
「遺品整理士」という言葉を聞いたことがありますか?
近年はメディアで取り上げられたり、映画やドラマでも遺品整理士を題材にしたものがあり、徐々に世間に浸透しつつある職業です。
遺品整理士とはどんな仕事なのか、遺品整理とはどのような仕事なのかについてチェックしてみましょう。
遺品整理にお困りの方、必見です。
遺品整理士とは

遺品整理士は、一般社団法人遺品整理士認定協会が認定している資格のことです。
この資格を取得するには、この協会が行っている通信講座を二ヶ月間受講しなければなりません。
その後テストを受けて、一定以上の点数を獲得することができれば遺品整理士として認められます。
遺品整理士は遺品整理の専門家として働くことができ、遺品整理業者などでの就職に役立ちます。
近年、遺品整理の会社を立ち上げる際に遺品整理士の資格はなくてはならないものと言えます。
全国には約二万人の遺品整理士が存在しており、協会は開業のための支援も積極的に行っています。
遺品整理士の仕事内容

遺品整理士の仕事内容について見ていきましょう。
まずは遺品整理士はどこからどこまでの遺品整理を代行してくれるのか知ることでスムーズに依頼できるようにしましょう。
必要品と不用品の仕分け
故人のことを考えながら遺品を整理していると、どれも思い出深くなかなか捨てられないということもありますよね。
しかし遺品整理士に仕事を依頼すれば、客観的に見て必要なものと不必要なものを的確に仕分けしてくれます。
迅速に作業が進むので思い出に浸る時間も少なく、冷静に遺品整理を進めていくことができるでしょう。
もちろんある程度の確認はしてくれますので、自分にとっては大切なものを処分されてしまった!という問題もありません。
不用品の回収
大型家具や家電などは処分をすると費用がかかってしまいます。
まだ使えるのにもったいない、余計なお金は支払いたくないという方は、不用品を回収してくれる遺品整理業者を選ぶようにしましょう。
壊れているものでも無料で引き取ってくれる業者もありますので、無駄な出費を抑えることができます。
また、壊れている車やバイクの廃車手続きを行ってくれるという業者もあります。
遺品整理や相続の問題、手続きなどでバタバタしているときには、非常に心強いですね。
家財の搬出
大型家具や家電は重たく、処分するにしてもゴミ置き場まで運ぶのも一苦労です。
とくに女性や、少人数で遺品整理を行う際は現実的ではないでしょう。
最近は少子高齢化の影響で高齢者が遺品整理を一人で行うというケースも少なくありません。
重い家財を持ち出す際に遺品整理業者が非常に役立ちます。
重い家具や家電だけでなく持ち運びに慎重にならなくてはいけないものや丁寧に扱ってほしいものなどにもしっかり対応してくれます。
整理後の清掃
孤独死などでご遺体の発見が遅れた場合、事故、事件などでお亡くなりになった場合、特殊な清掃が必要になります。
このような特別な清掃は素人では難しく、専門の業者に依頼する必要があります。
遺品整理業者に遺品整理と部屋の清掃を同時に依頼することはメリットがあります。
ひとつの業者との取引だけで済ますことができればスムーズに作業を進められる、また予算も抑えることが可能です。
遺品の供養
遺品整理業者は、遺品の仕分け、処分だけでなく、遺品の供養も行ってくれます。
故人が生前大切にしていたものは残しておきたいでしょう。しかしどうしても持ち帰ることができないものや遺族にとっては必要のないものもあるでしょう。
そのまま処分してしまうのはなんだか申し訳ない…という場合は、遺品整理業者に依頼して供養してもらいましょう。
遺品整理業者によって遺品の供養を受け付けている業者もあれば受け付けていない業者があるので注意してください。
また、供養は有料のオプションサービスの場合が多いので費用の確認を忘れないようにしましょう。
家屋の解体
故人が住んでいた家が一軒家だった場合、その土地を売却するとなると家屋を解体しなければなりません。
専門の業者を呼ぶ方がほとんどですが、遺品整理業者に遺品整理を依頼したのなら一緒にまとめて解体まで依頼してしまいましょう。
解体のために費用はかかりますが、遺品整理業者にまとめて依頼してしまうことで安く抑えられる可能性があります。
家屋の解体を行っている業者と行っていない業者があるのであらかじめ確認しましょう。
遺品の買取
家具、家電などのほかにも、遺品には様々な種類があります。
ブランド品や貴金属、宝石、古書、骨董品、着物などなど…。
遺族にとっては必要のないものでも、マニアにとっては非常に価値があるというケースも。
このようなアイテムは、遺品整理業者によっては買い取ってくれる場合もあります。
高く買い取ってもらうことができれば、遺品整理業者への依頼手数料も安く済ませることができ、遺品もまとめて精算できるので一石二鳥ですね。
こちらも買取業者によって遺品の買取を行っているところと行っていないところがあるので、事前に買取は行っているかの確認をしておくようにしましょう。
遺品整理士を利用するメリット

遺品整理士の仕事内容については理解していただけましたか?
遺品整理士は遺品をただ処分するだけでなく、遺族や故人の気持ちを考えて対応してくれます。
また、正しい知識のもと処分や手続きを行っているので、思わぬトラブルを回避することができます。
一人で遺品整理を行うといつまでも悲しみに明け暮れてしまったり、一人では遺品整理を行う体力がないという問題も出てきます。
遺品整理士に代行を依頼すれば、遺族の身体的や精神的な負担を和らげることができます。
遺品整理の仕事を理解した上で利用してみよう

遺品整理の仕事内容ついてご紹介いたしました。
自分はどんなことを代行してほしいのか、どこまで対応が可能なのかをよく確認した上で、遺品整理業者に仕事を依頼してみてください。
遺品整理の作業が、ぐっと楽になることでしょう。