中国紙幣はいくらで売れる?買取相場と高く売るポイントをご紹介
中国紙幣とは、その名の通り中国で発行された紙幣のことです。
「古銭」という文脈で言えば、「現在は流通していない中国の古い紙幣」にくくられます。
中国紙幣は古銭買取市場でも人気の高い品物であり、非常に活発に取引されています。
中国紙幣の買取相場や人気の種類、高く売るためのポイントなどについてご紹介します。
中国紙幣買取をお考えの際は、ぜひ参考にしてみてください。
※本記事の内容は、必ずしも買取価格を保証するものではございません。予めご了承下さい。
中国紙幣とは
世界で初めて紙幣が発行されたのは、中国の宋王朝(960-1279)の時代です。
宋王朝の前半にあたる北宋(960-1127)の時代に、重くて持ち運びに不便であった鉄銭の預かり証書として発行された「交子(こうし)」が鉄銭自体に代わって商取引に用いられるようになったのがはじまりと言われています。
北宋時代を通して交子が広く使われるようになると、南宋の頃には「会子(かいし)」という紙幣が政府によって発行されました。
その後の元王朝では「交鈔(こうしょう)」という紙幣が流通するなど、紙幣という考え方は中国で定着していきます。
この頃の紙幣は兌換紙幣と呼ばれ、あくまで「金など、価値があると認められたものといつでも交換できる」ことを根拠として取引に使うことを認められたものでした。
そのため、現在のように政府が価値を保証することによって成り立つ紙幣(不換紙幣)とは異なり、政府が持つ金の量に応じた額しか発行することができませんでした。
古銭買取市場で注目を集める中国紙幣
中国の古い時代の紙幣は、古銭買取市場において非常に注目を集める品物のひとつです。
歴史的な資料としての価値やコレクションとしての価値があるのはもちろんですが、近年、古い中国紙幣は中国富裕層の間で投資対象としても人気となっています。
これらの要因から、買取市場における中国紙幣の需要は跳ね上がり、注目度も買取相場も高くなっています。
中国紙幣の買取相場
中国紙幣の買取相場は、その種類や保存状態などでも大きく変わります。
そのため、中国紙幣の買取相場は一概にはいくらとご紹介することはできません。
バイセルで実際にお買い取りした中国紙幣の買取事例や買取額は、こちらのページを参考にご覧ください。
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世界で最も長い歴史のある中国紙幣ですから、実に様々な種類があります。
その中でも買取市場における人気の高い種類の中国紙幣についてご紹介していきます。
交子
交子は、中国の北宋時代に発行された銭貨や金銀の預かり手形で、銭貨を持ち運ぶよりも利便性が高いことから紙幣として流通するようになりました。
世界初の紙幣として知られています。
当初は民間の発行所(交子鋪)で発行されていましたが、1023年からは宋政府が発行するようになりました。
製造年代が日本で言えば平安時代と、たいへん古い紙幣ですが、現代でも買取市場でよく取引されています。
会子
会子は、中国の南宋時代(1127-1279)に発行された紙幣です。
銅版一色刷りのデザインで、額面は1貫・2貫・3貫の3種類がありました。
こちらも製造年代が日本で言えば平安〜鎌倉時代と非常に古い紙幣ですが、今でも買取市場で取引が見られます。
交鈔(中統元宝交鈔)
交鈔(こうしょう)は、元王朝(1271-1368)の時代に発行された中国紙幣です。
それより古い時代の交子・会子に比べ、非常に広範囲で通貨として流通しました。
また、交子・会子のように「預かり手形として発行されたものが紙幣として流通した」のではなく、交鈔は当初から通貨として発行されたのが特徴です。
やはり古い時代のものですが、買取市場での取引例も多くみられます。
大清紙幣
大清紙幣は、清(1644-1912)の時代に発行された中国紙幣です。
人物やドラゴンなどの絵柄が描かれているものが多いです。
清の時代は長かったため、大清紙幣は様々な種類があり、その中には買取価格のつくものもあります。
法幣
法幣(ほうへい)は、中華民国の蒋介石(1887-1975)政権の時代であった1935年に、中華民国国民政府系銀行によって発行された紙幣です。
それまでの紙幣が、政府が持つ金銀の価値を根拠に発行されていた兌換紙幣だったのに対して、法幣は不換紙幣であったのが特徴です。
この法幣の発行により、中国で500年にわたって続いた銀本位制が終息しました。
法幣は比較的新しい時代の紙幣で、発行量が多かったこともあり、買取市場でも出会うことの多い中国紙幣です。
満州紙幣
満州紙幣は、1932年~1945年に発行された満州国の紙幣で、改造券・甲号券・乙号券・丙号券・丙改券など7種類があります。
法幣と同時期に流通した紙幣で、法幣と区別するために「国幣」とも呼ばれます。
満州紙幣は買取市場における人気が高く、保存状態などによっては高い買取価格がつくものもあります。
人民元
人民元は現在でも中国で使われている通貨ですが、買取の対象となるのは現在は使うことのできない古い紙幣です。
現在、買取市場で出会うものとしては、第一版人民元(1949~)、第二版人民元(1953~:計13種類)、第三版人民元(1960~:計11種類)といった種類があります。
ものによってはプレミア的価値のつくものもあり、高値での買取例も見られます。
外貨兌換券
外貨兌換券は、中華人民共和国政府が外貨の流通を管理するために1979年に導入した紙幣です。
外国為替専門銀行であった中国銀行が発行し、外国人が観光や商用で外貨を両替すると渡されました。
