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備前焼の買取相場は?作家や高く売る3つのポイントを解説

備前焼の買取相場は?作家や高く売る3つのポイントを解説
備前焼の買取相場は?作家や高く売る3つのポイントを解説

日本には各地に有名なご当地焼き物がありますが、その代表格の1つとされるのが備前焼です。

素朴ながら味わい深いデザインで多くの愛好家を魅了する備前焼は骨董品買取市場でも人気が高く、非常に高い価格で取引される場合もあります。

備前焼の特徴や有名作家に加えて、買取相場、買取業者選びのコツ、高く売るためのポイントなどをご紹介します。

備前焼とは

備前焼とは

備前焼は日本六古窯のひとつに数えられる歴史ある焼き物で、岡山県備前市伊部(いんべ)で生産される陶器のことです。

日本六古窯とは、日本で中世から焼き物を作っている代表的な6つの窯(瀬戸焼・常滑焼・越前焼・信楽焼丹波焼・備前焼)のことを指します。

備前焼は釉薬を使わずに約1300度で焼成するという製法が特徴で、そのような陶器は焼き締め陶と呼ばれます。

窯の温度や土の状態、窯への詰め方によってひとつひとつの作品に違いが生まれるため、1つとして全く同じ備前焼は存在しません。

素朴な茶褐色の焼き物は「使い込むほどに味が出る」と言われ、派手さはないが飽きのこない美しさがあるとして多くのコレクターを魅了しています。

高額買取されやすい備前焼の作家

高額買取されやすい備前焼の作家

備前焼に限らず、様々な焼き物の買取において、有名作家が手掛けた作品は高価買取されやすい傾向があります。

そこでここでは、骨董品買取市場での人気が高い備前焼の作家をご紹介します。

ここに名前を挙げる作家の作品をお持ちの場合には高い価値がつく可能性がありますので、ぜひ1度試しに査定に出してみてください。

藤原啓

藤原啓(ふじわらけい 1899-1983)は、小説家を経て40歳から陶芸を始めたという遅咲きの作家ながら、人間国宝にまで上り詰めた備前焼を代表する作家です。

同じく備前焼の人間国宝である金重陶陽(かねしげとうよう 1896-1967)に師事し、陶陽とともに古備前の復興に尽力したことでも知られています。

そこで得た桃山古備前の技法を基礎にしながらも、窯の中で起こる自然の変容を生かした近代的な造形が、藤原啓作品の特徴だと言われています。

藤原雄

藤原雄(ふじわらゆう 1932-2001)は人間国宝に認定されている備前焼の作家で、同じく備前焼の人間国宝である藤原啓の長男です。

彼の性格を表したかのような、あたたかみを感じる作風で知られています。

「焼き締め陶公募展」を開催して後進の育成に尽力するとともに、ダートマス大学(アメリカ)の客員教授を務め、メトロポリタン美術館や大英博物館に作品が収蔵されるなど、焼き物の普遍的な美しさを世界に広めたという功績でも知られています。

金重陶陽

金重陶陽は、弟である金重素山(かねしげそざん 1909-1995)と共に備前焼を再興させた作家で、備前焼で初めて人間国宝に認定されました。

「備前焼中興の祖」とも言われ、文化賞の受賞や紫綬褒章の受章など、数々の功績を残しました。

金重陶陽の作品は備前焼らしい素朴で味わい深い作風が特徴で、香炉や湯呑、水差しなど様々な作品を制作しました。

山本陶秀

山本陶秀(やまもととうしゅう 1906-1994)は、ろくろ技術の第一人者として知られている人間国宝の備前焼作家です。

山本陶秀作品は、備前の持つ独特の自然の風合いを現代的にアレンジするという、大胆な作風でも人気です。

その評価は国内外で非常に高く、1959年にはブリュッセル万国博覧会でグランプリ金賞を受賞しました。

伊勢崎淳

伊勢崎淳(いせざきじゅん 1936-)は、2004年に人間国宝に認定された備前焼作家で、父は同じく備前焼作家で岡山県重要無形文化財保持者の伊勢崎陽山(いせざきようざん 1902-1961)です。

