沖縄らしい作風が特徴の南風原花織の魅力とは?買取相場や少しでも高く売るコツも紹介

2024.02.05

着物買取 コラム
沖縄らしい作風が特徴の南風原花織の魅力とは?買取相場や少しでも高く売るコツも紹介
南風原花織の着物を持っています。売ったらいくらになりますか?
保存状態と種類により買取価格が変わりますので一度拝見いたします。お電話・メールよりお問合せ下さい。
織物が好きな母から南風原花織の着物を譲り受けましたが、あまり着ていません。価値ってありますか?

南風原花織(はえばるはなおり)とは沖縄南部の町・南風原で生まれた織物で、100年以上の歴史がある織物です。

立体的な文様や鮮やかな色彩が特徴的で人気となっている、沖縄県を代表する伝統工芸品です。

もし南風原花織の着物を売りたいと思った場合、どこで買い取ってもらうのがベストでしょうか。

今回はそんな疑問に応えるべく、南風原花織についての買取相場と高く売るコツをまとめました。

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※本記事の内容は、必ずしも買取価格を保証するものではございません。予めご了承下さい。

南風原花織とは

南風原花織とは

花織とは、文様の部分を浮かせた沖縄特有の織り方や織物を指します。

読谷村(よみたんそん)や与那国島など県内の各地に独自の花織が存在し、明治時代になると花織の技術が南風原に伝わったと言われています。

もともと南風原では琉球絣(かすり)という東南アジア由来の織物が織られており、そこへ花織の技術が伝来して融合し、独自の織物として南風原花織が誕生しました。

明治時代の頃には母から娘へ花織の織り方が伝承がされているという話が残っており、100年以上の歴史がある織物だということが分かっています。

1914年に南風原村立女子補修学校が設立され、村内の女子が花織をはじめとした織物の技術を習得し、先代が残した伝統や技術を守っていきます。

その後、学校で織物技術を学んだ人たちが喜屋武(きゃん)花織や照屋花織などアレンジした花織を生み出し、独自の南風原花織の技法が確立されていきました。

第2次世界大戦中は物資が少なく花織を織る時間もなかったので、一時はその技術が廃れてしまいました。

しかし戦後に生き残った人々が貧しい生活の中で材料をかき集め、花織の復興のために尽力したことで、現在も織り続けられています。

1998年、手作業で作っていることや100年以上の伝統的な技法・原材料を使っていることなどの理由から、沖縄県の伝統工芸品に指定されました。

自然の恵みから生まれた南風原花織の織り方

自然の恵みから生まれた南風原花織の織り方

南風原花織で使う染料のほとんどは、自然素材から作られています。

沖縄県内で採れる植物を使っており、県内にしか自生していない琉球藍(りゅうきゅうあい)、黄色に染める福木(ふくぎ)、茶色に染めるテカチ(テーチ)などが材料になります。

南風原花織と一口に言っても、色の違う細い経糸(たていと)が織り込まれることで鑢(やすり)のように見えるヤシラミ花織、経糸が断ち切れて見えて浮いた文様部分に凹凸があるタッチリ織などの種類があります。

現在の南風原花織では絹糸が主流として使われていますが、生糸や麻糸、真綿のつむぎ糸や毛糸などを使ったものも近年増えてきており、南風原花織は多様化しています。

使う糸によって1つひとつ違う色合いをもった染めの仕上がりになり、どの南風原花織も異なる味わいがある着物になります。

また、色のレパートリーを増やすために化学染料も使っていて、織り方や文様によって糸や染料を使い分けています。

こうすることで着物の作品それぞれに個性があり、飽きの来ない色味やデザインに仕上がります。

花のように美しい刺繍が特徴の南風原花織

花のように美しい刺繍が特徴の南風原花織

文様では多彩な色糸を使って作り上げる立体感が特徴的で、小さくて繊細な可愛らしい表現がされています。

南風原花織の元となった琉球絣には600種以上の文様のバリエーションがあり、等間隔になるように配置され着物に織り込まれます。

時には違う文様を組み合わせるなど、デザインパターンは多種多様で幅広いです。

2匹の鳥が並んで飛んでいる様子を表すトゥイグァーや、縦に水が流れる様子を表すカキジャーなど、主に自然をモチーフにした図柄が多く見られます。

現在は着物だけではなく、シャツやハンドバッグ、アクセサリー類などの製品にも生地が使われており、南風原花織の美しさを身近に感じることができます。

南風原花織の買取相場とは

南風原花織の買取相場とは

南風原花織の着物・帯の買取相場は、着物買取市場の事例を見ると大体6万円ほどとなっています。

南風原花織の着物・帯の状態が未使用や良好で、証紙があるとより高値で買い取ってもらえる可能性が高くなりますので、ぜひ参考にしてみてください。

ですが、身丈(みたけ・着物の襟から裾までの長さ)や裄丈(ゆきたけ・着物の背中の縫い目から袖口までの長さ)が短いと、背の小さい人しか着ることができないため需要が低く、高価買取は期待しづらいでしょう。