券種は1角・5角・1元・5元・10元・50元・100元の7種類があり、表には万里の長城など中国の観光地が描かれ、裏面には中国語と英語で使用上の注意が書かれていました。
比較的新しい時代の紙幣であるため買取市場で出会うことも多く、保存状態など額面を超える買取価格がつくことも多いです。
中国紙幣を高く売るためのポイント
価値の高いものも多い中国紙幣ですが、より高く買取してもらうためにはどのような点に注意すれば良いでしょうか。
お持ちの中国紙幣を少しでも高く売るために知っておきたいポイントをまとめました。
保存状態を良く保っておく
中国紙幣などの古い紙幣の買取では、紙幣の保存状態が買取価格に大きく影響します。
破れ・シミ・シワ・変色・落書きなどのダメージの度合いが大きいと、本来は価値の高い中国紙幣であっても買取価格は下がってしまう場合が多いです。
中国紙幣の保存状態を良く保つためには、高温多湿や直射日光が当たる場所での保管を避けることと、コレクション用のケースなどで保存し傷み・劣化を防ぐのが望ましいでしょう。
不用意にシワを伸ばそうとすると、反対に破ってしまうおそれなどもあるので、取り扱いには充分に注意しましょう。
古銭の買取実績を充分にもつ買取業者を利用する
中国紙幣は種類も多く、かつ買取価格を左右する条件として、紙幣の種類・発行年代・保存状態・買取市場での需要の動向など様々な要素があります。
それらの全てを総合的に判断して適正な買取価格を算出するには、古銭に関する知識が必要となります。
古銭の買取実績が多い分、古銭に関する査定経験・知識が多い査定士が在籍していると考えられます。
バイセルは、古銭の買取で全国の皆様からご指名をいただき、数多くの買取実績を積み上げてまいりました。
そのため、古銭買取に関する査定士の知識・スキルには自信を持っております。
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買取市場で注目される紙幣以外の中国古銭
中国には、紙幣以外にも銭貨やそのほか珍しい貨幣などの古銭がたくさんあります。
紙幣以外に買取市場で人気のある中国古銭についてご紹介します。
貝貨
貝貨はその名の通り貝でできた貨幣です。
子安貝という貝が使われますが、これはベトナムや沖縄でしか獲れない珍しい貝です。
古代中国で流通していた貝貨ですが、現代で使用される漢字にもその名残があります。
『財』『貯』『貨』『貿』『買』『貸』など、経済に関連する多くの漢字に貝という文字が使われるのは、貝貨が使われたことによる影響でしょう。
青銅貨幣
青銅貨幣は春秋時代に流通するようになった中国古銭です。
鋤(すき・土を掘り起こす農具)の形をした「布銭」、包丁の形をした「刀銭」、貝貨に近い形状の「蟻鼻銭」、円板の中心に穴が開けられた「環銭」と、大きく分けて4つの種類があり、時代を経るごとに近代の中国古銭に形が近づいてきました。
包丁の形をした刀銭はコレクターの間では刀貨・刀幣と呼ばれることもあります。
五銖銭
五銖銭(ごしゅせん)は円形の銭貨で、中心が四角くくり抜かれており、その周りに五銖という文字が刻印されているのが特徴です。
五銖銭は中国古銭の中で最も長きに渡って流通した貨幣です。
開元通宝
開元通宝(かいげんつうほう)は古代中国において約300年流通していた銭貨です。
この開元通宝の形状を基本とし、その後東洋諸国で円形に四角い穴が開いた貨幣が流通するようになりました。
日本古銭の代表格である「寛永通宝」も、開元通宝の形状や形を元に作成されたといわれています。
宋銭
宋銭は古代中国、宋の時代に作られた銭貨で、銅や鉄の素材でつくられていました。
宋銭が中国で作られるようになってから、日本との貿易が活発化したことで流通したといわれています。
当時の日本は平安時代末期でしたが、平清盛らによる中国との貿易が盛んで、日宋貿易と呼ばれていました。
明銭
明銭は中国明朝が作った貨幣で、宋銭と同じく日本国内でも貿易を通じて流通していました。
宋の時代よりもさらに活発な交流もあり、日本国内で主要な通貨として流通しました。
江戸時代になると通用が禁止されましたが、利便性が高かったことから一部地域では継続して通用され、明治初期まで用いられた場所もありました。
咸豊通宝
咸豊通宝(かんぽうつうほう)は、清王朝の第9代皇帝咸豊帝の時代に鋳造された銭貨で、銅銭と鉄銭の2種類が鋳造されているのが特徴です。
形状は円形で真ん中に四角い穴が開いています。
金種は当五・当十・当五十・当百・当千とあり、銭貨の裏に額面が記されています。
また、銭貨のサイズがまちまちになっているのも特徴で、買取市場ではサイズの大きいものに人気が集まっています。
まだまだある中国の銭貨
中国古銭には、まだまだ紹介しきれないぐらいたくさんの種類があります。
中国の各王朝の時代ごとに代表的な古銭を表にしましたので、参考までにご覧ください。
貨幣名 | 登場した時代 |
---|---|
刀貨 | 春秋戦国時代 |
布貨 | 戦国時代(韓・趙) |
円銭 | 戦国時代(韓・趙) |
環銭 | 戦国時代(韓・趙) |
半両銭 | 秦の時代 |
宝鈔 | 明の時代 |
永楽通宝 | 明の時代 |
馬蹄銀 | 明の時代 |
光緒元宝 | 清朝時代 |
大清銅幣 | 清朝時代 |
光緒元宝 | 清朝時代 |
人民元・人民幣 | 中華人民共和国 |
中国古銭の種類はたいへん多く、買取価格の幅も非常に広くなっています。
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