龍村晋の帯の買取相場と高額買取してもらうために必要なこととは?

2024.01.17

着物買取 コラム
龍村晋の帯の買取相場と高額買取してもらうために必要なこととは?
龍村晋の帯を持っています。いくらになりますか?
保存状態により買取価格が変わりますので一度拝見いたします。お電話・メールよりお問合せ下さい。
祖母から龍村作品を譲り受けました。価値ってありますか?

龍村晋(たつむらしん)は帯の染色工芸作家で、父の龍村平蔵は古代裂(こだいぎれ)復元の第一人者で、着物の染織工芸の巨匠です。

父のもとで染織の技術や感性を磨き、ユーラシア大陸を横断して意匠の題材を追求するほど熱心に帯の研究をしました。

彼の生み出した「伝匠名錦」は、高い芸術性を有している帯として有名です。

ご自宅に龍村晋が作成したアラベスクやロココなどのデザインが施されている帯はありませんか?

今回は龍村晋の帯を買取に出そうと思っている方のために、龍村晋の帯の買取相場や少しでも高く売るコツをご紹介いたします。

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※本記事の内容は、必ずしも買取価格を保証するものではございません。予めご了承下さい。

龍村晋とは

龍村晋とは

龍村晋の概要

龍村晋は1908年に大阪で生まれた染色工芸家です。

父・龍村平蔵のもとで、明治時代以前につくられた染織物の断片を指す古代裂の復元方法を学び、その技術と感性を伝承していきます。

やがて古典柄の復元や帯の題材を求めるために、アジアからシルクロードを辿り、ペルシアを経てヨーロッパまで遠征、数々の帯の題材を文様に表現し、独自の世界観を確立させています。

1950年に龍村晋が立ち上げた「謹製 伝匠名錦」というブランドは、日本の伝統美を感じられながらも、シルクロードにある国々の多種多様なデザインを取り入れた帯で有名です。

オリジナリティあふれる高い芸術性が評価されており、どの帯の意匠も色鮮やかできらびやかなものばかりです。

また、龍村晋は龍村平蔵氏が遺した「寸断の錦なげうつしぐれかな」(織り上がった錦でも、些細な点でも納得がいかねば切り捨ててしまう)という信念を教え込まれていました。

その言葉通り「思った通りのデザインに仕立て上げられない」など少しでも気に入らない点があれば、いかなる作品でもためらいなく捨てて一切の妥協を許しませんでした。

自ら作り出した帯には強いこだわりを持っており、こだわり抜いた結果生み出した意匠は500以上におよぶほどです。

生涯に渡り古代織物の研究を行い、帯の創作に精力を捧げて活躍しました。

父・龍村平蔵の生い立ちと実績

龍村晋の父・龍村平蔵も、有名な西陣織の作家です。

龍村平蔵は1876年に大阪の両替屋の豪商の家に生まれました。

16歳のときに平蔵の祖父が死去し、これを契機に家業が傾いたため西陣にある呉服商の道へ進みます。

最初は販売に従事していましたが、徐々に商品である織物の技術について興味がわき、研究に没頭するようになりました。

1894年には18歳で織元として独立、その後1906年に京都で龍村織物製織所を設立しました。

帯に奥行きと彩りを与えた「高浪織(たかなみおり)」や、意匠に立体感を出すため糸に凹凸を持たせる「纐纈織(こうけちおり)」など数々の特許を取得し、世に衝撃を与えました。

やがて機械化による西陣織の大量生産が可能になると、龍村平蔵は「織る技術はもちろん、今後は図案の良し悪しがさらに重要になる」と考え、若手デザイナーを起用するようになり、伝統と現代の美術を融合させたデザインを生み出しました。

龍村平蔵の織物が世間から高く評価されていくと、苦労して編み出した織技法が次々と同業者に模倣されます。

模倣品が出回り苦悩した彼は、独自技術の確立をすべく「新たな創作のためには、染職の歴史や古代裂の研究が必要だ」と思い立ち、古代裂の復元研究に精進します。

そして、奈良時代の染織文化や当時の中国大陸の高度な染織技術を伝える資料として、奈良県の正倉院に収蔵されている正倉院裂(しょうそういんぎれ)の復元の第一人者になります。

