高く売れる古書とは?買取相場や査定ポイント、古本との違いをご紹介!

遺品整理や大掃除などで、自宅の押し入れからよく分からない古書が出てきた、という方は多いようです。
古書は高く売れるジャンルがたくさんあるので、一度買取査定に出すことをおすすめします。
本コラムでは、古書と古本の違いから、高く売れる古書のジャンル、相場や査定ポイントをご紹介します。
古書を買取に出そうかどうか迷っているという方は、まずこのコラムをご覧ください。
古書って何?古本との違いは?

「古書」とは、絶版になり一般書店では入手困難なため、価値が高くなった本のことを指すのが一般的です。
古書と似たような言葉に「古本」がありますが、これらは意味が異なります。
古本は基本的に、古書に比べたら新しく出版されたもので、一度誰かの手に渡ったことのある本という意味で使われています。
また、絶版になってから日が浅いものも古本として扱われることが多いです。
高額買取されやすい古書のジャンルは?

古書には多くのジャンルがあり、主に業者が買取対象としているものは以下の通りです。
・学術書、専門書
・全集、叢書(そうしょ・シリーズもの等)
・江戸時代より以前の古典籍、書物
・美術書
特に高額買取されやすい古書のジャンルは、歴史上の重要人物などが関わっている手紙類とされています。
他にも、江戸の浮世絵(風俗画)・春画(性風俗画)なども高く売れる可能性が高いジャンルと言われています。
「祖先が代々歴史的な書物をコレクションしていた」などのケースもあるので、自宅で古ぼけた手紙や書物が見つかった場合は、一度プロの査定員に見てもらいましょう。
古書の買取相場はどれくらい?

ひとくちに古書と言っても書かれた時代や希少価値などもまちまちで、買取相場には大きな幅があります。
買取相場が高くなりやすいのは、歴史的重要人物の関わった手紙や、江戸時代の浮世絵・春画などです。
これらの古書で保存状態が良ければ、数万円前後の買取相場になるものもあります。
ただし、当該古書の歴史上の重要度や希少価値、保存状態によってはこの限りでない場合があります。
上記はあくまで目安程度と捉えてください。
古書の買取査定ポイント

古書を買取に出す際、どのようなポイントが買取査定の評価に繋がるのか気になりますよね。
代表的なポイントを4つご紹介しますので、お持ちの古書に当てはまるかどうか確認してみましょう。
・ISBN番号が付いていないかどうか
・歴史的に価値があるかどうか
・初版本、あるいは絶版本かどうか
・綺麗に保管されていたかどうか
それでは、詳しく解説していきます。
ISBN番号が付いていないかどうか
ISBNとは図書書籍、及び資料の識別のために付けられている国際規格コードのことです。
1980年代以降に日本でISBNが採用されているため、ISBN番号が付いていない本は1980年代以前に発行されているということになります。
1980年代以前に発行されている古書はコレクターに人気があるため、発行年が証明されているものやISBN番号が付いていない本は、査定評価が高くなりやすいです。
歴史的に価値があるかどうか
古書は、歴史的に価値があるかどうかによって査定評価が異なります。
江戸時代ほど昔に書かれている、あるいは現代の技術の礎となるようなことが書かれている古書は、価値が高いとされます。
また、歴史上の重要人物が関わっている古書も高い価値をもつでしょう。
さらに、古書の表紙・外箱などの装丁が豪華なものには美術品としての価値も付加されるため、買取額が高くなる可能性があります。
初版本、あるいは絶版本かどうか
古書が初版本、あるいは絶版本である場合、より希少価値が高くなり、高額買取に繋がるケースがあります。
残存数が少ないものほど、需要が高いと言えます。
また、初版以降の書物では一部内容がカットされていることなどもあり、そのような初版本はさらに価値が高まります。
綺麗に保管されていたかどうか
買取査定の際は、古書本体の状態も精査されます。
古書は長年保管されているものがほとんどであるため、多少の経年劣化が見られるということは、査定員も念頭に置いてあるでしょう。
しかし、綺麗な状態であるほど買取額は高くなりやすいので、保管状態に配慮することをおすすめします。
古書は直射日光に長時間当てると、色褪せや傷みの原因になります。
また、カビの要因である湿気にも弱いので、保管場所には充分注意しましょう。