
「立山航空切手」は日本で発行されていた航空切手の一種です。
国際利用を目的として発行された航空切手である立山航空切手は、短い期間しか発行されなかった切手です。
立山航空切手は種類や額面にもよりますが、十分な買取額が期待できるでしょう。
本コラムでは立山航空切手がなぜ短い期間しか発行されなかったのか、概要や種類の解説ととにお伝えします。
また、切手の買取方法や立山航空切手を売却する際に気を付けてほしいことについても紹介します。
今回の内容を参考に、損をしない立山航空切手の買取を実現させましょう。
立山航空切手とは

立山航空着切手は1952年(昭和27年)に発行された航空切手の一種です。
航空切手とは国際郵便を発送する際に用いられる切手のことで、日本では1929年(昭和4年)に発行されました。
まずは、立山航空切手の概要やその特徴、そして航空切手について紹介します。
立山航空切手は航空郵便用に発行された切手
立山航空切手は戦後間もない1952年(昭和27年)から発行が始まった航空切手です。
航空切手とは、航空郵便使用を目的として1929年(昭和4年)に発行がスタートした国際郵便用の切手です。
ですが、1952年(昭和27年)に「航空郵便制度」と「速達郵便制度」の統合を理由に航空用の切手は廃止となり、以降の航空切手は普通切手としても使用できる用になりました。
上記制度が廃止された頃に発行された立山航空切手の図案は、その名の通り、富山県と岐阜県に連なる立山連峰(たてやまれんぽう)と航空機が描かれています。
立山航空切手は主に2種類
立山航空切手は主に2種類存在します。
その違いは図案の右下に書かれている額面の単位にあります。
立山航空切手は1952年(昭和27)2月11日から発行が始まりましたが、1952年(昭和27年)7月1日に図案右下に書かれた額面の単位に変更点が加わりました。
発行当初の額面は銭位まで記載されていて、円の額面にプラスして2つの0(ゼロ)が銭の位として書かれていました。
図案の変更によって銭位が省かれて円位だけになったことで、全体的にスッキリとした図案に変わりました。
立山航空切手の額面は、銭位の有無に関わらず、55円、75円、80円、85円、125円、160円です。
中でも希少とされるのは、銭位が入っている55円の立山航空切手です。
銭位の入った立山航空切手は僅か5カ月しか発行されておらず、その中でも55円の額面の切手は現存する枚数が少ないとされているために、今では貴重な1枚とされています。
切手売却の方法別、メリットとデメリット

切手売却を考えている人の中でも、まだ具体的な売却方法について考え中の方もいることかと思います。
切手の買取一つでも今の時代は様々な方法が挙げられるので、どの売却方法が最も損をしないのか悩んでしまうことでしょう。
切手の売却方法として「切手専門の買取業者」「金券ショップ」「ネットオークション・フリマサイト」が挙げられます。
結論からお伝えしますとそれぞれの売却方法のメリットとデメリットは以下です。
買取方法 | メリット | デメリット |
---|---|---|
切手専門の買取業者 | 希少な切手を適正な価格で買い取ってくれる。 | ※悪徳な買取業者が稀に存在する。 |
金券ショップ | 現行切手を大量に売却すれば、額面に近い値段で買い取ってくれる | 額面以上の価値が期待できる切手の場合は損をする可能性がある。 |
ネットオークション・フリマサイト | 切手コレクターから高額で落札してもらえる可能性がある。 | 出品の準備や落札者と連絡のやり取りに手間がかかる |
※買取依頼をする前に買取業者について調べることで、悪徳な買取業者を利用することを避けることができるでしょう。
それぞれの理由について紹介します。
切手専門の買取業者
切手専門の買取業者の査定員は、毎日のように様々な切手の査定や買取を行っています。
そのため、立山航空切手などの珍しい切手でも、その希少性を正確に判断して買取額を提示してくれることでしょう。
しかし、切手専門の買取業者の中には買取依頼者が切手に対する知識がないことを悪用して、不当な買取値を提示してくるところも僅かながら存在します。
そういった悪徳な買取業者に出くわさないためにも、インターネットを利用して買取業者の公式サイトや、実際に買取業者を利用した人の口コミなどを見てみましょう。
特に、買取業者を利用した人の感想が分かる口コミには、買取業者の「良い点」「悪い点」などが率直な感想として書かれていることが多いため、業者選びの際に参考になる情報となるでしょう。
気になる切手専門の買取業者がいる場合、インターネットで気になっている買取業者の名前以外に「口コミ」などキーワードに検索してみてはいかがでしょうか。
金券ショップ

