金の価値を決める「純度」って?種類や調べ方などを解説

金の価値を決める「純度」って?種類や調べ方などを解説

老後の資産や今後の経済に対する不安が募るなか、金に注目が高まっています。

金には大きさ、重さのほかに純度あというものがあり、含有率によって価格も変動します。

では純度の高い金とはどのようなものか、また金の割合やその使い道なども詳しく見ていきましょう。

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※本記事の内容は、必ずしも買取価格を保証するものではございません。予めご了承下さい。

金の「純度」とは

純度とは金を含む割合、つまり「金の含有率」のことで、金製品を見ているとよく目にするK24、K18などが、純度を示す表示です。

混じりけなしの純度100%のものは純金と呼ばれ、K24(24金)という表示になります。

ここでは金の含有率計算方法や、金とよく似た表記の金メッキ製品について解説します。

金の含有率計算方法

K24の「K」とは「Karat=カラット=純度」を意味していて、K24(24金)を純度100%とし、24段階で純度を分けています。

つまり、100%÷24=約4.17%となり、1Kあたり約4.17%ずつ純金の配合が増減する計算です。

例えば、K18(18金)は4.17%×18K=75%で、金の含有率(純度)が75%ということになります。

ただし、実際には他の物質が微量混ざってしまうため100%表記は使用せず、純金(K24)でも99.99%表記が一般的です。

K24GPは金なの?

購入、売却の際に気を付けたいのが「GP」表記になります。

GPとはGold Plated(ゴールドプレーテッド)の略で、「金メッキ」という意味です。

例えばK24GPという表記がある場合、「24金メッキ」ということになります。

これはコーティングとして24金を使っているだけなので、純金部分は表面のみです。

金メッキはがれやすく、金としての価値は低くなるためご注意ください。

GFは金なの?

似たものに「GF」があります。

GFはGold Filled(ゴールドフィルド)の略で、「金張り」という意味です。

K14GFという表記がある場合、真鍮などの合金を芯として、総重量の5%以上に相当する量の14金をコーティングしたということです。

GPに比較して耐久性が高く金の輝きを長く保てるところが長所ですが、やはりコーティングという扱いのため、金としての価値はあまり高くありません。

金の純度の種類

金の純度の種類

金の純度が違うと、具体的にどのような特徴の違いがあるのでしょうか?含有率が99.9%の金から、50%以下のものまで、純度別の特徴を一部ご紹介します。

  • ・K24(24金)
  • 純度99.9%以上の金です。

    腐食やサビが生じにくく変色しにくい、最も純度の高い金といえます。

    金歯として活躍するケースもあります。

    やわらかく傷が付きやすいため、基本的にはアクセサリーではなく資産として保有するのに適しています。

  • K22(22金)
  • 純度91.7%の金です。

    やわらかいため万年筆のペン先に使用されることが多く、アクセサリーとしては、破損しにくいペンダントなどに使われています。

  • ・K18(18金)
  • 純度75%の金です。

    変色しにくく、耐久性も兼ね備えているため、アクセサリーとして加工されることが多くあります。

  • ・K14(14金)
  • 純度58.3%金です。

    金の含有率が低いために破損しにくくなっていますが、金特有の輝きは落ちてしまいます。

    こちらは金の含有率が低いため、変色しやすいことも特徴です。

  • ・K10(10金)
  • 純度41.6%の金です。

    硬いため変形しにくい反面、指輪などに使用した際のサイズ直しが難しいとされています。

    また金以外の金属が多く含まれているため、金属アレルギーを起こしやすい方はご注意ください。

    こちらもやはり、変色や黒ずみが起こりやすいといえます。

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純金をあまり製品に使わない理由

純金をあまり製品に使わない理由

見た目も美しく資産としても価値の高い純金ですが、純金はアクセサリーなどの製品にはあまり使用されません。

その理由としては、以下が挙げられます。

傷が付く・やわらかすぎる

純金は酸化に強く、変色しにくいことがメリットです。

しかしその反面、大変やわらかく、細かい加工をすると壊れたり変形したりするおそれがあります。

また、使用中に細かな傷が付きやすいこともあり、製品としては使いづらいでしょう。

石などを付けにくい

指輪に宝石を付けたい場合など、石をツメで押さえて留める必要があります。

この「石留め」と呼ばれる作業は、デザインの流れを崩さない技が重要です。

しかし、純金ではツメの部分が変形しやすく宝石が外れやすいため、石を付けるアクセサリーには不向きだといえるでしょう。

金の純度の調べ方

金の純度はさまざまな方法で調べることができます。

専門店に持ち込んで査定してもらう方法もありますが、その前に自分で調べる方法をいくつかご紹介します。。

刻印を確認する

金の製品には刻印が入っているものが多いため、指輪の内側や、ネックレスの留め金部分を見てみましょう。

ピアスであればポストとキャッチ近辺、ブローチは背面や針の部分に刻印してあることもあります。

コインやインゴットは、表面に刻印されていることが一般的です。

 

重さを調べる

金は非常に重い金属です。

純金は11.3センチ×5.2センチ、厚さ1センチの小さな延べ棒が1キロの重さです。

軽く、持ち運びが楽な金は純度を疑ったほうがよいかもしれません。

試金石を使う

金の純度を判定する道具に、試金石というものがあります。

調べたい金をこすりつけ、試金石に付いた光沢や色で判別するというものです。

ただし、試金石で金の含有率を見極めるには、ある程度の知識と経験が必要になってきます。

金の色の種類

金は純度によって色が異なり、特に色味を帯びた金はカラーゴールドと呼ばれます。

カラーゴールドの色味を左右するのは、金以外に含まれている金属の種類です。

配合されている金属が同じ場合でも、配合率の違いによって色味が変わります。

ここではカラーゴールドの代表的な色と、含まれている金属について見ていきましょう。

  • ・ゴールド
  • 純金の色になります。

    黄金色や山吹色など、華やかで典型的な金色です。

  • ・ブラックゴールド
  • 金にシルバーやプラチナ、パラジウムが配合された高価なものです。

    光沢を持った灰色や、ダークグレイのような色になります。

  • ・ホワイトゴールド
  • 金にシルバー、ニッケルやパラジウムを配合したものです。

    黄色味のあるシルバーのような色をしています。

  • ・グリーンゴールド
  • 別名「青金」「青割」と呼ばれる、金にシルバーと銅を配合したものです。

    黄緑がかった色をしています。

  • ・イエローゴールド
  • 金にシルバー、銅を配合したものです。

    はっきりとわかる濃い黄色をしています。

  • ・ピンクゴールド
  • 別名「赤割」とも呼ばれる、金にシルバー、銅を配合したものです。

    ピンクがかった色をしています。

  • ・ローズゴールド
  • ピンクゴールドよりも銅の含有率を増やすことで、赤みが濃い色になります。

まとめ

金はこれからも需要が見込まれ、無価値になることがない資産です。

金は純度によって価値が変わってくるので、お手持ちの金がどういった種類なのか調べて、金が高騰しているタイミングで売却するのもよいでしょう。

金の含有率が低い、金メッキだからといって売却を諦めてしまうのはもったいない話です。

自宅に眠っている金の売却をお考えの方は、良質な貴金属買取業者を選んで、一度査定してみてはいかがでしょうか。