作家の落款が読めないのですが、買取してもらえますか？

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中には偽物の作家着物もあると聞いたのですが、見分け方はありますか？

偽物を見分けるためのコツのようなものも無いではないのですが、豊富な専門知識や査定経験を持ったプロでなければ、正確に見分けるのは難しいでしょう。バイセルにお任せいただければ、熟練の査定士が責任を持って真贋や価値を見極めます。

作家着物をできるだけ高く売るにはどうしたら良いですか？

作家着物の価値をできるだけ損なわないためには、保存状態が良いうちに売るのも1つの手です。特に正絹製の着物は湿気などで傷んでしまうことも多いですから、売ると決めたら傷まないうちに早めに買取に出すのも重要かもしれません。

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作家着物を含む累計3,700万点以上（2015～2023年の合計買取数）の豊富な買取実績。

作家着物は、染めや織りの高い技術を持つ作家によって制作された着物を指します。大量生産される着物と比べて質が高く、制作にも長い時間や手間がかけられているため非常に価値が高いとされているのが特徴です。

中でも人間国宝に認定されている羽田登喜男、玉那覇有公、小宮康孝のほか久保田一竹、北村武資、由水十久などが手掛けた着物は高い人気を誇ります。

ご自宅に使わずに眠ったままの作家着物はございませんか？作家着物に詳しい熟練の査定士がしっかり価値を見極めます。

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選ばれる3つの理由

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価値がわからない作家着物の買取はバイセルにお任せください。作家着物をはじめ様々な着物の査定・買取を実施しております。買取金額にご納得頂けない場合はキャンセルも可能です。
作家着物に詳しい査定士が価値を見極めます

バイセルの査定士は着物の知識や、買取経験が豊富です。お品物の価値を見抜き、お客様にご満足頂ける買取価格を目指します。どんな作家着物でも是非一度バイセルにお問い合わせください。
状態問わず作家着物ならご相談ください

しみ、しわの付いた作家着物でも希少性の有無により価格が付く場合もございます。状態が良くないからと諦めて処分してしまう前に、まずはバイセルの無料査定をお試しください。

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バイセルなら、お問い合わせ・お申し込みからご希望に合わせて、最短で即日のご訪問が可能です。
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バイセルでは、留袖や訪問着といった呉服だけでなく帯や和装小物も買取しております。

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以下のお品物は一部を除き買取が難しい場合がございます。まずはオペレーターまでお問合せください。
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袈裟 / 襦袢 / 和装小物・和装品 / 洗える着物 / 喪服 / 袴用の反物 / 絽・紗/ ウール・ポリエステル / 七五三の着物 / 浴衣 / つくり帯

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バイセルの作家着物買取を
利用されたお客様の声

バイセルは日々たくさんのお客様に
ご利用いただいております。

よかったですよ。

よかったですよ。若い男の人で礼儀正しくて、除菌のものを僕の方でも用意していたんですけど、ご自分で用意されてましたね。だからよかったです。今断捨離中だからまたなんかあったらお願いするって約束はしました