新幹線の乗車券の売買を行っている金券ショップでは、切手を扱っている店舗が多く存在します。
しかし、金券ショップが扱う切手は現行切手が主であるため、昔に発行された切手の買取を行っていない場合があります。
また、金券ショップは切手の買取額を額面と枚数をベースに決定します。
ちなみに現行切手とは、現在郵便局が発行している切手のことです。金券ショップの場合、切手の買取額が額面以上になることはないので、額面以上の価値を持つ立山航空切手などの希少性の高い切手の売却で金券ショップを利用するのはあまりおすすめできないでしょう。
反対に現行切手を大量に持っていて処分に困っている場合は、買取に出す切手の枚数が多いほど額面に対する買取率が高くなるため、金券ショップの利用が向いていると言えます。
ネットオークション・フリマサイト
インターネットが発達した現代では、手軽に個人の所有物を出品できるようになりました。
その代表的なサービスとして、ネットオークションとフリマサイトが挙げられます。
個人間で物の売買することになるので、立山航空切手を出品すれば切手コレクターから高い価格で落札(購入)してもらえる可能性はあります。
しかし、ネットオークションやフリマサイトは手軽に利用できる反面、出品する方法や落札者との細かな連絡のやり取りなど、手間がかかるのがデメリットです。
初めての切手の売却を試みる人が、いきなりネットオークションやフリマサイトを利用するのは非常に手間に感じることでしょう。
立山航空切手の買取で気を付けるべきこと

希少な立山航空切手ですが、実際に売る際には気を付けないといけないこともあります。
ここからは立山航空切手を売る際に気を付けてほしい以下2点を紹介します。
・切手を売るなら少量よりも大量
・状態のいいものであれば高く売れる可能性がある
切手を売るなら少量よりも大量
立山航空切手の売却を考えている人の多くが、他にも様々な切手を所有していることかと思います。
今回の切手買取を機に、他の切手も併せて売りに出しましょう。
一度に大量の切手を売れば、単純に枚数が多いために買取の合計額が高くなるだけでは無く、再度切手を売却する必要がないので手間も省けます。
例えば切手専門の買取業者でしたら、電話一本で買取依頼をすることは可能ですが、ことある度に買取依頼をしていたら面倒です。
一度の買取依頼で大量に切手の買取を依頼すればそういった面倒もかかりません。
また、切手はバラの状態よりもシート状になっている方が同じ枚数でも買取額は上がる傾向にあります。
もしもシート状で切手をコレクションしているとのことでしたら、バラさずにシート状のまま査定員にみてもらいましょう。
状態のいいものであれば高く売れる可能性がある
買取では状態の良い切手であるほど買取値が上がる傾向にあります。
なぜなら、古い切手を集めている切手コレクターの多くが綺麗な状態の切手を好み、切手の買取市場でも綺麗な切手の方が需要が高いためです。
しかし、持っている切手が既に汚れていたり、折れていたりしていても無理な補修は避けましょう。
無理に補修をしたことで、裏糊が取れる・破けてしまうなどして、切手の状態を悪化させてしまう可能性があるためです。
目立つ汚れがあったとしても無理な補修はせずに、そのままの状態で売却に出すのが無難でしょう。
立山航空切手を買取に出す際のコツ

日本の航空切手は、およそ10年程度しか発行されたなった非常に珍しい切手の種類でもあります。
航空切手の中でも立山航空切手は2種類発行されて、うちの銭位の切手には高額買取が期待できる1枚です。
仮に持っている立山航空切手が悪い状態であっても、未使用でしたら十分な買取額になる可能性があります。
しかし、その価値を見極めることができるのは、主に切手に精通した切手専門の買取業者が挙げられます。
まずは、気になる切手専門の買取業者をインターネットで調べることから始めてみてはいかがでしょうか?