高額買取されやすいワインの種類とは?買取相場や高く売るコツをご紹介

日本でも愛飲者が多い「ワイン」は、買取市場でも常に活発的な売買がされているお酒です。
中でも「ヴィンテージワイン」と呼ばれるものには、破格な買値がつくケースも珍しくありません。
今回の記事では、代表的なワインの種類と買取相場を中心にご紹介していきます。
また記事の後半では、ワインを売る際のお店選びや注意点、コツを解説していきます。
ワインの買取について
大変恐れ入りますが、バイセルではワインの査定・買取は承っておりません。ご了承ください。
ワインの買取相場一覧

まずは、代表的なワインの買取相場を一覧でご紹介します。
ご存知の通り、一口にワインと言っても種類は多種多様で、産地によっても価値は大きく変わってきます。
例えば、フランスの有名な産地として知られる「ボルドー」や「ブルゴーニュ」で作られたワインは日本では特に人気が高いで、買取相場にも色濃く反映される場合が多いです。
銘柄 | 産地 | 買取相場 |
ロマネコンティ | ブルゴーニュ | 数十万円〜数百万円 |
ルロワ | ブルゴーニュ | 数十万円 |
アンリ・ジャイエ | ブルゴーニュ | 数十万円〜数百万円 |
シャトー・ペトリュス | ボルドー | 数十万円 |
オーパスワン | ナパ・ヴァレー(アメリカ) | 数万円 |
インシグニア | ナパ・ヴァレー(アメリカ) | 数万円 |
ビオンディ・サンティ | トスカーナ(イタリア) | 数万円 |
コスタ・ルッシ | バルバレスコ(イタリア) | 数万円 |
またワインの価値は、生産年によってもは大きく変わってきます。
例えば、ワインの味を決めるブドウの出来が良い「当たり年」のワインは、高額になりやすい傾向にあります。
そのため同じ銘柄であっても、生産された年代が違うだけで、買取価格に100万円以上もの差が生まれる場合もあります。
上記でご紹介している買取相場は、各銘柄ごとの全体的な相場となっています。
そのため、評価の高い年代のワインともなれば、相場価格をはるかに凌ぐ買値がつく可能性もあります。
また以下では有名なワイン産地とされるフランス・アメリカ・イタリア、3ヶ国の特色をご紹介しています。
なぜ買取市場で高い評価を得ているのか、その理由を解説していますので、ぜひ参考にしてください。
フランスワイン
フランスは言わずと知れたワイン大国で、至る所に生産地があります。
古くから品質管理を徹底しており、現在は「原産地呼称統制(AOC)」と呼ばれる制度によって、産地・ブドウの品種・製造方法などが決められており、基準を満たしたワインだけしか市場に流通していません。
また温暖な気候はブドウ栽培に最適であったことも、フランスにワイン文化を根付かせた大きな要因になっています。
土壌の質は地域によって異なるため、栽培されるブドウの品種には大きな違いがあり、産地によって個性的な味わいを持っているのもフランスワインの特徴です。
中でも「ボルドー」「ブルゴーニュ」はフランスワインの2大名産地とも呼ばれ、日本でも高級ワインとして取引されています。
ボルドー産
フランス南西部にあるボルドー地方では、長期熟成型の赤ワインをつくることで有名です。
異なる品種を調合する「アッサンブラージュ」と呼ばれる手法を採用しており、どっしりとした濃厚さと、強めの渋味が特徴です。
また長い時間をかけて熟成されているため、まろやかなと香りが加わっているのが、ボルドー産ならではの特色です。
またブドウ園の所有者(シャトー)ごとに格付けされており、最高峰と評される以下5つのシャトーは「ボルドー五大シャトー」と呼ばれています。
・ラフィット・ロスシルド
・マルゴー
・ラトゥール
・オー・ブリオン
・ムートン・ロスシルド
五大シャトーは希少性もあって、買取市場では特に高額で取引されており、その価値は年々上がっています。
ちなみにボルドーといえば赤ワインが有名ですが、白ワインの生産も行っています。
甘口・辛口など様々なタイプ用いられるセミヨン種や、ハーブや柑橘系の軽やかな味あいが特徴のソーヴィニョン・ブラン種など、幅広いブドウの品種が使われています。
そのため白ワインだけでも、色々な味わいを堪能できます。
ブルゴーニュ産
ブルゴーニュ地方はフランス東南部にあり、「ロマネ・コンティ」をはじめ、魅力的なワインが多数生産されています。
例えば、モンラッシェやラ・ターシュ、ドメーヌ・ルロワ ミュジニーなどが挙げられ、10万円以上で売買されるのも珍しくありません。
ブルゴーニュのワインはボルドーとは違って、「単一品種」で造られているのが特徴です。
赤ワインでは、まろやかな味わいが特徴のピノノワール種、白ワインにはシャルドネ種と呼ばれる品種が主に使われています。
シャルドネ種はブルゴーニュ地方だけではなく、世界中で栽培されている品種で、気候や土壌によっても違った味わいに変化する特徴を持っています。
例えば寒い地域であれば、すっきりとした上品な味あいになり、温暖な地域ならパイナップルなどの南国の果実を思わせる風味など、個性的があります。
ブルゴーニュ地方は比較的冷涼な気候なため、すっきりと口当たりの白ワインが多く、また熟成期間によっても違いが出てきます。
アメリカワイン
アメリカで生産されるワインの約9割がカリフォルニア州に集中しており、近年になって評価が高まっています。
カリフォルニア州は温暖な地域のため、ブドウ栽培に適した土地柄であったこともあり、様々な品種を用いたワインが製造されています。
中でも北部カリフォルニアにあるナパ・ヴァレーで造られるワインは、高級赤ワインとして有名で、上記の買取相場一覧でもご紹介した「オーパスワン」「インシグニア」など、今後の買取価格にも注目したい銘柄が目白押しです。
アメリカでのワイン造りの歴史は18世紀ごろに始まり、19世紀半ばからのゴールドラッシュによる経済成長とともに生産量を増やしていきました。
ただ20世紀前半に施行された禁酒法によって一時期は生産が途絶えてしまいました。
飲酒が解禁された後は、積極的な研究・開発が行われるようになり、アメリカワインの品質は世界中から評されるまでに成長しました。
イタリアワイン
ワインの生産量第1位を誇るイタリアでは、古くからワイン製造が行われており、そのはじまりは紀元前6世紀頃といわれています。
温暖で雨の少ない「地中海性気候」はワイン栽培に最も適していたことが、今日の生産量を支える大きな要因になっています。
千を超える品種が栽培されている「多様性」がイタリアワインの特徴でしたが、20世紀以前は「質よりも生産量」という業界の考え方により、大衆向けのワインが多く造られていました。
ただ世界大戦を境に、高品質のワイン製造を目指す動きが活発します。
この活動は「イタリアワイン・ルネッサンス」と呼ばれ、最先端の栽培・醸造技術を積極的に採用するようになりました。
その結果、最近ではフランスやアメリカのワインと肩を並べる高品質なワインが誕生しつつあります。
例えば、イタリアワインの帝王と名高い「ガヤ」が造る「コスタ・ルッシ」は、イタリアの中でも最高の環境が整った、バルバレスコの単一畑で栽培したブドウのみが使われています。
きめ細やかで上品は舌触りが特徴ですが、単一畑の限られたブドウでしか製造されていないため、年間の出荷本数に限りがあります。
そのためコスタ・ルッシは買取市場でも、希少なワインとして取引されています。
ワインを売る買取店の選び方

