イチローズモルトの買取相場は?高く売れる種類と買取のコツをご紹介
- 未開封のイチローズモルトを持っています。売ったらいくらになりますか?
- 未開封のイチローズモルトは価値がつく可能性が高いですが、保存状態や種類によっても買取価格は変わります。詳しくは専門知識を持ったバイセルの査定士が一度拝見いたしますので、まずはお電話・メールよりお問合せ下さい。
- 祖父の遺品整理をしていたらイチローズモルツなどのウイスキーが何本も出てきました。価値ってありますか?
「イチローズモルト」は、ウイスキーづくりに適した秩父で丁寧に醸造されたジャパニーズウイスキーで、販売されれば即完売するほど多くのファンを虜にしています。
お酒買取市場でも人気は非常に高く、高値で取引されるケースも多く見られます。
今回の記事では、そんなイチローズモルトの人気の理由や、種類ごとの買取相場などをご紹介していきます。
また、イチローズモルトのような高級なお酒を買取に出す際の注意点や、より高く売るためのポイントもご紹介しますので、買取を検討中の方はぜひ参考にしてみてください。
※本記事の内容は、必ずしも買取価格を保証するものではございません。予めご了承下さい。
目次
イチローズモルトはどんなお酒?
イチローズモルトは比較的新しいウイスキーですが、世界中で数多くの賞を獲得し、今では希少な高級酒として世界中にファンが存在しています。
ではなぜ、イチローズモルトが世界に愛されるウイスキーと称されるまでになったのか、誕生までの歴史や魅力についてご紹介していきます。
イチローズモルト誕生までの歴史
イチローズモルトは、2004年に創業した「ベンチャーウイスキー」という秩父市に蒸留所をおく会社で製造されています。
ベンチャーウイスキーの創業者・肥土伊知郎(あくといちろう)氏の家系は元々酒蔵を営んでおり、1946年から羽生蒸留所にてウイスキー造りに取り組んでいました。
しかし肥土氏の父親の時代に経営は徐々に傾きはじめたため、肥土氏自身も事業再建のために、自社商品の売り込みに奔走しました。
羽生蒸留所でつくられた原酒は、個性ある味として評価を集めていましたが、経営回復までには至らず、2000年に関西の酒造メーカーに売却されることになります。
残された熟成中の約4,000樽の原酒が破棄される危険性もありましたが、福島県にある「笹の川酒造」に預かってもらい、最悪の事態は避けられました。
その後、笹の川酒造をはじめ多くの協力者を得て、肥土氏はベンチャーウイスキーを創業しました。
残された約4,000樽の原酒をボトリングし、2005年に「イチローズモルト ヴィンテージシングルモルト」を販売し、世界から認めらえるウイスキーとして認知度を上げていくことになりました。
イチローズモルトの魅力
2004年に事業を開始したベンチャーウイスキーは、羽生蒸留所が残した原酒を使った多種多様なイチローズモルトを販売しました。
ちなみにイチローズモルトは、創業者・肥土伊知郎氏の名前が由来になっています。
創業当時は羽生蒸留所の原酒をボトリングして販売をしていましたが、2007年に秩父市に新しい蒸留所を建設しました。
羽生と秩父で熟成させたウイスキーを独自にブレンドし、数多くのシリーズを展開しています。
羽生と秩父の各蒸留所では、使われている原材料や発酵方法などが大きく異なるため、種類によって全く違った味わいを楽しめるのが特徴です。
例えば先代が残した羽生蒸留所のウイスキーは、癖のある味わいが特徴的で、1つの樽からボトリングされたシングルカスクシリーズは、世界から注目されるきっかけにもなりました。
片や秩父蒸留所では、肥土氏がウイスキーの本場・スコットランドで学んだノウハウが活かされた原酒がつくられています。
秩父市にある大血川(おおちがわ)渓谷水系から汲み上げた軟水で仕込み、スコットランドで製造された蒸留機が使われています。
香味・味わいに大きく影響を与える発酵槽や樽には、北海道で採れたミズナラを採用しています。
海外からはジャパニーズオークと称され、お香を彷彿とさせるオリエンタルな香りが特徴です。
イチローズモルトの種類
イチローズモルトには数多くの種類があり、世界中のウイスキー愛好家から支持を集めている銘柄もいくつもあります。
ここでは、買取市場でも人気の高いイチローズモルトの代表的な種類についてご紹介します。
イチローズモルト トランプカードシリーズ
「イチローズモルト トランプカードシリーズ」は、ラベルに描かれたトランプの図柄が特徴のシングルモルトウイスキーシリーズです。
2005年から2014年にかけて、トランプのカードの枚数と同じ54もの種類がリリースされました。
2000年の蒸留を最後に操業終了した羽生蒸留所の原酒を使用していることからも希少性が高く、特に、種類が多く揃っているものは非常に貴重となっています。
