人気の宝石「アクアマリン」買取相場や高額査定のポイントを徹底解説!

アクアマリンは3月の誕生石で、「幸せな結婚」を象徴する石としても知られています。
恋愛運向上や家庭円満のパワーストーンとしても女性を中心に人気のアクアマリンは、宝石の買取市場でも高額で取引されることの多いジュエルです。
ここではアクアマリンがどのような宝石なのか、産地や特徴に触れつつ、アクアマリンの買取相場や高額査定のためのポイントなども併せてご紹介します。
アクアマリンとは

「アクアマリン」の名称は、海水を意味するラテン語「Aquamarine」から来ています。アクアマリンの色と輝きは、海水に喩えられるのにふさわしく色鮮やかでいて、繊細なスカイブルーを映えさせています。
それぞれの宝石には「宝石言葉」というものがあるのですが、アクアマリンは「勇敢・沈着・聡明」です。
そんなアクアマリンの産地やカラーなど、宝石としての特徴はどのようなものなのでしょう。本記事で詳しく紹介していきたいと思います。
アクアマリンの特性
アクアマリンはエメラルドやモルガナイトなどと同じく、ベリリウムという鉱物から成るベリル(緑柱石)の鉱物群の中で、鉄イオンに由来して透き通ったスカイブルーの色合いを持つ宝石です。 アクアマリンの色彩の要因である鉄イオンには、2価・3価という組成の違いがあります。
アクアマリンの青色は内包されている二価の鉄イオン(Fe2+)に起因しており、一方黄色がかったものは三価の鉄イオン(Fe3+)であるとされています。
またこの二つのバランスにより、濃い青色のアクアマリンが誕生します。
なお、アクアマリンと同様にベリルに属する鉱物に対し放射線処理をすることで、人工的に濃い色のアクアマリンを生成することも行われています。
アクアマリンの産地と特徴

アクアマリンの産地は主に、ブラジルやナイジェリア、モザンビーク、ザンビア、マダガスカルなどです。
アクアマリンは産地によってカラー、品質などが異なり、アクアマリンを買取に出す際にも、その違いは査定に影響します。 ここでは代表的な3つの産地についてご紹介します。
ブラジル産アクアマリンの特徴
「宝石大国」とも呼ばれるブラジルはアクアマリンの産出量と品質においても、他国とは一線を画しています。
ブラジルで採掘されるアクアマリンは全体的にサイズが大きく、傷が少ないという特徴を持ちます。 サイズの大小と状態の良し悪しは、アクアマリンの評価において非常に重要なポイントであり、そのためブラジル産アクアマリンは最高品質とされています。
また、ブラジル産のアクアマリンは色が薄いグリーンが強いため、多くは加熱処理により色味を濃くしています。
アクアマリンの中でも、ブラジルのサンタマリア鉱山で採掘されるものは特に青みが濃く「サンタマリア・アクアマリン」と呼ばれ、人気があります。
そしてサンタマリア鉱山は既に閉山しているため、正真正銘のサンタマリア・アクアマリンは現存するものがすべてなので、非常に高い希少価値を持ちます。
ただし、サンタマリア鉱山で採掘されるものと同程度に濃く美麗なブルーを持つものは、他の産地のものでもサンタマリア・アクアマリンと呼ばれることもあります。
ナイジェリア産アクアマリンの特徴
ナイジェリアはアクアマリンの採掘を1983年から開始したため、かなり新しい産地と言えます。 原石のサイズは1~2カラットのものが多く、ブラジル産と比べると小ぶりです。
しかし、手ごろな大きさでかつ色が濃いため、アクセサリーなど用途によってはとても重宝されています。 また、傷が多く加熱処理をするとひび割れが発生しやすい傾向があり、天然状態のまま使用される事が多いという特徴を持ちます。
モザンビーク産アクアマリンの特徴
ナイジェリアよりもさらに遅れて、1991年にアクアマリンを採掘開始したのがモザンビークです。 モザンビークで産出されるアクアマリンは、ブラジル産の「サンタマリア」に劣らないブルーの濃度を誇ります。
また、モザンビーク産のアクアマリンの中でも高品質のものは「サンタマリア・アフリカーナ」と呼ばれ、閉山してしまったサンタマリア鉱山の後継者的な存在だと言えるでしょう。
色の濃いものが多く産出され、そこが高評価のポイントとなるモザンビーク産アクアマリンですが、あまりに色が濃すぎるものは色味がグレーがかってしまい、却って低い評価につながることもあるようです。
気になるアクアマリンの買取相場

アクアマリンの買取相場を左右する最も大きな要因はカラーにあります。 アクアマリンには色の系統として評価の高い順に青・水色・緑・灰色系が存在します。
青色の濃いものは評価が高く、買取相場も高くなる傾向にあります。
特に、ブラジルのサンタマリア鉱山で産出されたアクアマリンは、非常に濃い色が特徴的で最高級とされています。
しかしサンタマリア鉱山は既に閉山しており、正真正銘のサンタマリア・アクアマリンは現存するもののみです。
サンタマリア鉱山で採掘されたアクアマリンと同等の色彩を有するものも、現在ではサンタマリア・アクアマリンと呼ぶことが一般的になっています。
これらの相場は傷や欠損・汚れのない状態良好品であれば、1カラットで5,000円以上が期待されます。
サンタマリア・アクアマリンに劣らない高評価を得ている「サンタマリア・アフリカーナ」も、やはり状態良好品で1カラット5,000円以上が相場となっています。
ただし、色味が強すぎて灰色がかっているとマイナスポイントとされるので、いくらか相場が低くなるものでしょう。
これらの特別な高評価を得ているもの以外のアクアマリンですと、状態良好であれば買取相場は1カラット1,000~2,000円程度となります。
アクアマリンを査定に出す前に

お持ちのアクアマリン製品を査定に出す際には、できるかぎりの清掃やメンテナンスは前もって施しておいた方が賢明です。
整髪料などヘアケア製品や化粧品の付着が固着していると、状態の劣化を招きますので買取価格に影響を及ぼしかねません。 小さなことですが、できるだけ綺麗な状態にしてから査定に出しましょう。
また、新規購入したジュエリーには専用の箱や保証書が付属しているものです。 箱にはブランドロゴの刻印や刺繍がされていることが多く、保証書はアクアマリンの品質の証明であり、ブランド物の場合は本物であるという証拠です。
それ故、そうした付属品がある場合はどんなに小さく重要とは思えないようなものでも、必ずアクアマリン本体と併せて査定してもらいましょう。
お持ちのアクアマリンの本来の価値が正確に査定されるよう、柔らかい布で表面を拭くなどの小さなケアでも施しておいて損はありません。
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