その後も名物裂(めいぶつぎれ・鎌倉から江戸時代初期にかけて主に中国から渡来した高級絹織物の総称)の研究に取り組み、生涯で70種もの日本の宝物の復元に成功します。

染織工芸の新たな可能性を拓いた数多くの功績が称えられ、1956年には80歳にして日本芸術恩賜賞を受賞しています。

龍村晋の帯の買取相場とは

龍村晋とは

昨今の着物市場において、龍村晋の帯の買取相場は3万円前後となっています。

しかし、カビやシミがついていたり、汚れが目立ったりする状態だと品質が悪いと査定され、買い取ってもらえても高額が付くとは断言できません。

買取価格は参考程度に留めておき、着物買取のプロに査定を依頼して買取価格をつけてもらいましょう。

※上記は参考価格であり、実際の買取価格を保証するものではありません。

※ご査定時の市場状況、在庫状況により買取価格が変動する場合ございます。

※お買取相場の価格は未開封の未使用品を想定しています。お品物の状態によって価格が大きく変わる場合がございますのでご了承ください。

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龍村晋を高価買取してもらうコツとは?

龍村晋とは

ここでは少しでも龍村晋の作品を高価買取してもらうためにやっておいたほうが良いことを2点お伝えいたします。

なるべく美品のうちに買い取ってもらう

着物・帯をたんすや衣装ケースなどに閉まってそのままにしていませんか。

着物・帯は湿気に弱いため、もしかしたらカビが生えたり、虫食い痕があったりするかもしれません。

いくら腐食に強く防湿効果などがある桐のたんすに着物・帯を閉まっていたとしても、定期的にお手入れをしないとシワが寄ったり型崩れしたりして時間が経てばどんどん傷んでいきます。

中古品でもまだ傷みが少ないうちに着物・帯を買い取ってもらえれば、美品と見なされて高価買取してもらえるかもしれません。

もし新品で未着用や未仕立てのものであれば、思わぬ高値がつく可能性も充分にあります。

今後、着物・帯をもう着ないのであれば、生地が傷む前に買取業者に査定に出しましょう。

着物買取のバイセルへ査定・買取に出す

一般のリサイクル業者は着物・帯に精通している査定士が査定するという保証がなく、貴重なものだとしても判別ができずにただの着物・帯として見られる可能性があります。

本当はもっと高値がついても良い作品なのに、格安で引き取られてしまうことも考えられます。

一方、バイセルは、着物・帯について深い知識があり、また査定する際の審美眼を常に鍛えています。

査定に出された品物が有名作家の作品か、どれだけ繊細なデザインが施されているか、いかに複雑な技法が用いられているかなど、着物・帯の査定のプロとしてしっかり見定めます。

高等な着物・帯には適切な価格をつけて買い取りいたしますので、ぜひ着物の知識豊富なバイセルに依頼して査定・買取をご利用ください。

龍村晋の帯の買取相場と高額買取してもらうために必要なこととは?:まとめ

龍村晋の帯の買取相場と高額買取してもらうために必要なこととは?:まとめ

龍村晋はアジアからヨーロッパまでシルクロードを渡り、ありとあらゆるデザインを帯に織り込んで作り上げました。

日本の伝統を残して活かしつつ、大陸文化や意匠を組み合わせた独自の世界観は、帯に対して強いこだわりのある彼だからこそ大成されたと言えるでしょう。

もし龍村晋作品はじめ着物・帯の売却をお考えであれば、生地が劣化し価値を落としてしまう前に早めの売却がおすすめです。

また、龍村晋作品を売却する際には、着物査定のプロが在籍する業者に依頼して、しっかりと価値を判別してもらった上で買取してもらうようにしましょう。