ワインを売却に出す際に迷ってしまうのが「買取店選び」です。 インターネットで検索をかけてしまえば、ワインを買い取ってくれるお店を簡単に見つけ出せますが、どのお店が良いのか判断に迷ってしまうことでしょう。
そこでここでは、買取店を選ぶ際の以下3つのポイントをご紹介します。
・お酒に詳しい買取店か確認する
・都合に合わせた買取方法を展開しているか確認する
・事前問い合わせで気になる点を相談する
迷わずに買取店を決めるのも、効率的にかつお得にワインを売るためには必要なことですので、ぜひ参考にしてください。
お酒に詳しい買取店か確認する
まずお店を選ぶ際は「お酒専門の買取店」であることを最低条件として設けておきましょう。
上記でもご紹介した通り、ワインの価値は地域・年代によって大きく異なってきます。
同じ種類のワインでも製造された年数が違うだけで買取価格は雲泥の差があります。
そのため、有名どころのワインを売りに出すなら、その価値を正確に見分けてくれるお酒専門の買取店の利用が欠かせません。
お酒専門の買取店では、ワインやウイスキーなど幅広い種類のお酒の特徴と買取相場を把握しています。
ただ買取店によって実績や得意分野が異なるため、各買取店の公式サイトもチェックしておきましょう。
年間の買取実績数が数千件を超えるような買取店であれば、経験豊富な査定員が多数在籍していることが考えられます。
またワインの買取実績例を掲載しているところであれば、ワインの買取を得意としている可能性が高いです。
都合に合わせた買取方法を展開しているか確認する
「大量にワインを所有している」「近くにお酒専門の買取店がない」といった方は、店頭への持ち込み以外の、買取方法が利用できるかも買取店選びの基準にしましょう。
例えば、査定員が自宅まで来てくれる「出張買取」は、わざわざワインをお店まで運び必要がないため、非常に便利な買取方法です。
リビングや玄関などでワインの査定から買取までまとめて行ってくれるので、ワインの査定風景を見てみたいと考えている方にもおすすめです。
事前問い合わせで気になる点を相談する
お酒専門の買取店では、電話やメールで昼夜問わず査定依頼の申し込みを受け付けています。
申し込み前には、持っているワインの買取相場や査定時に必要になる資料なども確認できます。
そのため、実際に依頼をする前には気になる点を直接、相談してみてはいかがでしょうか。
また電話やメールを通して、担当者の態度や専門知識を確認できます。
細やかな配慮を感じられる電話対応であれば、それだけ教育面にも力を入れていることが想像できますので、信頼できる買取店と判断できるでしょう。
ワインを売る際の注意点