千葉県千葉市美浜区40代女性

出張買取を利用しました
とっても素晴らしい方でした！

とっても素晴らしい方でした！発音もいいし、とても言葉遣いが良かったです。丁寧にちゃんと説明されて良かったです。また何かあればお友達にも紹介したいと思いました。

宮城県仙台市太白区50代女性

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態度はいいと思いますね。

態度はいいと思いますね。査定時のやってる態度とか説明とか、こちらも納得できるような説明をしていただきましたので、良かったですよ。

東京都練馬区60代男性

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話しやすい方で良かったです。

話しやすい方で良かったです。他社で査定してもらった時の失敗談などを親身に聞いてもらってよかったです。今回は納得いく金額で契約させていただきました。

東京都渋谷区50代女性

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とてもご丁寧な対応をしていただきました。

とてもご丁寧な対応をしていただきました。わかりやすく説明していただきましたので納得できました。とても礼儀正しくきちんとお話しいただいてよかったです。

兵庫県宝塚市60代女性

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とても良かったです！

とても良かったです！いろいろ私の質問したことに対して親切に答えてくれましたね！もちろん商品も丁寧に見てくれていましたので良かったです。

宮城県岩沼市60代女性

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感じの良い素敵な方でした！

感じの良い素敵な方でした！若いのに色んな事をご存じで、頼りがいがありました。爽やかな方でした！説明もしっかりいただきました！

三重県桑名市70代女性

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丁寧に対応していただきました。

丁寧に対応していただきました。着物以外にも急遽見ていただいたので助かりました。品物がもうないから利用するかわかりませんけど、よくやってくれましたよ！

奈良県桜井市60代女性

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※お客様の声から当社で選択の上で掲載しています。

※掲載しているお客様の声の内容はお客様個人の感想であり、お買い取りした商品はお客様によって異なります。

作家着物買取のよくある質問

他にどのような着物を扱っていますか？: 作家着物だけでなく、振袖、訪問着、帯など様々な品目を扱っています。詳細は着物買取のページよりご確認ください。

作家の落款が読めないのですが、買い取りしてもらえますか？: 落款が読み取れないなど、作家名が分からない着物も大歓迎です。専門知識を持ったバイセルの査定士が、作家名や価値などを丁寧に見させていただきます。それを確かめる意味でも、ぜひ1度試しにバイセルの無料査定をご利用ください。

中には偽物の作家着物もあると聞いたのですが、見分け方はありますか？: 偽物を見分けるためのコツのようなものも無いではないのですが、豊富な専門知識や査定経験を持ったプロでなければ、正確に見分けるのは難しいでしょう。バイセルにお任せいただければ、熟練の査定士が責任を持って真贋や価値を見極めます。

作家着物をできるだけ高く売るにはどうしたら良いですか？: 作家着物の価値をできるだけ損なわないためには、保存状態が良いうちに売るのも1つの手です。特に正絹製の着物は湿気などで傷んでしまうことも多いですから、売ると決めたら傷まないうちに早めに買取に出すのも重要かもしれません。

作家着物とは？

作家着物とは、染めや織りの高い技術を持つ作家によって制作された着物を指します。

大量生産される着物と比べて質が高く、制作にも長い時間や手間がかけられているため非常に価値が高いとされているのが特徴です。

人気の高い着物作家の作品は買取市場においても需要が高く、高値で取引されることも多いです。もし以下のような作家の着物をお持ちなら、高く売れる可能性があるかもしれません。

恵積五郎、恵美知雄、辻村寿三郎、斉藤三才、堀省平、川村久太郎、草野一騎、田村哲彦、藤林徳扇、木村雨山、久保田一竹、北村武資、龍村平藏、城間栄順、玉那覇有公、由水十久、羽田登喜男、喜多川平朗、小宮康孝、北出与三郎、柿本市郎、上野為二、与那嶺貞、中村勝馬、古賀フミ、宗廣力山、山田貢、平良敏子、志村ふくみ、森口華弘、田島比呂子、青木滋芳、川島甚兵衛、伊達弥助、松井青々、久保耕、細見華岳、福田喜重、中村勇二郎など。

これらの作家が手掛けた着物をお持ちなら、ぜひ1度バイセルの無料査定で価値を確かめてみませんか？

高価買取されやすい着物作家

恵積五郎

恵積五郎は本場大島紬の代表的な作家の1人で、恵大島紬織の初代当主です。
絣と呼ばれる技法を得意とし、「絣の魔術師」と呼ばれいています。従来の絣は十字模様、井桁などのシンプルな文様であったのに対し、「童の戯れ」、「桃山百隻」などの作品にみられるように子どもや動物などの複雑な文様を表現しているのが特徴です。
恵大島紬織物の紬は「恵大島」と呼ばれ、多くの着物ファンに愛されています。
辻村寿三郎

辻村寿三郎は人形作家・着物デザイナーです。
人形家として有名ですが、人形師、着物デザイン、舞台衣裳デザイン、アートディレクターなど幅広い仕事で成功しています。
着物のデザインは1人で手掛けているため基本的には一点物です。さらに、制作数も少ないことから希少性が高く着物愛好家から絶大な人気があります。
斉藤三才

斉藤三才は独特の色彩美が特徴の着物作家です。
染色作家である斉藤才三郎の息子であり、父と同じく東京の呉服問屋「珍粋」に奉公し修行しました。
独特な色調や、ストライプ、ドット、星などの現代的なモチーフも用いているのが特徴です。業界から非難を浴びたこともありますが、現在では「三才調」と呼ばれ、新しい着物のスタイルを確立しました。
堀省平

堀省平は金彩友禅の伝統工芸士です。
金彩師であった堀幸之助のもとに生まれ、早くから金彩の技術を学べる環境にあり、1962年に金彩の道に入っていきます。
金箔一つひとつに繊細な柄が浮かび上がり、見る角度によってその表情を変えて反射する加工が特徴的です。金彩技法を用いながらも優美で気品ある作風から金彩の魔術師とも呼ばれています。
川村久太郎

