おもに「押し買い」が問題視。貴金属買取の際に起こりがちなトラブルとは?
2022.02.15
金(貴金属)買取
不要となった貴金属を廃棄している人もいるかもしれませんが、場合によっては非常に高く買い取ってもらうこともできます。
近年貴金属の買取してもらう際に、トラブルが発生するケースが増えています。
どのようなことが理由でトラブルが起こるのか、今回はトラブル対策などを紹介します。
貴金属買取ではどのようなトラブルが多いのか?

買取業者は突然自宅に訪問して、買取の勧誘することは法律で禁止されています。
しかし、訪問購入では買取業者にうまく丸めこまれてしまうトラブルが後を絶ちません。
全国の消費生活センターには、貴金属の訪問買取でトラブルが起きた問い合わせ件数が増加傾向にあり、被害者の約7割は60歳以上の高齢者といわれています。
ここではどのようなトラブルが多いかを簡単にご説明します。
ケース1:予約なしで急に訪問してきて無理やり買い取る「押し買い」
ある日、高齢者の自宅に「貴金属を買い取ります」と訪問してきました。
貴金属を見せたら数百円にしかならないので帰ってもらおうとすると、「ブランド品のバッグもありますか?高く売れますよ?」と食い下がってきたので怖くなって売ってしまったケースがあります。
多くの良心的な買取業者は、予約なしでの訪問やいきなり勧誘の電話をしてきません。
このような業者は違法である可能性が高いので、対応しないようにしましょう。
ケース2:貴金属の相場よりも強引に安く買い叩かれる
貴金属の買取で多いトラブルは、相場よりも強引に安く買い取られてしまったケースです。
業者から提示された査定価格の根拠があいまいなら注意してください。
貴金属の相場と比べて極端に低い場合は、貴金属を奪うことだけが目的かもしれません。
トラブルにならないために事前に相場を調べておくことをおすすめします。
細かく知りたいなら、査定に出す前に貴金属の含有比率を確かめて、相場価格を調べておくようにしましょう。
ケース3:買取後、クーリングオフしてもらえず勝手に転売される
買取後のトラブルで多いのは、クーリングオフ期間にもかかわらず解約ができないケースです。
クーリング・オフは買取契約の締結をしてから8日間は無条件で解除でき、もらった査定金額と引き換えに貴金属を返してもらえる制度です。
例えば、貴金属を買い取ってもらった後に「やっぱり大事な形見だから返してほしい」と気持ちが変わったので、クーリングオフ期間中に業者に契約解除の依頼をしたところ、すでに転売されて返してもらえなかったトラブルがあります。
ケース4:買取業者が必要事項をきちんと説明してくれない
一部の悪意ある買取業者は、虚偽の説明や重要事項を伝えなかったり、相場とはかけ離れた査定金額を提示する、法律への理解がない場合があります。
トラブルは貴金属を売る側の知識不足や油断しているときに起こりやすいです。
売る側ができることは、少しでも不明点があれば聞き、査定員の回答に納得がいかなければお客様相談室に連絡をして再度確認するなどの方法をとっておきましょう。
バイセルなら買取前後でフォローしてくれるから初めてでも安心!
査定前にはオペレーターが契約内容に納得しているかを確認する「決済コール」を、買取後には査定員の対応を伺う「フォローコール」を行っています。
バイセルでは高価な貴金属を安心して売ってもらうために尽力しています。
売却を検討している方で不安な点があれば、こちらからお問い合わせください。
貴金属買取におけるトラブルへの対策方法

貴金属を買い取ってもらう場合、トラブルにならないように対策方法を知っておくと安心です。
高齢者の場合、一人で交渉をさせない
認知症の高齢者の場合、一人で買取業者と交渉をさせてしまうと「同居人の大事な物を売ってしまった」というトラブルになりかねません。
また、いきなり自宅に訪問してきた買取業者を早く帰らせたいからと、貴金属を手放すことに納得していなくても応じてしまう場合があります。
このような状況を防ぐために第三者がいると、断りやすくなったり悪質な詐欺に遭う可能性も低くなります。
最終手段としてクーリングオフ制度を活用する
前述した通り、クーリング・オフは買取契約の締結をしてから8日間は無条件で解除でき、もらった査定金額と引き換えに貴金属を返してもらえる制度です。
クーリング・オフ期間なのに、買取業者が解約に応じてくれないなら、国民生活センターや消費生活センターに相談しましょう。
クーリングオフ中に転売されても返還を請求できる
クーリングオフをした際、買取業者が貴金属の返還にかかる費用を負担します。
買取業者が、クーリングオフ期間中に貴金属を転売したら、売った側に転売先の情報を通知しなければなりません。
また、転売先にはクーリングオフ期間中であると通知しなくてはならず、売った側から返還を依頼されたら貴金属を返さなければなりません。
転売された貴金属を返還してもらえなければ、買取業者に対して金銭賠償などを請求できます。
なお、買取業者が転売していないのに「もう転売してしまって品物がない」と虚偽を告げる行為は禁止されています。
まとめ

買取業者には良い業者もいますが、残念ながら中には悪質業者もいます。
悪質業者は一部に過ぎないかもしれませんが、買取トラブルが発生する可能性は依然としてあります。
トラブルが発生しないように事前の対策を講じ、しっかりと調べてから買取してもらうようにしましょう。
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