2019年のオークションで、全54種類のセットがおよそ1億円で落札されたことは大きな話題となりました。
イチローズモルト リーフシリーズ
「イチローズモルト リーフシリーズ」は、このウイスキーの熟成樽に使われているミズナラの葉のデザインが特徴のウイスキーです。
「イチローズモルト リーフシリーズ」は、2000年に操業を終了した羽生蒸留所の原酒をキーモルトに、秩父蒸留所で蒸留されたモルト原酒をブレンドし製造されています。
赤色ラベルの「ワインウッドリザーブ」、金色の「ミズナラウッドリザーブ」、緑色の「ダブルディスティラリーズ」の3種類があり、やはりセットで揃っていると高く買取されやすいでしょう。
イチローズモルト ホワイトラベル
「イチローズモルト ホワイトラベル」は、イチローズモルトが販売するウイスキーの中でも定番商品となっているウイスキーです。
秩父蒸留所の原酒をキーモルトに、世界5大ウイスキーの産地を含む世界11か所の原酒をブレンドして製造されています。
定番商品として安定的に販売されていることもあり、非常に多くの人から親しまれているイチローズモルトだと言えるでしょう。
イチローズモルト 15年
「イチローズモルト 15年」は、2000年に最後の蒸留を迎え、2004年に閉鎖してしまった羽生蒸留所の貴重な原酒をバッティングして作られるウイスキーです。
「ファイナルヴィンテージ」というシリーズの逸品で、羽生蒸留所の最後のビンテージである2000年蒸溜の原酒の中から、酒齢15年のものを選んで造られました。
すでに原酒を製造していた蒸留所が閉鎖しているため、希少性は今後も増していくことが予想されます。
イチローズモルト 20年
「イチローズモルト 20年」は、最低酒齢20年以上の厳選された原酒をブレンドしたシングルモルトウイスキーです。
20年以上もの長期間熟成した原酒をシェリー樽で後熟することによって生じる、焼き菓子のような香ばしい香りと、メイプルシロップのように濃厚な甘い味わいが特徴です。
特に、720mlのスクエアボトルに入った「イチローズモルト 20年」は珍しく、買取市場でもその希少価値が認められています。
イチローズモルト 秩父ウイスキー祭り
2014年より毎年2月に秩父神社で開催される「秩父ウイスキー祭」において、限定品として販売されるのが「イチローズモルト 秩父ウイスキー祭り」です。
ラベルは毎年変わる個性的なデザインとなっており、好評を博しています。
2017年のワールドウイスキーアワードで世界最高賞を受賞した人気ウイスキーであり、販売本数も少ないことから、買取市場でも非常に人気の高い1本となっています。
イチローズモルト 秩父2010シングルカスクPXフィニッシュ
「イチローズモルト 秩父2010シングルカスクPXフィニッシュ」は、2010年蒸留の原酒をバーボンバレルで熟成させたウイスキーです。
そこからさらに、高級シェリー酒・ペドロヒメネスの熟成に使われたスパニッシュオーク樽(PXシェリーカスク)で仕上げたものとなっています。
2014年にボトリングされたものと2016年にボトリングされたものがありますが、どちらも限定300本前後と生産量が非常に少なく、買取市場でも希少性が認められている銘柄です。
イチローズモルト ファーストテン
「イチローズモルト ファーストテン」は、秩父蒸留所が2008年に操業開始してから初となる、10年という熟成年数が記載されたウイスキーです。
華やかな甘い香りと蜜のような滑らかな味わいが特徴で、バーボン樽で熟成された原酒からくる強めの樽感も楽しめます。
限定数が5,000本と少なく、すぐに完売してしまったため、比較的新しい銘柄でありながらすでに希少性の高い種類となっています。
イチローズモルト 秩父エディション
「イチローズモルト 秩父エディション」は、蒸留所のある秩父地域限定で、毎年数量限定販売されるウイスキーです。
ラベルも秩父盆地や雲海、秩父銘仙を身に纏った女性と「秩父」を強く意識したデザインとなっています。
秩父地域での限定販売で、生産本数も非常に少ないため、買取市場でも希少性の高い種類となっています。
イチローズモルト&グレーン ワールドブレンデッドウイスキーリミテッドエディション
「イチローズモルト&グレーン ワールドブレンデッドウイスキーリミテッドエディション」は、定番商品である「ホワイトラベル」の上位銘柄とされるウイスキーです。
秩父蒸留所でつくられた原酒をキーモルトに、世界中から厳選したモルト原酒とグレーン原酒を掛け合わせて製造されます。
イチローズモルトの中では比較的入手しやすいボトルではありますが、イチローズモルト全体の注目度上昇とともに、買取市場でも注目され始めている銘柄の1つです。
イチローズモルト&グレーン ジャパニーズブレンデッドウイスキーリミテッドエディション