川村久太郎は京都出身の著名な染色作家です。
京友禅の修業を積み、昭和27年に愛川友禅を設立します。京友禅の中でも型友禅と呼ばれる技法を得意としています。
さらに、大島紬、結城紬、牛首紬、生紬などにも染色したことでも知られています。型友禅とは型紙と色糊を用いて染める技法で、配色に凝るほど多くの型紙が必要となるため手描き友禅に比べて労力がかかります。
丁寧な手作業から生み出される繊細でダイナミックな作風が特徴です。初代・川村久太郎が亡くなった後は長男である久宣が2代目・川村久太郎を襲名し、愛川友禅と初代の作風や技術を守りながら作品を発表しています。
草野一騎

草野一騎は北海道出身の着物作家でありデザイナーです。
伝統工芸家である天野木仙氏に師事し着物の基礎と伝統を学び、独立後は草野工房、一騎デザイン事務所といった屋号を経て、(株)一騎を設立します。
着物・帯のみならず打掛、エナメルのバッグ、浴衣なども制作しています。薔薇をトレードマークに用いていることが特徴ですがあくまでも「和」という概念から外さないことをコンセプトとしています。
独創性が高い作風は「一騎調」と呼ばれています。
田村哲彦

田村哲彦は新潟県出身の加賀友禅作家です。
染色専門学校で染色学び、1974年に十日町に自身の工房を設立しました。花、草、樹皮など草木から抽出した染料を用いる「加賀草木友禅」を確立させたことで知られています。
素材が天然であるため、思うような色味を作ることが難しく高い技術力が必要とされていますが、その分着物の仕上がりに渋味や美しさが出ることが特徴です。田村哲彦の彩色は深い色味が特徴的で、格式高く落ち着いた雰囲気が人気です。
藤林徳扇

藤林徳扇は1680年に京都で錦織を創業した創業者のことで、現代に至るまで12代にわたり世襲されてきました。
元は宮内庁御用達の錦の御旗の織り匠でした。なかでも12代目の藤林徳扇はユネスコ・グリーティングのアーティストにも選出されている著名な芸術家です。
創作理念として「優雅」「格調」「貴品」「見つめられる着物」を掲げ、制作を行っていました。生地には本金糸や、プラチナ糸が用いられてることが特徴です。
着物に初めて24金やプラチナを用いた作品もあります。
久保田一竹

久保田一竹は室町時代に流行した染色・装飾技法「辻が花」の復刻に尽力した染色工芸家です。
辻が花の研究で学んだ知識と技術を元に「一竹辻が花」という新しい染色法を確立しました。独自の染色法で製作される一竹辻が花の作品はどれもきらびやかで、洗練された柄や構図が特徴的です。
アート作品「光響」や「富士山」、実用品としての着物である「花戯（はなのたわむれ）」や「瑞華」などが有名です。
北村武資

北村武資は人間国宝認定を受けた染織家です。
「羅」という中国古代の織物の手法、「経錦」という手法で無形文化財に指定され、どちらも複雑な手法で繊細な技術が必要とされています。
彼自身は織物は、基本は一緒でどう機をコントロールするかというだけだと述べているように、織物の本質を捉え、探求し、織物の新たな魅力を発信し続けたのが特徴です。
作品の多くは帯で、『煌彩錦　袋帯』、『経錦　六通柄「西域花文」　袋帯』などが代表的です。
城間栄順

城間栄順は紅型宋三家のひとつである「城間家」の15代目であり、沖縄紅型の代表的な作家です。
戦後、父である14代目栄喜氏は紅型の復興に尽力し、その姿を見て学ぶ青年時代を過ごし、紅型の技術を受け継ぎました。
さらに紅型の技法を工芸品の枠から人が着るきもの世界へと発展させました。図案には以前は用いられることがなかった沖縄の海、魚、珊瑚などをモチーフにした作品が多いです。
玉那覇有公

玉那覇有公は人間国宝に認定されている染色作家です。
紅型染色家である城間栄喜の娘、道子との結婚を機に城間栄喜の元へ師事し紅型の技術を磨いていきます。
通常の紅型は生地の片面にだけ染色が施されますが、両面染めの技法を得意としています。さらに、独自の染色技法である二枚異型を考案しました。
他の紅型よりも緻密で複雑な模様が特徴です。
由水十久

