高級紬「紅花紬」の価値は?高く買取ってもらう方法を知りたい!
山形県米沢市で生産される絹織物「紅花紬」の名は、誰しも一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。紬は、渋い色柄のものが多いですが、紅花紬は紅、黄色、オレンジといった優しく華やかな色合いが特徴です。
年齢を問わず好まれる上品さがあることから、人気も高く、買取価格も高値が期待できます。今回は、紅花紬の歴史、そして現在の価値や買取相場などを併せてお伝えします。
※本記事の内容は、必ずしも買取価格を保証するものではございません。予めご了承下さい。
紅花紬の歴史について
紅花紬の発祥は、山形県米沢市です。時は江戸時代にまで遡ります。米沢藩では、年貢の一部に米や漆などをあてる方法がとられていましたが、その中に含まれていたのが紅花です。当時の紅は、高級な口紅の原料であり、藩を支えるための重要な位置付けにありました。米の100倍、金の10倍とも言われるほどの、大変高価で希少価値の高いものであったようです。
また一反の着物を染め上げるためには、90万輪もの花が必要であったとの話もあります。さらに、発色具合もまた、温度や湿度によって変化するため、必ずしも思い通りの色が出るとは限りません。そのため、より高価なものとして扱われるようになりました。
紅花紬の特徴
紅花紬を織るためには紅花が必要ですが、一体その紅花はどのようにして入手されているのでしょうか。ここでは紅花の育て方から織りの難しさまで、紅花紬ならではの特徴についてご紹介していきます。
紅花紬を育てる
現在もまた昔ながらの方法で、また山形県産にこだわり、紅花を育てている人たちが存在しています。紅花は、4月10日ごろに種を蒔き、一つ目が咲くのは半夏生(7月2日ごろ)です。その後、朝霧が残る早朝から最上紅花を摘み取っていきます。
準備を経て、織りへ
収穫した花は、水洗い、花踏み(足で踏む作業)、花寝せ(自然発酵)といった手順を経て、臼搗きをすると「花餅」が完成です。花餅を冷水で揉みだすことで、黄色の色素が出ます。
また、藁灰による灰汁を花餅に浸すことで、赤の色素を抽出することができます。
織りの難しさ
紅花紬は、先染めの真綿糸や座繰り糸を用いて織るため、先染め織物と呼ばれています。しかし、数ある草木染めの中でも、紅花染めは色素の定着が難しいと言われています。
さらに退色も激しく、イメージした通りの色合いに染めるためには、熟練の技術が必要とされます。
発色方法
太陽光線によって薄く柔らかいピンク色に発色するものの、気温や湿度などの条件により、色が変化します。例えば、紅の他に黄色やオレンジ色、ピンク色などに染めることも可能です。
他にも、媒染剤を用いてグレーや緑色に染めたり、黒色、黒紅花の風合いを出したりすることもできます。他の紬以上に、バリエーションが豊富、かつ素朴な風合いは、年齢を問わず多くの着物好きに好まれています。
紅花紬は高値で売ることができる?
紅花紬は、着物愛好家の中でも有名な素材です。モダンさと高級さを併せ持つ雰囲気は、年齢を問わず着ることができることから、その人気は衰えることを知りません。中古市場における買取相場の傾向に関しては2種類あり、紅花紬単体よりも作家名が含まれると高値になります。伝統工芸品としての紅花紬は単体ですと過去の着物市場では状態が良いもので20,000円という価格帯ですが、作家が手掛けた場合(例:新田秀次など)は買取相場が100,000円以上という事例も存在します。価格に関してはその品自体に極端に良い状態であることや希少性が認められた場合に限りますので、実際に紅花紬をお持ちだったとしても、買取相場はこの限りではありませんのでご注意下さい。
紅花紬は一見素朴でおとなしい印象を受けるかもしれませんが、袷(あわせ)の街着として着ることができ、使い勝手が良いものです。そういった日常使いがしやすい点も、紅花紬の人気が継続している理由と言えるでしょう。
しかし、他の着物同様、必ずしも全ての紅花紬を高価買取してもらえるかと言うとそうではありません。特に、中古の場合は状態などによって査定額が大きく変わります。
さらに、あまり人気がないものは査定額が低くなる傾向もあります。紅花紬の高価買取を希望する場合は、保存状態が良い間に査定を依頼しましょう。
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