シャンパンの買取相場と高額買取が期待できる銘柄をご紹介

フランス・シャンパーニュ地方で生産される「シャンパン」は、買取市場での高額買取を期待できる銘柄が多数あります。
特に高品質なブドウ・伝統的な手法で造られたシャンパンは、希少価値の高さも相まって高値で取引されています。
こちらの記事では特に人気の高いシャンパンの銘柄の買取相場を中心にご紹介していきます。
また後半では、お酒を売りに出す前に知っていただきたい、買取店の選び方・注意点・高額買取のコツをまとめて解説していきます。
シャンパンの買取について
大変恐れ入りますが、バイセルではシャンパンの査定・買取は承っておりません。ご了承ください。
高く売れるシャンパンと買取相場

シャンパンはフランス北部にあるシャンパーニュ地方で造られる発泡ワインの総称で、日本でも記念ごとやイベントの際によく飲まれるお酒でもあります。
ごく限らた区画の中で栽培されたブドウを使って製造されるシャンパンですが、その種類は多岐に渡ります。
代表的な銘柄といえば、「ドン・ペリニヨン」「シャンパン・クリュッグ」などが挙げられますが、他にも買取市場で高い評価を得ている銘柄は少なくありません。
ちなみに、シャンパン以外の発泡ワインは「スパークリングワイン」と呼ばれています。
名称が使い分けられている点でも、シャンパンがいかに特別な存在なのか想像できます。
まずは、有名どころのシャンパンの種類と特徴、そして買取相場をご紹介していきます。
ドン・ペリニヨン
「ドン・ペリニヨン」は、モエ・エ・シャンドン社が製造する高級シャンパンの代表格です。
日本でもドンペリの愛称で親しまれており、破格の値段で売られていることも少なくありません。
価値が高い理由は熟成期間にあり、出荷されているどの種類も全て8年以上と丁寧に熟成されています。
以下は代表的な種類の買取相場を掲載しています。
種類 | 買取相場 |
ロゼ(ピンク) | 数万円 |
ヴィンテージ | 数千円〜数万円 |
エステーク プラチナ | 数万円〜数十万円 |
例えばロゼは、その薄いピンク色をしたラベルのデザインから「ドンペリピンク」と呼ばれいます。
厳選されたブドウを使い醸造し、10年ほど熟成させたその口当たりは、フルーティーで爽やかさとコクが特徴です。
クリュッグ
1843年の創業以来、伝統的な製法を守り続けてきたクリュッグ家が生み出すシャンパンは、世界最高峰と称される1本です。
小規模のメゾンであるため、生産量が限られていることも価値を高める要因になっており、どの銘柄も高額買取が期待できます。
種類 | 買取相場 |
グランド・キュヴェ | 数千円〜数万円 |
クロ・デュ・メニル | 数万円〜数十万円 |
クロ・ダンボネ | 数十万円 |
シャンパンはワインと同様に、その年のブドウの出来によって味わいに特徴が出てきます。
そのため同じ「クロ・デュ・メニル」「クロ・ダンボネ」であっても、年代によって違った特徴を持っており、市場価値にも大きな違いがあります。
アルマン・ド・ブリニャック
最高級のシャンパンを生産することで知られる「アルマン・ド・ブリニャック」は、多くのセレブリティに愛されているメゾンです。
世界のソムリエ・評論家が優れたシャンパンを決める「100 Best Champagne For 2010」でも世界1位を獲得し、その地位を確実なものとしています。
種類 | 買取相場 |
ブリュット・ゴールド | 数万円 |
ブラン・ド・ブラン | 数万円 |
ブラン・ド・ノワール | 数万円〜数十万円 |
選び抜かれたブドウの初搾り分だけが使われている「ブリュット・ゴールド」は、複雑で芳醇な味わいが特徴で、世界1位に輝いたのも納得できる味わいといえるでしょう。
ルイ・ロデレール
1776年創業の「ルイ・ロデレール」は、200年以上の歴史がある老舗のブランドです。
最高級とされる「クリスタル」をはじめ、数々の魅力あるシャンパンを生産しています。
どの銘柄も最低3年は熟成されているおり、爽やかでありながらもコクとまろやかさがあります。
種類 | 買取相場 |
クリスタル | 数万円 |
ナチュール | 数千円 |
ヴィンテージ | 数千円〜数万円 |
ロシア皇帝のために作られた「クリスタル」は、美しく輝くクリスタル製のボトルが由来となっています。
また食事に合うフレッシュな味わいも、クリスタルという名前がぴったりのシャンパンです。
