エメラルドの高額査定ポイントとは?買取相場と品質の良し悪しも解説

美しく緑に輝くエメラルドは、五大宝石の一つとしても有名で、古くから世界中で愛され続けている宝石です。
エメラルドの明確な査定基準は特にないと言われています。
そのため「買取において、どんなエメラルドが良いとされているのか分からない」とお悩みの方は多いようです。
そこで、ここではエメラルドの高額査定ポイントをご紹介していきます。
さらに、エメラルドの買取相場と、買取市場においての品質の良し悪しも解説します。
エメラルドを買い取ってもらう前に読んでいただき、知識として頭に入れておいていただければ幸いです。
目次
エメラルドの買取相場

中古の宝石市場でも需要が高く、活発に取引が行われているエメラルドですが、実際に買取に出すといくらで買い取ってもらえるのでしょうか? エメラルドの買取相場は、カラット数を用いて表される事が多いです。
カラットとは、重さを表す単位であり、1.0ct(カラット)=0.2gです。
エメラルドの買取相場は状態によりますが、1.0ctで数千円~数十万円ほど、5.0ctで数万円~数十万円ほど、10.0ctとまでなれば十万円~数百万円ほどになる事もあります。
エメラルドの高額査定ポイント

エメラルドの買取相場は、カラット数以外にも色・カット・透明度・インクルージョンなどが関わってきます。
エメラルドに関する代表的な3つの高額査定ポイントについて、以下で詳細に説明していきます。
・黄金比に近いエメラルドカットの方が良い
・カラーは深緑の方が好ましい
・インクルージョンは状態による
黄金比に近いエメラルドカットの方が良い
エメラルドのカットに関しては、最も一般的なエメラルドカットが高い評価を受けていますが、エメラルドカットにも黄金比と呼ばれる比率が存在します。
エメラルドカットの評価においては「縦:横:深さ=5:3:2」の比率に近いほど高まります。
ただ、素人目ではエメラルドカットの比率を確認するのは難しい事かと思います。
宝石の専門家に査定をしてもらう際に、お持ちのエメラルドカットの比率についても質問してみると良いかもしれません。
カラーは深緑の方が好ましい

エメラルドの買取では、明るい緑に比べて、深みのある濃い緑の方が買取相場が高い傾向が見られます。
とはいえ緑が濃すぎて、透明感が失われるようなくすんだ色合いであれば、むしろ買取相場が下がってします。
買取において高い評価を受けるのは、均一な輝きがあり、程よく濃い緑のエメラルドです。
見た目については、ある程度であれば「素人でも判断しやすそう」と思いがちです。
しかし、お手持ちのエメラルドが一粒の場合、他のエメラルドと比べようもないので、自分のエメラルドがどの程度の立ち位置なのかを判断するのは極めて困難と言えます。
見た目に関しても、宝石に関する経験豊富な査定員の評価を受ける方が得策でしょう。
インクルージョンは状態による
エメラルドには、インクルージョンが内包されている事が一般的とされています。
そのため、肉眼で確認できるインクルージョンが含まれていないエメラルドは、大変希少とされ高い価値を持っています。
エメラルドの買取においては、インクルージョンが含まれている場合、エメラルドの大きさに対して入りすぎていると亀裂や割れの原因になる事もあります。
一方で、インクルージョンが入っている事によって「天然の宝石である証」と捉えられたり、逆に輝きが増す事もあります。
エメラルドを光にかざして見た時、インクルージョンが草木のように見える事から、エメラルドを木や草の茂った庭にたとえ「天国の庭が見える石」とも言います。
インクルージョンは、入っている状態によって、そのエメラルドの価値を左右します。
エメラルドに含まれるインクルージョンの良し悪しは、専門知識のある人でないと的確な価値を見出せないと言えます。
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エメラルドという宝石について

エメラルドは五月の誕生石として知られ、古くは古代エジプト時代から宝飾品として珍重されてきました。
美しい緑の輝きは多くの宝石ファンを魅了しています。
それでは、エメラルドとはどのような宝石なのでしょうか。
エメラルドの産地や特徴に焦点を当て、人気の秘密を紐解いていきましょう。
エメラルドの産地
エメラルドは、宝石の中でも歴史が最も古いと言われています。
クレオパトラもエメラルドを愛用していたという逸話も残されているので「産地はエジプトなのでは」と考える方も多いようです。
しかし、実はエメラルドは六大陸で産出されています。
また、産地ごとにエメラルドの特徴は異なり、価値も変わってきます。
エメラルドの代表的な産地や、産地ごとの特徴は以下の通りです。
コロンビア