「イチローズモルト&グレーン ジャパニーズブレンデッドウイスキーリミテッドエディション」は、日本各地で製造された原酒をブレンドして作られたウイスキーです。
羽生蒸留所・秩父蒸留所のモルト原酒と川崎蒸留所のグレーン原酒を使用し、蜂蜜のようなまろやかな甘味の中にウッディさや香ばしさも感じられる味わいが特徴となっています。
中でも2020年にボトリングされた「イチローズモルト リミテッドエディション2020」は、2020年に開催されたワールドウイスキーアワードブレンデッドウイスキー限定品部門にて世界一に選ばれるなど、高い評価を得ています。
イチローズモルト 505
「イチローズモルト 505」は、新型コロナウイルスの影響で苦しい状況にあった居酒屋やバーなどの飲食店を応援するため、飲食業界専用としてつくられたウイスキーです。
ホワイトラベルと同じく、世界5大ウイスキーをブレンドして製造されていますが、イチローズモルト原酒をより多く使用しているのが特徴です。
一般販売はされずに飲食店のみへの販売だったという点、現在すでに終売しているという点から希少性が高く、買取市場でも高い希少価値が認められています。
イチローズモルト 羽生の買取相場
「イチローズモルト 羽生」は、ベンチャーウイスキーが製造するお酒の中でも価値が高く、買取市場でも高額で取引されています。
価値が高まる理由はカードシリーズと同様に、閉鎖した羽生蒸留所の原酒を用いており、数に限りがあるためです。
また羽生蒸留所では毎年蒸留がされていたわけではなく、1985年〜2000年の間でつくられた6種類のヴィンテージしかありません。
そのため「羽生」と名前が付くイチローズモルトの価値は非常に高く、買取相場も高いものでおおよそ数十万円の額となっています。
例えば「イチローズ・モルト ザ・ファイナルビンテージ・オブ・羽生」は羽生蒸留所でつくられた最後のウイスキーがボトリングされているため、販売してすぐに完売し、今では入手が困難になっています。
※上記は参考価格であり、実際の買取価格を保証するものではありません。
※ご査定時の市場状況、在庫状況により買取価格が変動する場合がございます。
※お買取相場の価格は未開封の未使用品を想定しています。お品物の状態によって価格が大きく変わる場合がございますのでご了承ください。
イチローズモルトのバイセルでの実際の買取例は?
お酒買取のバイセルでも、イチローズモルトを含むウイスキーの買取実績は数多くございます。
以下の2つのページでは、様々なウイスキーの買取相場に加え、バイセルでの実際の買取例、バイセルのウイスキー買取をご利用になったお客様の声についても記載してございます。
参考までにぜひご覧ください。
イチローズモルト カードシリーズの買取相場
「イチローズモルト カードシリーズ」は、トランプのマークや絵柄をモチーフにした、ベンチャーウイスキーの人気シリーズです。
2000年に閉鎖してしまった羽生蒸留所の原酒がベースになっているウイスキーのため、今では販売が終了している幻のウイスキーです。
カードシリーズは全54種類と豊富で、2種類以上のカスクを絶妙な割合でブレンドされているため、1つひとつ個性があります。
カスクとは蒸留酒を寝かせるための樽を指し、使われている木材によって色味などに大きく影響する重要な役割を担っています。
買取額は数十万円が概ねの相場で、加えて製造本数が極めて少ないレアものには、数百万円もの値打ちがつくこともあります。
※上記は参考価格であり、実際の買取価格を保証するものではありません。
※ご査定時の市場状況、在庫状況により買取価格が変動する場合がございます。
※お買取相場の価格は未開封の未使用品を想定しています。お品物の状態によって価格が大きく変わる場合がございますのでご了承ください。
イチローズモルト 秩父の買取相場
「イチローズモルト 秩父」は、2007年に建設された秩父蒸留所でつくられたウイスキーです。
2011年に3年間熟成された「イチローズモルト 秩父 ザ・ファースト」を皮切りに、年に1〜4種類ほど新しい種類をリリースしています。
秩父蒸留所は小規模な設備でもあり、各種類ごとに数千本程度の限定販売になっているのも、価値を高めている要因になっています。
品質に関しても羽生蒸留所でつくられたウイスキーに負けず劣らず、例えば抽選に当たった人だけが購入できた記念ボトル「イチローズモルト 秩父ウイスキー祭2017」は、2017年にシングルカスクシングルモルトウイスキー部門で世界最高賞に輝きました。
買取相場は高いもので数万円ほどとなっており、種類ごとの希少性の高さによって買取額も変わってきますので、まずは買取業者に査定を依頼してみてはいかがでしょうか。
※上記は参考価格であり、実際の買取価格を保証するものではありません。