シャンパン・サロン
小規模生産者の「シャンパン・サロン」では、最高品質とされる特級畑で栽培されたシャルドネと呼ばれるブドウを使ったシャンパンを生産しています。
満足できるブドウができなかった年はシャンパンを作らないほどの徹底したこだわりを持っており、愛飲者の中では「幻のシャンパン」と称されるほどです。
種類 | 買取相場 |
サロン1970 | 数万円〜十数万円 |
サロン1990 | 数万円 |
サロン2002 | 数万円 |
製造する銘柄も「ブラン・ド・ブラン」1種類で、市場では上記の通り「サロン」と「生産年(ヴィンテージ)」だけで表記される場合がほとんどです。
価値や味わいもヴィンテージにごとに大きく異なり、特に「サロン1970」は当たり年のシャンパンとして高額で取引されています。
ヴーヴ・クリコ
最高級のシャンパンを製造することを思念としている「ヴーヴ・クリコ」は、1772年の創業以来、世界中の人々から愛されてきました。
エリザベス2世も愛飲者の一人で、それをきっかけに英国王室御用達となり、世界有数のシャンパンブランドとして名を馳せています。
また創業者であるマダム・クリコの持つ「大胆かつ革新的な精神」は現代にも引き継がれており、近年では草間彌生氏が手がけた斬新なデザインのボトルで話題を集めました。
種類 | 買取相場 |
イエローラベル | 数千円 |
ローゼ・ラベル | 数千円 |
ラ・グランダム | 数千円〜数万円 |
「イエローラベル」はヴーヴ・クリコを象徴する銘柄で、市場でも安定した人気を持っています。
はっきりとして辛口が印象的ですが、フルーティな香りもあり、魚介料理とも良く合うシャンパンです。
ローラン・ペリエ
フレッシュな口当たりの良さが特徴のシャンパンをつくる「ローラン・ペリエ」も、買取市場で高い評価を得ているメゾンです。
英国王室との深い関わりを持っており、「プリンス・オブ・ウェールズ」と呼ばれる称号を1998年に受けました。
複数の品種を巧みにブレンドした、誰の口にも合うバランスの良い味わいが特徴のひとつです。
種類 | 買取相場 |
ロゼ | 数千円〜数万円 |
ブリュット マグナム | 数千円 |
ラ・キュベ | 数千円 |
代表的な銘柄「ラ・キュベ」は、白ワインにも用いられるシャルドネをベースに、ピノ・ワノールとピノ・ムニエと呼ばれる品種が使われています。
スーパーやデパートでも手にできるお手軽なシャンパンですが、長期間熟成された「ロゼ」は、格別なシャンパンとして取引されています。
アルフレッド・グラシアン
100年以上変わらない伝統的な造り方で知られる「アルフレッド・グラシアン」は、古くからセレブや政治家に愛されてきたブランドです。
シャンパン特有の旨味のある酸を生み出すために、全ての製造工程を手作業で行うことでも知られています。
代表的な銘柄「ブリュット・ミレジメ」は、手作りならではの柔らかい酸と、10年以上の熟成で形成された複雑な味わいが特徴です。
買取相場は数千円となっていますが、保存状態が良ければ価値を落とさずに評価してもらえる場合もあります。
アラン・ロベール
「アラン・ロベール」は、自社畑で栽培したシャルドネだけを使ったシャンパン造りを行うメゾンです。
生産数が限られているうえ、長期間熟成をする「ブラン・ド・ブラン」と呼ばれる種類のシャンパンをメインに製造しているため、非常に希少な1本として重宝されています。
シャンパン製造自体は17世紀から開始していますが、これまでに11万本ほどしか生産しておらず、この数からも希少性の高さが伺えます。
買取相場は「数万円ほど」となっていますが、年代によっては更に高い評価を受ける場合もあります。
モエ・エ・シャンドン
「モエ・エ・シャンドン」は、前述した「ドン・ペリニヨン」と同じモエ・エ・シャンドン社が製造するシャンパンです。
年間3,000万本を製造する大手メゾンとして知られ、伝統的な技法を大切にしながらも、先進技術をいち早く取り入れたシャンパンを製造しています。
例えば、シャンパンは「熟成期間15ヶ月間」と定められていますが、モエ・エ・シャンドンでは27ヶ月間の熟成期間を設けています。
種類 | 買取相場 |
ロゼ・アンペリアル | 数千円 |
ブリュット・アンペリアル | 数千円 |
グラン・ヴィンテージ | 数千円 |