エメラルド市場における産出量の60%以上を占めるのが、南米北部に位置するコロンビア産になります。
コロンビア産のエメラルドは、原石が六宝柱形であるため、その特徴を活かしエメラルドカットに研磨されることが多いようです。
エメラルドカットとはエメラルドによく見られるカット方法で、上から見るとスクエア型、横から見るとアウトライン(輪郭)が階段状に見えます。
世界最大の産地であるコロンビアのエメラルドは、青色を含まない良質な緑色と言われ、質も超一級品です。
エメラルドの産地であるコロンビアの山では、ムゾー鉱山をはじめとし、100を超える鉱山にて採掘が行われてきました。
エメラルドは、採掘される各鉱山で異なった品質を持っており、さらに一つの鉱山でも鉱区によって特徴は変わってきます。
いずれにせよ、宝石の買取では高い需要がある産地ですので、コロンビア産のエメラルドをお持ちの方は買取査定を受けて価値を把握してみましょう。
ザンビア
エメラルドの産地として、コロンビアに次いで重要な産地となるのがザンビアです。
ザンビアはアフリカ南部に位置しており、隣国にはモザンビークやタンザニアなど宝石の産地として有名な国々があります。
ザンビアで採掘されるエメラルドの原石には丸みを帯びたものが多く、それらを活かせるオパールカットに適していると言われています。
またザンビア産のエメラルドは、透明度が高く、均一的な緑色が特徴です。
これはコロンビア産のエメラルドが石の表面に緑色が分布しているのに対し、ザンビア産のエメラルドは石全体に緑色が分布しているという性質があるためです。
品質に関してもコロンビア産に次ぐと言われており、宝石市場でも高い評価を受けています。
ブラジル

エメラルドの主要産地として三番目に位置するのが、ブラジルです。
ブラジル産のエメラルドは、明るい透明感のある緑から、淡い輝きの緑、濃緑まで幅広い色合いを持っています。
中には緑色がやや黒味を帯びているものもあります。
色合い、原石の形、インクルージョン(内包物)などはザンビア産のエメラルドに似ているものが多いと言われています。
エメラルドのカラーと価値
エメラルドのカラーといえば、透き通った薄いエメラルドグリーンを想像する方が多いかと思います。
高値で取引されているエメラルドもこの色だと思われがちですが、実際には深緑に近いもののほうが希少価値が高く、買取においての価値も高くなる傾向があります。
エメラルドの緑の発色には、微量元素であるクロム・バナジウム・鉄などが関わっています。
各元素の有無や、含有量のバランスがエメラルドの結晶の色を決めます。
そのため、エメラルドの色合いは、採掘される鉱山と深く関連してきます。
採掘される鉱山によって元素の含有量のバランスも異なるので「コロンビア産のエメラルドは暖かみのある強めの深いグリーン」「ザンビア産のエメラルドはクールな印象を与える青みの強いグリーン」といった具合に、色味も変わってきます。
最高級のエメラルドが見せる緑の強さは、他の宝石には無く、自然界でも右に出るものはいない唯一無二の輝きと言えるでしょう。
エメラルドインクルージョン

エメラルドの多くにはインクルージョンと呼ばれる、いわゆる内包物が含まれています。
エメラルドは、鉱山の中で様々な固体(鉱物)・液体・気体等を含みながら生成される事がほとんどです。
そのため、インクルージョンがどんなものかを見ると、そのエメラルドの産地が判明するとまで言われています。
特にコロンビア産エメラルドには、気体・液体・固体の三相のインクルージョンが含まれているのが特徴的で、そのカラーにも反映されています。
ブラジルやマダガスカルなど、その他の産地のエメラルドにおいては、液体と気体の二相インクルージョンが内包されている事がほとんどです。
エメラルドのカット
エメラルドのカットで最も一般的なのは「エメラルドカット」です。
エメラルドは硬度が高いものの、インクルージョンが含まれるために、欠けやひび割れが出来やすいことも特徴的です。
そこで、このエメラルドカットというカット方法を用いる事で、石の耐久性が向上します。
またエメラルドのカットには、その他に「ファセットカット(小さな面を幾何学的に組み合わせるカット方法)」や「ガボションカット(半球形にするカット方法)」などがあります。
基本的には、原石の形によってカット方法が決まっていきます。
エメラルドにおけるオイル加工

