宝永通宝や寛永通宝を高く売るための方法は?名前の意味や特徴、価値についても紹介!

2023.12.25

古銭買取 コラム
宝永通宝や寛永通宝を高く売るための方法は?名前の意味や特徴、価値についても紹介!
宝永通宝などの穴銭を大量に持っていて保管場所に困っています。売るといくらになりますか?
保存状態や古銭の種類により買取価格が変わりますので一度拝見いたします。お電話・メールよりお問合せ下さい。
祖父からもらった古銭に宝永通宝と書かれていますが、汚れが目立ちます。価値ってありますか?

250年以上続いた江戸時代で1年間しか発行されなかった宝永通宝は、古銭の買取市場でも希少性が高いとされてます。

本コラムでは、宝永通宝の特徴・種類・歴史について触れるとともに、買取価格を決める古銭の条件などをご紹介します。

また、宝永通宝をはじめとした古銭を高く売るための方法についてもお伝えします。

宝永通宝を買い取ってもらう前の参考になれば幸いです。

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※本記事の内容は、必ずしも買取価格を保証するものではございません。予めご了承下さい。

宝永通宝とは

宝永通宝とは

中央に正方形の穴が空いている穴銭である「宝永通宝」は、江戸幕府が開かれて100年ほど経過したころに鋳造された銭貨です。

江戸の銭貨といえば「寛永通宝」をパッとイメージするかと思いますが、江戸時代の長い歴史の中では寛永通宝以外にも様々な種類の銭貨がつくられました。

そのうちの一つが宝永通宝です。

まずはその宝永通宝の特徴や種類についてご紹介します。

1708年に発行された十文銭

宝永通宝は1708年に発行された銅製の銭貨です。

十文銭(現在で言うと約120円の価値)である宝永通宝が発行されたきっかけは、小判や丁銀の素材である金銀の採掘量が年々減少傾向だったにもかかわらず、小判や丁銀の海外への流出を止めることが出来なかったことにあります。

小判・丁銀などの通貨が不足してしまったために、その対策として十文銭の宝永通宝の鋳造がはじまりました。

当時、主に流通していた銅貨の多くが一文銭(約12円)の寛永通宝であったのに対して、宝永通宝には10倍の価値がありました。

一般的に銅製の銭貨といえば一文程度の価値であったため、価値が大きい宝永通宝はなかなか国民に受け入れられませんでした。

苦肉の策として鋳造された宝永通宝でしたが、「一文銭よりも1cm以上大きくて扱いにくい」「重量が一文銭の2.5倍で地金としての価値が低い」「十文銭が馴染みにくかった」などの理由から、国民からの不評が堪えませんでした。

結果として宝永通宝は1年程度で発行が終わりました。

また、宝永通宝の表面には、四方に「寳・永・通・寳」と刻印されており、この文字を銭文と呼びます。

裏面の四方には「永久世用(せよう)」と刻印されています。

世用とは、「世間で用いるもの」などを意味する言葉であるため、宝永通宝には「永久に世の中で使われる銭貨になるように」という思いが込められていたのかもしれません。

「珍」という文字が一般的に「永世」の間に押されているのも特徴です。

宝永通宝の種類

僅か1年程度しか鋳造されなかった宝永通宝でしたが、短い鋳造期間の間でも重量や銭文に変更があり、重量・銭文の違いから「深冠」「浅冠」の2種類に分類できます。

深冠の宝永通宝の特徴は、末尾の「寳」のウ冠の二画目が長いことです。

浅冠はウ冠の第二画目が短くなっています。

また、重量にも違いがあり、深冠は2.5匁(約9.37g)浅冠は2.3匁(約8.62g)となっています。

発行当初は重量が重い深冠が発行されていましたが、幕府の鋳銭利益が上がらなかったことを理由に、途中から浅冠を製造することで宝永通宝の軽量化が図られたとされています。

ちなみに深冠の中でも、銭文の「永」の字の縦画が垂直に長く書かれている「直永」は希少性が高いとされていて、宝永通宝の中でも最も価値が高いとされています。

寛永通宝とは

日本の古銭として有名なものに「寛永通宝」がありますが、一体どのような古銭なのでしょうか。古銭市場で広く流通していますが、発行時期によっても価値は大きく変わります。

ここでは、寛永通宝の概要や種類を紹介します。

幕末まで発行された銭貨

寛永通宝とは、寛永3年(1626年)に生まれた貨幣です。寛永13年(1636年)ころから本格的に製造され、一般的な貨幣として広く流通され始めました。

寛永通宝は江戸時代末期まで鋳造されており、その後は貨幣の価値を変えて、1円に満たない単位のお金として昭和28年(1953年)まで流通していました。

初めて流通した時代から300年以上も、日本において価値を保っていた貨幣です。

寛永通宝の種類

寛永通宝は、発行年代によって価値が変化してきた貨幣です。広義になりますが、1626年から1668年(寛文8年)までに鋳造されたものは「古寛永」と呼び、それ以降鋳造が終了するまでの寛永通宝は「新寛永」と分けられます。

そのなかでも時代によって鋳造方法が変化し、貨幣の文字や書体にわずかながら変化がみられるため、寛永通宝には多くの種類が存在しました。

寛永通宝の裏側の文字や、「永」の文字のハネ上がり方など、それぞれに特徴を持たせた鋳型が存在するため、古銭の字体などから発行年代や鋳造場所を特定することができます。

