有名作家の鍔は高く売れる?買取で高値が期待できる鍔の特徴とは

鍔の買取相場はどのくらい?作られた時代や素材で異なる刀装具の価値

刀装具の一つである鍔(つば)は鍔単体のコレクターがいるほど人気が高く、中古市場では高値で取引される事例が見られます。

本記事では高額買取が期待できる鍔の特徴、買取方法を紹介します。

自宅に処分しようか迷っている鍔をお持ちの方は参考にしてください。

まずは無料査定しませんか?

お問合せ・ご相談はこちら

0120-612-773

24時間365日受付中・携帯からも通話料無料

※本記事の内容は、必ずしも買取価格を保証するものではございません。予めご了承下さい。

鍔とは

鍔は刀装具の一つで、柄を握る手を守るための武具です。

刀剣の刀身と柄(つか)の間に取り付けられ、手が滑って刃の方にいかないように付けられています。

鍔の素材は鉄、赤銅、素銅、真鍮、銀、合金などで作られ、素材に透かし彫りや象嵌(ぞうがん:一つの素材に異質の素材をはめ込む技法)などの装飾が施されます。

また、丸形の鍔が定番で、他にも角形、撫角形、木瓜形、唐草形、菊花形、花鳥形、竪丸形、障泥形、糸巻形、喰出形などがあります。

安土桃山時代以降は打刀鍔が使われ、地域・流派・作者などによって作品が誕生しました。

特に江戸時代中期以降には、色金や彫金技法を駆使することで彫金鍔や小道具が多数作られ、刀が実用品から芸術品として扱われるようになると、鍔も刀に合わせて技工が凝らされていきました。

鍔の種類

●刀匠鍔

刀匠鍔は、刀匠が刀を作るとき残った鉄を利用しています。

少し厚みが合って平坦な丸形が主流です。

●太刀金具師鍔

太刀金具師鍔は、仏具などの金属彫刻の職人が作った儀礼用の刀剣に使われる武具です。

●甲冑師鍔

甲冑師鍔は、刀匠鍔よりも一回り大きな丸形で少々薄いのが特徴です。

鍔のフチが角耳、打ち返し耳、土手耳などに作られたり、透かし彫りがされています。

●応仁鍔

応仁鍔には、高級輸入品であった「黄銅(おうどう)」を使った象嵌が施されています。

●美濃鍔

美濃鍔は江戸時代以降に作られました。

安土桃山時代以前の鍔は古美濃鍔と呼ばれます。

他にも鍔の種類は、鎌倉鍔、平安城鍔、正阿弥鍔(しょうあみ)、信家鍔、尾張鍔(おわり)、金家鍔(かないえ)、埋忠鍔(うめただつば)、与四郎鍔、鋳物鍔、南蛮鍔、信玄鍔(しんげん)、刀工鍔があります。

高額買取が期待できる鍔の特徴

鍔はコレクション価値が非常に高いことから専門のコレクターがいるほどです。

中古市場ではどのような鍔が高く売れやすいのでしょうか。

ここでは高値になりやすい鍔の特徴を紹介します。

保存状態がきれい

保存状態が良い鍔は高値になりやすいです。

コレクションしている鍔の状態を確認してから査定に出しましょう。

鍔は鉄や銅でできているので、湿気、塩、酸化した油によって簡単にサビてしまいます。

査定に出す前に刀剣油を鍔につけて柔らかい布で拭き、ブラシで細かいサビや汚れを落としておきましょう。

ただし、素手で触ると油分や水分が付着してしまい、素材の色が変わってしまうので手袋をつけてください。

広範囲にサビがついていたら、鍔に油をつけて数時間置いてから布で拭くと落ちる場合があります。

手入れが終わったら鍔を桐箱に入れて、日光や高温多湿を避けた場所に保管しましょう。

有名作家の作品

有名作家の鍔なら中古市場の価値は高くなりやすいです。

鍔の有名作家を以下の表にまとめました。


明珍 埋忠明寿 横谷宗与 後藤一乗
石黒政常 加納夏雄 海野勝珉 正阿弥勝義
荒木東明 一宮長常 大森英秀 大森英満
金谷五郎三郎 橋本一至 菊岡光保 浜野直随
栗原信秀 肥前矢上住光廣 峩山政英 出羽秋田住重廣
濱野直随 石黒是美 香川勝広 鈴木美彦
伊藤正乗 橘重義