エメラルドの中には、オイル加工済みのものとノンオイルのものがあります。
エメラルドにおけるオイル加工とは、宝石の強度・色・透明度を改善するために、オイルやエポキシ樹脂を浸透させる事を言います。
エメラルドをカットする工程で、石の表面に隙間が出来たりインクルージョンが露出したりし、空気が入って白っぽくなる事があります。
そこで、オイル加工を施す事によって、格段に見た目がよくなります。
ザンビアでは「オイル加工いらず」と言われるほど、オイル加工の必要がない高品質なエメラルドが多く産出されています。
ザンビア産のエメラルドのような結晶密度が高い宝石は、ヒビや欠けに強く、オイル加工をせずとも美しいものが多いとされています。
一般的に流通しているエメラルドのほとんどはオイル加工が施されていて、世界的に認められている処理方法です。
お手持ちのエメラルドがオイル加工されていても、気にせずに買取査定に出せるでしょう。
エメラルドの品質について
エメラルドの買取において、事前にお手持ちのエメラルドの品質を、ある程度把握しておいた方がいいでしょう。
エメラルドを買取に出す際、どのような品質のものが良いとされているのか、代表的なポイントを以下の表でご説明します。
良 | 普通 | 悪 | |
---|---|---|---|
カラー | 濃い | 標準 | 薄い |
透明度 | インクルージョン無し | インクルージョンがあるが、透明度にそれほど影響がない | インクルージョン・濁りがある |
加工 | ノンオイル | オイル加工済 | コーティング処理・着色処理をしたもの |
カット方法 | エメラルドカット | その他 | その他 |
※実際のエメラルドの状態によって、品質のポイントが変わってくる場合があるので、参考までにご覧ください。
エメラルドの買取において、カラーは緑が濃い方が高い価値があるとされています。
インクルージョンが含まれるエメラルドがほとんどのため、それは査定スタッフも前提としています。
しかし、インクルージョンが含まれないエメラルドは大変希少とされ、買取額が高くなりやすいです。
オイル加工の有無は価値を左右する
加工については、オイル加工済みのエメラルドが一般的なため、手が加えられていないノンオイルのエメラルドであれば高額買取になりやすいでしょう。
オイル加工は、元々のエメラルドの美しさをより引き出すための必要最小限と言える処理加工とされています。
しかし、コーティングや着色処理は、強度を高めるものでない事がほとんどで、元々の石にない色味を加えたりします。
そのため、コーティングや着色処理を施したものは「天然石」とは言えず、価値が下がってしまう事が多いです。
カット方法は、エメラルドの定番である「エメラルドカット」が、最も高く買い取ってくれるとされています。
エメラルドを買取に出すなら宝石専門の買取業者がおすすめ

エメラルドを買取に出すなら、宝石専門の買取業者がおすすめです。
エメラルドの買取では、カラット以外にもカット・カラー・インクルージョンなど細かい部分を中心に査定が行われます。
さらに、ダイヤモンド以外の宝石全般で言える事ですが、明確な査定の基準が無いというのも事実です。
そのためエメラルドは、宝石に詳しい査定員に見てもらう事で、適した価値を見出す事が出来るでしょう。
宝石専門の買取業者には、専門知識や買取実績が豊富な査定員が多数在籍しています。
宝石について知識があるスタッフがいるかどうか不明確である一般的な買取店舗やリサイクルショップより、宝石専門の買取業者に査定を依頼した方が得策と言えます。
また、買取業者を選ぶ際には、その業者のホームページなどをチェックしてみるのが良いでしょう。
買取実績などが掲載されていれば、掲載金額を参考に買取査定を受けることが可能です。
高額買取も十分に考えられるエメラルドの買取ですので、損をしてしまうことの無いよう、買取業者の選定には注意して買取してもらいましょう。
エメラルドの高額査定ポイントとは?まとめ

エメラルドは、様々な産地で採掘されており、鉱山によって特徴も異なります。
エメラルドを買取に出す前に、お手持ちのエメラルドの産地や、品質の良し悪しをある程度把握しておくといいでしょう。
エメラルドの買取では、カラット以外にもカット・カラー・インクルージョンなど細かい部分を中心に査定が行われるため、宝石専門の買取業者に査定を依頼する事が得策と言えます。