宮古上布の買取相場は8万円!?宮古上布が高値になる理由と高く売るコツとは

2024.01.17

着物買取 コラム
宮古上布はなぜ価値があるのか?理由と買取相場、高く売るコツをご紹介
愛用している宮古上布の着物を持っています。売ったらいくらになりますか?
保存状態と種類により買取価格が変わりますので一度拝見いたします。お電話・メールよりお問合せ下さい。
祖母から宮古上布の帯を譲り受けました。価値ってありますか?

ご自宅に眠っている宮古上布(みやこじょうふ)の着物や帯はお持ちですか?宮古上布をご存知であれば高価な商品であると理解している方も多いでしょう。

本記事では良質な素材で作られた宮古上布の特徴、歴史、お手入れの仕方、買取相場、高額買取してもらうためにできることを挙げました。買取に出す前に宮古上布がどのような価値があるかを参考にしてください。

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※本記事の内容は、必ずしも買取価格を保証するものではございません。予めご了承下さい。

宮古上布とは

宮古上布とは何か?

宮古上布とは沖縄県宮古島発祥の重要無形文化財に選ばれた細い麻糸である苧麻(ちょま)と大麻を織った最高級品です。縞柄(しま)や絣(かすり)模様の涼しげなデザインと、麻の通気性の良さから浴衣に使われています。

今となっては価値の高い物として名を馳せていますが、宮古上布は始まりである400年以上前から苦難の多い織物として語り継がれてきました。

この織物は「綾錆布(あやさびふ)」という美しい模様の入った青色の上等な品で、宮古上布の始まりとされており、宮古上布は1975年に伝統工芸品に認定・1978年には重要無形文化財に登録され、名実ともに最高級品となりました。

一枚織り上げるにも三ヶ月を有する宮古上布ができるまで

宮古上布は原料である苧麻(ちょま)の栽培、糸績(つむ)ぎ、織り、砧打ち(きぬたうち)の全てを宮古島で行っています。収穫した苧麻の表皮から繊維を1本ずつ手で裂いて作った白くて細い糸で作り、布をつまんだ部分に糸を巻き付けて染色されるのを防ぐ括り染めを行います。

そして、何度も藍色を重ね染めした糸を経糸(たていと)に1,120本も使い、3カ月以上かけて絣や縞模様を織り上げます。最後に砧打ち(きぬたうち)という平らな石の上に布を置いて打ち、光沢と滑らかさを出して仕上げます。

また、宮古上布は全工程を手作業で行い、着物1枚に使われる糸を績ぐ(つむぐ)だけでさえ半年、糸から織り上げるまでに数か月と熟練した職人でさえ日に20cmを織れません。このように、宮古上布は量産が前提の品物ではないことが理解できるでしょう。

宮古上布の買取相場は約8万円?高値になるその理由と希少性の高さ

宮古上布の買取相場とは

宮古上布の買取相場は約8万円前後となっており、1着でこの価格が付くのは伝統工芸品の中でも希少性が高いという証明ではないでしょうか。宮古上布が他の伝統工芸品より高値の傾向にある理由に、完成まで時間がかかることに加えて芸術性が高い作品であることが挙げられます。

後ほどお伝えしますが、買取に出す際に証紙を一緒に査定に出したり、未仕立ての反物であったりするとさらに希少性が高まります。ただし、シミやシワがあるなど着物・帯の状態が悪く、証紙がなかったり仕立て済みだったりすると、価値がかなり下がってしまい高価買取が難しくなる場合もあります。

また、素材が麻ですので傷みやすく、古いものだと破れやすくなっていることがあり、取り扱いに注意が必要です。まずは着物買取のプロに査定してもらって買取はできるのか、価格はいくらになりそうか尋ねてみましょう。

※上記は参考価格であり、実際の買取価格を保証するものではありません

※ご査定時の市場状況、在庫状況により買取価格が変動する場合ございます。

※お買取相場の価格は未開封の未使用品を想定しています。お品物の状態によって価格が大きく変わる場合がございますのでご了承ください。

宮古上布を高価買取してもらうには?

宮古上布を高額買取してもらうためにはできることは何か?

宮古上布の着物を高額買取してもらうには本物だと証明できることが一番です。それだけではなく、高級品だからこそできる限り良い状態で査定に出せるように知っておくべきポイントを挙げました。

ポイント:伝統的な製法で作られたことを示す証紙と一緒に鑑定に出す

証紙とは「その着物が伝統工芸品や作家が作ったという証明書」であり、この証紙があるかないかで宮古上布の買取価格や相場が大きく変化します。宮古上布が本物であり希少である証がないと、買取後に中古市場で販売したときに買い手がつきにくい可能性があります。

新品で購入した宮古上布には証紙と呼ばれるハギレを用いた証明書が必ず付いてきます。これは新品購入時に付属されるものではありますが、着用に関しては基本的に一切関係ありませんので、知らず知らずのうちに紛失される方も少なくありません。

着物に仕立てたときに証紙がある布の部分を捨ててしまったり、証紙がたとう紙に紛れ込んでいるかもしれないので、買取査定を依頼する前に確認してみましょう。

ポイント:宮古上布を少しでもきれいな状態にする

箪笥にしまったままになっている宮古上布は査定前に状態をチェックしておきましょう。宮古上布は麻で出来た薄手の素材で通気性が良いもののシワになりやすいです。

何回か袖を通しただけでもお手入れをしていないと汗の臭いが付いていたり、きれいにたたまずシワが付いてしまうと高額買取に至らない恐れがあります。

査定前に着物を箪笥から出して着物用ハンガーに吊るしてシワを取り、干したらたとう紙にていねいに包んで桐箪笥にしまっておきましょう。

ポイント:宮古上布は着物の価値を知っている着物買取業者に査定に出す

宮古上布の着物や帯を買取に出すときは専門知識を持つ着物買取業者に査定を出しましょう。着物の査定をするには複数の査定項目があるので、専門知識がなくては買取金額を出すことが難しいのです。

着物買取のバイセルであれば「素材」「着物の品質」「証紙はあるか」「織り方」「生産地」などといった状況から価値を適正に見極めます。

宮古上布の買取相場は8万円!?宮古上布が高値になる理由と高く売るコツとは:まとめ

宮古上布はなぜ価値があるのか?理由と買取相場、高く売るコツをご紹介:まとめ

宮古上布の特徴、歴史、お手入れの仕方、高く売れるコツについてご紹介しました。

今回は宮古上布の特徴、歴史、お手入れの仕方、買取相場、高く売れるコツについてご紹介しました。400年以上の歴史があり重要無形文化財にも登録されるほどの貴重な宮古上布は、中古市場でも人気です。

高級品である宮古上布の着物を高値で買取してもらいたいのであれば、知っておくべきポイントをおさらいする必要があります。

  1. 伝統的な製法で作られたことを示す証紙と一緒に鑑定に出す
  2. 宮古上布を少しでもきれいな状態にする
  3. 宮古上布は着物買取業者に査定をしてもらう

着物の状態が良ければ高値で買い取ってくれる場合もある ので、自宅に眠っている着物はお早めに査定をしてはいかがでしょうか。