特徴がある寛永通宝に関しては、「松本銭」「小梅銭」「石ノ巻銭」というように、個別に俗称が付けられています。

宝永通宝や寛永通宝の買取価格・価値

宝永通宝の買取価格・価値

宝永通宝をはじめとする古銭の買取価格は、以下の条件に大きく影響します。

  1. 古銭の希少性
  2. 古銭の状態

現存する枚数が少ない古銭は、古銭のコレクターからの需要も高いため高価買取になる傾向にあります。

1年程度しか発行されなった宝永通宝は古銭の中でも希少性が高いとされているため、高い買取価格が付く傾向にあります。

一方、寛永通宝は流通数が多く、昭和28年まで硬貨として使用が可能できたため、宝永通宝ほどの価値が付きにくい傾向にあります。

粗悪な偽物なども多く出回っており、手元にある寛永通宝は偽物の可能性も考えられます。

しかし、「小梅銭」や「石ノ巻銭」などに代表される特定の土地で鋳造されたものや、特定の書体のものは価値が高くなる傾向にあります。

書体の違いなど、微妙な違いでも大きく価値が変わるため、まずは査定を依頼することをおすすめします。

また、古銭の買取市場では状態の良い古銭が好まれるため、買取価格においても状態の良い古銭ほど買取額は高くなります。

古銭の状態は保存状態や扱い方によっても大きく左右されるので、今後はお持ちの宝永通宝の扱い方には気を配るようにしましょう。

古銭の保存方法と扱い方の注意点については後述します。

宝永通宝は古銭の中でも希少性が高い銭貨です。

お持ちの宝永通宝に目立つサビや傷などがあったとしても古銭の買取業者であれはその価値を見落とすことなく、適切な買取価格を提示してくれるでしょう。

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宝永通宝や寛永通宝を高価買取してもらう方法

宝永通宝や寛永通宝を高価買取してもらう方法

宝永通宝や寛永通宝が古銭の中でも希少性があることが理解できたかと思います。

しかし、買取方法や古銭の扱い方一つで買取価格は大きく異なってきます。

ここでは、宝永通宝や寛永通宝を高く買い取ってもらうための方法についてご紹介します。

古銭買取のバイセルに依頼する

宝永通宝や寛永通宝は古銭の買取市場において高い価値を誇っています。

そのため、宝永通宝や寛永通宝の売却は買取市場に精通している古銭買取のバイセルをご利用ください。

古銭の専門知識豊富なバイセルの査定士であれば、日々さまざまな古銭に触れているため、古銭に関しての豊富な知識・査定技術を持っています。

また、買取業者の中には、査定士が自宅に訪問して査定から買取までをその場で行ってくれる出張買取サービスを実施している買取業者も存在していて、売却の際に手間が少ないのが特徴です。

中にはインターネットオークションやフリーマーケットサイトなどで、宝永通宝や寛永通宝を売ろうと検討している人もいることでしょう。

しかし、宝永通宝などの古銭買取ではあまりこれらの売却方法はオススメできません。

インターネットオークションの場合、出品から商品配送などをすべて自分自身で行う必要がある上に、購入者との細かなやり取りも行う必要があり手間がかかるからです。

これらの手間を考慮すれば、バイセルで買取を依頼した方がかえって得であることが理解できるかと思います。

保存状態がいいもの

保存状態がいいもの

宝永通宝などの古銭は、保存状態がよければ、買取価格も高くなります。

そのため、普段から保存方法や扱い方には注意が必要です。

銅製である宝永通宝の状態を悪くする要因は、サビ・カビ・傷などです。

サビ・カビの予防法は、サビ・カビの発生原因の湿気から古銭を守ることです。

例えば古銭をコインケースやアルバムに入れて、湿気が溜まりにくい風通しの良い場所に保管するようにしましょう。

仮にお持ちの古銭に既に気になるサビなどが付着していたとしても無理な補修はオススメできません。

その理由は、無理にサビを落とそうとして布などで擦ってしまうと細かな傷が古銭に付いてしまって、価値を落としてしまう可能性があるためです。

気になるサビがあっても修復したいという感情をグッと抑えて、そのままの状態で買取に出しましょう。

宝永通宝でも特に希少性が高いもの

宝永通宝の中でも「直永」など、希少性が高い種類ほど買取価格も高くなります。

また、古銭には試鋳貨幣(しちゅうかへい)と呼ばれる新貨幣の図案(デザイン)を決める際に、試験的につくられる貨幣が存在します。

宝永通宝が考案される過程でも「二字寳永(にじほうえい)」「二字永十(にじえいじゅう)」の2種類の試鋳貨幣が作られ、これらは流通することが無かったため発行枚数が少なく希少性の高い古銭です。

二字寳永の図案には表面に「寳永」と刻印されていて、「二次永十」には表面に「永十」と刻印されています。

二字寛永・二字永十は、宝永通宝の図案などが決定する前に試験的に作られた銭貨であるため、古銭査定のプロであれば宝永通宝との見分け方も容易でしょう。

しかし、二字寳永・二字永十が「宝永通宝の試鋳貨幣」であることを素人で判断することは難しいかもしれません。

古銭は流通していた銭貨だけではなく、製作過程でつくられた銭貨にも思いもよらない買取価格が付く可能性があります。

「よく分からない文字が刻印されているけど価値があるのかな」とお思いの古銭をお持ちでしたら、まずは古銭に詳しいバイセルにご相談ください。

宝永通宝や寛永通宝を高く売るための方法とは?:まとめ

宝永通宝や寛永通宝を高く売るための方法とは?:まとめ

宝永通宝は1年間と古銭の中でも発行期間が非常に短いため、現存している枚数も少ないとされています。

また、同様の理由で寛永通宝の価値も高く、希少性が高いといえます。そのため古銭の中でも珍しい部類に入る宝永通宝や寛永通宝は、買取価格も高くなる傾向にあります。

今回ご紹介をした買取方法・保存方法・扱い方を考慮に入れて、なるべく損をしないようにしましょう。