イサムノグチや池田満寿夫などの現代アーティストとも深く交流を持つ伊勢崎淳の作品は、備前焼の伝統に新しい解釈と独創的な世界観を加えた作風で支持を得ています。

また、伊勢崎淳は酒器・茶器だけでなく陶壁も手掛けており、2002年には新総理官邸の陶壁を制作したことでも話題となりました。

中村六郎

中村六郎(なかむらろくろう 1914-2004)は、骨董品買取市場でも根強い人気を誇る備前焼作家です。

朴訥で野性味あふれる作風が特徴で、「中村家の緋色」と呼ばれる、窯変によって現れる深い緋色は多くの愛好家を集めています。

ろくろで作られる徳利などの酒器は中村六郎の代名詞となっており、「酒器の神様」と呼ばれます。

備前焼の買取相場

備前焼の買取相場

備前焼の買取相場は、手掛けた作家や作品の種類、状態などから決まります。

中でも、どの作家が手掛けたものかという点が重要です。

特に本記事でご紹介したような、人間国宝に認定されていたり数々の受賞歴がある作家の作品は、人気があり価値が高い傾向にあります。

したがって、骨董買取市場での需要があり、買取価格も高くなりやすいです。

金重陶陽の代表作「麒麟香炉」などであれば、状態によって50万円前後で買取に出せることもあります。

作家物の備前焼をお持ちの場合は、思わぬ高額で売れる可能性もあるので、査定に出してみると良いでしょう。

備前焼は骨董品専門の買取業者に売るのがおすすめ

備前焼は骨董品専門の買取業者に売るのがおすすめ

備前焼の正しい価値を見極めるためには、以下のようなポイントを正しく見極めなければなりません。


・作家
・作品の出来
・制作年代
・保存状態
・買取市場での需要


骨董品の専門知識と査定技術を持った鑑定士でなければ、適正な買取価格は算出できないでしょう。

そのため備前焼を買取に出すなら、焼き物などの骨董品を専門に扱う買取業者を利用するのがおすすめです。

骨董品専門の買取業者であれば焼き物の専門知識を持った査定スタッフが在籍しているはずですから、備前焼の正しい価値を見極めてもらえるでしょう。

一方、総合リサイクルショップなどでも焼き物の買取に対応しているところはありますが、骨董品の専門知識を持ったスタッフがいる可能性は低く、価値を見誤られてしまう恐れがあります。

お持ちの備前焼を本来の価値に見合った価格で買取してほしいと思うなら、まずは骨董品専門の買取業者に査定を依頼してみましょう。

備前焼を安心して売るための買取業者の選び方

備前焼を安心して売るための買取業者の選び方

有名作家ものを中心に価値の高いものも多い備前焼ですから、実際に買取に出す際の買取業者選びは慎重に行いたいところです。

では、安心して利用できる買取業者を選ぶためには、具体的にはどのようなポイントに注意すれば良いのでしょうか。

「こんな買取業者ならおすすめできる」というポイントをご紹介します。


・骨董品の買取実績が豊富な買取業者
・出張買取サービスを選べる買取業者
・各種手数料を無料にしている買取業者

骨董品の買取実績が豊富な買取業者

骨董品専門の買取業者がおすすめだというのは前述しましたが、その中からどう選べば良いか迷ってしまうかもしれません。

そういう時に買取実績が豊富、つまり骨董品買取において「多くの人から選ばれている」というのは大きな安心材料になるでしょう。

全国規模で買取サービスを提供している、問い合わせ件数が多いなどの買取業者であれば、多くの人から選ばれており、それに対応できるだけの豊富な人材がいると推測できます。