由水十久は加賀友禅の巨匠の一人とされる着物作家です。
紺谷静焦氏に師事し友禅染の修行を10年以上つんだ後、京都で独立します。
加賀友禅は草花などの自然のモチーフが多いのに対し、由水十久の作品は人物画を用いていることが特徴です。
特に唐子と呼ばれる中国風の髪型をした童を描いた図案を多数残しています。
唐子は日本では縁起物として扱われており、子供が多く生まれて欲しいという願いや、子孫繁栄につなげる縁起が良いものとして描かれたとされています。
羽田登喜男

羽田登喜男は様々な受賞歴を持ち、人間国宝にも認定されている国内外でも著名な着物作家です。
金沢で南野耕月師に師事し加賀友禅を、京都では曲子光峰師に入門し京友禅を学んだことから、その両方を融合させた独自の技法を確立しています。
加賀友禅の特徴である花鳥風月など自然のモチーフを、京友禅ならではの刺繍や金銀箔を使ってきらびやかな文様に仕立てていることが特徴です。中でも鴛鴦（おしどり）柄は羽田友禅の代名詞とされ、人気を集めています。
喜多川平朗

喜多川平朗は「羅」と「有職織物」の復元に尽力し、人間国宝にも認定された作家です。
天皇家や宮家、伊勢神宮ご用達の歴史ある機屋の家に生まれ、父のもとで修業をつみ17代目を喜多川平朗が継ぎました。
同時に染織史の研究もはじめ、古典染織に興味を持ち衰退していた錦、綾、羅などの製造技法の復興に尽力しました。宮中、神宮、神社の行事の際の織物も数多く手がけています。
小宮康孝

小宮康孝は江戸小紋で人間国宝に認定された染色作家です。
同じく江戸小紋作家で人間国宝の父・小宮康助の元で修業し高い技術を身に付けます。
修行を重ね、さらに秀でた小紋を生み出すために染料や紙型の改善に尽力し、新しい彩色方法や技法を生み出しました。
小宮康孝の江戸小紋は彩色方法の改良により時が経っても発色が褪せず色鮮やかな状態のまま着られることが特徴です。
北出与三郎

北出与三郎は京友禅の染織作家です。
独特な色使いとデザインは「北出カラー」と呼ばれています。
榊染めという技法を用いるのが特徴的ですが、本来は榊の実から染料を抽出するのに対して、北出与三郎の榊染めでは榊の葉から染料を抽出することで深みのある神秘的な色合いを出しています。
その榊染めと、染めのグラデーションの中に金箔を使うなどの独自の発想が「北出カラー」を支えています。
美しく豪華でありながらも、哀愁も漂うデザインは財政界や社交界で人気を博しました。さらに皇室の目にも留まり40年にわたって、100枚以上の着物を献上しました。
柿本市郎

柿本市郎は石川県出身の加賀友禅作家です。
人間国宝・木村雨山の弟子である加賀友禅作家の金丸充夫、能川光陽に師事し加賀友禅の技法はもちろん、デザインや芸術性を受け継ぎます。
彼の図案は自ら自然をスケッチするところから生み出されるため、写実的なデザインが特徴的です。さらに独自の技法である文様の外から内に向かって色をぼかしていく染め技法によって文様に立体感と躍動感があります。
代表作は本加賀友禅　黒留袖「華扇」、本加賀友禅　黒留袖「几帳に四季花文様」などが挙げられます。
山田貢

山田貢は友禅で人間国宝に認定された染色家です。
中村勝馬の元で、手描き友禅やろうけつ染めの技法を学びました。通常、手描き友禅作家は分業制ですが山田貢は全工程を一人で行っています。
特に模様の輪郭をとり、線の外に染料が流れてしまわないようにする糸目糊置きの技術は高く評価され「糸目糊の達人」と呼ばれています。
能装束・狂言装束のデザインや模様の研究も行っており、自然や古典的な模様を題材とした作品も多く発表しています。代表作としては友禅着物「美香里」、点連線糸目友禅着物「凪」などが挙げられます。
森口華弘

森口華弘は人間国宝に認定された染織家です。
京友禅師の中川華邨と日本画家の疋田芳沼に友禅と日本画を学び、1939年に工房を設立し独立します。
花などの動植物や風景など自然をモチーフにした作品が多く、二法宇賀のようで優美で洗練された雰囲気の作風が特徴的です。
また、「蒔糊技法」と「七五三技法」といった独自の技法を生み出し、吹雪、滝しぶき、花などの繊細な変化や動きを表現することに成功しています。
松井青々

