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【古銭コラム】古金銀

江戸時代の貨幣というと、どのようなものを思い浮かべるでしょうか。 大判小判でしょうか。
あるいは寛永通宝などの穴銭を思い浮かべる人も多いかもしれません。
江戸時代に流通・経済にとって、大判小判や穴銭以上に大きな役割を果たしたのが、古金銀と呼ばれる貨幣です。
古金銀は現代でも古銭コレクターから人気があり、古銭買取市場において活発に取引される古銭の1つです。
古金銀の概要と種類に加えて、古金銀の価値や古銭買取市場における買取相場についてご紹介します。
古金銀の概要と分類

古金銀とは、江戸時代から明治初期にかけて流通していた、金や銀を素材とする通貨の総称です。
日本で最も古いものは1601年に発行されたと言われ、1869年までの268年間という長期間に渡って流通していました。
現在の通貨で例えるなら、江戸時代の穴銭は10円玉、小判は1万円札のようなものです。
古金銀はその中間、500円玉や1000円札のような役割を果たす通貨として作られました。
古金銀は素材によって金貨と銀貨に、また、額面によって一分金(銀)・二分金(銀)・一朱金(銀)・二朱金(銀)に分類されます。
一分金(銀)
一分金(銀)は、額面が小判1枚(1両)の1/4にあたる古金銀です。
一分金は、重さも小判の1/4になるように作られました。
二分金(銀)
一分金(銀)の2倍の額面価値を持つ古金銀が、二分金(銀)です。
しかし二分金は補助的な貨幣として鋳造されたもので、金の含有量は一分金よりも少なくなっています。
二分銀については幕府は発行しておらず、地方貨幣としてのみ存在しています。
一朱金(銀)
1両の1/4である1分の、さらに1/4の額面価値を持つのが一朱金(銀)です。
一朱金は一分金に比べて額面金額が安い分、金の含有割合も低くなっています。
二朱金(銀)
一朱金(銀)の2倍の額面価値を持つ古金銀が、二朱金(銀)です。
幕末の開国にあたって、貿易取引のために鋳造された安政二朱銀は有名です。
古金銀の種類と価値

額面金額では一分・二分・一朱・二朱に分類することができる古金銀ですが、発行年代や刻印のデザインによって様々な種類に分けられます。
形状はほとんどのものが縦長の長方形ではあるものの、貨幣の大きさにも規定はなく、発行年代によってばらつきが見られます。
おもな古金銀の種類と、それぞれの発行年代や希少価値の高さをみていきましょう。
古金銀の種類と発行年・価値は?
名称 | 発行年 | 古金銀としての価値 |
---|---|---|
慶長一分判金 | 1601年 | 希少性【大】 |
元禄一分判金 | 1695年 | 希少性【大】 |
宝永一分判金 | 1710年 | 希少性【大】 |
正徳一分判金 | 1714年 | 希少性【大】 |
享保一分判金 | 1714年 | 希少性【中】 |
元文一分判金 | 1736年 | 希少性【中】 |
文政一分判金 | 1819年 | 希少性【中】 |
天保一分判金 | 1837年 | 希少性【大】 |
安政一分判金 | 1859年 | 希少性【大】 |
万延一分判金 | 1860年 | 希少性【大】 |
真文二分判金 | 1818年 | 希少性【大】 |
文政二分判金 | 1818年 | 希少性【中】 |
草文二分判金 | 1828年 | 希少性【中】 |
安政二分判金 | 1856年 | 希少性【中】 |
万延二分判金 | 1860年 | 希少性【大】 |
貨幣司二分判金 | 1868年 | 希少性【小】 |
文政一朱判金 | 1824年 | 希少性【中】 |
元禄二朱判金 | 1697年 | 希少性【大】 |
天保二朱判金 | 1832年 | 希少性【小】 |
万延二朱判金 | 1860年 | 希少性【小】 |
古一分銀 | 1837年 | 希少性【小】 |
庄内一分銀 | 1837年 | 希少性【大】 |
安政一分銀 | 1859年 | 希少性【大】 |
明治一分銀 | 1868年 | 希少性【中】 |
文政南鐐一朱銀 | 1772年 | 希少性【大】 |
嘉永一朱銀 | 1853年 | 希少性【小】 |
明治一朱銀 | 1868年 | 希少性【小】 |
安政二朱銀 | 1859年 | 希少性【大】 |
古金銀の中でも価値の高いものやその理由とは