安心して利用できる買取業者である可能性は高いでしょう。

出張買取サービスを選べる買取業者

一般的に提供されている買取サービスには、大きく分けて3つの買取方法があります。

買取店の店頭に品物を持ち込む「持ち込み買取」、品物を買取業者に送付する「宅配買取」、査定スタッフが利用者の自宅まで来て査定・買取する「出張買取」です。

このうち、備前焼を含む焼き物の買取では、「出張買取」を利用するのがおすすめです。

陶磁器は土で出来ており、どうしても割れやすいものです。

買取店の店頭まで持ち運ぶ際に、あるいは買取業者への配送の際に割れたり傷がついたりという可能性は否定できません。

出張買取なら利用者の自宅で査定・買取してもらえますから、割れやすい陶芸作品でも安心して買取に出すことができます。

その意味で、買取方法として出張買取を選ぶことのできる買取業者がおすすめです。

各種手数料を無料にしている買取業者

買取サービスに関わる手数料として、業者によっては査定料・キャンセル料・宅配買取の送料・出張買取の出張費などが必要になる場合があります。

せっかく大切な備前焼を買取に出したのに、それらの手数料がかかってしまっては実際に手にできる買取金額は目減りしてしまいますよね。

また、「試しに査定だけ」と思っても、いちいち手数料がかかっては気軽に利用することができません。

備前焼に限らず、安心して利用するには各種手数料を無料にしており、無料サービスが充実している買取業者の利用がおすすめです。

備前焼を高く売るための3つのポイント

備前焼を高く売るための3つのポイント

作家ものなどで価値の高いものも多い備前焼ですから、どうせ売るなら少しでも高く売りたいと考えるのは当然のことです。

では、備前焼をより高く買取してもらうためにできることはあるでしょうか。

備前焼を高く売るために知っておきたい3つのポイントをご紹介します。


・共箱などの付属品も一緒に査定に出す
・なるべく早く売る
・複数業者の査定を見比べる

共箱などの付属品も一緒に査定に出す

備前焼の中でも有名作家物を中心とした高価な作品は、共箱に入った状態で世に出ることが多いです。

共箱とは、作品を納められる木箱で、主に蓋部分に作家名・作品名が作家本人の直筆で書かれています。

査定時に共箱を揃えておくことで、これが「本物の証」となり、鑑定書代わりになることもあります。

そのため、共箱がない状態よりも、ある状態の方が査定額が高くなりやすいです。

もちろん鑑定書や説明書などがある場合も、併せて査定に出せば買取価格アップに繋がる可能性があります。

なるべく早く売る

備前焼に限らず、骨董品の買取において重要な査定ポイントとなるのが、作品の保存状態です。

焼き物の場合、欠け・ヒビ・割れなどが見られると買取価格は下がってしまうでしょう。

備前焼は土で出来ていますから、大切に保管していたとしても経年劣化を完全に防ぐことはできません。

特に備前焼は釉薬を使わないのが特徴ですから、湿気などの水分の影響を受けやすくなります。

時間が経ったり使ったりするごとに味わいが変わるのは備前焼の魅力の1つですが、買取という観点からは経年による変化は必ずしも良いこととはいえません。

その意味で、備前焼の状態が今より悪くなる前に、なるべく早く買取に出すというのは1つのポイントとして挙げられるでしょう。

複数業者の査定を見比べる

1つとして同じものがなく、1点1点がオンリーワンである備前焼には定まった買取相場はありません。

そのため同じ作品でも、買取業者によって買取価格に多少の差が出ることがあります。

そこで、1社の査定で売却を決めてしまわずに、複数業者の査定を見比べるというのは有効です。

その中から最も高い査定額をつけてくれた業者、または最も信頼できると思った業者を選ぶと良いでしょう。

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焼き物の買取でよくある質問:Q&A

焼き物の買取でよくある質問:Q&A

備前焼を含む骨董品の買取には分かりにくいことも多く、特に初めて利用する人にとっては様々疑問はつきものです。

そこでここでは、備前焼を含む焼き物の買取においてよくある質問をQ&A形式でご紹介します。

ぜひ参考にしてみてください。

Q.作家などの詳細がわからない焼き物でも査定してもらえる?

