古銭の正しいお手入れ方法

コインは洗浄方法を間違えると価値が下がる?!古銭の正しい手入れ方法

2024.04.08

古銭買取 コラム
古銭の正しいお手入れ方法
きれいな硬貨は高値になると聞きました。磨いた硬貨ですがいくらになりますか?
ご自身で磨いたなどの硬貨は買取できない場合もございます。一度拝見しますのでお電話・メールよりお問合せ下さい。
祖父からギザ10などを含むコインを譲り受けましたが、汚れているコインでも価値ってありますか?
ごあいさつ

古い時代に作られたコイン、いわゆる古銭の収集は往年の人気趣味の1つで、実際に古銭を集めているという人も多いでしょう。

古銭収集において、古いコインであるだけに出てくる問題としてコインの汚れがあります。

収集したコインを数えるために手で触っていたら指先が汚れてしまったといった経験は、古銭収集を趣味とする人にとってはあるあるかもしれません。

そこで、コインを綺麗に保管したいという時に知っておくと便利な「コインの洗浄方法」や「コインの手入れの方法」、コインを洗浄する際の注意点についてご紹介します。

ただし「古銭の価値」という視点では、コインを洗浄することで価値を落としてしまうリスクがあります。

収集した貴重なコインに傷がつくのは悲しいことですし、買取という観点では、買取価格の低下ということにもつながってしまう可能性があるでしょう。

そのあたりのリスクについても、本記事で確認してみてください。

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※本記事の内容は、必ずしも買取価格を保証するものではございません。予めご了承下さい。

そもそもコインは洗浄しても良いものなの?

そもそもコインは洗浄しても良いものなの?

現代のコインは、広く流通して長く使われることを想定して作られているため、丈夫に作られています。

従って、「財布の中のコインを綺麗にしたい」といった目的の洗浄なら、せっけんや研磨剤などで磨いたとしても使えなくなってしまうという可能性は低いでしょう。

しかし、磨き方や洗浄方法によってはコインに傷をつけてしまうリスクがあることも事実です。

古銭買取では「製造時の状態をどれほど維持できているか?」という査定基準があります。

コインを洗浄して傷をつけてしまうと「人の手が加えられた」と判断され、コインの買取価格にも大きく影響してきます。

特にエラーコイン記念コインなど希少性の高いコインや、歴史的価値のある古銭など、珍しいコインに傷をつけてしまうと価値を大きく下げてしまう可能性があります。

反対に、洗浄で細かい傷をつけてしまったものに比べて、自然な汚れや劣化はマイナス要因にならないことが多いです。

コレクションとしても、いまから数十年〜数百年前に発行されたアンティークコインの場合、「ピカピカに磨かれたもの」よりも、「経年による汚れがついている硬貨」のほうが見た目としても魅力を感じることもあります。

コインの洗浄自体は度が過ぎなければ行っても良いものですが、コレクションに傷をつけてしまったり、価値を下げてしまったりする可能性があるということは知っておきましょう。

コインを洗浄して法に触れてしまう場合も?

コインの手入れや洗浄方法はどうするべき?

コインの洗浄をする際に最も気をつけなければならないポイントとして、「貨幣損傷等取締法」という法律があります。

この貨幣損傷等取締法は、以下のような形で硬貨を「故意に変形させるか、傷を付ける」ことを禁じる法律です。

  • ・硬貨の輪郭が変わってしまった
  • ・硬貨の刻印が消えてしまった
  • ・硬貨に穴が開いてしまった
  • ・硬貨が曲がってしまった

「違反した者は、これを一年以下の懲役又は二十万円以下の罰金に処する」と定められており、コインを洗浄したことで刑罰を受けてしまう可能性すらあるのです。

相当無理な洗浄をしない限りはこのようなことにはならないと思いますが、コインの洗浄をするうえでは知っておくべき法律と言えるでしょう。

コインの手入れや洗浄方法はどうするべき?

コインの手入れや洗浄方法はどうするべき?