※ご査定時の市場状況、在庫状況により買取価格が変動する場合がございます。
※お買取相場の価格は未開封の未使用品を想定しています。お品物の状態によって価格が大きく変わる場合がございますのでご了承ください。
注意!開封済のイチローズモルトは買取不可になってしまうかも
買取市場でも非常に人気の高いイチローズモルトですが、開封してしまっている場合には買取不可となってしまう場合が多いですので注意が必要です。
開封後のウイスキーは、保管しているうちに香りが飛んでしまったり、揮発して量が減ってしまったりする恐れがあるからです。
そのため、イチローズモルトを飲まない場合には、必ず未開封のまま保管しておくようにしましょう。
また開封していなくても、液面が低下している、変色が見られる、ボトルに大きな欠けやヒビがある、贈答品で宛名が入っているなどの場合には、買取価格が下がってしまったり買取不可になったりする可能性がありますので、注意が必要です。
イチローズモルトを高価買取してもらうためのコツ
イチローズモルトなどの高級なお酒を買取に出す際は、ちょっとしたポイントに気を配ることで買取価格が上がる場合があります。
ここからは買取の際に実践して欲しい、以下3つのポイントをご紹介します。
・綺麗な状態に保っておく
・付属品も一緒に売る
・お酒の買取実績が豊富な買取業者を利用する
すぐに実践できることやお金をかけないで実践できることもありますので、ぜひ試してみてください。
綺麗な状態に保っておく
たとえ人気や希少性の高いウイスキーであっても、保存状態が良くないと高く買取してもらうことは難しいかもしれません。
開封されている・ボトルにヒビや傷が入っている・ウイスキーの液面が下がっている・ウイスキーが変色しているなどすると、買取価格は下がってしまう可能性が高いでしょう。
こういった事態をさけるために、ウイスキーの保管の際には購入時に付属している箱にしまったまま、冷暗所に保存しておくのがおすすめです。
また、イチローズモルトはウイスキーの香りや味わいだけではなくラベルやボトルのデザインにも拘りがあるため、ボトルやラベルの汚れも買取価格に影響する場合があります。
簡単に落とせそうな汚れであれば、査定前に軽く拭くことで印象が違ってくるかもしれません。
ただし、ラベルが剥がれたりボトルに傷がついてしまっては元も子もありませんので、乾いた布で優しく拭く程度にとどめておきましょう。
付属品も一緒に売る
イチローズモルトに限ったことではありませんが、高級ウイスキーの買取では、購入時についてきた付属品も一緒に買取に出すことで、より高い買取価格がつく可能性があります。
ウイスキーの付属品としては、化粧箱や冊子、替え栓などが挙げられます。
ベンチャーウイスキーが販売するウイスキーの場合、種類によって多少の違いはありますが、基本的には化粧箱や冊子が付いてきます。
ウイスキーのコレクターの中には、栓を空ける機会まで棚にボトル・化粧箱を飾る人も少なくなく、こういった付属品も重要なコレクションの一部です。
そのため買取市場でも付属品が揃っている方が好まれる傾向にあり、より多くの需要を集めやすいと言えるでしょう。
イチローズモルトなどのウイスキーを買取に出す際には、付属品も忘れずに査定士に見せるようにしましょう。
お酒の買取実績が豊富な買取業者を利用する
イチローズモルトを含む高級ウイスキーの価値を正しく判断するためには、種類・製造年代・保存状態などの多数の査定ポイントを正確に見極める能力がなくてはなりません。
もしお酒の専門知識を持たない買取業者に買取を依頼してしまうと、お持ちのイチローズモルトの価値をしっかりと見極めてもらえず、本来よりも安い価格で買取されてしまうかもしれません。
そこで、イチローズモルトのような高級ウイスキーを売るなら、お酒の専門知識と豊富な買取実績を持った買取業者に依頼するのがおすすめです。
全国規模で多くの買取実績を持つ買取業者なら安心だと言えるでしょう。
イチローズモルトを売るなら買取実績豊富なバイセルへ
イチローズモルトなどの価値あるお酒を売るなら、お酒買取のバイセルへお任せください。
バイセルは日本全国を対象にお酒などの出張買取サービスを提供しており、たくさんのお客様・リピーター様からご指名をいただいてまいりました。
その結果、2015〜2022年の累計で2,700万点以上の買取実績を積み上げることができました。
バイセルの査定士は、高い専門知識と豊富な査定経験を生かして、イチローズモルトをはじめとしたお酒1点1点の価値を正確に鑑定します。
バイセルの出張買取は、手数料完全無料です。
「試しに査定だけ」といった場合にも料金の心配なくご利用いただけますので、まずはお気軽にバイセルの無料査定をお試しください。
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