また、着物・帯に汚れやシワなどがついていると価値が下がるため、高値で買取してもらえるとは言い切れません。

買取価格は参考程度に留めておき、実際に着物買取のプロに査定を依頼して買取価格をつけてもらいましょう。

※上記は参考価格であり、実際の買取価格を保証するものではありません

※ご査定時の市場状況、在庫状況により買取価格が変動する場合ございます。

※お買取相場の価格は未開封の未使用品を想定しています。お品物の状態によって価格が大きく変わる場合がございますのでご了承ください。

南風原花織を少しでも高く売るコツとは?

南風原花織を少しでも高く売るコツとは?

南風原花織の歴史や特徴、買取相場についてはご理解いただけたでしょうか。

ここからは、南風原花織を少しでも高値で売るためのコツをお伝えいたします。

着物買取のバイセルを利用する

着物を売ろうと考えたとき、まず最初に思いつくのはWebサイトやアプリを使ったネットオークションではないでしょうか。

しかしネットオークションの場合、出品されている着物に買い手がついても、その人が本当に着物に精通しているかどうかは確認する手段がほとんどありません。

出品した着物は実際についた価格よりも価値があるもので、本来もっと高く売れるところを安価で手放すことになってしまう可能性もゼロだとは言い切れません。

価値がある着物だとしても、その価値を充分に分かってくれる人が見なければ、適切な価格で売ることは難しいです。

ネットオークションはいつでもどこでも出品ができ、買い手とやり取りができるので便利に使えます。

ですが、その手軽さ故に売った着物の価値に見合わない売却価格になってしまう可能性がありますので、あまりおすすめはできません。

着物の価値を正確に見抜いて適正な買値をつけるという点で、着物買取のバイセルに査定に出すことが得策と言えるでしょう。

着物の状態の良し悪しや着物市場での需要などから、着物の本来の価値に見合った買取金額を算出し提示いたしますので、安心してご売却いただけます。

また、査定料や出張費用などの手数料を無料としている買取業者も多く、無駄な出費を抑えられるのもうれしい点です。

査定士が自宅まで来てくれる出張買取サービスを利用すれば、家にいながら取引ができる上、特に準備するものや事前にしておくべき作業もなく、簡単に査定してくれるので便利です。

メリット尽くしですので、ぜひ利用してみましょう。

複数の着物の買取業者を利用して比較する

1社のみに査定をしてもらった際、提示された査定金額が正しいものか不明なことがあります。

これを防ぐために、着物を売る際には着物専門の買取業者を複数選んで査定してもらうことをおすすめします。

複数の査定士に着物を見てもらえれば、査定額を比較することが可能であり、おおよその買取相場が把握できて安心して売りに出せます。

さらに、提示された査定額の中で1番高値をつけてくれた業者に買い取ってもらえば、お得に着物を売れるというメリットもあります。

少しでも高く着物を売りたいとお考えなら、面倒だからと1社だけの見積りで満足してしまわずに、複数の着物の買取業者にお願いして査定してもらいましょう。

まとめ

まとめ

沖縄の自然が思い浮かぶようなデザインや、立体的で可愛らしい織りの技法が特徴的な南風原花織。

1度は戦争で消滅しかけたものの、沖縄の人が大切に伝承してきた文化や技法がこもった織物です。

歴史ある伝統的な織物であるからこそ、少しでも多くの人に永く着てもらいたいですよね。

着物買取のバイセルに出してリサイクルし、南風原花織の着物を着たいと思っている方につなげて、少しでも多くの人に南風原花織の伝統や文化を伝承していきましょう。

もし着物を売ろうと考えたら、実績の多い着物買取のバイセルを初め、複数の会社に査定にだしましょう。

少しでも高い買取金額を得るためにも、ぜひ試してみてください。