ドンペリと同じ会社が製造するシャンパンということもあって、日本でも高い人気があり、「シャンドン」という相性で呼ばれています。
最高級品であるドンペリと違って、シャンドンは比較的リーズナブルな価格帯がラインナップされているのが特徴です。
ペリエ・ジュエ
アネモネ(秋明菊)が描かれたボトルがアイコンの「ペリエ・ジュエ」は、世界の著名人を虜にしてきたメゾンです。
過去にはヴィクトリア女王やナポレオン3世にも愛され、知名度を徐々に広げていきました。
種類 | 買取相場 |
ベルエポック | 数万円 |
ベルエポック ロゼ | 数万円 |
ベルエポック ブランド・ド・ブラン | 数万円 |
厳選されたシャンパーニュ産のブドウからできたシャンパンは、フローラルな香りと繊細な味わいが特徴で、ボトルのデザインにも通じるところでもあります。
以下では、ペリエ・ジュエに関してより詳しい内容を記載しています。花が描かれたシャンパンをお持ちの方は、ぜひ合わせてご覧ください。
ボランジェ
創業以来、家族経営で守ってきた伝統的な手法でシャンパンの製造する「ボランジェ」も、買取市場で人気があります。
昨今はステンレスタンクで効率的に発酵を促すメゾンが多いなか、樫(オーク)の小樽を使っているのが最大の特徴です。
長期保存にも向いており、その品質の高さから1884年には英国王室御用達となっています。
種類 | 買取相場 |
R.D. 1985 | 数万円 |
ヴィエイユ・ヴィーニュ・フランセーズ | 数万円 |
ラ・グラン・ダネ ブリュット | 数千円 |
繊細で華やかな味わいが特徴のボランジェですが、銘柄によっても違った個性を持っています。
例えば「R.D.」は20年以上の熟成期間を経て完成したシャンパンで、長い余韻を楽しめる1本です。
1985年ヴィンテージ以外にもラインナップされており、希少な銘柄として扱われています。
ポメリー
「ポメリー」は、辛口シャンパンの先駆者と知られるメゾンで、常に消費者のニーズに合ったシャンパン造りを心掛けています。
季節限定商品だけでも、毎回さまざまな種類のお酒を発表しています。
例えば四季をイメージした「シーズナル」は、爽やかな味わいが特徴の「サマータイム」や、ロゼで春を表現した「スプリングタイム」など、旬の食材に合ったシャンパンを提供してくれています。
種類 | 買取相場 |
ブリュット | 数百円 |
ブリュット・ロゼ | 数千円 |
キュヴェ・ルイーズ | 数千円 |
手にしやすい価格帯が多いため、ポメリー全体の買取相場は「数百円〜数千円」となっています。
アンリオ
「アンリオ」は第一次戦争による被害を受けながらも200年以上、家族経営を貫いてきたシャンパンメゾンです。
自社畑と信頼ある契約農家で栽培したブドウを用いたシャンパン造りを続けており、小規模ながらも品質の高さが評価されてきました。
19世紀にはオランダ王国、オーストリア・ハンガリー帝国から御用達シャンパーニュとして指名を受けました。
種類 | 買取相場 |
ミレジメ1959 | 数万円 |
キューヴ38 | 数万円 |
キュベアンシャンテルール1998 | 数万円 |
シャルドネ種のリザーヴワインを毎年3%ずつ継ぎ足しながら熟成させた「キューヴ38」は、アンリオの集大成ともいえる代表的な銘柄です。
1500mlのマグナムボトルのみを出荷していることも特徴で、大容量であることも価値を押し上げる要因になっています。
パイパー・エドシック
「パイパー・エドシック」は、王妃マリー・アントワネットへシャンパンを献上していたことで知られるシャンパンメゾンです。
創業者のフローレンス・ルイは、「王妃にふさわしいシャンパーニュを」をモットーにしたシャンパン造りを大切にしていました。
現代にもその思いは継承され、きらびやかな黄金色と、高貴な味わいがパイパー・エドシックの特徴となっています。
種類 | 買取相場 |
レア・ヴィンテージ | 数千円〜数万円 |
ジャンポール・ゴルティエ | 数千円 |
ブリュット | 数千円 |
著名なデザイナーがプロデュースしたボトルでも有名で、例えば1999年にジャン・ポール・ゴルチエとのコラボはヴィンテージが挙げられます。
パイパー・エドシックのイメージカラーである赤を基調したコルセットを巻きつけた、セクシーなボトルは今までにない斬新な見た目を多くの話題を集めました。
高く売れやすいシャンパンはどれ?

