穴銭は買取してくれる?穴銭の買取相場と高値が付く穴銭の種類と売るコツ
ふいに自宅から5円玉や50円玉のように穴の開いた見慣れない形の古いお金が出てきた、なんて経験はありませんか?
穴銭とは円単位の貨幣が登場する以前に日本で流通していた古銭で、数ある古銭の中でも特にコレクターが多い貨幣として有名です。
過去に流通していた貨幣ではありますが今現在はお金として使用することができません。
しかし古銭買取に出すと中には高値で穴銭を買い取ってくれるケースもあるのですが、果たしていくらの価値があるのか気になりますね。
そこで今回は穴銭を買取に出す時に知っておきたい穴銭の買取相場と高値になる穴銭の種類と売るときのコツをご紹介します。
※本記事の内容は、必ずしも買取価格を保証するものではございません。予めご了承下さい。
穴銭の特徴と古銭コレクターを魅了する古い歴史と希少性
穴銭の特徴といえば貨幣の中心に四角く開けられた穴ですが、穴銭の種類によっては円形のものから楕円形のものなど様々で、加えて表面の刻印や彫られている文字により種類は多岐に渡ります。
そんな穴銭の歴史はとても古く、最も古いもの穴銭ですと708年に登場した和同開珎(もしくは富本銭という説など諸説あります)という穴銭で、当時の素材には銅が使用されていました。
その後穴銭は大きく形状を変えることなく素材に銀を使用したもの(無門銀銭)や金を素材としたもの(開基勝宝)が登場し流通したと言われています。
穴銭を持っている古銭コレクターが多い理由として他の古銭に比べて歴史が長いということ、そして短期間で素材や形状の異なる穴銭が多く流通したことが挙げられます。
また、当時は穴銭などの貨幣を量産する時に母銭と呼ばれる鋳型を取る為の型があり、現代においては現存数が少ないため仮に古銭買取に出したら一般的な穴銭に比べて数倍〜数十倍もの買取価格が付くと言われています。
買取相場の高い穴銭一覧と買取相場
短期間で素材や形状の異なる穴銭が多く流通したことが挙げられますが、その中でも古銭コレクターから注目を集めている買取相場の高い穴銭を紹介します。
永楽通宝
特徴としては、中国からの渡来銭であることです。材質としては、銅銭です。
慶長13年(1608年)に発行禁止になり、穴銭の中では長い間使用されていました。
永楽通宝には金銭もあり、こちらは銀銭よりも高価で取引されることがあります。
銀銭は、垂足宝・ノム楽・中正・曲永・曲永大字など複数の種類に分けることができます。
慶長通宝
慶長通宝は慶長11年(1606年)に江戸幕府によって発行された銅銭です。
種類としては2種類あり、永楽通宝の永楽という文字を削って「慶長」を嵌め込んだものと、一から製造したものです。
後者は大字と呼ばれ、前者と製造方法が異なり、さらには数が少ないために高価になりやすいです。
また、希少価値が高いものでいうと、宝頂星と呼ばれる「寶」のウ冠の一画目がはっきり長いものは数が極端に少なくなるため、価値が高いです。
寛永通宝
寛永通宝は江戸時代から約240年間庶民の通貨として使用されてきました。
種類としては約200種類ほどあり、大きく分けると「古寛永」と「新寛永」となります。
古寛永は新寛永よりも比較的高価で取引されることがありますが、古銭全体からみるとそれほど高価というわけではありません。
元豊通宝
元豊通宝は1078年、宋時代(960年-1279年)の中国で発行された銅銭です。
元豊通宝をはじめとした宋銭は当時、中国だけでなく、日本や東南アジア諸国、さらにはペルシャやアフリカまで流通していた世界通貨でした。
そのため供給量は多いですが、1000年近く前の発行と古いため、保存状態の良いものには高い希少価値がつきます。
元豊通宝は現在でもアジアの各国で発掘されるなど、古銭買取市場でも非常に流通量が多いです。
日本でも各地の古い蔵や寺社仏閣に保管されていたり、遺跡などから出土したりすることがあります。
もっとも、出土したものは長い間土の中にあったため状態が悪く、古銭としての価値はほとんどありません。
長崎貿易銭
江戸時代には長崎でオランダや中国との貿易が行われましたが、その貿易取引には元豊通宝をはじめとした中国の古銭が使われていました。 幕府が銭貨の全国統一を達成するため、寛永通宝の輸出を禁じたためです。
しかし、次第に古銭だけでは貿易取引用の銭貨需要を賄えなくなり、貿易取引専用銭貨を鋳造する必要が出てきました。 こうして作られたのが、宋銭銘が刻印された長崎貿易銭です。
長崎貿易銭には流通したもののほかに、大量に鋳造するための元となる母銭が存在します。 母銭は数量が少ないため、長崎貿易銭に中でも特に高い希少価値がつきます。
また、流通したものではないため保存状態も良いものが多く、高い買取価格がつきやすいと言えるでしょう。
琉球通宝
江戸時代後期に薩摩藩が琉球(沖縄)で流通させるために製造したものです。
薩摩藩は幕府の許可を取り製造したにも関わらず、琉球では流通させずに薩摩藩内の軍事用に使用していたという一説がある地方のみで使用されていた貨幣です。
琉球通宝は2種類に分けることができ、琉球通宝半朱と桐極印で桐極印は琉球通宝の側面に刻印されているのが特徴です。
このように、一部の地方のみで使用されていたという背景から、琉球通宝は比較的価値が高い古銭なのです。
中国穴銭
開元通宝についてご説明します。開元通宝は唐の李淵が621年(武徳4年)に鋳造させた銅銭です。
唐の時代が終わるまで流通した貨幣でもあります。
開元通宝には、会昌開元という種類があり、845年から製造され裏面に製造された22か所それぞれの場所を示す1文字が刻まれているのが特徴的です。
また希少性が高い開元通宝を素材でいうと銀銭です。
近年、銀銭の開元通宝が発見されることがあり、高値で買取されることがあります。
文字類で分けると、遒頸(しゅうけい)という字体がハッキリと刻まれているものは数が少ないため希少です。
また、他の古銭でも言えることですが、エラーコイン(エラー古銭)は稀にしか市場に出てこないため希少性が非常に高いです。
絵銭
絵銭は貨幣の形をした玩具です。
玩具なので、貨幣としての価値は当然ありませんが、それぞれの年代で特徴的な絵柄で鋳造しており、古銭として評価があります。
絵銭の中でも有名な大迫銭(おおはさません)は縁起物として人気で、特に駒曳銭は金運のお守りとして人気がありました。
駒曳銭の特徴は、馬を引いているのが猿であるということで。盛岡では農耕馬の健康を守る動物として猿が信仰されていました。
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お申し込みフォームへ穴銭の査定における重要ポイントと注意点
穴銭の査定ポイントは大きくわけて3つあり、「刻印された書体」「大きさ」「状態」が重要で、穴銭の査定において書体と大きさで価値を算定することができますが、最も重要なのが状態です。
例えば穴銭に書かれている文字がハッキリ読み取れない状態であったり、穴銭自体の形状が崩れてしまっていると買取不可になってしまうこともありますので取り扱いや保管状況には注意しましょう。
穴銭の買取相場と高値が付く穴銭の種類と売るコツ:まとめ
穴銭にはとても種類があり、加えて古い年代であるがゆえに価値を見抜くのが難しい種類の古銭です。
そして穴銭の買取相場においては、希少価値の有無により買取価格に差が出る場合もありますので、もし自宅に価値の不明な穴銭を見つけたらまずは古銭買取のバイセルへご相談ください。
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