深見重助の帯紐はいくらで売れる?買取相場や高く売れるポイントを解説

2024.02.16

着物買取 コラム

深見重助は、明治時代から昭和時代にかけて活躍した「唐組」の人間国宝です。

唐組は、高貴な人が着用する帯締めの組み方を指します。

代々続く組紐職人の家・松葉屋に生まれた深見重助は、明治神宮や伊勢神宮など名の知れた神社での儀式に用いる平緒を奉納しました。

そんな深見重助の作品は、買取市場でも需要があり、値が付くことも多いです。

本記事では深見重助作品の買取相場をはじめ、深見重助や「唐組平緒」の特徴、高く売れるポイントを徹底解説します。

深見重助作品の買取を検討している方は、参考としてぜひご一読ください。

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※本記事の内容は、必ずしも買取価格を保証するものではございません。予めご了承下さい。

「唐組」の人間国宝・深見重助とは

深見重助は1885年に京都西陣で、250年以上続く組紐職人の家・松葉屋に生まれました。

子供の頃から父に家業について習い、さらに組紐の制作に必要な染色の研究などに努めた後、1930年に13代目として「深見重助」を襲名します。

深見重助は、唐組を用いた帯紐・羽織紐などを制作していました。

中でも寺社に奉納する平緒の制作を得意とし、明治神宮や伊勢神宮などの有名な神社へ納めていました。

その技術の高さが評価され、正倉院や厳島神社など、国宝の復元にも努めていました。

1956年には、初めての重要無形文化財「唐組」保持者として認定されます。

唯一の「唐組」の人間国宝であった深見重助は、1974年に逝去しました。

深見重助が手がけていた「唐組平緒」の特徴

「唐組平緒」とは、伊勢神宮で20年に1度行われる式年遷宮で用いられる御神宝太刀の平緒です。

元々「平緒」は、束帯(平安時代の男性貴族の正装)を着用する際に帯剣を腰につけるための緒とされてきました。

「唐組」は、その平緒を編み上げていく組み方のひとつで、400本以上の糸を手作業で織ります。

糸を繋いだ多数の駒を操作しながら編み上げていく繊細な作業で、1cm仕上げるのに1日かかることもあると言います。

また、唐組の工程は糸の染色から始まるため、染色の技術も必要となります。

唐組の基本の柄はひし形ですが、伊勢神宮に納められた平緒には孔雀(くじゃく)・鸚鵡(おうむ)・草花などの美しい刺繍が施されました。

深見重助作品の買取相場

深見重助の作品は、制作に高い技術と長い時間を要し、さらに作家が亡くなっているのでこれ以上新しい作品が生み出されることがありません。

ネット上でも流通量が非常に少ないため、中古品であっても希少価値が付けられることも多いです。

実際にネット通販等では、中古品の深見重助の帯締め・羽織紐を含む複数のセットで1万円前後で売られているものがありました。

1万円と聞くと「高額」という金額ではないかもしれませんが、帯紐でこの金額であれば高めと言えるでしょう。

買取査定においても、状態が良く、かつ人気の柄などであれば、数千円から数万円前後の相場が見込めるかもしれません。

深見重助の作品を買取に出そうか検討している方は、着物や和装小物の価値を見極めてくれる業者へ査定に出すことをおすすめします。

深見重助作品を高く売るポイント

人間国宝である深見重助の作品は、唯一の重要無形文化財「唐組」保持者の作品であることから高い価値が見込めます。

買取査定でも値が付くことが多いですが、以下のポイントを押さえておけば、より高く売れるかもしれません。

・サインと落款が確認できる

・ほかの作品と一緒に売る

・着物の価値がわかるバイセルに査定を依頼する

それではそれぞれ詳しくご紹介します。

サインと落款が確認できる

着物作家の作品のほとんどには、作家のサインと落款が確認できます。

反物には切れ端が入っていることが多いですが、深見重助の作品は主に帯締めや羽織紐なので作品本体には入っていないでしょう。

深見重助の作品を包む紙や、収納する木箱の蓋の裏面などに入っていることが多いです。

深見重助の作品を買取に出す前に、今一度包み紙や箱の確認をしてみましょう。

作家のサインと落款が確認できれば、本物である証拠になり、査定額アップにつながります。

ほかの作品と一緒に売る

深見重助作品は非常に貴重なものとされていますが、手がけていたのが和装小物であるため、「高額買取」になる可能性は低めです。

そのため、もしもう着ていないほかの作家ものの着物や帯などがあれば、まとめて一緒に売るのが得策です。

1点1点売るよりも、まとめて複数の作品を売った方が査定額がアップしやすいです。

箪笥の肥やしになっている着物や帯の価値もわかって一石二鳥なので、一度査定を受ける前に自宅にある和装品を整理すると良いかもしれませんね。

着物の価値がわかるバイセルに査定を依頼する

深見重助作品は希少性が高く、価値が高いものとされています。

そのため、その価値を見極められるバイセルで買取に出すのがおすすめです。

万が一、着物に詳しくない総合リサイクルショップなどで査定に出すと、その価値がわからずに買いたたかれてしまう恐れがあります。

バイセルであれば、着物や和装小物に熟知した査定士が在籍しているため、その価値をしっかりと価格に反映いたします。

また、深見重助作品とほかの作品もまとめて買取に出したいといった場合には持ち運びに手間がかかるので、無料の出張査定をご利用ください。

バイセルの出張査定を利用すれば、自宅にいながら査定を受けることができ、簡潔に買取を済ませられます。

気になる方、詳細を知りたい方は、まずは電話かメールでお気軽にご相談ください。