松井青々は京友禅の著名な着物作家です。
たたき染の地色に松竹梅や菊などの文様が描かれ、絞りや刺繍、金彩など様々な技法がちりばめられているのが特徴です。
その優美な作風は青々調と呼ばれ、模造品が出回ったこともあるほどです。それらの技術は代々受け継がれ、現在では初代松井青々の孫が3代目青々を襲名しています。
福田喜重

福田喜重は刺繍部門で初めて人間国宝に認定された刺繍家です。
刺繍家である喜三郎に師事し刺繍を学びました。修行を重ね、伝統工芸日本染織展、日本伝統工芸展などで様々な賞を受賞し、1980年には作品が文化庁に収蔵されるまでになりました。
撚糸、無撚糸の両方が生地に溶け込んでいるような刺繍技法や、金箔を用いた装飾技法である摺箔と刺繍で奥行きのある模様を表す高い技術が評価されています。
中村勇二郎

中村勇二郎は伊勢型紙「道具彫」で人間国宝に認定された作家です。
型紙業を営む父を幼い頃から手伝い、高校卒業後に本格的に父のもとで修業を積みます。
着物の型染に使用される型紙である和紙を、花・扇・菱などの形に造られた彫刻刃を使用して様々な文様を彫り抜く技法を伊勢型紙道具彫といい、道具造りも職人が行います。
中村勇二郎は3000本以上の彫刻刀を作り、主に江戸小紋の文様を多数生み出しました。
細部は細かく全体はダイナミックに感じさせる作風が特徴です。その技術は高く評価され当時の天皇皇后両陛下にも作品を献上しています。

高く売れやすい作家着物の条件とは？

有名作家が手掛けた着物は買取市場における人気も高く、高く買取される可能性も十分にあります。とはいえ作家着物の中でも、ものによって買取価格には大きな幅があるのも事実です。
では具体的には、どのような条件が揃っている作家着物なら、着物買取市場において高く買取されやすいでしょうか。高く買取されやすい作家着物の具体的な特徴をご紹介します。

保存状態の良い作家着物

着物全般の買取において、保存状態は買取価格を大きく左右するの要素になります。
特に元々の価値が高い物が多い作家着物においては、保存状態の重要性はさらに増すと言えるでしょう。
有名作家の作品など、本来は価値の高い着物であっても、カビや虫食いが発生している、傷やシミがある、強い臭いがするなど保存状態の良くない場合には買取価格は下がってしまうでしょう。
反対に、作家着物は価値が高いものが多いですから、保存状態が良ければ高価買取の期待も高まるでしょう。
大切な作家着物であるからこそ、定期的に虫干しをして湿気を取るなど、価値を下げてしまわないための工夫が重要です。
落款が入っている作家着物

有名作家が手掛けた着物には、作家の印である落款が入っていることが多いです。
この落款は作家が自分の作品であることを証明するための印であり、着物の買取においても必ずチェックされるポイントです。
落款が無いからといって「有名作家の作品でない」と断定できるわけではありませんが、落款があれば査定の場で有名作家の作品であることを証明する助けになりますし、買取市場における信頼や需要も増すでしょう。
落款は通常、おくみや衿先などの見えにくい場所に入っていますので、事前に落款があるかどうか確かめておくと良いでしょう。
証紙がついている作家着物

大島紬・郡上紬・優佳良織といった伝統工芸品の着物を手掛けている作家の場合、作品には伝統工芸品の組合などが発行した証紙が付いています。
証紙がついていれば、その着物は間違いなく伝統工芸品であり、厳しい基準を満たした品質の高い着物であるという証明になります。やはり、買取市場における信頼や需要につながり、高く買取される可能性は高くなるでしょう。
証紙は着物とは別に端切れなどにつけられていることが多いですので、捨ててしまうことのないように大切に保管しておきましょう。
サイズが大きめの作家着物

作家着物はサイズが大きいほど査定額が高くなりやすい傾向があります。
特に戦前は、日本人の平均身長が低かったため、短い丈の着物が多かったことがあります。
これらの着物は現在の日本人には合わないことが多いです。
着物の査定金額を左右するのは身丈（みたけ）、裄丈（ゆきたけ）、袖丈などで、これらが長いほど仕立て直しや着用がしやすくなり、買い手がつきやすくなります。
もしも「丈が長くて一度も袖を通していない」という作家着物がある場合は、そのまま査定に出すことをおすすめします。