さて、ここからは実際にコインを洗浄する場合にどんな方法があるかについてご紹介します。

コインの洗浄には専用の道具も販売されていますが、ここではご家庭にあるアイテムを使ってできる代表的なコインの洗浄方法について解説します。

\お時間のない方へ/「5秒」で分かるザックリまとめ

コインの代表的な洗浄方法は「4つ」。

  1. 酢(穀物酢・調味酢)に浸して布で磨く:解説を見る
  2. 重曹と水を混ぜたものをコインに付けて指で磨く:解説を見る
  3. 歯磨き粉を付けて磨く:解説を見る
  4. 研磨剤が含まれているクレンザーを歯ブラシに付けて磨く:解説を見る

ただし、コインは洗浄することで傷がついてしまったり、「製造後に人の手が加えられた」と判断されて古銭としての価値を下げてしまう可能性があります。

特に、希少性の高いコインや歴史的価値のある古銭などの場合には、洗浄するにしてもそういったリスクがあると認識しておいた方が良いでしょう。

1.酢(穀物酢・調味酢)に浸して布で磨く

小皿に酢(穀物酢・調味酢)を入れて、コインを5分〜10分ほど浸してから、乾いた布で磨く方法です。

特に銅貨を酢に浸すと、酸化して錆びている銅と酢が化学反応して汚れが落ちやすくなります。

銅のコイン全部を酢に浸すと、刻印やフチの部分の汚れが残りにくくなります。

ただし、コインの汚れが酷くても、酢に浸しすぎると酸化する可能性がありますので、長時間浸しすぎるのは避けましょう。

なお、ケチャップ、タバスコ、レモン汁などにも酢と同じ働きがあります。

酢を切らしているときに代用してみてください。

掃除用のクエン酸を使う方法も

同じく酸を使う洗浄としては、掃除用のクエン酸を使う方法もあります。

まず、少量の水でクエン酸を溶いてペーストを作り、コイン全体にクエン酸ペーストを付けて5分程度待ちます。

最後に指で汚れている場所を磨き、水洗いすれば洗浄完了です。

クエン酸ペーストを使う方法も、長時間放置しておくと酸化してしまうので注意しましょう。

2.重曹と水を混ぜたものをコインにつけて指で磨く

重曹と水を混ぜたものを、コインに付けて指か歯ブラシで磨く方法です。

重曹を使うと、銅貨や銀貨についた黒ずみやサビも落としやすくなります。

大さじ2杯の重曹と大さじ1杯の水を混ぜて、歯ブラシに付けて汚れを磨いたら流水で流します。

そのあとは、コインを乾いた布でしっかり拭きましょう。

流水でコインの汚れを流したあとは、新しいサビを生じさせないために、しっかり水滴を拭いておくようにしてください。

コインの湿り気が気になる場合は、ドライヤーで乾かしてもよいでしょう。

重曹を溶いたお湯に漬ける方法も

特に銀貨に有効なのですが、重曹を溶いたお湯に漬けるという方法もあります。

手順としては、まずはボウルにアルミホイルを敷き、コインを入れます。

そこに大さじ1杯程度の重曹をふりかけ、コインが浸る程度のお湯を注いでください。

そして3分~5分程度、コインをお湯の中に浸しておきます。

汚れが浮いてきたところでコインを取り出して水洗いし、水気を取れば洗浄完了です。

3.歯磨き粉を付けて磨く

歯磨き粉をコインに塗って歯ブラシで磨く方法です。

歯磨き粉に含まれた研磨剤が、コインの汚れに付着して落としやすくなります。

ただし、コインの汚れ具合によっては、歯磨き粉で落とすのに時間がかかる可能性があります。

この際、歯ブラシは柔らかめのものを使うことをおすすめします。

水につけておいて歯ブラシで磨く方法も

同じく歯ブラシで磨く方法ですが、歯磨き粉を使うよりもソフトな方法があります。

まずは、深めの皿やバケツに水を入れ、そこにコインを3日間ほど浸しておきます。

3日間ほどコインを水に浸しておくと汚れが浮いてくるため、歯ブラシを使って表面を軽く擦ってください。

最後に水洗いし、水気を取れば洗浄完了です。

こちらも硬めの歯ブラシではなく、柔らかめの歯ブラシを使うことをおすすめします。

4.研磨剤が含まれているクレンザーを付けて磨く

研磨剤が含まれているクリーム状の洗剤で、コインを磨く方法です。

歯ブラシを水に濡らして、5円玉ほどの大きさのクレンザーをコインに付けて磨きます。

ゴシゴシと擦ってしまうとコインが傷つく可能性があるので、力を入れずにゆっくりと磨いてください。

汚れを流水で流したら乾いた布で拭いて、水滴が残らないようにしましょう。

まだまだある!コイン・古銭の洗浄方法

これ以外にもコインの洗浄に使えるアイテムとして、専用のものではコイン専用クリーナーや貴金属専用クロス、コイン用の超音波洗浄機なども販売されています。

また、トイレ用洗剤や調味料(マヨネーズ、ソース、しょうゆ、料理酒)に浸す、消しゴムで削る、ボトルにクエン酸水を入れて振るなどの方法も、インターネット上を探すと紹介されています。