中古市場では、有名作家の鍔は単体で数万円、日本刀とセットなら数十万円を超えることがあります。

無銘の透かし彫り鍔は数千円~数万円前後で、無名でも鍔に金が使われていると数十万円にもなる場合があります。

また、作家名を知るには、鍔の切羽台(せっぱだい)に切られた銘や共箱の墨書きを確認しましょう。

判断が難しければ骨董品に詳しい買取業者に確かめてもらいましょう。

鍔の入手ルートがわかる

鍔を売る前には、入手ルートを確認しておくことも大切です。

査定では「鍔をどのように手に入れたのか」という経緯や購入金額などを聞き、購入時のカタログや書類などの価値を証明するものも含めて査定金額をご提示します。

そのため、「骨董品収集家から譲り受けた」「骨董市やオークションで購入した」「自分の家系に身分の高い大名や武将がいた」などの場合は証明するものを用意しておきましょう。

鑑定書などの付属品がそろっている

骨董品の査定では共箱や鑑定書などの付属品がそろっているかどうかも重要視します。

特に高級な鍔は共箱にもコレクション価値が見込まれます。

鑑定書はあっても査定金額を保証するものではありませんが、あれば鍔の価値が認められていると証明できるでしょう。

素材自体の価値が高い

鍔の素材には、鉄、銅、金、銀、真鍮などがあり、金や銀が使われていると高額買取になる可能性があります。

同じく彫りや絵付けに金銀が使われている場合も高額になりやすいです。

江戸時代以降の鍔

彫りや絵付けが精巧かどうかという芸術的価値も高額買取されるポイントです。

江戸時代からは芸術品としても扱われており、特に江戸時代中期に活躍した杉浦乗意(じょうい)の作品は高値がつきやすい傾向にあります。

鍔はどこで売ればいいの?

鍔はどこで売ればいいの?

査定で需要の高い鍔の特徴を知っていても、適切な場所で売らなければ高値にならない可能性があります。

ここでは鍔の売却方法を2つ紹介します。

オークションやフリマサイト

鍔はオークションやフリマサイトで売却できます。

スマホで鍔の特徴と写真を載せれば数十分で出品できます。

落札希望価格を自分で設定できて、いくらなら売れるかを試したい人は使ってみるといいでしょう。


ただし、オークションやフリマサイトはこのようなデメリットがあります。

・梱包や発送を自分ですべて行う

・落札希望価格が高すぎると買い手がつかない

・クレーム対応を自分でやらなくてはいけない


手軽に出品できて便利ですが、すぐに売りたいときや値段の付け方がわからない場合は違う方法を選ぶことをおすすめします。

骨董品に詳しい買取業者

骨董品に詳しい買取業者でも鍔を売れます。

刀装具の買取実績が豊富な業者なら鍔の専門知識や査定技術があるため、価値を正確に見抜いて適正な買取金額を提示してくれます。

ただし、骨董品の買取実績が乏しい業者だと鍔が査定品目に入っていない場合があり、買取不可になる場合があります。

買取実績を公式サイトで確認してから査定に出しましょう。

鍔の買取ならバイセルにお任せください!

鍔の買取ならバイセルにお任せください!

バイセルは骨董買取の実績が豊富です。

有名、無名作家の鍔でもバイセルなら査定可能です!

買取方法は、出張、宅配、持ち込み買取からご自身の都合に合った方法を選べます。

出張買取

出張買取は、「日本刀と一緒に鍔を売りたい」「コレクションが複数あって、店舗に売りに行くのが面倒」という方におすすめです。

バイセルでは申し込みから最短即日で査定士がご自宅に伺います。

査定結果に納得した場合は契約成立となり、その場で現金でお支払いします。

出張買取なら自宅にいながら売却でき、出張料・査定料は無料です。

宅配買取

宅配買取は、「出張買取みたいに査定士を自宅に招くのは抵抗がある」という方にはおすすめです。

査定に申し込むとバイセルから宅配キットを無料でご自宅にお届けします。

宅配キットのダンボールには買取契約書や梱包材などが入っており、ダンボールに鍔を入れてバイセルに送付します。

到着後から数日程度で査定金額が確定し、問題なければご自身の銀行口座に振り込みます。

宅配キットの送料はバイセルが負担するので、鍔を入れて送るだけで手間がかかりません。

店頭買取

店頭買取は予約なしで利用できます。

バイセルの買取店は駅から徒歩圏内に立地しており、外出の予定のついでに来店できます。

買取ブースは全店舗個室でプライバシーに配慮し、じっくりとご相談できます。

おわりに

「鍔迫り合い」という言葉があるように、古くから私たちの生活に馴染みがあった鍔には驚くような価値がつくことがあります。

製作年代や素材などで価値が異なりますが、鍔の価値を見極めるには査定士に依頼しましょう。

高額買取の特徴に当てはまる鍔が自宅にあったら売却を検討してみてはいかがでしょうか。