シャンパンの買取市場において「日本での知名度が高い銘柄」が、高く売れる傾向にあります。
反対に、フランスでは人気があっても、日本では出回っていない銘柄には期待通りの買取価格が付かない場合があります。
上記でご紹介した中では、「アルマン・ド・ブリニャック」「ドンペリニヨン」「ルイロデレール」「クリュッグ」「サロン」が人気があり、査定額も伸びます。
シャンパンもワイン同様にブドウの出来によって味わいが変わってくるので、「当たり年」のヴィンテージは価格が高くなる傾向にあります。
また熟成期間が比較的長い「ロゼ」も、高い評価を受けることがあります。
シャンパンを売る買取店の選び方

ここからは、シャンパンを売る際に大切になってくる「買取店の選び方」として、以下3つのポイントをご紹介していきます。
・シャンパンに詳しい買取店へ売る
・都合に合わせた買取方法を展開している
・事前問い合わせで気になる点を相談しておく
それぞれ詳しくみていきましょう。
シャンパンに詳しい買取店へ売る
上記でもご紹介した通り、シャンパンはブランド・銘柄が多岐にわたるため、専門知識を持った「お酒専門の買取店」を選びましょう。
文字通りお酒専門の買取店では、シャンパンをはじめとして有名どころのお酒に関する専門知識を有しているので、安心して買取を任せられます。
また公式サイトに掲載されている「買取実績」などにも目を通しておきましょう。
年間の買取実績数が数千・数万件を超えているような買取店あれば、実力も本物ですので、納得できる説明と共に査定額を提示してくれることでしょう。
都合に合わせた買取方法を展開している
近くに専門の買取店がないという方は、「出張買取」などの都合に合わせた買取方法も展開している業者がないかもチェックしてみましょう。
最近は店頭への持ち込み式だけではない買取方法を用意しいる買取店も少なくありませんので、積極的に利用をおすすめします。
ちなみに出張買取とは、査定員が自宅まで来てくれて、その場でシャンパンの査定から買取までを一貫して行ってくれるサービスです。
事前問い合わせで気になる点を相談しておく
はじめてお酒の買取に挑戦される方は、電話・メールで気になる点を事前に相談してみてはいかがでしょうか。
ほとんどの買取店が専用の窓口を設けていますので、査定にあたって不安に思っていることや疑問点に答えてくれます。
また電話・メールを通して担当者の態度・対応が分かりますので、もしも好印象の対応をしてくれれば、それだけ教育にも力を入れている買取店であると想像できます。
シャンパンを売る際の注意点

価値あるシャンパンでも状態次第では買取価格が下がることもあります。
残念な結果にならないよう、以下2点の注意点はしっかりと押さえておきましょう。
・古いシャンパンは品質によって価値も変わる
・保存状態に気をつける
それぞれ詳細を解説していきます。
古いシャンパンは品質によって価値も変わる
年代物のシャンパンは銘柄によってはプレミア価格が付く場合がありますが、品質が低下していれば思い通りの査定額にならない可能性があります。
例えばドンペリでは、80年代のゴールドや70年代のプラチナ(エノテーク)は、人気があるうえに希少なうえ高額買取になりやすいです。
ただ炭酸が抜けていたり、本来の色合いではない変色してしまったシャンパンは状態次第では買取不可になります。
保存状態に気をつける
良質な状態でシャンパンを売るためには、常に保存状態に気をつける必要があります。
栓を開けてしまえば市場での価値はゼロになってしまうのはもちろんのこと、未開封であっても濁っていれば買取が難しくなるケースもあります。
しばらく買取に出そうか検討したい方は、直射日光の当たらない湿度と室温が安定した涼しい場所で保管しましょう。
またラベルやボトルなどの外観も査定額に影響しますので、乱雑に扱わないようにするのも大切です。
シャンパンを高く売るコツ

最後にシャンパンを高く売るための、以下3つのコツをご紹介します。
・高く売れるタイミングはクリスマス前
・付属品や箱と一緒に売る
・複数店舗で比較する
手軽に実践できる内容もありますので、詳細内容を参考に、ぜひ試してみてください。
高く売れるタイミングはクリスマス前
需要の変動によってシャンパンの買取価格は変わってきます。
日本においてシャンパンの需要はクリスマスシーズン前に大きくなるので、売るなら11月下旬ごろから12月上旬ごろが売り時といえます。
また何本もまとめて売りに出した方が査定額アップにつながる場合もあります。
そのため処分に困っているお酒をシャンパン以外に持っている方は、今回を機に一緒に査定に出してみてはいかがでしょうか。
付属品や箱と一緒に売る
ランクの高いシャンパンには、木製の箱が付属しているものもあります。
買取においても箱の有無は重要な査定ポイントとなっており、種類によっては数千円、数万円もの減額になることもあります。
箱から取り出してシャンパンを飾っていた方は、買取前に箱の保管場所を確認しておきましょう。
複数店舗で比較する
同じ銘柄のシャンパンでも、買取店によっては査定額が異なりますので、複数店舗に査定してもらって出揃った査定額を比較するのも高く売るためのコツになってきます。
お酒専門の買取店であっても再販ルートは異なるため、シャンパンを得意としていることもあれば、日本酒を得意としている買取店もあります。
しかし再販ルートはインターネットで調べるのは困難なため、直接査定してもらうのが確実です。
何度も査定してもらうのは時間・手間がかかりますので、その点だけは留意しておきましょう。