どの方法を使う際にも共通して言えることですが、コインの擦りすぎや浸しすぎは禁物です。

コインの素材と洗浄に使うアイテムの相性にもよりますが、浸しすぎによって変色してしまう場合がありますので注意しましょう。

ハイターのような塩素系漂白剤で洗浄するのはNG!

ハイターのような塩素系漂白剤で洗浄するのはNG!

インターネット上では、硬貨やコインにキッチン用の塩素系漂白剤を使う方法もよく紹介されています。

コレクターなどの間で塩素系漂白剤が選ばれる最大の理由は、クリームクレンザーや重曹などと比べて即効性があるため、早くコインや硬貨の汚れを洗浄できるからです。

15〜20倍程度に薄めた塩素系漂白剤でコインを拭き取るのが一般的なようですが、なかには浸け置きする人も見受けられます。

ただし、この方法には大きな注意点があります。

それは、メーカー側では、ステンレスを除く金属製品への使用をNGとしていることです。

また、価値ある硬貨ではありませんが、白銅の100円玉を塩素系漂白剤で拭いたところ、さらに黒くなったという口コミもあります。

そのため、ハイターのような塩素系漂白剤を使用しての洗浄はやめてください。

コインの手入れや保管方法

コインの手入れや保管方法

コレクションしている大切なコインは、出来る限りきれいな状態を保ちたいですよね。

また、買取に出すことを考えても、コインが発行された時の状態に近いまま保管出来ていれば高く買取されやすくなります。

コインを綺麗な状態のまま保存するためのおすすめの保管方法や手入れの方法をご紹介します。

\お時間のない方へ/「5秒」で分かるザックリまとめ

コインの手入れや保管方法をそれぞれご紹介。

  1. コイン専用ケースに入れて直射日光の当たらない場所に保管:解説を見る
  2. 素手で触らずに手袋を着ける:解説を見る
  3. 手入れは柔らかい布で拭く程度でOK:解説を見る

コイン専用ケースに入れて直射日光の当たらない場所に保管する

先述のとおり、発行当時の状態が保たれている方が、コインの価値が高いと見なされやすくなります。

コインには、金・銀・銅・鉄・ニッケルなどの素材が使われています。

空気に触れると酸化や風化してしまうため、コインを空気に触れさせないように、専用ケースやコインホルダーなどに入れて、密閉保存しておくことがおすすめです。

また、コインに日光が当たり続けると変色する場合があるため、容器に入れて密封したあとは、日が当たらない安全な場所に保管しましょう。

素手で触らずに手袋を着ける

日常的に使うコインは素手で扱う場合がほとんどだと思いますが、コレクション目的のコインや珍しいコインを扱う時には、手袋を着けることをおすすめします。

例えば銅貨の場合、素手で触ったまま放置していると、銅貨に手汗や皮脂が残って、茶色だったコインに青や緑色が混ざった「緑青(ろくしょう)」が発生しやすくなります。

緑青は、手汗に含まれている酸、塩分、湿気によって生じるものです。

ここでもお手入れをしないと、緑青がコイン全体に広がってしまいます。

また、コインのお手入れ中には、爪で引っかいて傷つけてしまう可能性もあります。

コインを扱う時には素手で触るのは避け、手袋を着用するのがおすすめです。

手入れは柔らかい布で拭く程度でOK

コインに汚れや埃が付いてしまった時のお手入れとしておすすめなのが、柔らかい布を使って軽く拭うという方法です。

洗剤や洗浄クリームを使っての洗浄は、コインを傷つけてしまい、逆に価値を下げてしまう可能性もあります。

普段のお手入れとしては、柔らかい布で拭く程度にとどめておくのが良いでしょう。

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遺品整理などで処分に困ったコインは古銭買取のバイセルへ

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