古金銀は古い時代のものであるため、希少性や歴史的価値があります。
また、金や銀が素材のため貴金属としての価値もあり、どの種類の古金銀であっても一定の価値があります。
ちなみに、古金銀には金貨・銀貨という分類があり、金貨の中でも金の含有割合にばらつきはありますが、どの古金銀であっても金と銀の両方が含まれています。
その中でも、
・慶長一分判金
・元禄一分判金
・宝永一分判金
・正徳一分判金
・天保一分判金
・安政一分判金
・万延一分判金
・文政二分判金(真文二分半)
・万延二分判金
・元禄二朱判金
は特に希少価値が高いとされ、古銭コレクターからも注目されてる古金銀です。
古銭買取市場においても、比較的高い価格で取引されやすい古金銀だと言えるでしょう。
古金銀ごとに価値の高さが違う理由
268年もの長きにわたって流通していた古金銀ですが、種類によっては鋳造期間の短かったもの・発行枚数の少なかったものがあります。
そういった古金銀は、現代の古銭買取市場における現存数も少ないため、希少価値がつきやすいです。
反対に、流通期間が長く、発行枚数が多いものには希少価値はつきにくいでしょう。
例えば、正徳一分判金は流通期間がわずか4カ月しかなく、特に高い希少価値が認められる古金銀です。
また古金銀の種類に関わらず、製造時の刻印などにミスがあるエラーコインは、偶然によって生まれたものであるため希少価値が非常に高いです。
古金銀の中でも有名なエピソードを持つものとしては安政二朱銀が挙げられます。
他の古金銀に比べてサイズが大きいことが特徴の安政二朱銀は、貿易取引のために鋳造したにも関わらずアメリカに受取拒否されたことから、皮肉を込めて「馬鹿二朱」などと呼ばれていたようです。
発行年代による特徴の変化などを、歴史の流れとともに味わうことができるという点も、古金銀の面白さの一つと言えるでしょう。
古金銀の買取相場

古銭買取市場における古金銀の買取相場はどれくらいになるでしょうか。
古金銀は種類が多く、価値の幅も広いために買取相場を明確に示すのは難しいものがあります。
また同じ種類であっても、保存状態の良し悪し、逆打ち(貨幣の表裏で刻印の向きが逆になっている)や位置ずれ(刻印の位置がずれている)といったエラーの有無によっても買取価格は大きく変わることがあります。
一概には言えませんが、古金銀は次のような特徴がある時に買取価格が高くなることが多いです。
・欠損・傷・錆などが少なく、保存状態が良いもの
・現存している数が少なく、希少価値が高い種類のもの
・発行期間が短く、製造された数が少ない種類のもの
・金や銀の純度が高いもの
・古銭コレクターからの人気が高いもの
・逆打ちや位置ずれがあるなど、通常のデザインと異なるもの(エラーコイン)
全般的な傾向として、以上のような古金銀は買取価格が高くなりやすいですが、お持ちの古金銀の具体的な価値をご自身で知ることは至難の業です。
お持ちの古金銀の正確な価値を把握するには、試しに古銭専門の買取業者に査定を依頼してみることをおすすめします。
適正買取価格を知るには事前のリサーチが大切

古金銀は他の古銭に比べても、具体的な買取価格を出すのが難しい古銭のひとつです。
それでも、古金銀には古いものゆえの希少性や歴史的価値、金や銀という素材の価値があります。
処分を考えている古金銀があるなら、古銭専門の買取業者に査定を依頼してみて損はありません。
ネットオークションなどでの個人間の売買を考えている場合にも、事前に正確な価値を把握しておくことは重要です。
まずは試しに古銭専門の買取業者に査定してもらい、その後にネットオークション等で売却するのか、買取に出すのか、売らずに持っておくのかを決めるというのがおすすめです。