A.作家名や作品名、産地などの詳細がわからない焼き物であっても、査定に出すのに遠慮は全く要りません。

骨董品専門の買取業者であれば、少ない情報からでもどういった焼き物であるかを見極め、適正な買取価格を算出しててくれるでしょう。

また、「いつどこで手に入れたか」などの付加的な情報でもあれば、査定の手助けになることがあります。

Q.欠けや割れがある焼き物でも買い取ってもらえる?

A.大きく欠けたり割れたりしている焼き物は、場合によって買取不可となってしまうこともあります。

ただし、欠けや割れがあるからといって査定自体を断られることは基本的にはないでしょう。

多少のヒビ程度であれば物によっては高い価値がつく可能性もありますので、諦めずにまずは骨董品専門の買取業者へ相談してみましょう。

Q.状態のよくない焼き物は綺麗にしてから査定に出したほうが良い?

A.焼き物をご自身の手で修復することは、あまりおすすめできません。

確かに綺麗な状態であるほど高く売れる傾向はありますが、焼き物の修繕はそれだけで職業として成り立ってしまうほどの難しい仕事です。

修復しようとした結果、かえって状態を悪化させてしまうようなケースもあります。

状態の良くない焼き物であっても、まずはそのままの状態で査定に出してみるのがおすすめです。

Q.倉庫にある大量の焼き物をまとめてまとめて見てもらえる?

A.骨董品専門の買取業者であれば、焼き物が大量だからと言って断ることはないでしょう。

様々な種類の焼き物が混ざっていても問題ありません。

むしろ、1件の買取でたくさんの焼き物を買取できれば、買取業者としても手間が省けて」助かるはずです。

その際、大量の焼き物を持ち運んだり梱包・発送したりするのは大変ですから、出張買取を利用するのがおすすめです。

備前焼の魅力やこだわり

備前焼の魅力やこだわり

備前焼は、国内だけでなく海外にもファンの多い焼き物です。

なぜこれほどまでに備前焼が人気なのか、材料・焼き方・作品といった観点から、備前焼の魅力やこだわりを見ていきましょう。

備前焼の材料

備前焼の材料には、備前地方の畑などから採掘される干寄(ひよせ)という良質な粘土が用いられます。

干寄は鉄分が多くて粘り気が強く、きめ細かいのが特徴です。

その干寄採掘して1~2年雨風にさらすことで、不要な成分が腐ったり、除去されたりして土となじんでいきます。

備前焼は釉薬を使わない技法だからこそ陶土の状態がその完成度に大きく影響すると言われ、材料である土には強いこだわりが見られます。

備前焼の焼き方

備前焼は異素材を一緒に焼くことや炎の強弱、割木の灰など、窯の中で起こる自然の作用によって模様が決まるため、焼きあがるまで作り手にも仕上がりの状態がわかりません。

この焼き方だからこそ、全く同じものを作ることはできないという備前焼の魅力のひとつに繋がっています。

このような偶然性によって作り出された模様を求める愛好家も多いです。

備前焼では、窯の温度をできるだけ高く一定に保つために登り窯が使い、傾斜を利用して炉内の燃焼ガスを対流させるようにすることが多いです。

炎の状態によって焼き上がりに大きな違いが生まれるため、作家は交代で炎を見守り完成を待ちます。

備前焼の作品

備前焼は2週間もの長い時間をかけて高温で焼き上げるので、投げても割れないほどの堅さになります。

その特徴を生かして、大きなカメや壷、すり鉢などの作品が多く作られてきました。

最近では小さな気孔があることから、通気性を必要とする花瓶に用いられたり、極めて小さな凹凸を生かしてビールグラスとしても使用されたりしています。

小さな凹凸がある備前焼にビールを注ぐことで、口当たりがまろやかになり、きめ細かい泡を楽しめると言われています。



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