルな場面で使える白や淡色の長襦袢もあります。

半襦袢

半襦袢とは前述したように、肌襦袢と長襦袢の間に位置し、長襦袢よりも着丈が短い襦袢のことを言います。

半襦袢は胴の部分がさらしやフランネルでできているため、洗いやすいといった特徴があります。

江戸時代間前期までは半襦袢が正式な襦袢と考えられていましたが、以降では長襦袢が主流となっています。

買取が可能な襦袢の特徴と買取価格は?

買取が可能な襦袢の特徴と買取価格

襦袢は肌に近い分、劣化が起こりやすく消耗品に近いイメージがあるため「襦袢は売れない」と思っている方も多いのではないでしょうか。

実際に、着物買取業者に査定や買取自体を断られてしまうケースが多々あることは事実ですが、買取自体が難しいとされる襦袢の中にも買取が可能なものが少なからずあります。

では、買取が可能な襦袢にはどういった特徴があるのか、また買取価格はいくらなのか見ていきましょう。

買取が可能な襦袢の特徴

襦袢には様々な種類がありますが、基本的に買取が可能なのは長襦袢で、肌襦袢は買取不可のケースが多いです。

なぜならば、肌襦袢は直接肌に触れるという理由から新品を選ぶ方が多く、中古品のニーズが少ないためです。

高品質な素材が使われている襦袢

長襦袢はポリエステル製の安価な製品が増えたことで、新品でも安く手に入れられます。

しかし、正絹といった高品質な素材が用いられた高価な襦袢などは、値段が比較的手頃な中古品で手に入れようとする方も多くニーズがあるため、買取を行っている業者があります。

状態が良い襦袢

襦袢は肌に近いもののため、その分汗や皮脂からのダメージを受けやすいです。

汚れやシミが付いてしまっていると買取業者が再販しにくくなってしまい、買取価格が下がってしまったり、買取自体が断られる場合が多々あります。

そのため、状態が良ければ買い取ってもらえる可能性も高まります。

また着丈も非常に重要で、長ければ長いほど後で調整がしやすいため、丈も詰めていない状態のものが望ましいです。

色合いや柄が流行に沿った襦袢

長襦袢はより多くの人が着られる色の方が買い取ってもらえる可能性が高く、男性では黒や紺といった落ち着いた色、女性であれば赤色や薄紅色といった年齢問わず着ることができる色だと良いです。

また襦袢は衿から見えるものでもあるため、おしゃれ目的として流行の柄や、凝った刺繍がされている柄、その他にも絞り染めの入った絵羽襦袢といった一風変わったデザインの襦袢だと中古品でもニーズがあるため買い取ってくれるケースが多いです。

襦袢の買取価格

長襦袢の多くは、中古品市場での販売価格で数千円程度と比較的安価となってしまうため、高額での買取が難しい現状があります。

そのため、買取価格が「定価の10分の1」以下になってしまうことも少なくないです。

しかし、京都岡重といった有名なブランドの襦袢であれば、状態にもよりますが「数千円」以上で買い取られる場合もあります。

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襦袢の買取は状態に注意!保管方法は?

襦袢の保管方法

襦袢は肌に近くダメージを受けやすいアイテムのため、査定される際には状態が良いか悪いかが大きなポイントと言えます。

そのため、手入れや保管方法に気を付けることが大切です。

襦袢の手入れ方法

襦袢は体の汗を吸収していることが多く、脱いだ際には湿気や襦袢にこもった熱を発散させるために、着物用ハンガーにかけて、数時間から半日程度風通しの良い室内で干しましょう。

洗えない絹製の長襦袢については、家庭での手洗いだと縮んでしまったり、型崩れしてしまう恐れがあるため、クリーニングに出すようにしましょう。

次に洗えるという表示がある長襦袢については、その洗濯指示に従い洗っていきましょう。

基本的に洗える絹製の長襦袢の場合は、中性洗剤を用いて軽く押し洗いをし、よくすすぎ軽く脱水を行い、脱水後は速やかにアイロンをすることをお勧めします。

また他にも長襦袢には「麻・木綿・ウール・ポリエステル」といった家庭でも洗える素材のものがあり、その場合は手洗い、洗濯機なら弱洗いかウール洗いで洗っていき、脱水は1分程度と短めにします。

このように長襦袢は洗える素材のものも多いので、着用後は都度洗い、綺麗な状態にしておきましょう。

襦袢の保管方法

襦袢をしまう際には一枚ずつ畳み、たとう紙で包みタンスや衣装箱に収納しましょう。

また湿気は襦袢にとっては大敵と言え、カビや変色、生地の痛みの原因にもなってしまいます。

そのため、保管する際には乾燥剤を一緒に入れ、虫食いが心配な時は防虫剤も入れておくと安心です。

一方で、襦袢をずっとしまっておくのもあまり良くなく、半年〜1年に一度晴れて湿気の少ない日を選び、着物用ハンガーにかけて虫干しを行いましょう。

まとめ:【襦袢買取】長襦袢は買取可能?買い取られるための条件とは

長襦袢は買取可能?買い取られるための条件

買取不可というイメージが強い襦袢ですが、有名なブランドや高品質な襦袢は買い取ってくれる可能性が高いです。

ただし、仮にノーブランドのものでもリメイク用に使える襦袢などは買い取ってくれることもあります。

そのため、ご自宅に着用していない襦袢があれば、とりあえず査定だけでも受けてみることをお勧めします。