価値ある有名なワインであっても、状態次第では買取価格が下がり、最悪の場合は買取不可になることもあります。
残念な結果にならないよう、これからご紹介する以下2点の売る際の注意点をしっかりと押さえておきましょう。
・古いワインは品質に注意
・ラベルの剥がれ・シミ・汚れに注意
それぞれ詳細をみていきしょう。
古いワインは品質に注意
当たり年のブドウで製造された「ヴィンテージワイン」は、しばしば破格の価格で売買されることも珍しくありません。
しかし、いくら古いワインであっても品質管理を怠っていれば、期待通りの評価を得られるのは難しいです。
ワインは急激な温度変化や直射日光などの光を嫌うため、「温度は15度前後」「湿度は65~80%」の冷暗所が理想とされています。
そのため、「ワインにとって最適な場所がない」といった方は、早めに売りに出した方がかえって買取価格を下げずに済みます。
またワインに含まれる堆積物「澱(オリ)」は苦味・渋味があるため、保存時はワイン内に浮遊しないよう、横にして保管をしましょう。
不用意にワインボトルを扱わずに、オリをボトルの底に堆積されるのを「オリ下げ」といい、ワインの品質だけではなく査定時の評価にもつながります。
ラベルの剥がれ・シミ・汚れにも注意
ワインは産地や年代、保存状態だけではなく、外観の良し悪しも査定時の評価に影響します。
古いワインに貼られたラベルは劣化が進んでいるため、剥がれやすくなっているので扱いには十分に注意しましょう。
またシミや汚れも価値を下げてしまうので、冷蔵庫といった狭く、物の出し入れが頻繁な場所には保管しないようにしましょう。
ワインを高く売るコツ

最後にワインを高くるためのコツとして、以下2点をご紹介します。
・化粧箱と一緒に売る
・複数店舗で比較する
世界的に評されるワインを売りに出すなら、少しでも納得できる形で手放したいと考えることでしょう。
詳細内容を参考に実践すれば、最終的な買取価格を上げることも不可能ではありませんので、ぜひ役立ててください。
化粧箱と一緒に売る
高級品ともなれば、ワインが納められている化粧箱にもこだわりが詰まっています。
中には木製のボックスが使われているものもあり、買取時にも化粧箱の有無も評価につながってきます。
箱から取り出して飾っていたり、保管していたりしている方は、箱を捨てていないか確認してきましょう。
またワインの種類によっては「ワイングラス」や「栓抜き」がセットになっている商品もあります。
これらの付属品も査定額に響いてきますので、売りに出す際は忘れずに査定員にみてもらいましょう。
複数の買取店で比較する
ワインの売買を得意としているお酒専門の買取店でも、査定方法や再販ルートには違いがあるため、同じワインでも査定額まで同額になるのは稀です。
そのため、複数の買取店に査定してもらって、出揃った査定額を比較するのもワインを高く売るためのコツになってきます。
しかし、1件の買取店に査定を出すだけも手間と時間がかかります。
また査定のために都合を合わせる必要があるため、時間に余裕がある方にだけおすすめの方法でもあります。